※この作品はR-18です。

ギルティサークルでなら、ギルティなNTRしても問題ない   作:黒海苔編集規制緩和大臣

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脳破壊神ジジイのこと、最初はNTRにルビふってネテロとか、脳を破壊されたネテロとか違う呼び名で考えていました。ネテロ会長に失礼なのでやめました。


ヤリサー

 

 

 

『今日は良いNTR日和じゃ』

 

 夜。

 俺はこれからサークルの新歓コンパに参加する。

 

 勿論、俺の入った『ユーフォリア』はヤリサーなので、二次会で大乱行スマッ◯ュ穴ブラザーズが行われる予定だ。

 

 その前に、魔改造された俺の現状を確認しておこう。

 

 まず、容姿はガタイのいいチャラ男の姿だ。これは完全にジジイの好みだ。

 

 次に身体能力と特殊能力。

 

 ジジイが尊敬している寝取種付けおじさんと同等の力が備わっている。

 

 感度操作や時間停止、洗脳催眠過去改変とエロいことなら大体なんでもできる。

 

 そして、最後に富と権力。

 

 上級国民竿役と同等の富と権力があるらしい。

 

 具体的に言うと、祖父が与党の重鎮、親父が国とずぶずぶの大企業の会長なんだとか。

 

 実際に会ったことはないが、とにかく実家の力が半端ないことは確かだ。

 

 あとはジジイが付けた追加オプション。

 

 女であれば天使でも女神でも寝取れるという、伝説の完成度が高い性槍が股に付いている。

 

 こんな感じで、現在の俺はNTR竿役オールスターの集合体みたいなことになっている。

 

 ジジイのNTRへの執念を感じる魔改造だ。

 

『ここまでお膳立てしたのじゃ。万が一にもNTRできなかったら……わかっておるな?』

 

 ……この容姿、能力をフル活用して俺は脳破壊神ジジイを満足させるためのNTRを実行しに行かなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「盛りがっていきましょう、カンパイ!」

 

『カンパーイ!!』

 

 銀の倉という名前の居酒屋で、新歓コンパが開始された。

 

 いくらヤリサーの新歓といっても、店での飲み会では最低限の節度を保っている。

 

 本番は二次会からだろう。

 

 そんな平和?な一次会でも、いくつかイベントは発生していた。

 

 たとえば、地方から上京してきたばかりの原作主人公——沢屋童二が、サークルナンバーワンビッチの秦美和子から「都会の洗礼」を受けたり。

 

 三年の武田がズボンをもっこりさせたまま、一応メインヒロインである星見楓の胸を「マッサージ」と称して揉んでいたり。

 

 それでも、誰一人として公然猥褻で補導されることなく、一次会は無事に終わった。

 

「うぃーす! 美和子先輩! おじゃましまーす!!」

 

 居酒屋を出て、先輩達に着いて行った結果到着した場所は……サークルナンバーワンビッチの秦美和子の家。

 

 そこで二次会の宅飲みが始まった。

 

 参加メンバーには、メインヒロインの星見楓の姿もあった。

 

 黒髪ロングの清楚な美人がそこにいた。

 あと胸が大きい。

 流石は一巻の表紙を飾った、漫画ギルティサークルのメインヒロインだ。

 

 そんな彼女、実は過去に姉がこのサークルで行方不明になっており、姉の行方を追うためにこのサークル『ユーフォリア』に潜入している。

 

「よ、飲んでる楓ちゃん!!」

 

 しかし、ヤリサーへの潜入は一筋縄ではいかない。

 

 さっそく、一次会から星見のことを狙っていた武田という名前のゴリラが、彼女へと迫った。

 

「ねーねー彼氏いんの」

 

 武田がぐいぐいと距離を詰め、星見の肩に手を回す。さらにはいやらしい手つきで、彼女の肩をさすった。

 

 武田はR-18指定の作品、美女とゴリラを開演したいのだろう。

 

 将来的には、運命の相手に出会って純愛に目覚めることになる武田。

 

 だが、今の武田は正真正銘の屑のヤリチン。

 

 当然、星見の初めてを奪う気満々だった。

 

 星見の肩をさすっていた手が、ゆっくりと彼女の肢体をなぞりながら下りていく。

 

 ヒロイン星見楓、早くも貞操の危機を迎える。

 

 ほら、主人公。ヒロイン助けて好感度上げるチャンスだぞ。

 

 ところが、

 

「おい一年、チューハイ買ってこい!!」

 

「ええ!! なんで僕が……まだいっぱいありますよ?」

 

「うるせえなあ、いいから行ってこいよ!!」

 

 悲報役立たずの主人公。

 まさかのヒロインの危機なのににパシりに選ばれてしまう。

 

 沢屋はそのままモブ上級生に蹴飛ばされ、部屋を出て酒を買いにコンビニへと向かってしまった。

 

 はい、不健全なR-17.999999ルートに突入することが確定しました。

 

 ありえねえだろ。エロラブコメ風の広告を出してる一般誌の展開として。でも残念ながらこれが原作展開だ。

 

「いいじゃん、今、彼氏いないんでしょ」

 

「ちょ…ちょっと…武田先輩…!!」

 

 そして、沢屋がいなくなった部屋では……

 

「俺マジで好きなんだって、星見ちゃんのこと」

 

 武田の魔の手が星見へと迫っていた。

 

 武田ががっしりと星見の両肩を掴み、今にも押し倒そうとする。

 

 一応この後、原作では帰りがギリギリ間に合った沢屋が奇跡的に処女喪失一歩手前で星見を助けることになる。

 

 本当にギリギリで完全にR-18作品になりそうなところを、どうにか黒塗りモザイク多数の健全?一般誌の展開に抑え込むのだ。

 

 そして、武田から逃れるため、二人でヤっているフリをすることになるのだが……

 

 すまんな沢屋。

 このNTRに俺の未来がかかっているんだ。

 

 お前がやるはずだったヒロインの好感度上昇イベント、悪いが利用させてもらおう。

 

 先に能力で武田の感度を上げておく。

 

 すると、感度が上がって興奮した武田がいよいよ我慢できなくなり星見の躰を床に押し倒した。

 

 本来押し倒すタイミングよりずっと早い。

 

 これでもう、沢屋の助けは間に合わないだろう。

 

『NTRの第一歩じゃ。しくじるなよ』

 

 ジジイからも喝を入れられた。

 やってみせるさ脳破壊神ジジイ。

 このエロイベントさえクリアすれば、なんとでもなるはずだ。

 

 俺は席を立ち、ゆっくりと今にもおっ始めようとしている武田の方へと向かった。

 

『よし、このまま最も"フィジカル"で、最も"プリミティブ"で、そして最も"フェティッシュ"なやり方でNTRするのじゃ』

 

 いやどんなやり方だよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ♡♡♡♡♡

 

 星見楓は今、武田によってこれまでの人生で最大の貞操の危機を迎えていた。

 

「お、肌すべすべ〜」

 

「やめてっ…下さい!!」

 

 星見のことを押し倒し、彼女の首筋に顔を埋める武田。

 

 彼女の柔肌を堪能するその姿はまるで発情期のゴリラそのもの。

 

 完全に理性が飛んでいた。

 

 彼の手に肩をがっしりと押さえつけていて、逃げ出そうにも体を動かせない。

 

 このままでは無理矢理処女喪失も秒読みだ。

 

 ヤリサーに潜入した以上、多少の危険は覚悟していた。

 

 けれど、それでも。

 

 「初めて」は、ちゃんと好きな人に、大事にしてくれる人に捧げたかった。

 

 そう願うのは、わがままなんだろうか。

 

 ——沢屋くんっ!

 

 星見は藁にもすがる思いで周囲に目を向けた。

 

 しかし、見渡す限り先輩も他の一年生たちも皆大乱行ス◯ッシュブラザーズ中だ。

 

 手助けは期待できそうにない。

 

 そして助けに入ってくれそうな星見の知り合いの沢屋の姿も、肝心な時に見当たらない。

 

 絶対絶命。その四文字が星見の頭をよぎった。そんな時だった。

 

「あの……星見さん嫌がってませんか?」

 

 声がした。

 不意に武田が顔を上げ、眉をひそめる。

 

「はあ? 誰だよお前……」

 

 そこには、ひとりの男が立っていた。

 背が高く、体格でも武田にも負けていない。

 パッと見は完全にチャラ男。いや、むしろヤリサーのトップにいそうな男だった。

 

 だけど、その口から出た言葉は、意外なものだった。

 

「いくらヤリサーでも、流石にレイプは良くないと思うっス」

 

 武田の反応からして、おそらく男は星見と同じ一年生だ。

 

 この完成された屑そうなチャラ男の見た目で同い年とはとても思えなかった。

 

 しかし、これはチャンスだ。

 

 少なくとも、言動からしてこの男の中身は武田よりマシそうだ。

 

 おそらくサークル入りたてで、まだヤリサーに染まっていないのだろう。

 

 知り合いの沢屋の手助けが期待できない以上、武田から逃れるにはこの男を利用するしかない。

 

 星見は強かに機会を伺った。

 

「おいテメェ……空気読めや!!」

 

 武田が舌打ちする。その瞬間、彼の手から力が抜けた。

 

 ――今っ!

 

 星見はその隙を逃さず、体をひねって拘束を振りほどくと、男の胸元に飛び込んだ。

 

 助けてくれた男にすがるように抱きつきながら、耳元でそっと囁く。

 

「あなた……名前は?」

 

 一瞬戸惑ったように間を置き、男は真面目な声で答えた。

 

世都(ぜつ)倫太郎(りんたろう)です」

 

 変な名前だった。それに下ネタっぽい。

 緊張してるのに、思わず吹き出しそうになる。

 けれど、そんなこと言ってる場合じゃない。

 

「ぜ、世都くん……お願いがあるの」

 

「えっ?」

 

 驚いた顔の彼に、星見は必死に訴える。

 武田から逃れるために、今できる最善の策を。

 

「お願い……私と……“ヤってるフリ”をしてほしいの」

 

 

 




次回、星見キス堕ち

お楽しみに!
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