※この作品はR-18です。

怪ドルって何ですか?   作:ニンカタ

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世界線が決まりました。


第4話

 

 (…結構進んでるなぁ)

 

 鈴井志帆。彼女はある時期から長い入院生活を送っていた。そうなると自然、勉学には遅れが出て来る。勿論手が動くようになってからは入院中も課題はこなした。しかしそれでも毎日進んでいく授業に追い付けていないのが現状だ。

 

 (杏、は頼れないし…)

 

 残念ながら親友は遠い学び舎。教えを乞う事は出来ない。

 …まあ他の理由から、居たとしても頼れたかは不明だが。

 

 (やっぱり自主勉強は多くしないと)

 

 最低でも1ヶ月分。それくらいは遅れている。この遅れを取り戻すには決められた時間以外も勉学に充てなければいけない。幸い、と言っていいのだろう。今は部活にも入っていない。放課後の空き時間は前よりも沢山あるのだ。

 

 「──という訳なんだけど、放課後って時間あるかな?…あ、無理なら断ってくれて良いから…!」

 

 とは言え1人では行き詰まる。その時に誰に頼るかと真っ先に鈴井の頭に浮かんだのは貴方だった。

 聞けば成績も優秀。特に英語には秀でているとか。頼りっぱなしで申し訳ないとは思ったが、此処は恥を忍んで頼んでみる。不安から断ってもいいと付け加えはしたが、

 

 ──OKOK、そろそろ試験も近いしな。

 「…ありがとう。そうなんだ、流石に赤点は不味いし…」

 

 鈴井志帆が焦っているのは夏期試験が近いからである。親友である杏はもう試験間近らしいが、此方ではもう少しだけだが猶予はある。悲惨な点を取ってはいけない。その思いから鈴井志帆は貴方に頼った。

 

 「あれ、この文法じゃない?」

 ──こっちの方と勘違いしてる。此処ならこっちが正解。

 「うわ、間違えて覚えてた…」

 

 帰りにお互いの家から遠くない図書館で勉強。学校の中は試験前で人が多く。何より鈴井自身も居辛い時がある。

 空調が効いててお金が掛からない。学校よりはと図書館を選んだ。

 

 (…雨?帰りには止んでるといいけど)

 ──鈴井?

 「ごめん、えーと此処は……」

 

 途中。少し気に掛かる事もあったが静かな空間で集中出来た。後は他人からの指摘も大事。合っていたと思う解答が間違いな事もある。こういったミスから治していけば少しは点数も上がるだろう。

 

 ──単純に知識不足だな。学んで復習してを繰り返せば平均点は取れるだろ。

 「流石に成績は落ちるよね…」

 ──理由があって勉強出来なかったんだろ?其処は仕方ないな。次の試験までには戻そう。

 「うん、そのつもり」

 

 鈴井志帆の成績は平均よりも上くらい。勉強自体は可もなく不可もなく。しかし空白期間がある。それだと1個、2個、赤点が出る可能性もあった。それはこれからも貴方が手伝ってくれるから回避は出来そうだ。しかし前の成績、中間試験の結果は散々だった。

 まだ退院はしてない状態。しかし受けないよりはと学校の保健室を借り、教員による監視の下試験を受けた。

 そう言えば保健室には見慣れない教員が居たが、後に聞いた話ではカウンセラーとして事件後雇われた先生らしい。

 試験終わりにはお菓子を貰ったが不思議な雰囲気の人だったのを覚えている。

 

 ──時間的に此処までか。

 「ふぅ〜…本当に助かったよ。まだ慣れてないから先生も頼りづらいし」

 ──転校月に試験とはツイてないな、鈴井も。

 「ハハ、そうだね。でも乗り越えれば夏季休暇も近いから」

 

 帰る時間も考えると暗くなる前には自宅付近に居たい。予定の時間に近い事から貴方は終わりの宣言をする。鈴井も時計を見てもうこんな時間と良い意味で集中出来ていた様子。

 筆記用具、ノートを片付けながら雑談。そのまま図書館を出ようとしたが。

 

 「雨、止んでないね」

 ──あー、調べたら夜まで降るみたいだぞ。

 「…どうしよう。傘持って来てないんだよね。君は?」

 ──うーん…手持ちは無いけど…あったっけなー…

 

 土砂降りとまではいかないがかなりの雨量。傘無しではずぶ濡れ間違い無し。道理で利用客が少なかった訳だ。その分勉強は捗ったが帰りに困る。鈴井志帆は傘を持ってない。朝は晴れていたから必要ないと判断した。その判断が裏目に出るとは。

 

 ──あった!

 「折り畳みの傘?準備良いね君」

 

 鞄の中をごそごそと漁る。中から出て来たのは小さめの折り畳み傘。途中でビニール傘でも買った方が良いかなと鈴井が考えていると。

 

 ──うわ、やっぱ小さい…。鈴井使うか?

 「え?」

 ──うんやっぱり。鈴井なら丁度いい感じだ。

 「で、でも悪いし…」

 

 折り畳みの傘は携帯性は良いが開くと大きさはない。貴方の体格でははみ出てしまう。これなら走って帰った方が早い。其処まで家から遠くもないし。そうして使わなそうな傘を鈴井は勧められた。

 

 ──鈴井が濡れても嫌だし、ほい。

 「…ありがとう。絶対に後で返すから」

 ──それじゃあな、また明日!

 「うん、またね」

 

 貴方が勢い良く走り去って行くのを見送ってから、鈴井志帆は渡された傘を少し見つめて、それから傘をさして帰路へ。ポツポツと傘の表面を落ちる雨粒が、何だか楽しく感じた時間である。

 

 

 

 

 金が欲しい。何をするにも金が掛かるから金が欲しい。

 学生生活にメメントス探索。それと認知怪盗とのあんな事。毎日毎日そのどれかをしてたらあっという間に時間が過ぎる。すると消えて行くのはお金と時間。貯蓄していたへそくりもかなり心許なくなってきた。

 

 「んぼぼっ♡じゅるるっ♡」

 「プレイヤー!何か拾ったよー!」

 「こっちも拾ったよ」

 

 休憩がてらコマンダーにフェラをさせながら考え事をする。時々頭をポンポン撫でてやればフェラの勢いが激しくなる。可愛いやつめと喉奥に突いてから射精。すると美人の頬が膨れ上がり、貴方にしか見せないような情けない顔が。

 その状態でゴクゴクとザーメンを嚥下していくコマンダーを見ていると、チアとフルールが合流した。

 

 「んっ♡んっ♡こ、これっ♡どうするのっ♡♡」

 「んちゅ♡ちゅる♡…見た目ガラクタばっかだよ?あむっ♡」

 「れろぉ…♡首筋もしょっぱいです…♡何かプレイヤーにも考えがあるんでしょう。れる…♡」

   

 座る貴方の上ではチアが腰を振っている。横からはフルールの口吸い。コマンダーは貴方の肌が見える場所を舌で舐めながら秘部を弄っている。

 メメントス内では多種多様なアイテムが見付かる。宝石のような物もあれば折れた剣や錆びた兜。メメントスに入ってから今までチマチマと集めてはいた。

 

 「あんっ♡でも良い加減多くなーい?んっ♡」

 「ぢゅるる♡れるれろ…ちゅるる♡」

 「確かに、そう言われると…んっ!♡」

 

 持ち帰れそうな小物は家に持ち帰り保管しているが。持ち歩くには重い、大きい代物はメメントスの入り口付近に置いてあるのだ。何時も入る場所は殆ど同じ。そのエリアの一角に集めたアイテムが置かれている。

 換金アイテム。怪盗団はメメントス内のアイテムを換金してお金にしていた。勿論ゲームでの話なので現実の怪盗団がどうしてるかはまだ知らない。しかし参考として自分もそう出来たら良いよなぁという漫然とした考えからアイテムを集めてはいた。

 だが、現実に近いとなると換金ルートが非常に難しい。ジョーカーはかなりグレーな所に売り捌いていたのでお互いに出処は言わない。触れないのルールを作れたからバレはしなかった。けれど貴方にはそんな都合の良い相手は居ない。宝石っぽい物の真贋は分からないが、仮に本物だと判断されるとかなり面倒な事になる。

 

 「──オッ!??♡♡♡」

 ──ドチュン!ビュルルルル!!ドビュルルルル!!

 「次私行っていい?」

 「…はい、構いませんよ」

 

 チアに強く抱き着いてから特濃のザーメンを子宮奥に出す。種付けをしてると心が安らぐ。横で次の当番を話し合っている2人を横目に、全部出し切るまでチアをホールドした。

 …候補自体はあるのだ。換金出来て武器や防具も購入出来そうな都合の良い場所。

 それは先日訪れた八十稲羽にある商店だいだら.。要はペルソナ4の武具店だ。

 

 「しゅ、しゅご♡お腹から溢れて来る…♡」

 ──ズルル…♡じゅぽんっ…♡

 「少しお掃除しますね♡プレイヤー♡あー…んむっ♡」

 

 偵察した所値段はするがアートとして武器や防具は売られている。最悪見た目さえそれっぽければ認知異世界では役に立つ。

 …普通に人切れそうな刃物が売ってたがアートと言い張ってもセーフなのだろうか?まあ買えれば助かるので通報はしないが。

 

 しかしこの方法で武具を買って資金源としてアイテムを買って貰えたとしてもかなり目立つ。結構頻繁に行くだろうし店主には覚えられるだろうし、田舎故噂も立ちやすそうだ。

 足がつくという点以外はとても魅力的。だが隠れて行動したい身としては凄く致命的。

 

 「おおっ♡♡来たぁ…♡♡」

 「ぷれいやー…♡また悩んでるね♡」

 「はい、なので少しでも私達で発散して戴ければ良いのですが…」

 

 勿体無い精神でアイテムを集めつつ、溜まるモヤモヤは彼女達を使って誤魔化す。そのせいか気を紛らわす為に抱く頻度が増えたが、彼女達は気にせず今日も貴方と交尾する。

 

 

 

 ──カチッ、カチッ。

 

 マウスを鳴らす音がする。そう言えばと前にだが調べ物を始めた。ペルソナ5には無印かロイヤルかの違いがある。要は追加要素があるかどうか。普通なら追加要素有りの方で考えるが、無印基準の続編とその後に発売されたロイヤルがある為少しややこしい。

 なので今更だが判別方法としてロイヤル関連の事件を探す事にした。結果はありました。追加キャラクターとして芳澤かすみが登場するのがロイヤル。その彼女関連の情報と事件を発見。比較的最近の事件という事もあり、見付けるのは容易だった。

 

 彼女が居るという事はもう彼も赴任してるのだろうか。

 秀尽出身の鈴井志帆は居るが。過去には触れないようにしてるので聞くのは無し。恐らくは居るんだろうなと思いつつその日は調査を終わらせた。

 ふと思い立ったのは先程。此処がロイヤル世界なら無印続編のキャラって居るのかなと思ったのが切っ掛け。特にある人物が気になり名前を検索してみる。

 

 するとヒットしたのは登録数がそこそこのアカウント。

 アカウント名はシンプルにアリスと書かれており、取り敢えず中を確認してみる。

 

 特定のモチーフ。特にヒラヒラふわふわしたファッションやメイクの写真が投稿されている。顔出しもしておりその容姿からお目当ての人物なのは間違いないだろう。

 柊アリス。無印続編のスクランブルでは第一のボスとして登場した。細かい経緯は省くが高巻杏と一悶着あったか。

 それは今関係無いので話は戻し、彼女のメイク技術、ファッション技術が盗めないかと貴方は考えていた。

 変装技術が拙いなら技術を上げればいい。しかしそうなると独学よりは人に教えを乞いたい。けれど理由が話せない、金銭が少ない事から普通の方法では駄目。何より普通の方法だと時間掛かり過ぎて本編終わる。

 一方的だがプロフィールを知っていて変装技術に使えそうなテクニックを持っていたのが柊アリスだったという訳だ。

 

 『なんと!今度はあの有名雑誌さんからオファーがありました!良かったら皆さん見てください!』

 

 スクランブルではファンとの関係性はあまり褒められたものではない。しかし此処でのやり取りを見ると良好な関係を築けている様に見える。彼女自身変な力を手にしなければこれが普通だったのかもしれない。

 とは言え次のアクションをどうするか。性別が女性ならファンとして接するのも有りだったが。男でそれは不自然だ。

 となると彼女自身ではなくその認知存在に力を借りるか。

 

 「了解!チアにまっかせてー!」

 

 後日。柊アリスがファンとの交流会イベント。それが某県某市のデパートにて行われる。ファンでは無いので参加は出来ないが遠目からでも確認出来れば良し。

 今はメメントス内にて某市近くのメメントスへと移動。

 メメントス内が繋がっているお陰で異世界間で遠くまで行ける。とは言えそれは異世界の〇〇に行けるだけだと思ったが。よくよく考えてみれば入って来た入り口の様に、他のメメントスにも出入り口は存在するのではと考えた。

 チアの協力により、メメントスには複数の出入り口があるのは確認済み。これがあるからこそだいだらの件で悩んでいた。足がつく事、それさえ何とかすればメメントス経路で実際の町に行くのも可能。

 今回はその手法で前持って経路を確認しておいた。少々予定地からは遠いが許容範囲内。

 

 「成程ねー、それで私を仲間にしたんだ」

 「貴女はどれ程柊アリスとしての技術を覚えているんですか?」

 「んー、流石にこれから習う事とか学ぶ事は知らないよ?でも今までの技術ならある程度は、かな?」

 「との事ですが、プレイヤーどうですか?」

 

 認知怪盗自体は容易に作れた。何方かと言うとシャドウアリスの方に近いか。後ろにある大きな目玉は無く、目も柊アリス本人の瞳の色。シャドウを示す黄色の瞳では無い。それ以外はファンシーなピンク色の仮面を着けている以外はシャドウアリスに近い。

 コードネームはマーチ。アリスではそのままだと不思議の国のアリスに登場する3月ウサギから取ったとの事。3月、マーチか。

 

 「うん、君に変装技術を教えるには何ら不足は無いと思うよ」

 

 認知存在とは認知された本人そっくりの存在。完全なるコピーとまではいかない。だが認知された存在が持つ技術はある程度使用出来る。コマンダーならば将棋に関しての知識や経験が特に顕著である。戦闘ではその知識を使う時もあるとか。

 

 「お、なら採用?じゃあこれからよろしくね〜」

 

 メイク技術やらはこれから習うのに是非は測れない。素人の自分よりも頼れる存在ならばそれでいい。ついでに戦力も増えた。やはり本編での登場人物は認知怪盗になりやすいのか。

 

 「そう言えばそれって脱げるの?暫くは私のテクニックで変装した方が良いと思うよ。1日2日じゃメイク技術なんて極められないしさ」

 「…ぬ、脱ぐ事自体は可能かと思います」

 「良く見てるもんね、裸」

 

 それとは怪盗服の事。何時もメメントスに入ると服装が怪盗服になるけど、ヤる時は怪盗服脱いでも私服は無いんだよな。一体化してるのだろうか。

 

 「わーお。破廉恥だねぇ。私も食べられちゃうのかな?なんて。それなら此処で着た服がどうなるかも試してみよっか。此処で変装出来るなら手間が省けるし」

 「プレイヤー!私も提案、チア他の服も着たいー!」

 「そうだよね。偶には他のも着たいかな」

 「ファッション、ですか…」

 

 色々とわちゃわちゃし始めたが目処は立った。後は変装がどれだけのレベルに達するか。別人と認識されればかなり楽になるが。果たしてどうか。

 

 

 

 

 「…こりゃあただの代物じゃねぇなぁ。何処でこれをとは聞かねぇ。前にも似たような奴は居たからよ」

 

 怪盗服を脱ぎ、変装用の衣装へとメメントス内で着替える。メイクはマーチにしてもらい、服とウィッグを使い変装は完了。この衣装を揃えるので貯金は尽きた。これで駄目ならお手上げだったが、だいだらのオヤジの反応的にも変装はしっかりと機能しているらしい。

 

 「で、()()()()。持ってる袋の中には似たようなもんがあるのか?」

 

 …そう、嬢ちゃんである。変装するならいっそ女装した方が良いのではとの提案からチアが賛同し、それにフルールも乗っかる。コマンダーは貴方側に最後まで寄ってくれたが、多勢に無勢。変装するなら性別から誤魔化していけとなった。

 マーチ曰く素体は悪くないからと言われて出来上がったのが変装した貴方である。仲間達からは充分女性に見えるとお墨付きを貰った出来栄え。

 

 「お、おお…随分沢山あるな…。少し待ってろ、査定するからよ」

 

 プライドと引き換えに渡された金額は驚くもの。大量に持ち込んだのもあるが此処まで稼げるとは。バイト代にしたら何週間分だと考える。…いや、辞めておこうそれは。

 

 「また来てくれよ!」

 

 まだ在庫はあると聞くとだいだらのオヤジはにこやかに微笑んだ。この後は暫く籠もるので店は閉まっているがまた来たら買い取りはしてくれるとか。

 店を出たら直ぐに聞こえた鉄の音を聞きつつ、手に入れた金銭を懐に入れてメメントス内へと。

 

 ミッション、コンプリートです…。




展開的にロイヤル世界にしました。柊アリスは怪ドルメインにするか理由付けて本人と関わらせるか。どっち迷ったんでエロはまだになりました。金策回とメメントス経路で遠出出来るよという話でした。

それと明日は投稿出来ないかもです。此処に書いときますね。
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