※この作品はR-18です。

仮面ライダーカブト〜2人の特殊な少女たち〜   作:ワーム大好きマン

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今回はワームの生態や飛来の経緯、ZECTに関する説明回


2話 恐怖をキャストオフして
2-1


日が沈み、黒が支配する夜。電灯だけが照らし出す高架下を、一組の男女が歩く。学校指定の紺色の制服は、2人が高校生だと表す。

 

「そう言えばさ、3組の女子生徒がいきなり巨乳になったんだって。もしかして、彗星の怪物と出くわしたのかな?」

「“ドッペルゲンガーを呼ぶ彗星の怪物”だっけか?そんな都市伝説めいた奴って本当にいるのかなぁ。そもそも怪物と出会ったらおっぱいが大きくなるの?」

「そうらしいよ。1組や4組でも同じ事があったらしいし、まあちゃんもバレー部の先輩がいきなり巨乳になったって言ってたよ」

 

短い黒髪を棚引かせる女子高生が、不意に都市伝説の話を振る。振られた男子高校生は疑心暗鬼だったが、女子高生は幾つも実例を交えて力説する。その根拠は乳がいきなり大きくなっただけだが、彼女の胸が小さい故に余計目についたのかもしれない。

 

「兎も角、俺は今の沙綾(さあや)が好きだからな」

「もう、きーちゃんてば」

 

再度好きと言われながら頭を撫でられた沙綾は、彼氏であるきーちゃんの腕に抱き着く。正真正銘のバカップルとして歩いている2人だったが、それは高架から唐突に2人の眼前に降りてきた。

緑色の甲殻に全身を包み、茶色の爪を生やしたワームの幼体であるサナギ体。文字通り蛹を思わせる姿をしたサナギ体は、目の前の怪物に固まっている2人に向けて鳴き声を上げる。

 

「ひぃやぁぁぁぁぁ!?」

「逃げろ!!」

 

奇怪な鳴き声を浴びて腰を抜かした沙綾に、サナギ体は狙いを定める。殺戮の使命と、常に足りない性欲を求めて駆け出したサナギ体だったが、きーちゃんが投げたバックが当たって足止めされる。

沙綾を急いで立たせたきーちゃんは、彼女に逃げろと促す。沙綾が逃げ出したのと同時に、足止めから立ち直ったサナギ体は再び鳴き声を上げ、きーちゃんへ狙いを変える。

 

きーちゃんは背負っていたリュックを投げるも、サナギ体は長い爪で弾き、駆け出す。リュックが裂けて、中に入った教科書が路肩に広がる傍ら、サナギ体にどつかれて尻もちをついたきーちゃんの視界に股間で垂れ下がる陰茎が目に入る。

甲殻と同じ緑色に染まったサナギ体の陰茎は、きーちゃんの目の前で大きく太く勃起する。自らどころか、クラスメイトよりも大きい陰茎に固まるきーちゃんだったが、勃起したそれが口に入れられる。

 

「んぐぅぅ!?」

 

怪物の陰茎を口に入れられたきーちゃんは抗おうと藻掻くも、サナギ体の腕に頭を掴まれた為に動かせず、その間にもサナギ体は腰を前後に振り始める。

 

「んっ!んっっ!·····んっ!」

「あぁ········いやぁ·····あぁ!····」

 

沙綾を逃がす為にもサナギ体のイマラチオを受けるきーちゃんだが、背後から彼女の怖がった声が聞こえてくる。強く掴まれたサナギ体の手で痛む顔をその方向へ向けると、何処からとも無く現れたサナギ体に陰茎を挿入された沙綾の姿が写った。

正常位でレイプされる沙綾は畏怖混じりの悲鳴を上げていたが、サナギ体が腰を振っていくと悲鳴は性的興奮の喘ぎ声に変わっていく。学校指定の白い靴下と靴を履いた生脚はサナギ体の腰へ触れ、離れない様に絡ませた。

 

恋人を守れなかった挙げ句、謎の怪物に犯されて寝取られる光景を目の当たりにしたきーちゃんは絶望感に浸る中、サナギ体の勃起した巨根が射精し、精液が彼の口内へ注がれる。精液の苦みがきーちゃんの口内を包んだと同時に、毒素が彼の全身へ伝わる。

 

「があぁ······ぁ────」

「あぁぁぁぁぁ♡·····あ゙っ──────」

 

毒素が回ったきーちゃんの目から生気が失われ、反抗していた腕が力なく垂れ下がる。サナギ体が頭を掴んでいた手を離すと、きーちゃんは力なくアスファルトの地面へ倒れる。

サナギ体からレイプされていた沙綾も人生初の中出しに、赤らめた顔が蕩ける。間もなくしてきーちゃんと同じく、全身に回った毒素で彼女の命は奪われた。

 

沙綾を犯したサナギ体が陰茎を抜き、きーちゃんを犯したサナギ体と佇む。犯して死んだ男女を見ていたサナギ体が白く輝く。街灯に照らし出された緑色の甲殻が歪み、自らの姿を変化させる。

白い光が収まるとサナギ体ではなく、現役高校生のきーちゃんと沙綾が立っていた。地面で亡骸となった2人と瓜二つの姿をしていたが、2人ともある箇所だけは違っていた。

きーちゃんは緑色に染め上がった大きく太い精器を、沙綾は緑色に染め上がった丸々と膨らんだ乳房を持っていた。それは今までの彼ら彼女らが持っていないもので、表面浮かび上がった緑色の模様は人間では無いと示す。

 

「沙綾のおっぱい可愛いよ」

「きーちゃんのちんちんだって可愛い♡」

 

きーちゃんはまな板からFカップに成長した沙綾のおっぱいを、沙綾は亀頭が丸見えになった大きく太いきーちゃんの男性器を赤らめながら愛でる。

きーちゃんと沙綾はキスをする。きーちゃんの胸に沙綾のFカップおっぱいが当たり、沙綾の太ももにきーちゃんの男性器が当たる。

 

「あっちの公園でしないか?」

「勿論良いよ。このまま言っちゃおうか」

 

キスを終えた2人は散らばった荷物を回収し、ワームの精液で身体が溶け始めた2人を置いてその場を後にする。

遠目からは何気ない高校生カップルだが、制服から見せびらかす様に露わになり、緑色に染め上がった男性器とおっぱいが人外だと示す。歩く度に揺れるそれは人間に擬態したワームの誇りであった。

 

────────────────────────

 

「これがワームが人間に擬態する経緯だ。いきなり生々しいのを見せちゃってゴメンね〜」

 

高架下でサナギ体がきーちゃんと沙綾を犯し、両者に擬態する様子は監視カメラによって全て記録され、その映像がワームが人間に擬態する様子を記した資料として巨大スクリーンで総部天華に見せられていた。

ZECTトップの三橋正蓮がいきなりレイプ映像を見せた事を天華へ謝罪するも、天華は混乱し続けていた。

 

カブトゼクターを探す女性が現れたかと思えば、ワームと言う人間に擬態する怪物に襲われ、ベルトが巻かれたかと思えばカブトゼクターと合体して何かに変身し、蜘蛛みたいなワームと戦って倒した。半日にも満たない時間ながら、連続して起こった衝撃的な出来事に彼女の理解は追いつかない。

頭がパンク寸前な天華を心配してか、彼女の前に置かれたテーブルに座り、心配そうに見上げるカブトゼクターが唯一の癒しだった。

 

「ありゃ相当混乱してるようですね」

「ZECTの新入社員研修でも見せるけど、分かって見るのと何も分からずに見せられるのじゃあ印象が違うよなぁ」

 

壁に寄りかかって、天華を右から見ていた日賀美ひあらと岬田一月は、組んだ腕に自らの大きな胸を載せながら天華に同情する。

 

「混乱している様ですが一言だけ付け加えます。お二人はZECTによって数日に撃破しましたので、ご安心を」

「そこじゃあ無いんだよなぁ···」

「こ、これがワーム·······」

 

見当違いな補足を入れた矢影秋に岬田が突っ込む中、漸く映像の中身を整理し終えた天華が言葉を発する。

 

「そうさ。こいつらは7年前にやって来た。7年前に何が起きたかは分かるよね?」

「渋谷──彗星····」

「その通り。7年前に地球の傍を通過する筈だった巨大彗星は分裂し、地球上の各地へ落下した。日本では渋谷に落ちた事から渋谷彗星と呼ばれている。ここまでは学校の授業でも習う内容だな?」

 

三橋の問いに天華は頷く。三橋が矢影に目線を向けると、彼女は持っていたタブレットを素早く操作する。矢影の指に合わせてスクリーンの映像が高架下を映したものから、複数体のサナギ体を映したものへ変わる。

 

「だが、あの彗星には地球外生命体が潜んでいた。それがワームだ。

これがサナギ体と呼ばれる幼体で、大体はこの姿だ。だが、脱皮して色んな虫に類似した成虫体と言う全く違う姿になる個体もいる。天華ちゃんが戦った相手は蜘蛛を模した個体だよ」

 

説明する様に話し続ける三橋に合わせて、矢影はサナギ体の画像を天華が戦ったアラクネアワーム ルボアに切り替える。

 

「サナギ体なら特殊の銃弾での対処が可能だが、成虫体となればゼクトルーパーですら太刀打ち出来ない。そこで開発された手段がマスクドライダーシステムで、その3番目がカブトゼクターと君が変身したカブトなのさ」

 

三橋がマスクドライダーシステムとカブトゼクターの説明をすると、テーブルに止まっていたカブトゼクターが天華の周りを飛び、誇らしげに角を揺らす。

 

「成虫体に太刀打ち出来ないのってあの高速移動が原因なの?」

「御名答。クロックアップと呼ばれる高速移動だ。アレは人間どころかどんな高性能カメラですら捉えられない。だが、マスクドライダーシステムならばクロックアップを視認するだけでなく、同じ速度で戦う事が出来るんだ」

 

褒めてほしそうなカブトゼクターを撫でながら、質問した天華に三橋は身振り手振りを交えて説明しだす。その様は演劇を思わせた。

 

「でも、私には見えなかった───っ?人間に見えないのに、なんで日賀美さんはクロックアップ中のワームを捉えられたの?」

「いい観点だ。ひあらちゃんはクロックアップを視認出来るんだ」

「えっ?··········」

 

三橋が話した衝撃的な事実に、天華は思わず議題に上がった彼女の方を向く。視線を向けられたひあらは月光で黒光りする長髪を長引かせながら、天華の元へ歩いていく。

 

「そうさ。私はクロックアップを視認出来る。どう言う原理かは一切分からないけど。ある意味擬態を見抜ける貴女と一緒かもね」

「貴女も見えちゃうのね───」

 

ひあらが一種の仲間だと知った天華は、彼女に同情めいた視線を向ける。自分以外の人は見ることすら出来ず、例え話しても一切信じない。世界の正体を知っているにも関わらず、誰にも理解してもらえない孤独をひあらも味わったのだと憐れむ。

 

「ひあらの目も凄いけど、人間に擬態したワームを見抜く目を持つ天華ちゃんの方が凄いよ。人間とワームを識別する技術は最優先に必要だが、最高峰の技術を持つZECTですら実用化出来てないからね」

「それさえ出来れば我々も楽に戦えるのですが、こればかりは仕方ないです」

 

三橋と岬田はワームの擬態を見抜く天華の目を羨ましむが、当の天華はそこまで欲しがるものかと疑問を抱く。

 

「天華ちゃんは多分、ワームの擬態は外見だけだと思ってるよね?ところがどっこい、あいつらは視認だけで相手の見た目を完全にコピーする。髪の癖から、傷跡、はたまた持ち物までもね。

だが、記憶だけは唯一コピー出来ない。このままだと無表情で立ち尽くす人間になるところだが、生憎奴らは記憶を読み取る術を持っている。それが自らの精液を相手の体内へ注ぐこと。

口内射精やら中出しで体内へ注いだ精液で相手のDNAを読み取って、その人物記憶を手に入れる。加えて、ワームの精液は猛毒だから注がれた相手は1分に経たずに死ぬ。なんて合理的で、嫌らしい生態系なんだか。

これによってワームは擬態した人間を完璧に模倣出来る。小さな癖や記憶すらも同じなんだから、識別するなんて不可能なのさ」

 

三橋の説明を聞き続けた天華は、ワームの擬態が想像以上の出来だと思い知らされる。同時に外見だけでなく中身すらも完全に同じになるワームの恐ろしのだと抱く。

 

「でも、気づく手段はあるんだけどね。天華ちゃんは分かるよね?」

「───ノーブラの巨乳?」

「大正解。ワームが擬態した女はもれなく巨乳になる。加えてブラジャーどころかパンツすら身に着けなくなるんだ。いきなりおっぱいが大きくなり、下着を身に着けなくなったらワームに擬態されたと見て良いわ」

 

天華ですら気づくワームの特徴を述べ、三橋がそれを補足する。詳細が語られていく度に歪ながらも、人間社会に静かに溶け込む生態を持つワームに対する忌避感を天華は抱いていく。

 

「夜にも関わらず長たらしく説明しちゃったね。天華ちゃんは、とりあえず人類に紛れ込むワームと正面から戦える手段を手に入れたと思ってもらって構わないさ」

「私がワームと───戦う········」

 

ワームと戦う術を得た事実を天華は再度認識させられるが、天華自身は現実味の無い感覚だった。自分はただ人間の皮を被ったワームを見抜ける一般人。料理は出来るが戦った経験は無いどころか、運動部に属した経験すら無い。いわば戦う

 

「まあ、いきなり言われても答えは出ないだろう。一先ず家に返した方が良いと思いますが」

「それをしたいのは山々なんだけどね〜駄目なんだよ。矢影ちゃん!」

「えぇ、マスクドライダーシステムに一度でも変身した以上、身体に何か異変が起きてないか確認する必要があります。検査にどのくらいの時間がかかるか分かりませんが、日付が変わるのは間違いないでしょう」

「うわぁ·······違反な事はしないから安心してくれ」

 

答えに詰まる天華の様子を見てか、ひあらが助け舟を出すが、それは三橋によって無残にも沈められる。三橋から発言権を受け継いだ矢影がその理由を語ると、ひあらはこれから受けるであろう行為を思い浮かべながら、天華に憐れを向ける。

天華はこれから自らが受ける行為に冷や汗をかくのだった。

 

────────────────────────

 

夜は人間が性欲を営む時間でもある。それは人間に擬態したワームも同じで、様々な身分の若い女性に成り切ったワームは人間の男、もしくは男に化けた同族と性行為に勤しんだ。それは家やホテル、はたまた人目につかない場所で行われていたが、とある公園でも行われていた。

 

バイト帰りの男の前に塞ぐ様に現れた短い金髪の女性は、彼を性行為へ促した。ギャルっぽい髪やモデルの様な小顔、黒のミニスカートから覗く生脚は男を性的興奮させるには充分だった。トドメを差したのは彼女が着ていた白いスウェットには丸々と膨らんだおっぱいの形がハッキリと写り、膨らみの先端に見える突起は彼女がノーブラだと示した事だった。

 

男が性行為に同意すると、女は公園の道の真ん中にいるにも関わらず、白いスウェットを捲り上げた。波打つGカップの乳房と、引き締まった腰の対照的な身体は、男の性欲を更に刺激させた。

彼女は男を公園内の茂みに連れ込み、ミニスカを履いた尻へ突き出す。ズボンから勃起した男性器を出した男がスカートを捲ると、パンツではなく陰毛が一切生えてない女性器が現れたのに驚いたが、それは初対面の彼女が性行為を求めるビッチなのだと男を興奮させた。

 

男と女が立ちバックで合体し、男が腰を振り出すと、女は喘ぎ声を上げる。男性器を包む膣の引き締まりは、男に快感を与える。垂れ下がる大きな乳房は、腰を振る度に激しく揺れる。男は女の腰に手を置き、快感を求めて自らの腰を激しく振り続ける。性行為が続くに連れて、女の喘ぎ声は高鳴っていく。

 

「おい!中出ししていいのか!?」

「出して!!中に出して!!」

「責任は取れないぞ!うっ!───わぁあああ!?」

 

性行為は初めてでは無いが、彼女との性行為によって彼の子宝の発射準備が整っていく。彼女が求めた通り、名器と言って過言ではない彼女の膣に彼の精液が注がれる。初めて中出しの快感を味わった男だったが、同じく中出しと言う快感を注がれた彼女は突如として白く光出す。

驚いた男が彼女に挿していた男性器を抜くのと同時に、彼女の姿が膨張しだした。膣から漏れた精液が垂れる美しい生脚や引き締まった腰、木を掴む細い腕、ギャルっぽい髪色の小さな頭が醜く膨らみ、黒白に染められた人外の体へ変化する。体の節々からは蜘蛛の足が生え、暴れる様に波打つGカップのおっぱいは柔らかさが失われ、快楽に満ちた喘ぎ声は奇怪で不気味で恐怖を与える鳴き声へ変わり果てる。

 

「うあぁ·······あぁ·······あ····」

 

白い光が収まるとさっきまでセックスしていた巨乳美女はおらず、白黒に染められた怪物がいた。蜘蛛を思わせる怪物を目の当たりにした男は腰を抜かし、スタイル抜群の美女に盛り立っていた男性器は包皮を被って萎れていた。

蜘蛛を模したアラクネアワーム ニグリティアは立ちバックの態勢から背筋を正し、男へ振り返る。蜘蛛の脚に囲われた不気味めいた顔と、巨乳があった胸に刻まれた髑髏マークは男に生死の恐怖を与える。

腰を抜かした男を見下ろして立つアラクネアワームだったが、上半身から半透明の何かがせり出す。

 

❨驚いた。あたしはワームって言う怪物なんだ。怖がっているけどさ、セックスは気持ちよかったでしょ?❩

 

半透明のそれはアラクネアワームが擬態していた巨乳美女の上半身で、小顔を包む金色の短髪と、捲り上がった白のスウェットを載せたGカップおっぱいが映し出される。ただし、豊満なおっぱいは緑色の模様に覆われ、人間の見た目をしようとも中身は人外だと知らしめる。

 

❨ワームってさ、常に欲求不満なのよ。毎日セックスしたいくらいにね。だから殺したくは無いんだよね〜君の可愛いおちんちん意外と良かったし❩

「こ、殺さないのか··········」

❨そうなんだけど────今日だけは例外だ❩

 

喘ぎ声を上げていた甘ったるい女の声で、怪物が語る内容に男は少しながらも希望を抱くも、当の本人が最後にそれを否定した。

男が反応するのを待たずに、アラクネアワームは口から粘液を発射した。粘液を頭から浴びた男は藻掻いて剥がそうとするが、間もなくして全身に苦しみが起きる。粘液にはワームの精液にも含まれる毒素が混じり、生肌を通じて男の身体を壊していく。男は肌から染み込む毒素に苦しみながら、声を発する間もなく背面へと斃れ伏せる。男は倒れた後もピクピクは震えていたが、5分も経たぬ内に動かなくなる。

 

男が粘液の毒素で死亡したと判断したアラクネアワーム ニグリティアの全身は白く光り、蜘蛛を模した身体を細身ながら胸が大きな女の恵体へ変貌させる。光が収まると黒のミニスカを履き、白いスウェットを着て、短い金髪の女性 二神音夢が立っていた。

音夢は警備員のバイトをしていた女子大生だったが、今の彼女はその記憶を完全にコピーした地球外生命体が成り切っている。スウェットが載る程に大きな巨乳は昨日までの音夢では無い疑惑を抱かせ、丸々と膨らんだ乳房に浮かぶ緑色の模様はその正体を明らかにしている。

 

「ゴメンね〜殺したくなかったんだけど、今のあたしはムカついているんだよ」

 

スイカを思わせる緑色に包まれた乳房を揉む。揉む度に指が沈み込む柔らかさが伝わり、音夢の性欲を刺激する。セックスを終えたばかりにも関わらず、再び性的な快楽を求める姿はワームが持つ底しれぬ性欲を体現する。

暫くすると乳房と同じく緑色に包まれた乳首から母乳が染み出る。妊娠していないにも関わらず噴き出し、緑色の乳房に跡を残す白い液体は、音夢の身体が人では無いと証明する。

 

音夢は揉む度に乳首から噴き出た母乳は男の全身へ降りかける。粘液に覆われた男の全身に蔓延なくかけられた白い母乳は、ジーと言う音と煙を上げながら服と肌を溶かし始める。

 

「さぁ〜てと、次はどうすっかな」

 

男の処理を終えた音夢は、いつも通りの口調で何処からもとなく取り出したスマホを弄る。人間だった頃の愛菜が使っていたスマホは、ワームが擬態した音夢も難なく使いこなしているが、一つだけ違いが存在した。

唯一の違いであるアプリアイコンは人間に気付かれない様に背景に同化しているが、それを認識出来たのは彼女の目が人の構造では無いと示す。

 

それはワームが擬態した人間向けのアプリ。一般的には仲間が擬態した報告や、自慢の美巨乳、性行為を見せつけるものだったが、彼女は復讐の為に使う事を決める。愛菜と同じ大学に通い、同じバイトをし、同じ日に仲間になった一ノ瀬愛菜。音夢の唯一無二の親友だった彼女は、ZECTの追っ手を逃す為に敢えて戦いを引き受け、突如現れた赤と灰色の奴に倒された。

 

遠目ながら愛菜だったアラクネアワーム ルボアが倒れる瞬間を目撃した音夢には、ZECTに対する憎しみが募っていた。それは仲間を倒れたワームとしての感情より、唯一無二の親友を奪われた音夢の感情が強かった。人間の記憶すらも完璧に読み取ってしまうが故に、擬態した対象の思考に強く影響されてしまう。ワームに時折現れる症状が音夢を突き動かしていた。

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