祝言を挙げて以降、私は昼も夜も関係なく左之助さんによって絶頂を繰り返す日々を送っている。私の喘ぎ声は隣家にも響いているらしく、遠回しに神谷さんに教えられた時は羞恥心で死ぬかと思った。
そして、今日も蒸し暑い夜だというのに左之助さんは飽きもせずに布団に私を引き込み、そのまま寝巻きの上から私の身体を触り……あれ?
「…どうか、したんですか?」
「いや、良く考えたらいつもオレが責めて景を好き勝手に果てさせてるな、と思ってよ」
「あ、自覚はしてたんですね」
「含みがある言い方だな」
ムッとした表情を浮かべて私を見下ろす左之助さんにクスクスと笑いながら僅かにはだけていた襟元を正して、ゆっくりと身体を起こして正座する。
何よりいつまでも左之助さんにばかり愛撫を任せる様な負担を掛けて、セックスするのは止めるようにしたほうが良いのかも知れない。
「左之助さん、お願いがあります」
「お願い?」
「わ、私に、す、すけ、助平のやり方を教えて、左之助さんにも満足して貰える方法を教えて下さい…!」
「……ハッ。言ったな?」
ニヤリと普段の笑みではなく雄の顔付きで笑う左之助さんの問いかけに頷き、私なりに頑張って書物を読んでみたりしてみたものの。
よく分からなくて、素直に頼んでいるのだ。
「教えてやるよ。たっぷりとな」
「は、はいっ」
そう言うと左之助さんは寝巻きを脱ぎ捨てるなり、陰茎を隠していた褌の締めを緩め、その大きく反り返った逸物を取り出しながら、私の肩を掴んだかと思った瞬間、その熱された鉄杭の様な逸物を顔に押し付けるように私は彼の股ぐらに引き倒した。
「先ずは尺八だ。コイツを舐めてみろ」
「…ッ…こ、これを……」
私の顔よりも大きく見える男性器、左之助さんのペニスを舐めるという初めての体験に戸惑いつつ、ゆっくりと彼の指示する通りに両手で太い陰茎を握り、恐る恐る舌先をペニスにくっ付ける。
しょっぱくて、なんか苦い……けど。
「ずっと亀頭を舐めるんじゃなく、こうやって棒の部分も咥えろ!」
「…んッ…ごえ゛ッ…?!…」
いきなり頭を掴まれたかと思ったら、喉の奥まで一気に挿入され、気管を無理やり押し拡げるペニスの太さと鼻腔の奥に生臭くて脳みそがふやける様な香りが充満していき、ビクッ!といきなり身体が跳ね上がり、訳も分からないまま私は絶頂した。
酸素を求めてペニスを引き抜こうとしているのに左之助さんは私の首を鷲掴みにしながら腰を振り、ゴリ゛ッ!ゴチュ゛ッ!と鈍い音が身体に響く度、私の陰部は熱を帯びて、内腿をヌルリとした淫液が滴り落ちる。
こ、こんな玩具みたいにされるなんてッ…!
「…んぶッ……おおぉ゛お゛え゛…ッッ…♥…」
「悪い、ヤりすぎた!」
「…ッッ♥……ッ…♥……」
ずろろろっ!とペニスを引き抜かれた瞬間、無理やり拡張されていた気管が酸素を求めて激しく痙攣し、布団の上に吐き出された唾液と左之助さんの精液のシミに頭から崩れ落ち、頭の中が酸欠によるものなのか、よく分からないフワフワした気持ち良さに包まれる。
ポタポタと垂れるものが鼻血だと分かり、前世の記憶に残っている知識からこれが被虐嗜好───所謂、マゾヒズムによってもたらされる、痛みや苦しさでの絶頂だと私は理解してしまった。
「鼻血出てるじゃねえか。今日は止めにするか?」
「…あ゛ッ……じ…ま゛す…ッッ…!………」
こんなの覚えちゃったら、やめられない。
精液と唾液で汚れた彼のペニスを舐めて、ゆっくりと左之助さんに仕込まれた様に逸物を喉の奥まで咥え込んでいき、グボッ!ブヂュッ!と汚ない音を立てて、左之助さんのペニスを口の中でねぶり、鈴口に唇を押し付け、ジュルジュルッ…!と精液を啜り上げる度、チカチカと目の前が点滅し、私はさっきの絶頂には遠く及ばない絶頂を迎える。