※この作品はR-18です。

仮面ライダーカブト〜2人の特殊な少女たち〜   作:ワーム大好きマン

6 / 8
おまたせしたかは分かりませんが、モブ女性に擬態したワームが登場します。


2-2

東から登る朝日が東京の街を照らす。人工の明かりがなくとも周囲を見渡す光を与え、照らし出された高層ビル群は影を作り出す。

善人だろうと、悪人だろうと、人間に擬態したワームであろうろも、平等に与えられる太陽の日差しは東京タワーにも届く。

 

港区芝公園に聳える高さ333mの総合電波塔は長らく東京の象徴であり、赤と白のカラーリングは人々に親しみを与える。しかしながら、7年前の渋谷彗星から現在に至るまで長らく閉鎖された状態にある。かつては多くの観光客が訪れていたが、今は薄っすらとホコリを被った第2展望台に天華とひあらはいた。

 

「疲れた·········」

 

ZECTによる身体検査や、人間に擬態したワームを見抜く力の検証によって徹夜明けの天華は、蓄積した疲れからかベンチに寝転がる。仰向けで寝転ぶ天華の乳は身体に沿って垂れる。

外周に沿う出っ張りに腰掛けるひあらは、疲労困憊で寝転ぶ天華を可哀想な目で見続ける。

 

「災難だったとしか言いようが無いね───ZECT(うち)の研究職って大体狂ってるから」

「ホントそう。あと、マジでセクハラしてきた。何度おっぱい揉まれたやら」

「見境なしかよ········ところで、検証って何したのさ」

 

ひあらが現時点では部外者の人間にすらセクハラをする研究員に呆れの溜息を吐き、それで疲れている様に見える天華の気分を晴らすべく検証の内容へ話を振った。

 

「この中にワームは何人いるか当ててみてって、写真を何枚か見せられた。私がワームの擬態を見抜けるのが本当なのかの証明する為とか言ってた」

「そう言うのか───もしかして剣道部と水泳部の集合写真かい?」

「っ!?どうして分かったの!?」

「あの写真は新人研修で使われる奴さ。何人が擬態かって聞くけど、正解は全員擬態って言うオチ。貴女は全員擬態だって分かったの?」

「···········うん」

 

天華が見せられたのはとある高校の女子剣道部と水泳部を写した写真だった。誰もが部活を目いっぱい楽しむ女子高生だと思う写真だったが、天華には部員に擬態したワームによって部活を乗っ取った証明写真として見えていた。カメラに向けて浮かべる笑顔の下に、醜いサナギ体が隠れているのだと嫌でも分からされた。

 

「·······あの娘達ってどうしたの?」

「安心しなさい。既にZECTが全滅させている」

 

天華の問いに、ひあらは研修で見せられたゼクトルーパーのカメラ映像を思い出す。ゼクトクナイガンを向けられた水泳部員達は紺色のスクール水着を胸の谷間に寄せて、剣道部員達は紺色の道着から肩も鎖骨も見せる様にして自らのおっぱいを解放した。

水泳でも剣道であっても動きの邪魔になるであろう程に膨らんだ巨乳は、身体の中から浮かび上がった緑色の模様で包まれる。部員達が次々と光出すとスラッとした女の身体は、緑色の甲殻を纏う醜い姿へ膨張する。剣道部と水泳部の巨乳女子高生に擬態していたサナギ体のワームは不快な鳴き声を上げて突撃してくるも、ゼクトルーパーの集中砲火によって瞬く間に緑色の爆発を起こして命を散らしていった。

 

その映像は健気な女子高生に成り代わっていようとも、人間だった彼女らをレイプした挙句、殺して成り代わったワームの悍ましさを知らしめるには充分だった。

 

「分かってはいたけど、いざ面と向かって認識させられるとあんなにも恐ろしい存在なんだね」

「人へ成り代わり、その人として社会へ溶け込む。ワームってのは嫌と思う程に合理的で利己的な生き物さ。貴女はまだマシだけど、一般市民がこれを知ったら疑心暗鬼の恐怖に囚われるだろうね」

「だから、ワームの存在を公表しないの?」

「そうさ。誰に成り変わっているか分からない化け物相手に人々が平常心を保てるかい?仲間同士で殺し合って、ワームの版図を広げるだけさ」

 

天華にZECTがワームの存在を隠し続ける理由を語ったひあらは、西側の窓へと歩いていく。東京タワーが営業していた時期に使われていた双眼鏡を介せば、渋谷彗星によって焼け野原になった渋谷エリアは丸見えになっていた。

 

「ワームを隠す為ならZECTはなんだってやる。この東京タワーを封鎖したのだって、渋谷エリアが丸見えになるからさ。あそこにいるワームの存在がバレかねない」

「そこまで隠してもどうせはバレるんじゃないの?」

「実際都市伝説扱いにはなっているさ。でも、“人工地震”だの、“人類を操作するICチップが埋め込まれてる”と言った事実無根な都市伝説に混ぜておくのが最善なのさ。

ま、ワーム(あいつら)馬鹿だから、いきなりおっぱい大きくするわ、外で平然とおっぱい見せるわ、性行為するわで現実味が高いんだけど」

 

ある事実を元に誰かが誇張して形成される都市伝説。そのどれもが滑稽な代物だが、現実として存在するワームを同じ枠で扱っていいのかと天華はモヤモヤを募らせる。

 

「全人類が貴女の様な目を持てれば、こんな事する手間が省けるのにね」

「この目を羨むのは止めた方が良い。誰が人間で、誰がワームか嫌でも分かっちゃうから。

例え純粋無垢な小学生や慣れしたんだ幼馴染がワームの擬態だと知ったら、触れ合えるかい?」

「それはキツイな───それを背負ってたんだ」

 

ひあらの愚痴に天華は例えを含めて返す。天華が背負わされた苦しみを知ったひあらがスマホに目を落とすと、画面には天華のプロフィールから学歴、現住所、保有資格と言った何から何まで載せられていた。個人情報保護の欠片もない情報の中には、天華が料理系のインフルエンサーとして生計を立てている旨も記載されている。

戦う術すらも学んでない一般人の彼女が背負うには余りにも重すぎると気を落とす。

 

「と言うか、貴女って本当に人間なのよね?ワームの擬態並にでっかいおっぱい持ってるけど」

「それは貴女もじゃない。てか、三橋さんも岬田さんも、研究職の人達だってデカいおっぱい持ってたよ」

 

ひあらと天華の視線は、白いブラウスとポロシャツに丸々と包まれた双方の乳に向く。細い華奢な身体故か突き出る様なHカップの巨乳はより存在感を示し、乳首がブラジャーで隠されていなければワームと見間違うとどちらも言い切れた。昨夜天華にワームについて説明したZECTトップの三橋も、ひあらと一緒にいた上司の岬田も、セクハラをし続けた研究職員ですら、動く度に上下左右へ絶え間なく揺れる大きな乳を持っており、天華は思わずワームではないかと疑念を抱く程であった。

矢影だけは自分達の様な巨乳を持ってはいなかったが、それでもパンツスタイルのスーツの上から薄っすらと膨らみが分かる程に大きかった。

 

「言っておくけど、ZECTのメンバーは9割方巨乳だから」

「マジで言ってる······もう疲れすぎて返す言葉すら出ない」

 

人間に成り代わろうとするワームも、それに対峙するZECTも巨乳まみれだと知った天華だが、徹夜と絶え間ない検診による疲労が返事する気力すら奪う。

 

「家まで送ろうかい?」

「ここから自力で帰れる───てか、家の場所も知られてる?」

 

天華はしれっと家の場所を知られているのに気づきつつも、追求せずにふらふらと独りでに歩き出す。

埃を被ったシャンデリアを思わせる電灯がついたエレベーターで地上へ降り、ZECTの腕章をつけた巨乳の女性警備員に見送られて外へ出た。

徹夜で隈の出来た天華の目に太陽光が突き刺さる。朝早くから真っ盛りの太陽は身体の疲れをより強める。天華は送って貰えば良かったと後悔しながら、ジーンズを纏う美脚で一歩ずつ歩き出す。

 

増上寺を中心とした都内最古の都立公園 芝公園には、早朝でも多少の人が集まっている。その中にはワームの擬態も含まれているが、疲れ切った天華にはそれに気づく余裕すら無い。

公園の道を歩く天華の反対側から水色のオーバーサイズTシャツを着て、ピンク色のリュックを背負い、輝く金髪をツインテールにしたギャルが歩いてくる。天華は溜まりに溜まった疲れと、どうやれば家に早く帰り、寝れるか考え続けてたが為に通行人の存在すらハッキリと認識出来ず、ギャルの瞳に浮かぶハニカム構造が緑色に光っているだけでなく、歩く度に揺れるたわわな胸の先端に突起が見えているに気付けなかった。

 

見るからにふらふらと歩く天華が歩きスマホのギャルとすれ違った瞬間、引き締まった腹部へ強い衝撃が走る。それはギャルの生脚による蹴りで、限界まで溜まった疲労と華奢な脚とは思えない強さが相まって、意識を手放した。

垂れ下がるツインテールを揺らし、オーバーサイズTシャツの裾から陰毛の無い女性器が見える程に脚を上げて、蹴りを食らわせたギャルはうつ伏せに倒れていく天華の身体を細い手で受け止める。気を失った天華が倒れると同時に、木々の影から1人の女性が現れる。

短い髪を金色に染め、白いスウェットの胸元を大きく盛り上がらせ、黒いミニスカートから綺麗な生脚を覗かせた姿は、アラクネアワーム ニグリティアが擬態した女子大生 二神音夢に他ならない。

 

「ありがとう。仇はもう一人いるから、貴女達はそっちをお願い」

「例えZECTだろうが、4体でかかれば人間如き容易いもんさ」

 

気を失った天華を受け取った音夢は、ギャルにひあらへの対処を依頼する。ギャルツインテールに挟まれた小顔に笑みを浮かべ、左手をピースサインにして応える。

天華を肩に担いだ音夢と、次なる役目を任されたギャルは別れる。2人がいなくなって間もなく、茂みの中から赤いカブトムシが飛び出す。一連の動きを茂みに隠れて見ていたカブトゼクターは、天華を救うべく空を飛んでいく。

 

───────────────────────

 

天華に遅れて東京タワーから降りたひあらのスマホに、電話が来たのを示すバイブが起こる。スカートのポケットから取り出したスマホの画面を見て、相手が上司の岬田だと確認し、ひあらは通話状態へ持っていく。

 

『あ〜ひあらちゃん?そこに天華ちゃんはいるかな?』

「天華はさっき帰りました。彼女に何か用でもありました?」

『今じゃ無くても良いんだけどね。カブト専用のバイクがあるんだけど、それに関する調整をどうせなら出来ないかと思ってね』

「徹夜明けでやらせるのは流石に酷だと思います。それに·······」

 

徹夜明けにも関わらず、関係無しにバイクの調整をやらせようとするZECTにひあらは電話越しに呆れていたが、視界の片隅に空を飛ぶ赤いカブトムシを視認すると、気の抜けていた表情が一変した。

 

「岬田さん。それ持ってきて貰えますか?」

『何かあったんだね。現在地は東京タワーだね。暫く待ってて』

「お願いします────天華は何処!?」

 

岬田にバイクの輸送をお願いしたひあらは、電話を切って間もなく上空を飛ぶカブトゼクターに問い質す。ひあらの問いかけにカブトゼクターは小さな体を回し、角の動かして答える。

向きを変えたカブトゼクターが飛んでいき、ひあらがその後を追いかける。ポロシャツに包まれたHカップを激しく揺らしながら、ひあらは公園内を駆けていく。

 

「あっ!?」

 

だが、黒タイツを纏う美脚を何かに引っ掛けたひあらは、公園の大きな道に転ぶ。動きに連れて暴れていた乳房がクッションになって、大きな怪我を負うのは免れた。

 

「痛った───何に引っかかったの······」

 

仰向けになって起き上がろうとしたひあらの視線に、頭が向く方から近づいてくる2人の女性が入ってくる。視線を足元へ向けると、山の様な乳の先に同じく2人の女性が近づくのが見えた。

 

片や水色のオーバーサイズTシャツを着て、金髪をツインテールにした白ギャル。

 

片や両肩を見せた黒いホルターネックのトップスを着て、ダメージジーンズを履き、ショルダーバックを生肩から下げた褐色肌の黒ギャル。

 

片やシワの無い黒いリクルートスーツを着て、就活カバンを持ち、煌めく黒髪を団子に纏めた就活生。

 

片やポロシャツの上にベスト型の制服を着て、長く伸ばされた黒髪を垂らす女子高生。

 

性別と若さ以外に共通点の無さそうな4人であったが、美女の皮の下に縁もゆかりも無い4人を結びつける根幹があった。

 

「あ〜、そう言う事か」

 

ひあらはZECTが故に4人の共通点に気づけた。盛り上がりを強調する様に服が張り付いた乳の先端に突起が見えたこと。黒ギャルが履く青いジーンズの股に女性器の形が浮かび上がっていたこと。白ギャルに至ってはオーバーサイズTシャツの裾から女性器が見えていたこと。

女として恥じるべき部位を包む物を身に付けず、服1枚だけで隠しているのは、彼女らが若い女の皮を被った地球外生命体である紛れもない証だった。

 

ひあらが苦笑いして間もなく、4人の女達は自らの服に手を伸ばした。

 

白ギャルはオーバーサイズTシャツを捲り上げ、Fカップの。

 

黒ギャルはトップスを膨らんだ乳房が作る深い谷間へ寄せて、Gカップの。

 

就活生はリクルートスーツの下に着る白ポロシャツのボタンを外して、Gカップの。

 

女子高生はブレザーを捲り上げ、既にボタンを外して開けられていたポロシャツの穴から自らのFカップのおっぱいを露わにした。

 

ブラジャーをつけず、服だけで抑えつけられたおっぱいは解き放たれた衝撃で激しく揺れ、突き出る様に成長した乳房の柔らかさを見せつける。彼女らが引き締まった身体をしているのも相まって、胸に丸々と実った巨乳がより強調される。

彼女らは本能的に恥じるべき場所を出しているにも関わらず、動じない。白ギャルに関しては胸元から下が裸同然の状態になっていた。

 

内側から浮かび上がる様にして、緑色の模様が現れる。白っぽい、褐色、血色の良い薄橙色とそれぞれの色をした乳房と、先で小さく突き出た乳首が奇怪な緑色の模様に包まれる。それは彼女達が擬態を解く前兆でありながら、彼女らが最も大事にする愛すべき象徴であった。

 

「大方取り逃がした昨日の仲間が呼び寄せたってとこか?」

 

ひあらの嘆く問いかけに、4人はクシャっとした笑顔で答える。それは擬態が解かれる最後の引き金だと、ひあらは知っていた。

 

笑顔で美しきおっぱいを露出し、緑色の模様を浮かべた彼女から白い光が放たれ、身体の全てを包み込む。奇怪な音が立ったかと思えば、光に包まれた彼女らの姿が膨らんでいく。

黒ギャル以外が見せていた芸術品の如き華麗な生脚が膨張して醜い姿へ。細く華奢な腕も醜く膨張し、指先から茶色の爪が生える。引き締まった身体も異型の姿へ膨らみ、動きに合わせて揺れていた緑色のおっぱいは柔らかさの欠片も無い胸板へ成り果てる。満面の笑みを浮かべる小顔は歪んでいき、迫り出した背中がフードの如く被さる。

 

白い光が収まった時、4人の巨乳美女が立っていた場所には緑色の異型が立っていた。サナギ体と呼ばれるワームの幼体。虫を思わせる緑色の体は人類に不快感を与え、生身の人間を呆気なく切り裂く鋭さを持ちつ茶色の爪は恐怖を与え、人間への擬態は疑心感を与える。

人間にとって百害あって一利なしの地球外生命体が、早朝の公園に4体も現れていた。女への擬態を解いたサナギ体は、朝の平穏を掻き消すかのように不快な鳴き声を鳴らす。

 

「カブトゼクター天華の元へ迎え。安心しろ。ZECTのメンバーだからこそ、こんな状況は想定済みさ」

 

ひあらは仰向けのままワームの鳴き声を聞きながら、上空に静止するカブトゼクターに天華の元に行けと伝える。カブトゼクターはサナギ体とは言え、4体ものワームに囲まれたひあらを心配する仕草を見せたが、彼女は笑って返す。

 

刹那。ひあらの手がポロシャツの上に羽織っているコートのポケットに入ったかと思えば、その中から取り出されたL字型の物体がサナギ体へ銃弾を撃ち込んだ。

それはZECTの隊員が持つ護身用武器 ZECTガンであり、ペンとライターに分割された状態で持ち運ばれていたが、異変を察知したひあらは走りながら、ポケットの中で器用に組み上げた状態にしていた。

 

両手にZECTガンを持つひあらは二丁拳銃の要領で囲うサナギ体へ射撃し、至近距離からの直撃で怯んでいる間に彼女は立ち上がった。ワームの擬態よりも大きな胸を揺らしながら戦うひあらの姿に、不安が杞憂に終わったカブトゼクターは自らの主を救うべく、勢いをつけて地面へと突撃すると自慢の角で地面を掘り始めた。

 

───────────────────────

 

「···········っ、っん?」

 

何かに身体を吸われる感覚で天華は目を覚ました。肌の何処かを吸い付かれ、生暖かい液体が垂れる奇怪な感覚が神経を撫でる。

 

「目覚めちゃった?」

「?··············っ!?────あ、貴女は!?」

 

何処からともなく聞こえた声に疑問を抱きながら、パイプが並ぶ地下室を見ていた目線を下へ向けた天華は身体を伝わる感覚の正体と、それを引き起こした首謀者の正体を知った。

 

全身に伝わっていた感覚は、誰かが彼女のHカップおっぱいの乳首を吸った快感であった。既にワンショルダーのセーターとヌーブラは腹部まで下げられ、丸々と実った天華のおっぱいが丸出しになっていた。

 

ワームの擬態にも負けない巨乳を揉みながら、乳首を吸っていたのは、短く整えられた金髪を持つ小顔に、白いスウェットと黒いミニスカを着た女性。

その外見に天華は見覚えがあった。昨日カブトとして初めて戦ったアラクネアワーム ルボアが擬態していたJD 一ノ瀬愛菜と一緒にいたギャルっぽい女性だった。

 

「二神──音夢········」

「当ったり〜やっぱり情報知られてたか〜。それよりもさ、人間なのにこんな大きなおっぱい持っているとか、あんた勝ち組だよ」

 

ZECTでの取り調べ内でチラ見した擬態元の個人情報から引っ張り出した名前を言うと、当の音夢はギャルっぽい口調で天華の巨乳を褒めながら揉み続ける。

蜘蛛を模したワームが擬態したギャルに、自らの乳を揉まれる状況に天華は寒気を抱き、何とか逃げ出そうとするも、細い指が沈む程に乳房を揉まれ、乳首を吸われた二重の快感で身体に力が入らない。最も細い両腕をパイプの1本に縛り付けられていた為に、逃げ出せる筈などなかった。

 

「あぁ、ごめん。あたしも観せなきゃ釣り合わないか」

 

何とか逃げようとする動作と、胸から伝わる快感によって細い脚で藻掻く天華だったが、それに気づいた音夢は白いスウェットに両手を伸ばす。

捲り上げられたスウェットから引き締まった腰が見え、乳袋を作っていたGカップのおっぱいが激しく揺れながら露わになる。ブラも付けずにスウェットに乳首の突起を浮かばせていた巨乳を、内側から現れた緑色の模様が包み込む。

 

「ひっ·········」

「怖がらないでよ。このおっぱい。可愛いでしょ?母乳吸う?」

 

サナギ体の胸部と同じ模様に染められた乳を、目の当たりにした天華に寒気が走る。対して音夢は、自らのおっぱいを愛でる様に触る。

大きさも相まって、スイカの様な音夢のおっぱいを揉む指は緑色の乳房に沈み、先端の乳首から白い液体─母乳が染み出す。音夢は自分自身の乳揉みで興奮したのか、頬を赤らめながら母乳の垂れるおっぱいを天華の顔へ押し当てた。眼前の人の皮を被った化け物への恐怖に満ちていた天華は、顔を包む乳房の軟さに興奮どころか冷たき恐怖を抱き、無意識の内に自らの歯で乳房を噛んだ。

 

「痛っ!?───────あ、あぁ·········あたしの可愛いおっぱいを傷つけたね!!」

 

音夢は唐突におっぱいに伝わる痛みに驚き、天華から離れる。痛みの元を見ると右の乳房の左下に噛み跡があり、赤い血が垂れていた。音夢は最も大事なおっぱいに傷がついたのに呆然としていたが、暫くすると傷をつけた天華に憎しみを向ける。

友人の愛菜を葬っただけでなく、ワームにとって命と同じ程に大事なおっぱいに傷を負わせた天華へ、怨みと憎しみの募った目線を向ける音夢の全身が白く輝く。

 

黒いミニスカだけで隠されたノーパンの女性器から染み出た愛液が垂れる生脚が、黒い斑点のついた白い人外の脚へ膨張する。

細く華奢な身体も黒い斑点のついた白い見た目へ膨らみ、肩から蜘蛛の脚を思わせる触手が生える。鮮血の垂れるGカップのおっぱいも膨張に呑み込まれ、髑髏のついた胸板へ変貌する。金髪の小顔も額に水色の珠を埋め込んだ怪物のものへ変わり果てる。

 

二神音夢は擬態を解き、正体であるアラクネアワーム ニグリティアとしての姿を現す。トレードマークの金髪や、擬態で得たGカップ巨乳は姿を消し、見る者に恐怖を与える蜘蛛を模した地球外生命体がこの場に現れていた。

 

「ひっ···············!?」

 

成虫体のワームと一対一で向かい合う事になった天華は、一速く逃げようと身体を動かして藻掻くも、両手を縛られた為に敵わない。ただただ、音夢の唾液が付いたおっぱいを揺らすだけになり、今にも襲いかかってきそうなアラクネアワームに青褪めた天華だったが、不意に響く音と共に天井が壊れる。

刹那。壊れた天井から小さな赤い何かが高速で地下室へ入り、天華の両手をを拘束するロープを切断する。いきなり解放され、たわわな乳房を揺らしながらコンクリートの地面に落ちた天華が目線を上げると、ロープを切断した小さなそれがアラクネアワーム ニグリティアの周りを飛んでいるのに気付く。

 

「カブトゼクター?」

 

赤い図体に金色の角を生やしたカブトゼクターは、まだ立ち上がられない天華を守るべく、アラクネアワーム ニグリティアの周囲を飛んで、行動を妨げる。

天華が左手で乳を隠しながら立ち上がると、カブトゼクターは空いていた右手にすっぽりと入る。

 

「戦えって事か···········」

 

未だに腰に巻かれたライダーベルトと、右手に載るカブトゼクターは自らをワームと戦う姿へ変える鍵。天華には戦闘スキルなど存在せず、昨日だってひあらの助太刀で勝てた様なもの。

だが、徹夜で叩き込まれたワームの所業が、彼女の正義感を突き動かす。人間をレイプし、成り代わる地球外生命体。それを見抜ける自分が戦うのはある意味宿命だと。

 

「変身!」

 

〘HENSIN〙

 

その二言を合図に、天華は右手のカブトゼクターをライダーベルトへ装填した。電子音声の復唱は、自らの変身を宣言する。

左右に3点ずつ配置された物質生成装置から、形成されたスーツとアーマーがハニカムで天華の身体へ取りつく。黒きスーツの上に、銀色に輝くヒヒイロカネ製のマスクドアーマーが被さる。ハニカムがポニーテールのベージュ髪を囲み、水色のコンパウンドアイが顔面を包み込む。

 

3(・)つ(・)目(・)のマスクドライダーシステム 仮面ライダーカブト マスクドフォームが君臨した。蛹のカブトムシをベースとした凛々しき姿は、恐怖と醜さで構築された成虫体ワームと相対する存在だと知らしめる。

 

地下室で相対するマスクドフォームと、アラクネアワーム ニグリティア。静寂が支配する空間で向き合う両者は、カブトゼクターが突き破った天井の破片が落ちた音を引き金に戦いを始めた。

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