緑谷のち〇こでっけぇぇえ!!! 作:ドスケベ世界平和ヴィラン
「あっちゃーこれは駄目ですね」
「どうにかならないかな?」
「完全に回路がイカれちゃってますね。こーれは私が無理やり直すよりも製作者に頼むのが確実ですよ」
とある日の授業後、僕は発目さんのラボに訪れていた。本題に入ろうとする僕をしつこく誘惑する彼女をデスクの上で二、三度気絶させた後お互いに裸のままサポートアイテムについての話をしていた。大戦でもお世話になったブレスレット型のアームガード。以前は個性の衝撃を抑えつつ威力を向上させるアイテムだったが、今の僕に合わせて多様な機能を搭載した事で複雑になった回路が酷使に次ぐ酷使により焼き切れてしまったらしい。
「なら今度送って頼んでみようかな」
「それなら直接会った方が良いですよ。データよりも実際に使っている人からの意見の方が修正もしやすいですし」
「そっか……」
「それにその場にいればフィッティングの手間も省けますしね」
「うん……」
「あのー、聞いてますか?」
発目さんが親切に意見を言ってくれているが、身振り手振りを交えて話すせいでその度に彼女の大きなおっぱいがゆさゆさと揺れる。振り子のように揺れる乳首に僕の目は釘付けになってしまい、話がほとんど耳に入ってこない。
「もう、仕方がない方ですね♡」
「あ、ごめんね?」
「良いんですよ。なんならもう一発出しておきます?♡」
「……そうしようかな」
「あっ♡♡」
おまんこを指で開きながらの提案を僕が断れるはずが無かった。ラボ内が防音仕様になっているのをいい事に、僕は彼女を何処まで鳴かせることが出来るのか試したくなってしまった。普段から声がデカめではある彼女だが、子宮を潰された時にはより一層大きな声を上げてイキ散らかしていた。
「ふぅ、そろそろ行こうかな。今日はありがとね」
「っ……!♡♡へ、へぁい……♡♡」
四肢を投げ出した状態でデスクに横たわる彼女は、僕の言葉に返事をするのがやっとのようだった。精液まみれになった彼女を横目に僕はラボを後にした。
◇
「という訳で渡航許可を頂きたいのですが」
「そういう事なら構わん、明日から休日に入るし行ってくるといい」
「ありがとうございます!」
「私もデイブと久々に会う良い機会だ。着いて行っても構わないかい?」
「もちろんです!」
メリッサさんにアポを取った僕は早速先生に話を持って行った。前回I・アイランドで行われたエキスポでは色んなことがあったが、今回は流石に問題が起こることは無いだろう。
「プライベートジェットがあるからチケットの心配はしなくていいよ。それにコレじゃあ普通の飛行機で行くのに少し手間取るからね」
そう言いながらポンポンと手すりを叩くオールマイト。AFOとの戦いで歩行が困難になるほどの後遺症を負った彼だが、今は車椅子に乗りながら教師としての役目を果たしている。ただその車椅子も発目さんを筆頭としたサポート科やメリッサさんの手によって魔改造されており、リミッターを外せばそこらの車の速度を余裕で超えてしまうレベルの物だ。
「師弟水入らずの旅行だ、羽目を外さない程度に楽しんでこい」
「はい!」
相澤先生に礼を告げ職員室を出る。英語の授業は真面目に聞いているものの、やはり実際に行って話せるかと言われればまだ少し不安だ。明日出る前までもう少し勉強しておこう。明日からの旅行に胸を踊らせながら僕は寮へと戻った。
◇
「それでは、私はデイブと面会してくるから。宿泊先のホテルで落ち合おう」
「了解です!」
空港に着くやいなや、僕とオールマイトは別行動になった。当初は一緒に行く予定だったのだが、メリッサさんの予定が思いのほか空いていたこともあり旧友との再会をゆっくり楽しんでもらうためこのような形になった。
「さてと、それじゃあ僕はーー」
「出久くーん!」
空港を出て彼女の待つラボに向かおうとロビーを歩いていると、僕の名前を呼ぶ可愛らしい声が木霊した。驚いて声の方向を見やると、そこにはラボで待っているはずのメリッサさんがこちらに駆けてくるのが見えた。
「メリッサさん!?」
「ようこそアメリカへ!」
「どうしてここに、ラボで待っているはずじゃ」
「待ちきれなくて迎えに来ちゃった。マイトおじさまは?」
「オールマイトは一足先にデヴィッドさんに会いに行きましたよ」
「そっかそっか。なら私達も早く行きましょ!」
にっこにこの彼女に手を引かれ空港を歩く。大戦の模様が海外でも中継されていたこともあり、僕のことを知る人達がサインを求めてきたが全員の対応をしていたら流石に時間が無くなってしまいそうだったので数人と握手を交わして先を急いだ。皆急いでいる事情を説明したら理解してくれたため本当に助かった。歩いていった先は予想していたタクシー乗り場ではなく空港の駐車場。
「もしかしてこれ」
「ええ、私の車よ。この間免許を取ったから私が運転するわね」
「そうなんですね!可愛い車でメリッサさんに良く似合ってますよ」
「ふふ、ありがとう♡」
まるっこいフォルムの車は、二人乗りで小回りがきく可愛らしい見た目のものだった。軽快なエンジン音を響かせながら車を走らせ、僕は彼女の運転でラボまでのドライブを楽しんだ。その中でどれだけ心配したか、今までどんな生活をしてきたかなど色々と質問責めにあったが、そのどれもが僕のことを心配する気持ちに溢れていてとても嬉しかった。
「それで、早速見せてくれるかしら」
「これなんですけど……」
「ふむふむ……ちょっと待っててね」
ラボは彼女の所有するビルの一角にあった。どうやら彼女は大学に行きながら起業し、サポートアイテム開発の会社を運営しているらしい。大変なことも沢山あるが充実した日々を送っているようで、彼女の表情は以前会った時よりも明るくなった気がする。解析機にガントレットを置いて画像モニターに映し出される情報を吟味すること数分、こちらに向き直った彼女が口を開く。
「……一体どんな使い方をすればこうなるの?」
「それは、まぁ……個性があった時と同じようにワイヤーで立体機動をしながら仮想ヴィランを攻撃したり、個性訓練で遠慮なく爆破を炸裂してくるかっちゃんの攻撃をいなしたりしてたらこうなってました」
自分で良いながらなかなか無茶をさせていたことに気付く。立体機動での酷使が甚だしいようで、交換したワイヤーの数も三桁を超えている。しかもワイヤー自体も素材が悪いものではない。同じようにワイヤーを使用する例としてお茶子さんが居るが、彼女は基本個性で重さを無くしているため消耗はそこまで酷くない。
「ワイヤーの素材を見直す必要がありそうね。それに出久くんの反応速度で射出と巻き取りを高速で繰り返されたことによって今回回路が焼き切れてるから、その辺のアップデートも考えるとちょっと時間かかりそう……」
「ご迷惑おかけします」
「たぶん二時間はかかってしまうわね」
「……二時間?」
「ごめんね?ワイヤーの新素材は目処が着いてるんだけど、作業量考えるとそれくらいかかっちゃうかも」
発目さんもそうだが彼女も大概だろう、流石天才デヴィッド博士の娘と言ったところか。少なくとも一ヶ月はかかると勝手に予想していたが、それを二時間……?しかもその上で申し訳なさそうにしているのが更にその化け物感に拍車をかけていた。
「いやいや、速すぎるくらいですよ!?」
「そうかしら?」
「……まぁ、とりあえずお願いします」
「任せて、出来るまでソファでゆっくりしていて構わないから」
「ありがとうございます」
そう言うと彼女は作業台に身体を向けて早速作業に取り掛かる。ドライバーやレンチ、はんだごてを高速で動かしながら、合間合間にキーボードを叩いて何らかのコードを書いている。詳しくない僕にはあまりよく分からないが、きっとかなり凄いことをしているのだろう。真剣な彼女の姿を見ていると時間が過ぎるのがあっという間に感じた。
ぐいと背伸びをした彼女は満足気な表情を浮かべながら、ブレスレットを片手に僕の方へ近付いてくる。
「ふぅ、完成よ。着けてみてくれるかしら」
「分かりました」
手首に嵌めたブレスレットを素早く二回叩くと、真っ赤なガントレットが一瞬にして展開される。
「前よりほんの少し重量が増えたけど、その分耐久性は折り紙付きよ」
「おぉ……」
スリムな見た目から少しゴツめに変わったガントレットだが、装着している時の安心感が段違いだ。僅かに増えた重量も打撃の重さが増えたことを考えればむしろプラスのように思える。ワイヤーに関しては既存の物と新たに発見された新素材を編み合わせた特注品らしく、伸縮性を持ちながら優れた耐久性を持つものらしい。
「そうそう切れたりすることはないと思うけど、予備のワイヤーを渡しておくわね。また足りなくなったら連絡して、直ぐに日本へ送るわ」
「何から何までありがとうございます」
「用事は終わったわね、ならこれからデート行きましょ!」
「で、デートですか?」
「そうよ!案内したいところいっぱいあるの!」
実際に使ってみて使用感を確かめたいと思ったが、装着した時のフィット感が異常に良かったのも加味して一旦保留にすることにした。それにあんな楽しそうな顔で誘われたら、男ならば首を縦に振る以外の選択肢はないだろう。ドタドタとラボを後にする時、ふと壁にかかった時計が目に入ったのだがきっと少し狂っていたのだろう。
だって僕がラボに来てからまだ三十分しか経っていなかったのだから。時間が早く過ぎた気がしただけで、きっと何もおかしなことは無いのだ。そう、無いったら無い。
◇
「久しぶりだねデイブ」
「あぁ、会えて嬉しいよトシ」
面会室に車椅子で入室したオールマイト。分厚いアクリル板の向こう側には、以前より幾分か顔色の良くなった親友が座っていた。
「また痩せたんじゃないか?」
「それはお互い様だろう」
「はは、違いない」
刑務所に入りながら過ごすデヴィッドは、日々提供される決して美味いとは言えない食事があまり喉を通らないらしい。オールマイトもリハビリを続けているものの以前より食が細くなったことで、ほぼ骸骨のような見た目になってしまっていた。二人とも以前とは全く違う見た目になってしまったが、お互いを想う気持ちはあの頃のまま、むしろより強固な絆によって結ばれているように思えた。
「そっちでの日々はどうだい?」
「代わり映えのしない毎日さ。朝早くに起きて飯を食べ、仕事と運動をしてまた飯を食べる。あまり読書の時間が取れなくてそれだけが少し残念だが、研究者をやっていた以前より遥かに健康的な生活を送っているよ」
「仮釈放の目処も立っているのだろう、外に出たらまた一緒に食事でもしよう」
「まぁね……ただ、あんなことをしてしまった僕が果たしてまた外で生活をしていいのか、時々不安になるよ」
「デイブ」
確かに、I・アイランドで彼が起こしてしまった事件は悲惨なものだった。あれはお互いのすれ違いが原因の不幸な事件だったと思っている。それにしっかりと己の犯した罪を反省し、模範囚として生活をしているため仮釈放という話が上がったのだ。
「君が自身を責めるのは分かる。だが、君はそれを反省して今そこに居るんだろう?きっと君なら二度と同じ過ちを犯さず、真っ当に生きていけると僕は信じてるよ」
「トシ……」
以前とは様相の違う痩けた頬に窪んだ目。それでもあの笑顔だけは一切変わっていなかった。口元をぐいっと上げ人々に勇気と安心を与えていた笑みは、今はたった一人の親友のためにだけ披露している。
「本当に……ありがとう……!」
「よしてくれデイブ、君を泣かせるために来た訳じゃないんだ。だから笑ってくれよ、な?」
「あぁ……っ!」
アクリル板越しではあったが、確かに彼らは互いに抱擁を交わしていた。同じ平和を夢見た仲間として、それが叶った世界に立つ二人は、あの頃と同じように互いの幸せを願って。
◇
メリッサさんに連れ回された僕はようやくラボへと戻ってくることが出来た。彼女の運転する車でアウトレットに直行した僕らは、ウインドウショッピングをしつつお互いに近況を報告しあう。デートということで楽しませることが出来たのか不安だが、彼女が浮かべる笑顔はそんな心配を軽く拭いとってくれるようなものだった。
「出久くんは本当に何も買わなくて良かったの?」
「服の善し悪しはあんまりよく分からなくて……それより、僕はメリッサさんが楽しんでくれたならそれで十分ですよ」
「……そう///」
手に持った大量の荷物をソファに置き、メリッサさんから手渡されたマグカップを呷る。さすがはアメリカと言ったところか、どこに行ってもコーヒーメーカーが常備されている。もはや水よりコーヒーで水分を補給しているのではないかと思えるほど、道行く人々は皆コーヒーを飲みながら生活していた。
「んぅ?何だか眠くなってきたような……?」
「飛行機から降りて直ぐに出かけたからきっと疲れたのよ」
「それにしては急に眠気が……」
「なら少し休んだら?ここからホテルも近いしそこまで焦る必要は無いわよ」
「そう……します……」
「うん♡ゆっくりおやすみ♡」
急激に襲ってくる眠気。自分が思っていたよりも疲れが溜まっていたのだろうか、メリッサさんの言葉が霧がかったように聞こえる。ついに自分の力で立つこともままならず、傍にあったソファに腰掛けると心地よい眠気に身を任せて脱力する。
「ふふ♡出されたものを何の疑いもなく飲んじゃうなんで、本当に可愛いわね出久くん♡♡」
意識を失う直前、メリッサさんの顔が目に入った。その表情はいつもの明るいものとは違い、妖艶でいやらしい女の顔をしていた。まるで罠にかかった獲物を嬉しそうに観察するサキュバスのような、そんな顔だった。