※この作品はR-18です。

仮面ライダーカブト〜2人の特殊な少女たち〜   作:ワーム大好きマン

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今作のゼクトルーパーは強化アーマーを着た人間ではなく、アンドロイドです


1話 カブトの降臨
1-1


宵闇が包む臨海部の倉庫群。建ち並ぶ倉庫には国内外から運び込まれた多くの荷物が積まれ、商品を護る為に夜中でも警備員が巡回していた。

 

数ある倉庫の一つにミニスカタイプの制服に身を包んだ女性警備員が2人入ってくる。懐中電灯を手に持った女性警備員は中に積まれた段ボールの山を照らして、異常が無いか確かめる。

警備員は壁の如くギッシリ積まれた段ボールを確認していたが、不意に緊張感の無い欠伸の声が鳴った。

 

「音夢、バイト中だよ。欠伸するのはマズいんじゃない?」

「大丈夫だって───倉庫の見回りとか眠くなるしかないじゃん」

 

長い黒髪を1本に束ねた一ノ瀬愛菜は、任された仕事をこなしながら相方を注意する。欠伸をした二神音夢は、短い金髪の頭を搔きながら言い訳を述べる。

女子大生の2人はアイドルの推し活で金欠になり、早期に金を稼げるバイトとして夜間の倉庫警備員をやっていた。最初は闇バイトかと疑ったが、いざやっていると仕事内容に対して賃金が多い為に2人は満足して勤務していた。1週間近くやっていたからか、愛菜は仕事に責任感を抱いていたが、音夢は未だに責任感が芽生えていなかった。

 

愛菜は再び欠伸をする音夢に呆れながら、見回りを終えた倉庫を去ろうとした瞬間、倉庫の中から物音がした。

 

「何か音したよね?」

「箱が落ちたんじゃない?」

 

唐突な物音に驚きながら振り返った2人は、倉庫内へ懐中電灯の光を向ける。光が照らした先は先程と変わらず、高く積まれた段ボールの山が広がり、何も変わってない光景に2人は安堵する。

その瞬間、横から再び物音が響く。音夢が反射的に懐中電灯の光を向けると、派手に崩れた段ボールの山が2人の視界に映った。

 

「これ───自然に落ちたんじゃないよね…………」

「何かいるの…………………ひっ!?」

 

明らかに何かによって崩された段ボールの山で、倉庫内に自分達以外の何かがいると確信した2人に恐怖が湧き上がる。

言いしれぬ恐怖で動けない音夢に対し、愛菜は助けを求めるべく倉庫から出ようと後ろ向きで歩き出すが、背中に何かがぶつかった感触が彼女から小さな悲鳴を上げた。

その感触は段ボールでも、倉庫の柱や壁でもなく、得体のしれない何かの正体を確かめようと振り返った愛菜の目に、緑色のソレが映る。

 

濃い緑に染められた虫の蛹を思わせる身体に、昆虫を思わせる節が刻まれた手足。フードの様な甲殻に包まれ、指が頬に被さった骸骨の様な顔。

 

それは地球上のどの生物ともかけ離れた姿をした怪物。蛹の特徴こそ持っていれど、この星由来の生き物では無いと知らしめる。

 

不気味、嫌悪、不快、虫唾が走る、グロテスク…人が忌み嫌う感情の全てをかな備えた怪物の姿を目の当たりにした愛菜はその場で立ち尽くす。

恐怖のあまり両目から涙が溢れ、黒タイツを履いた美脚はガクガクと震える。現在地から一歩も動けなくなった愛菜を見つめていた怪物は甲高い鳴き声を上げ、茶色の指が生えた緑色の腕を上げて彼女へ走り出す。

 

目の前で怪物が走り出しても愛菜は恐怖で動けず、怪物の腕に華奢な両腕を掴まれると、倉庫の柱へ正面から押し付けられる。

愛菜は怪物にされるがまま臀部を突き出した立ちバックの体勢にされる。押しつけられた衝撃で短いミニスカは捲れ上がり、装飾付きの白パンツが黒タイツ越しに現れる。

パンツを丸出しになった恥じらう体勢になっても、怪物を目にした嫌悪感で身体が石の様に固まった愛菜を見続ける怪物は、興奮したのか股間から陰茎が生えてくる。

 

怪物の体色と同じ濃い緑の陰茎は瞬く間に勃起する。勃起を終えて、包皮から亀頭が丸出しになる頃には、怪物の陰茎は人のモノを軽く凌ぐ大きさと太くになった。

怪物は右腕に生えた鋭い爪で器用に愛菜の黒タイツだけを破き、白パンツをズラして彼女の女性器を露わにする。陰毛に覆われた女性器を露わにされた愛菜が、反応する間もなく怪物は巨根と断言出来る陰茎をそれに挿入された。

 

「あっ、がっ、うあっ……………あっ!」

 

未知なる恐怖が全てを支配していた愛菜に怪物に挿入された衝撃と、巨大な陰茎の刺激が伝わる。彼女は高校時代に処女を捨てていたが、彼女が今まで味わったどの男よりも大きな陰茎に情緒はぐちゃぐちゃにされる。

恐怖と刺激で壊れた愛菜の情緒を元に戻す間もなく、彼女に挿入した怪物は腰を振り出す。

 

「あ゛っ、はぁん、やぁん、いやぁ」

 

愛菜は怪物の腰振りに合わせて声を上げる。最初は恐怖から悲鳴に近かった声も、時間が経つに連れてセックスの快楽が混ざっていく。

 

「……………………あっ♡、やぁん♡、ひゃあ♡」

 

いつの間にか喘ぎ声になった声を上げる愛菜が、快楽で蕩けた顔でふと横を見ると、同じく喘ぎ声を上げながら怪物に犯される音夢が映る。彼女は怪物の腰に快楽のあまり黒タイツを纏う美脚を回し、交差させて離れない様にしていた。

さっきまで言いしれぬ恐怖で包まれていた倉庫には、怪物に立ちバックでレイプされる愛菜と、正常位でレイプされる音夢の喘ぎ声が響く。

 

「あ♡、あっん♡、あぁぁぁぁ♡──────がっ」

 

愛菜の恐怖を忘れさせたレイプの快楽は、怪物の中出しで頂点に達する。怪物の巨根から発射された白濁した精液は愛菜の膣に注がれ、一部は地面に零れ落ちる。

頬を赤らめ、表情を蕩けさせた愛菜は中出しの快楽に浸っていたが、不意に鈍い声を上げたかと思えば、そのまま身体から力が抜けていく。

柱を掴んでいた手は離れ、地に立っていた美脚は力を失って、愛菜は倉庫の硬い地面に倒れていく。地に伏した愛菜の顔は未だに快楽で蕩けてはいたが、口からは泡を吐き、目の焦点はあっていない。

 

猛毒を含む怪物の精液は、一瞬にして愛菜の20歳の人生を終わらせた。愛菜を殺した怪物は、亡骸になった彼女を見下ろしていたが、不意に体を白く光らせたと思えば、その見た目を大きく変えていく。

 

節がビッシリとついた醜い足は黒タイツを纏った美脚へ、茶色の爪が生える腕は制服に包まれた華奢な腕に、虫の足が纏わりついた嫌悪感を抱く身体は警備員の制服を着た女のモノへ、甲殻をフードの様に被った頭部は黒く光輝く長い黒髪を生やした女のモノへ変わっていく。

 

白い光が収まると緑の怪物の姿は、警備員の制服を着た女へと変貌した。全体的に細く華奢な身体や、1本に纏められた長い黒髪はその女が一ノ瀬愛菜だと知らしめる。しかしながら、倒れた状態のまま亡くなっている愛菜の存在が、今立っている愛菜が怪物の擬態だと確信させる。

 

「一ノ瀬愛菜───可愛い娘♡」

「こっちも可愛い娘に擬態出来たよ♡」

 

怪物の擬態が一ノ瀬愛菜の記憶を読み取って、彼女に成り変わろうとしていると、横から声がかけられる。

愛菜が横を向くと、同じくミニスカの警備員の制服を着た二神音夢が立っていた。彼女はいつもと変わらぬ声色と口調で話しているが、奥で正常位のまま息途絶えた音夢だった死体が、彼女も怪物の擬態だと示している。

 

「音夢も擬態出来て良かった───可愛いおっぱいも得られたし♡」

「愛菜のおっぱいだって可愛いじゃん♡」

 

怪物が成り代わった愛菜と音夢は、それぞれの体を見ながら擬態出来た感想を言い合うが、特に胸元に視線を寄せる。

 

怪物が擬態した愛菜と音夢は外見だけでなく、着ている服や記憶までも完全にコピーしていたが、胸元だけが人間だった頃の2人と唯一違っていた。

水色の制服の胸元は大きく開けられ、そこから2人の乳が丸出しになっていた。丸出しになった2人の乳房は丸々と膨らみ、先端の乳首は真っ直ぐと起つ。そして、乳の表面に浮かび上がった緑色の模様が、彼女らが人間では無いと知らしめる。

 

亡骸として倒れる2人の胸が服の上でも少ししか膨らんでいないのに対し、怪物が成り代わった2人は正真正銘の巨乳と言える程に膨らんでいた。

 

人外だと示す緑色の模様が浮かんだおっぱいを見ていた愛菜と音夢は、整った小顔を笑わせると近づいて、口づけをする。怪物の胸板を思わせる緑色の模様に染められた乳は柔らかく潰れる。

女同士で恋人並に熱いキスを続けていた愛菜と音夢だったが、唐突に鳴り響いた警報音がキスを終わらせた。

 

────────────────────────

 

『港湾エリアC-3Gにワーム出現。岬田小隊は出撃して下さい』

 

警報音が鳴ったエリアの位置が、女性オペレーターによって一台のメルセデス・ベンツ・Vクラス W447をベースにした指揮車へ送られる。

 

「岬田小隊、了解しました。港湾エリアC-3Gへ出動します!ゼクトルーパー起動!」

 

改造された車内に座っていた女性が、オペレーターから送られた内容を復唱する。彼女の合図で指揮車は泊まっていた地下駐車場から発進する。それに続くように、2台のメルセデス・ベンツ・アクトロス5ベースの輸送車も発進する。

 

2台の大型トレーラーは、1台のミニバンに率いられて夜中の道を走る。車両の側面に白文字で書かれたZECTのマークは、この車が国内最大の警備会社が保有していると市民へ見せつける。

 

「確認されたサナギ体は2体。コレだけなら、ゼクトルーパーで倒せるわね」

「ただ、他の個体も隠れている可能性もあります。それに脱皮する可能性も考慮しておいたほうが良いと思います」

「そうね。ひあらちゃんは今回が初出撃だけど、頑張っているわね。それに脱皮したら、君(・)の(・)力(・)を見せてもらうわよ」

 

岬田小隊を率いる岬田(みさだ)一月(いちげ)は、エリアに出現したワームの情報を再確認する。現れた個体数だけなら倒せると判断するも、隣席の部下が他の個体がいる可能性を指摘すると、上官に堂々と指摘した彼女を褒める。

初出撃ながら岬田に褒められた日賀美(ひがみ)ひあらは、褒められた嬉しさに浸りつつも、自ら任された役割を熟すべく車内に幾つも設置されたモニターへ向き直る。

 

「C-3Gエリアに到着しました。ゼクトルーパーを展開させます」

「ゼクトルーパー展開! 第1隊は先行して突入。第2隊は左から、第3隊は右から突入。第4隊は倉庫外で待機」

 

3台の車列は港湾エリアC-3Gへ到着し、直ぐにキーボードで幾つも操作が行われる。その操作は2台の輸送車へ送られ、荷台に格納されていたゼクトルーパーに伝達される。輸送車の扉が開くと、ゼクトルーパーは一糸乱れぬ動きで降り立つ。

 

1台から20体、計40体のゼクトルーパーが全て降り立ち、そのうちの10体で編成された第1隊が倉庫へと向かっていく。右手に銃身が生えた黒い球体を持った黒いアーマーを纏う人形は、倉庫の中へ入ると蟻を思わせるマスクのゼクトゴーグルで周りを見渡す。

 

600mの視認能力と100°の視野を誇る視覚システムで、倉庫を隅々まで見渡したゼクトルーパーは、地に倒れる2つの何かを見つける。第1隊のゼクトルーパーが内臓のAIで確認すべくそこへ向かうと、白い泡は肉体と警備員の制服を溶かした女の死体があった。

 

「生命反応は──あるわけないか」

 

岬田はゼクトルーパーから送られた視界情報から2人の死を確認し、手を合わせる。日賀美も岬田に倣って手を合わせて、冥福を祈った。

 

「この様子だとワームは近くにいるのは間違いなさそうが──何処だ?」

「倉庫内の中には隠れてない────いや、上か!」

 

合わせていた手を離した日賀美は2人を殺したワームを探そうとするが、ゼクトルーパーの視界とセンサーはその姿を捉えていない。幾度もワームと戦ってきた岬田は、この状況から倉庫の2階にワームが潜んでいると断定した。

 

彼女の指示でゼクトルーパーが上を向くと、そのセンサーが2階に潜む2体のワームの熱源を捉える。

 

「ワーム発見!第1隊射撃開始!」

 

岬田の指令で発見した2体のワームに対して、ゼクトルーパーは右手のマシンガンブレードで射撃を開始する。折りたたまれたグリップを持って、毎分600発で連射された7.62mmの対ワーム弾は1階の屋根に幾つもの穴を開ける。

何百発もの弾丸で壊された屋根は崩落し、その上の2階に隠れていたワームをゼクトルーパーを前に落とす。

 

「報告通りサナギ体です!」

「第1隊は射撃を継続!第2、第3隊は事前の指示通りに展開し、射撃を開始!」

 

2体のワームがどちらともサナギ体だと確認した岬田は、このまま倒すべく第4隊以外に射撃指示を出す。

正面と左右の三方から対ワーム弾の雨がサナギ体へ降り注ぐ。文字通りの集中砲火に晒されたサナギ体は幾つもの火花を上げながら奇声を上げて苦しむ。だが、突如として苦しんでいたサナギ体の体色が濃い緑から赤褐色へ変色する。

 

「サナギ体の体温上昇!」

「脱皮するぞ!」

 

ゼクトゴーグル越しにサナギ体の変色と、体温上昇を確認した岬田はサナギ体の変態を確信する。

サナギ体は赤褐色になった甲殻を脱ぎ捨てる。上昇した体温で生じた水蒸気に包まれながら、サナギ体の中に隠れていたソレは現れる。

 

ソレは緑一色のサナギ体から産まれたとは思えない程に鮮やかで、片方は青紫をベースに赤い線が全身を包む。もう片方も白い身体に黒い線が張り巡らされる。

肩に生えた蜘蛛の脚を思わせる触手や、身体に張り巡らされた線が作った人の骸骨を思わせる模様は、サナギ体とは違う不気味さを引き立てる。

 

「蜘蛛か?·····」

 

岬田はサナギ体が脱皮したアラクネアワーム ルボアと、アラクネアワーム ニグリティアをゼクトゴーグル越しに見ながら、第一印象をポツリとこぼす。

青紫と赤と鮮やかな体色のルボアと、骸骨を思わせる白黒で構成されたニグリティアは、銃撃を一時的に止めたゼクトルーパーに向き合っていたが、刹那その姿が消える。

 

「来た!」

「クロックアップだ!」

 

日賀美が驚き、岬田が消えた理由を認めた瞬間、ゼクトルーパーの一体が吹き飛ばされる。ゼクトルーパーの頭が胴体から離れ、千切れた首からは切断されたコードが火花を散らす。

 

「各部隊は周囲を警戒しろ!」

 

岬田の指示を受け、ゼクトゴーグルでも見えない攻撃を受けたゼクトルーパー部隊はそれぞれを守る様に陣取り、周囲を警戒する。

見えなくなったワームが何処に現れようとも対応出来る陣形にはなったが、ゼクトゴーグルでも視認出来ない相手に対応する事は出来ず、また一体、また一体と吹き飛ばされる。腕や胴体はサナギ体譲りの爪で切断され、千切れたコードや破損した外装が飛び散る。

 

「やっぱ成虫体相手には難しいか───」

 

岬田はクロックアップに入った成虫体相手に、何も出来ない現状に苛立ちを抱く。だが、隣に座る日賀美の様子を見るとその苛立ちは消え、少しばかりの希望が見える。

日賀美は倉庫に付けられた監視カメラの画面を凝視していたが、素早く動く瞳は人には見えない速度で動く2体を捉えていた。

 

「西方向に一体!!」

 

日賀美の指示が伝わったゼクトルーパーは一斉に西を向き、マシンガンブレードの引き金を引く。連射された対ワーム弾はゼクトルーパーを襲撃しようとしたニグリティアに命中し、クロックアップから解き放つ。

人間相手には対応不能なクロックアップ状態で攻撃した事にニグリティアは驚愕する。アラクネアもニグリティアの状況を見てか、クロックアップ中ながら動きを止める。

 

「北東方向にもう一体!」

 

日賀美のさらなる指示でゼクトルーパーは北東方向を向き、対ワーム弾をルボアへ撃ち込む。ルボアはクロックアップで緊急回避するが、クロックアップ状態でも攻撃出来るゼクトルーパーを不利だと察知してか、倉庫内の段ボールを崩し始める。

対ワーム弾のダメージから回復したニグリティアも再度クロックアップに入り、段ボールの山を崩していく。段ボールが崩れる度に砂塵が舞い、視界が閉ざされる。ゼクトルーパーだけでなく、監視カメラの視野も閉ざされて、岬田らも視認できなくなっている間に2体のアラクネアワームはこの戦場を去った。

 

「逃がしたか·········だが、成虫体に一矢報いたのは大きな戦果だ。日賀美ちゃん、よくやった」

 

ワームを逃がした岬田は悔しそうに頭を搔くも、今まで対処出来なかった成虫体に一撃を与えた結果に喜ぶ。その主要因となった日賀美を褒め、褒められた日賀美は初出撃で自らの役目を果たせた事に素直に喜んだ。

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