※この作品はR-18です。

まやかしの終わり 二部 光の公女   作:伊駒辰葉

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エロシーンありです。
BL警報! 近親! です!


本番はここから 3

『お待たせしました。今開けます』

 

 そう聞こえた後、玄関の鍵が外れる音がした。真也が静かにドアを開く。渚はドアの向こうに見えた少年の姿に思わず見入ってしまった。

 

 少年は真也と同じ容姿をしていた。どうやら二人は双子のようだ。だが雰囲気が真也とまるで違う。きつい表情をしている真也とは対照的に少年の表情は穏やかで柔らかい。だが少年のその優しい顔が突然、強ばる。

 

「何故、ここに」

 

 絞り出すような声で言って少年がじっと見たのは水輝だった。水輝が気軽に笑って真也と肩を組んでみせる。

 

「友達だって言っただろ? 聞いてなかったのか?」

 

 なあ、と水輝が言うと真也が黙って頷く。少年はそんな真也と水輝とを見比べてから唇を噛んだ。

 

 客として三人を迎え入れた後、申し遅れました、と丁寧に詫びてから少年は自己紹介をしてみせた。

 

「僕は吉良瀬立城と言います。そちらは確か」

 

 応接間のソファに腰掛けた三人を順繰りに見ながら立城が静かに告げる。

 

「池田渚さんと池田莢花さんですね」

「おれは飛ばすのかよ」

 

 真ん中に座っていた水輝が不服の声を上げると立城が渋い顔をする。ため息を吐いてから立城が静かに言葉を足す。

 

「あなたは……青龍水輝、でしたね」

「誰がそんな風に呼べって言ったよ? 殺すぞてめえ」

 

 低く凄みのある声で水輝が言う。だが水輝に鋭い目で睨まれた立城もまた厳しい表情をしていた。

 

「そのつもりで乗り込んできたのでしょう? さっさとしたらどうです?」

 

 そのために真也まで巻き込んで。水輝を睨んだまま、立城が吐き捨てるように言う。その真也はいま、着替えるとかで自分の部屋に引っ込んでいるのだ。

 

「まさか。最初から殺すつもりなら玄関を開けた時点でやってるさ」

「他にどんな目的が?」

 

 強ばった顔で言ってから立城がちらりと視線を動かす。その視線の先には莢花がいた。莢花はぼんやりとした面持ちでソファに座っているだけで、出された茶にも手をつけていない。

 

「待たせた」

 

 背後から声が聞こえてくる。着替え終わった真也が足早に応接間を横切り、真っ直ぐに立城に近づく。まだ緊張の面持ちでいた立城が慌てた声を上げ、手にしていたトレイを落とす。真也が有無を言わせず立城を抱きしめたのだ。

 

「ちょ、ちょっと真也!? 何してるの!」

 

 ソファセットの傍に立っていた立城が慌てたように身じろぎをする。だが真也はそんな立城をものともせず、強引に口づけをした。その途端に立城が息を飲んで硬直する。だがすぐに立城は我に返ったのか、懸命にもがき始めた。

 

「嫌だってば! お客様の前だよ!? ふざけていないで」

「俺はふざけてなんかない」

「離してってば!」

 

 必死の面持ちでもがく立城の頭から帽子が滑り落ちる。はっとしたように立城が髪を押さえる。立城の頭には小さな二本の角が生えていた。渚はぼんやりと立城を見つめてから微かに笑った。どうやら立城は角を隠すためにわざわざ家の中でも帽子を被っていたらしい。

 

「嫌だ! 触らないで!」

「いいじゃないか。人の目の前でやるのも燃えるだろ?」

 

 のんびりと茶を啜りながら水輝が笑い混じりに言う。耳まで真っ赤になった立城が鋭い目で水輝を睨みつける。

 

「あなたの仕業ですか!」

「ひとーつ。龍神は龍神と交わってはいけない」

 

 指を一本立てて水輝が言うと立城が目を見張って息を飲む。その間にも真也は立城の身体を抱きしめ、首筋や耳朶に唇を落としている。その度に立城は苦しむような複雑な表情をして身じろぎをする。

 

「もひとーつ。龍神は人と恋に落ちてはいけない。世界の浄化を担う龍神様にはそーんな暇はないって訳だな」

「龍神の禁忌については僕も知っています。それが何か?」

 

 苛立ちの声を飛ばしつつも立城は律儀に真也の拘束から逃れようともがき続けている。そんな立城を横目に見てから水輝は嘲笑を浮かべた。ゆったりとソファに寄りかかって右腕に渚を、左腕に莢花の肩を抱く。

 

「ついでにもひとーつ」

 

 続けてのんびりと言ってから水輝がにやりと嗤う。

 

「……お前の所業を天が気付いていないと思うのか? 弟とさんざっぱらまぐわっておいてまさかそんな呑気な考えでいる訳じゃないよな?」

 

 ぴくりと眉を上げた立城が次いで掠れた声を漏らす。真也は器用に片手で立城のベルトを緩め、ズボンの中に手を突っ込んでいた。

 

「何を馬鹿なことを……や、やだってば! 真也、止めて!」

「本気で拒絶すれば出来ると思うが? 弟を傷つけたくないのか? それとも」

 

 水輝が嗤いながら言う。

 

「見られながらするのが好きなのか?」

「違う!」

「どうだか。きっちり勃ってんじゃないか」

 

 せせら笑って水輝が言うと立城は真っ赤になって俯いた。真也に弄られて感じているのか、水輝の言う通り、立城のズボンの股間はしっかりと盛り上がっている。嫌がって身じろぎをする立城を片腕に抱き、真也は今度は自分のベルトを緩め始めた。ベルトの外れる音を聞きつけたのか、立城が慌てたように顔を上げて首を横に振る。

 

「真也! お願いだから正気に戻って!」

「俺は正気だ」

 

 淡々と答えて真也が立城のズボンに手をかける。喉の奥で悲鳴を上げた立城が耳まで真っ赤になる。ズボンと下着を一気にずり下ろされた立城の股間ではしっかりとペニスが勃起していた。

 

「やだってばあ!」

 

 半泣きになって立城が屈み込もうとする。だが真也はそんな立城の耳に唇を寄せて何事かを囁いた。すると立城がびくんと身体を震わせて一瞬だけ抵抗するのをやめる。その隙に真也はするりと手を動かしてむき出しになった立城の尻に触れた。

 

 硝子の砕けるような音が響く。掠れた声を上げて背を反らした立城の髪が一気に染まり変わる。美しい紫色に変化したその髪に渚は思わず見とれた。感嘆のため息を漏らした渚の肩を抱き寄せ、水輝が嗤う。

 

「綺麗だろう? あれが本来の色なんだ」

「宝石みたい……」

 

 深い紫色の髪と瞳は触れてはいけないものに見えた。渚が見とれている間にも立城が嫌がって悲鳴を上げる。だが真也はそれにも構わず立城の尻に触れた手を動かし始めた。どうやら指を肛門に突っ込んで愛撫し始めたらしい。真也の手が動くたびに立城が頼りない声を漏らす。




BLの時はもの凄く激しく警報を入れないと危険なんですよね……。
頑張ってます。
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