※この作品はR-18です。

仮面ライダーカブト〜2人の特殊な少女たち〜   作:ワーム大好きマン

9 / 9
登場人物の外見にモデルがいる場合はモデル元を書いたほうが良いでしょうか?

今回は試しとして後書きに記載します


3-2

「女性の名前が判明した。玉澤加那。21歳。城北大学に通う3年生で、塾講師のアルバイトをしています」

 

ZECTの社長室にて、矢影秋がとある女性の個人情報を淡々と読み上げる。吊り下げ式のスクリーンに写し出されるのは、学生証と思わしき顔写真やSNSに上げたであろう写真の数々。

個人情報保護などへったくれもない行いだったが、数々の写真の全てに写っている女性に天華は見覚えがあった。黄色い

瞳に、三つ編みを後頭部で纏めた明るい茶髪。その姿は昨晩ワームに驚き、階段から転落して亡くなった女性そのものだった。

 

カブトに変身出来る自分が目の前にいながら、救えなかった命。カブトゼクターは動けと促したにも関わらず、自分の身体は恐怖で動かなかった。例え、ワームに対する力を持ったとしても、自分の心は一切変わってないのだと知らしめていた。

 

「了解。元々擬態していたJKは?」

「そっちも判明しています。与崎三佳。17歳。城南大学附属高校に通う2年生。」

 

三橋の返答で矢影が手持ちのタブレット画面をスライドさせると、写されていた写真が変わる。学生証や学級と思わしき集合写真の一部、SNSに上げた写真の全てに写っているのは、黒髪をポニーテールに纏めた女子高生。天華が見ている前で、ランピリスワームへ脱皮したサナギ体が擬態していたJKだった。

 

「OK、OK。で、どっちの娘が監視カメラに映っていたの?」

「どちらもです」

 

再びスクリーンの写真が切り替わる。両者の顔写真を横目に新たに現れたのは、映像を切り抜いた写真が複数枚。上から見下ろすように撮影されたアングルが、切り取られた映像が監視カメラ由来だと示す。

野外に置かれていたが故にボヤケてはいたものの、それぞれ写真に写る女性と女子高生が、玉澤加那と与崎三佳だとはっきり認識出来た。

 

「別のサナギ体が玉澤加那に擬態したって事?」

「もしくは成虫体が玉澤加那に擬態し、別の個体が与崎三佳に擬態しているかだ。まあ、考えにくいけれども」

「考えにくい?」

「精液を中出ししてない以上、ワームは玉澤加那の記憶をコピー出来てない。つまり今いる玉澤加那は本人の情報を一切持っていない。記憶をでっち上げて本人になりきろうとも、絶対にボロが出る

例えワームが手をかけなくても、奴らは平然と死姦して擬態する。記憶を読み取れずに擬態するのはかなり稀だね」

 

天華の疑問にひあらが淡々と答える。経験豊富なひあらはこれまでの経験から何気なく話しているのに対し、一般人であれば聞くはずも無かったであろう単語の数々に、素人に等しい天華の心境は揺れていた。

成虫体が元々擬態していた女子高生含め、天華が出会ってきたワームの擬態は、人間と変わらない表情と雰囲気を持っていた。それは人間だった時の彼女らを容赦なく犯し、殺してきた事を意味していた。

寧ろ天華が遭遇した状況の方が珍しいと語る程に、ワームは擬態の為に平然と人間を殺してきた事実。それを知りながら、見ているしか出来なかった天華に与えられたカブトゼクターと言う力。それがあったにも関わらず、玉澤加那を救うことは出来なかった。自分はワームに力を持っただけの、ただの人間だと改めて突きつけられた。

 

「天華ちゃん。どっちが成虫体かってのは分かる?」

「どっちもワームの擬態だとは分かるけど、成虫かサナギかは分からない」

「意外に弱点があるものだな────取り敢えず双方に部隊を送り込む。片方がサナギ体か成虫体か確認が取れてから、天華ちゃんを成虫体の方へ送り込む。それまでは待機していてくれ」

「我々も出ますか?」

「岬田と日賀美ちゃんも天華ちゃんと一緒に待機だ。お二人には天華を補助して貰うよ」

 

三橋の指示は矢影によって、部隊へ伝達される。一先ず待機となった岬田とひあらは早々に社長室を後にし、天華が一番最後に後にした。

 

「早々にキツいもの見ちゃったね··········」

「あの心境で戦えますでしょうか?」

「戦えるか?じゃなくて戦うしか無いんだよ。ひあらちゃんが対処してくれるのを願うけど······」

 

3人が部屋を去った途端、三橋は天華の心境を気にする発言をこぼす。天華の心情は2人にも理解出来たが、非情にもそんな心境など無視せざるおえない現実に、苦虫を噛み潰した表情を浮かべるしか無かった。

 

☆

 

「美味っ!?社食のレベル高っ!?」

「社長の意向でウチの社食は重要視されているからね。種類も味も魅力だよ」

 

社長室を去った天華はひあらに連れられて社内の社食へ向かい、本日の日替わりランチ 鯖味噌定食を食べていた。インフルエンサーとして数々の料理を作ってきた天華が、一口で認める美味しさ。

社長肝煎りの社食が実質認められたのに、単なる部外者であるひあらも嬉しくなる。最も彼女が喜んでいる理由には、さっきまで沈んでいた天華の表情が明るくなったのも含まれていた。

 

「ねえ、あのワームは玉澤さんの記憶を読み取ってないから、偽物って事だよね?」

「記憶を読み取ってない云々じゃあない。ワームが擬態した人は全て偽物さ」

「でもさ。ワームは記憶を完全にコピーするんでしょ。てことは、ワームが擬態した人も本人って事にならない?」

 

予測は外れたどころか、鋭い指摘にひあらの表情は厳しくなる。

 

「例えワームとは言え、それが人間だった頃と全く同じだったら、悪い事をしているのは寧ろ私達なんじゃ」

「それ以上は考えない方が良い」

「なんで!?どうして!?」

「永遠に答えが出なくなるからだ。自分で考えて続ければ嫌でも理解させられる」

 

ひあらは天華に対して厳しい言葉を淡々と投げかける。天華の問いかけはZECTの隊員が必ず通る疑問であり、倒す答えに行きつかなければならないと実体験で知っていた。

 

「ワームが何故若い女性ばかりに擬態する理由を聞いているかい?」

「えぇ〜と············まだ、聞いてなかったかも」

「繁殖のためさ」

 

ひあらからの問いかけに解答できなかった天華に対し、ひあらは冷徹な答えを一言で答える。

 

「本来ワームは卵生だ。ただ、その卵はサナギ体程の大きさだし、孵化にも時間がかかる。だから、人目につかない場所で丁寧に育てる必要があるけれど、ZECT(我々)に見つかってしまえば一網打尽になってしまう。ワームから連れば、孵化出来るまで気が気でならない代物さ。

だが、人間に擬態すれば話が変わる」

 

ひあらは淡々と、丁寧に、語りかける喋り方で、天華へ目を背けたくなる事実を突きつけてゆく。

 

「ワームの擬態は体内にも及ぶ。ワームの生体器官は、人間の生体器官へ置き換わる。それを利用すれば、人間の子供としてワームを増やせるのさ。

だから、ワームは30代までの若い美女ばかり狙う。だが、30代まで大丈夫と言う事は、それより下全てが擬態する対象だと言っているものだ

考えてみろ。サナギ体がランドセルを背負った小学生や幼稚園児を犯し、擬態している様子を」

 

ひあらが言い終えると同時に、天華の背筋に冷たいものが走った。

天華はランドセルを背負っていながら年齢不相応に胸を丸々と膨らませた小学生や、緑色の瞳を輝かせる幼稚園児を何度も見た。幼子に擬態したワームに対しては、気色悪いとしか思っていなかったが、それが生殖の為だと知るや否や、人類と渡り合えない悍ましき本能だと認識させられた。

 

渋谷彗星が落ち、ワームが現れてから7年。それは7歳以上の人間に擬態しているワームは、その人を犯して殺している事実を同時に突きつけた。生殖の為なら幼子すら対象にするワームの悍ましさを思い知らされた。

 

「若い女に擬態したワームが子供としてワームを産む。それが1年、また1年と繰り返すとどうなる?そう、ワームの母数が静かにゆっくりと、でも着々と増え続ける。男女関係なく人の皮を被ったワームが増え、成長したワームが子作りして子供を産めば、更にワームの母数は増える。そうなってしまえば、もう取り返しはつかない。

貴女はワームを見抜けるけれども、その力はZECTにすら無い。このまま気づかれずに母数が増え続ければ、ZECTはいずれ対応出来なくなる」

 

ZECTが予測した最悪のシチュエーション。考えし得る最悪の事実だけを誇張して突きつけてはいたが、天華には充分過ぎた。

 

「暴走してる世界を元に戻すには時間が残ってないんだ。

擬態したワームが記憶を完全にコピーしているからと言って、それが本人か偽物か追求する手間なんて要らない。たじろいでいる間に、何処かで女が擬態の為に犯され、赤ちゃんとしてワームが生まれ落ちているんだ。ワームを完全に消す為ならば、擬態した人間は全て偽物だと思うんだ」

「───────待って」

 

天華の正答の無い疑問へ、自分なりの返答をしたひあらは食事も途中に去ろうとしたが、天華の短い言葉が止める。

 

「食事を残すのは、ワーム、人間問わない冒涜だ」

「──────それもそうだな」

 

食事を大切にする料理系インフルエンサー故の返答。それは人間だけでなく、ワームであろうとも通じる内容だった。ひあらは天華らしいとクスッと笑いながら、再び座席へつき、鯖味噌定食に箸を伸ばす。

説明の間に鯖味噌は冷めていたが、奇しくもそれは、この後に待ち構える冷酷で冷徹な現実を表していたかもしれない。

 

☆

 

「ねぇ〜おじさん。仕事なんかほっぽり出して、三佳と遊ぼうよ〜」

 

とある高架下。陽の光が直接入らず、薄暗いその空間を歩いていたサラリーマンは、見知らぬ女子高生 与崎三佳に声をかけられていた。平日の日中にも関わら町中を出歩くJKの姿は異質だったが、当の三佳は違和感など気にせずにサラリーマンへ誘いの言葉を続ける。

 

「お、おじさんってなんだ!まだ30代だぞ!それに今は仕事中だ!」

「おじさんさぁ〜三佳のおっぱいに興味津々でしょ〜

はっきりと言ってくれたら触らせて上げても良いんだけどなぁ〜」

 

三佳は黒髪のポニーテールと、学校指定のポロシャツを盛り上げる大きな胸を敢えて揺らしながら近づき、サラリーマンの身体へ押しつける。自然と乳袋が出来るにも関わらず、ブラジャーをしてない為に、ポロシャツ生地一枚越しに乳房の柔らかさがより伝わる。

全てを包み込むと思わせる程の柔らかさに、サラリーマンの性欲は刺激され、ズボンの股間が膨らみ出した正にその瞬間。薄暗い中で交わっていた両者が白昼の如く照らし出された。

 

「待ちなさい。虫けら如きが色気を使うだなんて、穢らわしい」

 

両者を照らすライトの奥に立つのは、眼鏡をかけたパンツスタイルのスーツを着た若い女性。彼女の口調と様相は根っからの堅物であり、盛り上げる胸元以外に柔らかさを持たないのだと知らしめる。

彼女の傍にはスカートスタイルの女性がZECTガンを構えており、華奢な生脚で支えられた細身の身体からは上司と変わりない大きさの胸が激しく突き出ていた。

彼女らの両脇にはゼクトルーパーが整列して控えており、マシンガンガンの銃口を向けていた。

 

「撒けたと思ってたのに────最悪」

 

銃口を向けられたサラリーマンが驚く傍らで、舌打ちして不満を吐き捨てた三佳は、両手でポロシャツのボタンを外し出す。胸元のボタンが外れるにつれてI字の谷間が姿を現し、外し終えた両手でポロシャツを門の様に明け放つと、Eカップのおっぱいが露わになった。

銃口を向けられているにも関わらず、女子高生とは思えないたわわな胸を解き放った三佳にサラリーマンは驚きつつ、彼女の美巨乳に視線を落とす。それは男としての性(さが)だったが、美しき乳房と乳首に緑色の模様が浮かび上がると、サラリーマンは反射的に悲鳴を上げた。

 

巨乳を模様で染め上げた三佳が、状況に似つかわしくない笑顔を浮べた途端、彼女の全身が白く光り出した。可憐な肌を見せつける生脚や華奢な腕が醜く膨張し、形の整ったおっぱいは細い身体の膨らみに呑み込まれる。ポニーテールを垂らした小顔も見る影を失い、決して剥がれる事の無い緑色のフードに包まれた人外へ変わり果てる。

 

光が無くなった時、巨乳で美人な女子高生 与崎三佳は姿を消し、醜悪な見た目のサナギ体がその場に立っていた。細く華奢なJKの身体も、歩く度に揺れていた柔らかき乳も、欠片すら何処にもない。

 

「うわああああぁぁぁぁ!?!?」

「サナギ体って事は玉澤加那が成虫体か!」

「ゼクトルーパー!一般市民を逃し、撃て!」

 

JKが怪物に変わるのを目の当たりにしたサラリーマンが悲鳴を上げ、腰を抜かす。対照的にスーツ姿の2人は一切動じずに指示を出す。

 

別の場所で待機していたゼクトルーパーがサラリーマンを射角から逃がした途端、マシンガンブレードの銃口が一斉に火を吹く。対ワーム用に作られた7.62mm弾の雨霰。サナギ体は単独故に全ての弾を浴びる羽目になり、それが運命を決めた。

対ワーム弾の集中砲火を浴びたサナギ体は限界を迎え、甲殻と同じ緑色の爆発を起こして、爆散した。それはサナギ体に犯され、巨乳になって擬態された与崎三佳の存在がこの世界から消えた事も意味していた。

 

「対象消滅。情報は既に伝えた?」

「ZECT本部に転送済みです」

「OK。目撃者の記憶の抹消も行な─────っ!?」

 

サナギ体の爆散を確認し、情報伝達も終えた2人が後始末に入ろうとした刹那、それは始まった。

 

ゼクトルーパーの1体が文字通り切断される。胴体を鋭く一直線に切られたゼクトルーパーは、切られたコードから火花を漏らしながら倒れてゆく。

それが1体、また1体と続いてゆく。切断される箇所は腕、胴体、首と違っていたが、切られた個体は見るも無残に機能を停止し、次々と地面へと倒れ伏せる。

 

「えっ!?········」

「な········何が!?」

 

ゼクトルーパーが次々と切断され、壊れてゆく光景に2人は愕然として、周りを見回すしか出来ない。堅物さを失って動揺する彼女が、視認すら出来ない攻撃にある可能性が思い当たった正にその瞬間、両者の胸元に違和感が走る。

 

刹那。両者の丸々と膨らんだ胸元のスーツが破かれた。器用にスーツとポロシャツ、ブラジャーだけが破かれ、たわわに実った巨乳が無傷で姿を現した。

 

「い、嫌っ!?」

「なんで!?」

 

服とブラの締め付けから解き放たれ、乳房のたわわさを見せつける様に、上下左右に暴れる乳に2人とも赤面になり、反射的に手で覆い隠す。自慢の巨乳を手で押し潰しながら、その場を一目散に去ろうした2人だったが、進路を塞ぐ形でそれが姿を現した。

 

〘PUT ON〙

 

「やっぱり!?」

「あ、あんたは!?」

「────ごめんね」

 

予想が当たってた眼鏡の女性と、現れた存在に驚くスカートの女性。両者の前に立ち塞がった存在は一言発すると、自らの身体を走るオレンジ色の筒 ブラッドベセルを触手の如く伸ばし、彼女らのたわわな胸に突き刺さった。




玉澤三佳 外見モデル
Xin『clear colors 3話(COMIC EXE.20)』金枝
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