「はぁ…」
(このまま帰って来なければいいのに…)
奥村春。今は名字が変わったがこの名前の方が馴染みはある。彼女は今、もうすぐ20時を回る時計を陰鬱な気持ちで眺めていた。
ある時から自分が好きな人と結ばれる事はないと覚悟はしていた。父に取って最早自分は道具だ。一番リターンのある相手に嫁がせる。その為に使う道具。それを春も察してはいた。
「…ふぅ。まあ、そうだよね」
スマホが鳴る音がした。手に取り、通知のあったアプリを開く。メッセージにはもう少しで家に着くと連絡が入っている。家に1人で居る時がせめてもの癒しだったが、それも終わりらしい。
彼女の婚約者になった男を春は出会った時から嫌っていた。軽薄で、女にだらしなく、いやらしい視線ばかり送る人。好きな人と結ばれる事はないと思ってはいたが、この人だけは嫌だと常々思っていた相手。
しかし変化は無く、何も変えられない日々が続き。春は婚約者と婚姻を結ぶ段階にまで行ってしまった。
今日も憂鬱な気持ちを胸に抱えながら、春は玄関まで足を運んだ。
「お疲れ様です」
扉が開くと、心にも思ってない事をスラスラと述べていく。荷物を受け取り、直ぐ側で待機すると肩を抱かれた。
その時に匂った女物の香水の香りは今日も別の物だ。その事実に眉を顰めるが、男には見えない様に気を付ける。
「分かりました。お待ちしています」
寝室で待っていろと言われると背筋がブルリと震える。
未だ慣れない気持ち悪さ。これからする事も合わせると不快感は倍増しだ。それでも断る選択肢は無いのだ。頭を下げると、唇を噛んで悔しさを堪えた。
「…着替えなきゃ」
男がバスルームに入ったのを確認すると、重い足取りで衣服が置いてある部屋へと向かった。
「…これで良いかな」
服を脱ぎ、裸体の上から羽織ったのはピンクのドレス。透けに透けており、服としての体裁は成していないが、この方が喜ばれるのだ。着たくなくても着なくてはいけない。
今着ている服を脱いで、このドレスを羽織る。それだけだから準備は直ぐに済んだ。
「……」
後は夫婦の寝室にて、風呂上がりの男を静かに待つだけである。
「んっ、ちゅ…」
ドアが開く。決められた挨拶をすると、男は無造作に近寄り春の唇を奪う。鼻息を荒くしながら色欲に満ちた目で彼女を視姦して。
「ん、ああっ…!」
唇の奥には舌が入れられている。片手で胸を掴まれると、指先で弾くように何度も動かしていく。ショーツだけは履いており、薄い布切れの上から臀部は揉みしだかれた。
「んあっ…!」
胸、口、お尻。その3点を満足するまで揉み、味わい尽くすと、前戯もそこそこにベッドに押し倒される。2人が寝ても充分に広いベッドは未だ余裕があった。
ズブリと奥まで挿入されたソレは、悔しい事に卓越した動きで暴れ始めた。
「はあっ♡あんっ♡♡んんっ♡」
何時もこうだ。一度侵入を許すとスイッチが入ってしまうのか。目の前の男を喜ばせる声が自然と出てしまう。
トントンと奥底をノックされ、出っ張った雁首で気持ち良い所を擦られる。
「んっ♡んっ♡んんっ…!!♡♡」
──ビュルル!ビュルルル!!
(奥に出た…)
射精をする為に腰振りが加速していく。途中抱かれて、キスをされながら。トントントンとリズミカルに叩かれ、中で肉棒が膨らんだのを察知した瞬間。深くまで突き入れられた先端から、白色のドロリとした液体が放出された。
勿論、ゴム等夫婦関係ならば必要無いと着けられてはいない。偶にプレイで使う為に何個か置いてあるくらいだ。
「…ちゅる、れろ……はい、まだ出来ます」
ずるんっ、と抜かれた肉棒が顔前に突き付けられる。
舌を伸ばして、ちゅうちゅうと吸いながら口の中で奉仕を進めていく。味に関してはもう気にしていない。無言の問い掛けに、まだ出来ると返事をすると男は満足そうに口角を上げた。
「じゅるっ♡じゅるる…れろ…ちゅぱ…♡」
あの後はバック、駅弁、座位と色んな体位で行為を重ねた。そのどれもが奥で果て、パンパンになるくらいに注がれた。今は小休止として、寝転がる男の肉棒へと奉仕を行っている。
胸で挟み、出て来た先端部分を舌で迎え入れる。れろぉと舌で舐め上げたり、軽くキスをしながら胸での圧迫も行った。
「…きゃっ!」
気持ち良さそうなうめき声が聞こえ、ガクガクと震えながら男は射精した。宣言も無い射精だったから、少々驚きはしたがよくある事だ。残りは尿道から口内に啜り上げ、見せ付ける様に大きく口を開けた。
「んくっ…」
(この味だけは慣れないなぁ…)
男に気に入られる為の作法。徹底的に教え込まされ、初心な生娘であった頃の自分はもう居なくなった。精液を体内に取り込んだ後も行為は続く。
「ああっ♡ああっ♡ああん…っ♡♡」
後ろから手を掴まれ、激しく激しく腰を打ち付けられる。
少し成長した双丘はぶるんと揺れながら、視覚でも男を楽しませてくれた。硬く、張り詰めた肉棒はまだ、女を求めて元気に怒張していた。
「…どうぞ。入ってください」
貴方は今早く終わった仕事の帰りに、彼女の家に立ち寄った。新島真。姉との同居暮らしから今では独り立ちし、別々の生活をしている真っ只中。そんな彼女と何故春の婚約者である貴方が一緒なのか。ソレは少々昔に遡る。
「は、早く入って!見られたら噂されるから…!」
玄関先で真の臀部へと手を伸ばして鷲掴む。武道を習っていたからか中々揉み応えのある柔らかくも靭やかな肉付き。
こんな事をしても真は怒りはしない。弱味を握られている立場上、表立って反感を買う事は出来ないのだ。
──もみっ♡もみっ♡
「んん…♡…お風呂に入るから…少し待ってて」
家の中に入ると、抱き寄せて桃尻を堪能する。勃起した一物も押し付けてやると、経験はある筈なのに恥じらいを見せた。こういう仕草が貴方のお気に入りなのだ。
真と出会ったのは彼女が嬢として売り出される直前であった。友人の巻き込み事故により、身に覚えの無い借金を支払いを迫られたとかで。その稼ぎ先として嬢として売られる運びになったのだ。
貴方には悪い繋がりが多くある。その時に見付けた真を見て、お金を対価に彼女を競り落としたのだ。幸いお知り合い価格のリーズナブルな値段で譲ってもらえたし。
「んっ…♡じ、自分で洗えますから…!」
まだ汗を流してないからと風呂場に向かう彼女について行く。こうした行動もある事だからか、少し頬を染めながらも互いに衣服を脱いで狭めの浴場へと入る。
自分が洗うよと言えば、真が断る事は出来ない。泡を着けた手でねちっこく胸を洗い、先端は念入りに擦る。声が出ると慌てて真は口を手で覆った。
手が下にと伸びていくと、流石に其処はと慌てて手を掴む。じゃあ代わりにと尻の方へと手を伸ばすと、渋々と言った様子で手を離した。
「はぁっ…♡んぅ…♡」
愛撫をしながら風呂場での睦み合いは終わった。湯船に浸かるまでではない。その後は体に着いた水滴を拭き取ってから、寝室の方へと向かった。
「じゅる…♡ぢゅる…ぢゅるる…」
何も羽織らずに来たから脱がせる手間はない。先ずはと張り詰めた肉棒を目の前に突き出す。膝をついて、真は奉仕を始めた。友人の借金についても面倒を見たからか、彼女は従順である。姉には事実が伝わる前に貴方が解決したからか、今も表向きは普通に姉妹をしているのだとか。
相談が出来る事態はとっくに過ぎていて、友人の事で恩義もある。新島真が貴方に従うのも無理はない状況だ。
「じゅるるっ♡♡ずぞぞぞ…♡♡れろれろ…♡♡」
真の物覚えはとても良い。貴方の気持ち良い所は既に覚えているのか、頭を前後に動かしながら、其処を舌で刺激するのを怠らない。流石は優等生。
──ビュルル!ビュル!
「んむっ!?♡♡♡」
射精に導く頭の動きは確実に効果を現した。太く張り詰めた幹を伝い、先端から白濁液が放出される。驚いた声を出す真に、口内に大量のザーメンをくれてやった。
「はぁ…♡はぁ…♡」
少し時間を置くと飲み終えたのか深呼吸をする。息を整えている間に顔に肉棒を当てて、マーキング。焦点の合わない目で此方を見て、真は静かに貴方の行動を受け入れた。
「──んはあっ!!♡♡」
──ズニュ♡♡
このまま犯しても良いが、それでは味気無いと真の高校生の時に着ていた制服を着させる。元生徒会長という肩書きも添えればかなり唆る光景だ。
黒のタイツを破き、ショーツをズラして剛直をねじ込んてやる。するとのけ反り、肉棒からの快感を全身で感じているのを見せてくれた。
肉付きが良いお尻を掴み、パンパンと腰を振り始める。
「んあっ♡ああっ♡♡んぅ…!♡♡」
(奥まで届いてる…!♡♡)
壁に手をつき、片手は口元を押さえている。外に声が漏れないようにと我慢しているのだろう。快感を我慢している外に比べて、中は貪欲に貴方という主人を迎えている。ギュウギュウと締め付け、若さを感じる締まりがチンポに効く。
お尻を掴んでいた手も、片方を胸に伸ばして突起を摘んでやれば、激しく震える反応が返ってくる。
「〜〜〜〜っ!!♡♡♡♡」
──ドピュ!ビュル!ビュルル!!
締め付けに耐えて振っていた腰も限界。出すぞと叫んでから生で特濃のザーメンをプレゼント。現役大学生の腟内に無責任ヒーロー中出し。ブルリと震える程の快感と多幸感。
射精の余韻は今日一番のものであった。
──パンパン♡パンパンパン♡♡
「んんっ♡♡んんっ〜〜っ♡♡」
声を出さない様にと気になるなら、口を塞いでやればいい。猿轡をさせて、ついでに目隠しもして手錠も着ける。
あれもこれもと調子には乗ってしまったが、完成した拘束状態の真を見ると中々の出来栄え。チンコも熱り立つというもの。
ズブッと拘束され、お尻を突き出している状態の真に挿入。目隠しをされていく感覚が敏感なのか、先程よりも反応がいい気がする。心做しか締め付けも強いしな。
「はぶひて♡♡はぶひてくらはい♡♡」
あー、気持ち良いと腰を振れば離すまいと絡み付く腟内の心地良さよ。何か聞こえた気もするが、気の所為だと腰を振り続ける。
「──んん〜〜〜〜っ!!♡♡♡♡」
今日一番って言ったけどあれは嘘だ。今の方が気持ち良い。ピクピクと震えて痙攣している真の中で、肉棒は脈動を続ける。
中から引き抜いた時に溢れた白濁液は、さっきの比ではなかった。
「ちゅる…れろ…ぢゅるる…」
「れろ…れる…ぢゅるる…♡」
後日。春と真を引き合わせると、2人同時に奉仕をしてもらう。春は苦い顔をしてから、真は仕方ないと言った様子で肉棒の前に跪く。年齢は同じくらいのうら若き乙女2人が1人の男に奉仕をしている。
幹と亀頭。交互に入れ替わりながら、2人の息は初めてとは思えないピッタリさだ。
「…何方からに」
「しますか…♡」
奉仕が続くと、肉棒が震え始める。そろそろこの肉棒を入れたくなった頃合いだと察したのか、2人は上目遣いに見上げながら問いかけてくる。2人との逢い引きは始まったばかりだ。
「まこちゃーん、そろそろ変わってー」
「んっ♡んんっ♡あっ♡ご、ごめんね♡後1回だけ♡」
さて。演技が終わると素面の3人はダラダラとセックスを続けていた。最後のシーンから、徐々に素を出し始め今では完全に元通りだ。
真が仰向けの貴方の上で腰を振り、貴方の横に寝そべる春は羨ましそうにその光景を見ていた。
「んっ♡やっぱりこうするのが好き♡」
「ちょ、ちょっと休憩するわね…」
その後何回か騎乗位で果てた真に変わり、春が正常位で貴方と繋がる。貴方に生み出されたノワールはその好意の全てを向けている。だからか振りとは言え、嫌々な演技は疲れた。
今は素面で好き好きオーラを出しつつ、腕も足も貴方に絡めて幸せな気持ちでピストンを受け続けている。
「んっ♡ちゅる♡ちゅるる♡れろれろ♡」
熱の入った口吻を交わしながら、先ずは1度目の中出しを浴びた。ゾクゾクっとする程に快感を覚えながら、強く抱き着いて想いを示す。
「どう?気持ち良いかな♡」
少し仮眠を取っている真の横で、そそり立った肉棒をその豊満な胸で挟み込む。舌での奉仕は熱心に、暫く春の奉仕に甘んじながら時間は過ぎた。
「何か変態っぽいわよね…これ…」
交代し起きた真の尻に、貴方は肉棒を挟んだ。所謂尻コキというやつだ。自分で強弱をつけるからか、中々気持ち良い。恥じらいながら貴方が腰を振る様子を見る真の姿で、精神的にも良き。
背中にぶっ掛けるように精液を放出すると、ムラムラしたのか真に押し倒された。
「んちゅ♡ちゅる♡ちゅぱ…♡」
対面座位で真と抱き合いながら腰を振る。もうすぐ時間には余裕がある。次を待っている春とした後、再び2人同時に奉仕をしてもらうとしよう。
「じゅるる…♡…あんっ!♡」
「いっ…♡イっちゃうから…っ♡止め…♡」
変化球として、2人に舐めて貰っている間、此方に向いた2つの蜜園に手を伸ばした。指先で中を掻き回し、時に激しく出し入れをすると奉仕どころではないのか、足をガクガクと震えさせる。
「いっ──♡♡」
「くぅ──っ♡♡♡」
結局イかされたのは真と春が先だった。多くの認知存在と経験をしたが故に、貴方の技巧はかなり巧みになったようである。
何らかの力を盾にというシチュエーションが被ったけど完成したので投稿。プレイだけだと味気無いかと少しイチャイチャする話も入れました。