※この作品はR-18です。

性豪ぐだ男の寝取り人理修復ライフ   作:泡が出る方の風呂

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状況説明だよ!(ぶっちゃけ)


プロローグ

●

 

 始まりはカルデアの爆破からだった。

 レフ・ライノールによって引き起こされたそれはファーストオーダー開始直前のカルデアを襲い、甚大な被害と混乱をもたらした。

 しかし偶然生き残った一番期待されていなかったマスター藤丸立香が、デミサーヴァントであるマシュ・キリエライトと共に艱難辛苦を乗り越え、ファーストオーダーを完遂。

 多くの謎や課題、使命を残しつつもなんとかカルデアに帰還した。

 その間、カルデア側は藤丸らの特異点攻略のサポートと、その傍らに体制の立て直しを図っていた。

 その甲斐があって前述の通り特異点は攻略成功、カルデアの方もスタッフの尽力と藤丸が持ち帰った魔術的素材を用いる事により基幹世界(公式本編)よりも、復旧が捗った。

 当初は喜ばれたがしかし、時が経つにつれて次第に手放しに喜べるとは言い辛くなってきた。

 物的被害を押させられた事は良かったが、問題は人的被害が抑えられた事による魔術師達の台頭だった。

 そもそもカルデアに集められた48人のマスター達は、能力や人格よりもレイシフト適性を一番に考慮して集められた者達である。

 その結果、魔術師としては真っ当であろうと、人としては道徳心などを置いてきた欠点を抱える者たちばかりが集まってしまったのだ。

 中にはAチームの様に人格者な魔術師(全員では無い)もいるにはいたが、こちらはもれなくカルデア爆破の影響で死亡したか治療の為にコールドスリープに入ってしまっていた。

 するとどうなるか?

 各々の魔術師が人理修復という最高の名誉の為に諍い、引いてはカルデアスタッフも巻き込んで派閥争いをし始めたのだ。

 カルデアはマスター達を含めても、総勢百人もいない狭いコミュニティだ。それは瞬く間に広がった。

 魔術師達は基幹世界よりも潤沢な魔術リソースを用いて英霊召喚を乱発し、結果として元いた人数の倍以上の英霊が召喚された。

 おかげでカルデアの復旧は早急に進んだが、力を手に入れた事で暴走するマスターも増加。一時期カルデア内の危険度が跳ね上がった。

 人類の危機に悠長な事ではあるがこれも人の業。 仕方のない事なのかもしれない。

 しかしそれでも善き人はいた。

 ロマニ・アーキマンや既に召喚されていたレオナルド・ダ・ヴィンチをはじめとしたカルデア主要スタッフ達。

 彼らは魔術師達の暗躍を完全に止めることはできなかったが、それでもある程度彼らを統制する事に成功した。

 まずは作戦時、訓練時以外の闘争、犯罪行為の禁止。

 これを犯した者は罰則を与える共に、最悪レイシフトにおける安全は保証しないと明言。魔術師達を黙らせた。

 次に特異点にて行われる作戦行動への協力。

 これは至上命題として必ず参加協力、あるいは妨害行為を働かない事。これを確約させた。

 また、収得した魔術的リソースの提出・運用・配給についてはこちらもカルデアの運営に密に関わってくるので、独占したいとゴネる魔術師も多かったが、その時々で考慮はするという事である程度の落ち着きを見せた。

 他にも細々とした決め事はあったがここでは割愛する。

 最後に、先の三つと同じかそれ以上の重要案件、マシュ・キリエライトの処遇である。

 現状、マシュのマスターは契約上、藤丸のままではあるがこれに対して魔術師達が猛抗議をした。

 曰く、素人に任せられない。

 曰く、自分の方が上手くサーヴァントとして活用できる。

 曰く、こちらで面倒を見た方が苦労もなく幸せであろう、と。

 因みにではあるがこの時、言ってきた魔術師達全員が藤丸を見下し、マシュに対して下卑た笑みを浮かべていた。

 藤丸についてはともかくマシュに関しては、彼女がデミサーヴァントである事、そして傍目からも分かる美少女であるのが関係している。

 デミサーヴァントは人間と英霊の融合体。魔術的価値は計り知れないのだ。

 単純に戦力として考えても良い。更には大凡あらゆる研究・実験に耐えられる、そうでなくとも単純に調べるだけで色々な事が分かるであろう魔術的価値。

 そして無垢な心に美少女然としつつも肉感的で男受けする肢体。

 唯一無二であるデミサーヴァントとして、あらゆる意味で価値を持つ存在なのだ。

 故に、藤丸及びカルデア首脳陣は猛反対した。人として終わっている魔術師連中に彼女は渡せないと。

 その結果、藤丸とのマスター契約はそのままとし、彼女の預かりは誰か個人のものではないカルデア預かりとなった。 

「すまない藤丸君、現状これが僕達にできる精一杯だ」

「何かあればこっそり協力してあげるから、遠慮なく言ってくれたまえよ」

 ロマニとダ・ヴィンチ達は藤丸に対して同情的かつ協力的で、そして親身になってくれた。

「ありがとう、そう言ってくれるだけ嬉しいよ」

 藤丸は二人に笑顔で答えた。嘘偽りなくそう思ったからだ。

 そしてマシュからも、

「先輩と離れるのは辛いですが、頑張っていきましょう!」

 と励ましの言葉をもらった。

 実際、現状が最低なのだ。

 サーヴァントとは引き離され、魔術師として何の役に立たないと素材や礼装も最低限のみ。

 今も余り物や他のマスターが必要無いと手放した物を流してもらっていたところだ。

 更に言えば、契約上マシュのマスターである事を妬まれ、嫌がらせすら受けていた。

 ――だが、

「うん、ここからだ。まずは出来る限りをこなしていこう」

 この程度で藤丸立香は揺るがない。

 ここが最低なら、あとは登っていくだけである。

 決意を固めた藤丸は、それこそ人類悪にすら止める事は出来ないのだから。

 そして藤丸立香にあって、他のクズ魔術師には無いものがあった。

 それは運命力(fate)。

 この日から数日後、彼に転機が訪れる事になる。

 

 

●

 

 

 コツコツと魔術リソースを集めて交換してもらったなけなしの聖晶石を用いた召喚により、特異点F攻略で縁を結んだキャスターのクー・フーリンが召喚された。

 それによって、少しではあるが状況が改善された。

 サーヴァントを得た事により減らされていた配給も戻り、微小特異点攻略や素材集め、戦闘訓練にも出られるようになった。

 とはいえ他のマスターと協力できる訳もなく、一騎しかいないのもあり、他と比べて獲得物は少なかったが。

 それでも一歩前進である。

 さて、ここからどうするかと思考を巡らす。

 ここまでの期間、藤丸は他のマスターやサーヴァント達をよく観察していた。

 多種多様な人種や主義主張等はこの際一旦置いておくとして、全体的な傾向としてマスターとは異性のサーヴァントが召喚されていた。

 流石人理に刻まれた英雄だろうか。男女共に見目麗しい者ばかりで、立場を用いて従えさせる事が一種のステータスになっていた。

 その為、座への退去も含めサーヴァントを取っ替え引っ替えする様なマスターもおり、それが藤丸に天啓を与えた。

 じゃあ、いらないサーヴァントなら貰ってもいいよね、と。

 物を扱うかの様な物言いはあるが、決してそうでは無い。

 サーヴァントは分類上使い魔ではあるが、それとは別にちゃんとした意志を持った存在なのだ。それを無碍に扱うなど、藤丸には全く考えられないことだった。

 それぞれの意見が合わないだけならともかく、単に容姿が気に入らないから当たりが強い、無理矢理従わせている、など関係が悪い主従が散見された。

 そこが狙い目だと彼は確信する。

 そういった者達からサーヴァントを奪う為の手段を用意しつつ選定を行い、彼はあるサーヴァントに狙いを定めた。

 

 それは白に輝く鎧に獅子を模した兜、そして聖槍を振るう騎士王だった。




これを機にAIイラストに手を出してみたけど、やっばいね。ハマるハマる。
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