一応、女性同士なので百合警報です。
「私は少し特殊なんですよ。こんな姿ですが年齢は北王子さんと同じです」
「えっ」
心底驚いて紀早は思わず声を上げた。くすりと笑ったこずえが首を傾げてみせる。
「生まれた環境が違うと言いますか……もし機会があれば詳しくご説明しますけれど」
そう言ってからこずえは部屋の中央に置かれた不思議な形のベッドを指差した。そのベッドは歯科などで見かけるようなシンプルな形をしていた。だがやけに高さが短く、枕のついていない方には左右に小さな台が設えられている。周囲には紀早にはよく判らない機械がひしめいていて、手を洗うためなのか小さな流しのようなものも傍には設えられている。まるで診察台だと感じた紀早の心の内側を読んだようにこずえが言う。
「今日は身体検査を行いますね。先に係の者が説明したと思うんですが」
「あ、はい」
違和感を覚えつつも紀早は言われた通りにそのベッドに乗った。どうやら足許にある小さな台に左右の足を乗せるようになっているらしい。足を開く妙な格好に恥ずかしさを覚えつつも紀早は素直にこずえの指示に従った。
「あ、もしかして北王子さんは産婦人科に行かれたことはないですか」
「えっ」
どんな意味があるのか、こずえが紀早の足をベルトで台にしっかりと固定する。
「産婦人科ではこういった形状のベッドを用いて患者の診察をします。まあ、これはそのベッドを基本にして多少アレンジしてあるんですが」
淡々とした口調で説明しつつ、何故かこずえが今度は紀早の腕にベルトを巻く。血圧でも測るのかと考えていた紀早は、次のこずえの行動にぎょっとした。こずえはどういう訳か、紀早の腕までベッドにくくりつけてしまったのだ。慌てた紀早を余所にこずえは淡々と作業を進め、紀早の胴にも太い革製のベルトを巻き付け、台に固定してしまう。
「ちょっ、ちょっと待ってください! 何してるんですか!? 身体検査ですよね!?」
「そうですよ?」
「じゃあ何で縛り付けるんですか!?」
素っ頓狂な声を張り上げた紀早とは正反対にこずえは落ち着き払っている。しかも顔には微笑みを浮かべている。
「暴れないようにですがなにか?」
「あ、暴れるって」
余りにも当たり前の顔で言われ、紀早は言葉に詰まった。もしかしてこずえの言う身体検査は自分の知るものとは違って痛かったりするのだろうか。紀早がそんなことを考えている間に、こずえは遠慮の欠片もなく無造作に紀早のスカートをめくり上げた。恥ずかしさに悲鳴を上げた紀早に笑みかけてからこずえは一本の太いテープを白衣のポケットから取り出した。
「膝も縛りましょうね」
「いやあ! 止めて! 何するのよ!」
だが抵抗も空しく、紀早はあっという間に身動き出来なくされてしまった。テープで巻き付けられた腿とふくらはぎがやけに締め付けられて痛む。こずえは紀早の足とベッドとをテープで繋ぎ止めてからにっこりと笑った。
「いいことをお教えしましょうか」
「え?」
それまで必死で逃れようとしていた紀早は驚きに目を見張ってこずえを凝視した。こずえがベッドの周辺にある機械に触れ始める。するとベッドがゆっくりと動き、紀早は上半身を少しだけ起こした格好になった。
「封魔士という特殊な能力を持った一族がこの国には存在します。彼らは生まれながらに持っている特殊な能力と封魔具という道具を用いて、魔と呼ばれるモノを封じることが出来ます」
こずえが語る話に紀早は思わず意識を向けた。確かに魔を倒す力を得るのがここに来た目的ではある。だがそれなら何故、こんな目に合う必要があるのだろう。
「彼らはとある町の片隅でひっそりと生きながら、あちこちで発生している魔を封じています。勿論、彼らに働いて貰うには代償が必要で、一人の封魔士を雇うにはかなりの大金を積むことになります」
すらすらと語りながらこずえがベッドの傍の棚を探る。その手に握られたものを見て紀早は真っ青になった。怯える紀早に笑みかけてこずえが言葉を継ぐ。
「封魔士の中でも特殊なのは、巫女と呼ばれる存在です」
こずえが握った鋏を紀早の股間に近づける。恐怖に真っ青になった紀早は震えながら必死で首を横に振った。緊張に身を強ばらせた紀早のショーツに鋏を入れ、むしり取ってしまったこずえがあどけなく笑う。最初は子供のように可愛らしいと思えたのに、今の紀早にはこずえの笑みは凶悪なものにしか思えなかった。
「巫女は他の封魔士のように封魔具を使いません。その必要がないからです」
むき出しになった紀早の股間を覗き込みながらこずえが淡々と説明を続ける。恥ずかしいやら怖いやらで紀早の顔色は今や真っ白になっていた。
「きゃあ!」
唐突に襲ってきた痛みに紀早は悲鳴を上げた。こずえが難しい顔をして手を揺する。
「やっぱり処女ですか……」
「何するのよ!」
目に涙を浮かべて紀早は怒鳴りつけた。だがこずえは平然と紀早の膣内を指で探る。紀早は酷い痛みを覚えて悲鳴を上げた。
「あの方が食ってくれていれば事は早かったのですが」
「なにわけの分かんないこと言ってるのよ!」
怒りと恥辱に真っ赤になった紀早は口早に叫んだ。これは身体検査などではなく陵辱だ。何故、自分がこんな屈辱を味わわなければならないのだろう。紀早は思いつく限りの悪態をつき、懸命に身じろぎをした。だが身体のあちこちをくくりつけられていてろくに動くことも出来ない。
診察みたいなものなので、エロなのかどうか(汗)
封魔士の話は他で書いていたのですが、どこにいったのか……。