クールな藍原さんが僕にだけはデレッデレに甘えてくる 作:三越利範
藍原さんと学校でよく話すようになり、家でも頻繁にお話するようになった。
夜も更けてきた頃に、今日も彼女からビデオ通話のお誘いがあった。思春期真っ盛りの僕は、部屋着姿の彼女を見るといけないことを考えてしまいそうになるけど、藍原さんの信頼を裏切りたくないから、なるべくえっちなことは意識の外に追いやって純粋に会話を楽しむように努めている。
『そういえば、今日スマホスタンド買ったんだよ』
言葉の通り、藍原さんは両手が自由な状態だ。
『やっぱりスマホを持ちながら長くお話すると疲れるから』
「あはは、確かにね」
スマホスタンドかぁ。僕も買おうかな。
『ところで、水瀬くんに借りた漫画、すごく面白かったよ』
「気に入ってもらえてよかった。藍原さんから借りたのも良かったよ」
『わたしたち、趣味が合うね』
他愛のない雑談。この時間がとても愛おしく感じられる。一日の癒やしだな。
それからしばらくお話をしているうちに、気づけば時刻は深夜0時を過ぎていた。
「もう遅いし、そろそろ寝ようか」
『うん』
僕たちは互いに手を振り合って「おやすみ」の挨拶を交わした。彼女は身を乗り出してスマホにタッチする。これで通話は終わり。
(……寝る前にトイレ行っておこうかな)
と思いながら席を立とうとしたとき、スマホから声が聞こえた。
『ふう。今日も楽しかったなぁ』
藍原さんの声だ。訝りながらスマホの画面を見ると、まだ彼女の部屋が映っている。
(通話切れてなかったんだ)
たまにスマホがこちらの操作を認識しないことってあるよね。彼女は気づいていないみたいだし、このままこっちから通話を切ろう。そう思ったとき、画面の中の彼女がいきなりショートパンツを脱ぎ始めた。
『ふぅ……んしょっ』
(っ!?!?)
僕はびっくりしてフリーズした。いきなり始まった脱衣シーンに目が釘付けになる。
どうやら彼女は部屋着からパジャマに着替えようとしているようだ。
『ん……ふぅ』
彼女はもぞもぞと身をよじりながら、ショートパンツをするすると脱ぎ捨てる。そうして彼女はTシャツにパンツ一枚というなんともエロティックな姿になった。飾りけのない無地の白いショーツが目に眩しい。
(藍原さん、普段こういう下着をつけてるんだ……!)
油断しているがゆえのダサパン。それがかえって無自覚なエロスを醸し出している。
ととっ。さすがにこれ以上見るのは失礼すぎるだろ。今ならちょっとえっちなハプニングでしたで済む。さっさと通話を切るんだ僕!
……けど、指が動かない。視線がスマホ画面に釘付けになる。
これじゃ盗撮と変わらないじゃないか。僕、最低だ……!
それがわかっているのに本能には逆らえない。悲しい男のさがだ。
藍原さんは何かを考え込むように顎に手をあてて、ぽつり呟いた。
『自慰って、本当に気持ちいいのかな』
この前の会話を思い出す。彼女はオナニーをしたことがないと言っていたけど、あの一件で興味を持ったのかもしれない。
『……試してみようかな』
そう言って彼女はベッドに腰掛けた。机に置かれたスマホ越しに、彼女の姿がはっきりと見える。
……え? 試す? それってまさか……!
僕の予想通り、彼女はおもむろに股を開くと、下着越しにアソコに触れた。
『ん……くすぐったい。けど、別に気持ちよくはない……かな』
藍原さんは首を傾げながら、下着に浮き出したスリットに指の腹を擦り付ける。
僕は目をひん剥いて彼女の痴態を見つめた。
(あ、藍原さんが……オナニーしてるっ! あの、藍原さんがっ)
清楚で可憐。誰もが羨むクール系美人のあの藍原さんが、下着越しにおまんこを弄っている。その光景はあまりにも背徳的で、心臓がバクバクと高鳴った。
『ふうふう。んんっ。なんかムズムズするかも……』
次第に彼女の頬が紅潮してくる。最初のうちはぎこちなかったけど、だんだんとコツを掴んできたのか、なんだかねちっこい指使いになってきた。
『はぁはぁ。んんっ! カラダ熱くなってきた……』
藍原さんはなにかに気づいたように手を止める、そしておずおずとパンツの中に手を突っ込んだ。
『……お股、濡れてる……なんで?』
(濡れてるっ!?)
そのワードがやけに大きく耳に響いた。がつんと頭を殴られたような衝撃。
藍原さんは、そのままパンツの中でもぞもぞと手を動かした。どうやら直接おまんこを弄っているらしい。
――くちゅっ、にちゅにちゅっ、ぷちゅっ。
そんな粘っこい水音が、スマホ越しに聞こえてくる。本当に濡れてるんだ……!
『はぁはぁ♡ なんだか頭ぽーっとしてきた。水瀬くんの言ってたこと、本当だったんだ』
藍原さんはとろんとした目で虚空を見つめながら、おまんこをくちゅくちゅと弄る。水音は次第に大きくなり、彼女の声も次第に甘い響きを帯びてきた。
『はぁはぁ♡ んんっ♡ んぅっ♡ ンッンッ♡♡ んぅうっ♡♡』
すごく甘くてえっちな声。あの藍原さんがこんなエロい声を出すなんて信じられない。いつものクールな彼女の姿とのギャップで興奮が止まらない!
『んんっ!♡♡♡』
彼女はびくっとカラダを震わせて、何かを確かめるようにもぞもぞ指を動かした。
『なにこのコリッとしてるとこ。頭がビリビリした……』
たぶんそこはクリトリスだ。彼女は自力で女の子が一番感じるスポットを見つけ出したらしい。
『あんっ♡ あんんっ♡♡ これすごいっ♡ コリコリってするのきもちーよぉ♡♡』
藍原さんは大きく身じろぎしながら、一心不乱にお股を弄る。激しくうねうねと動くパンツの股布が、彼女の指使いの大胆さを浮き彫りにしている。
『ああっ♡♡ あぁぁっ♡♡ やだやだっ♡ だめっ♡ これ止まらないよぉ♡♡』
藍原さんは、だらしなく口を半開きにしながら、甘い嬌声を絶えず漏らしてクリトリスを弄る。くちゅっくちゅっ。ぬちゅっぬちゅっ。すごくえっちな音だ。目を凝らして見れば、彼女の下着はぐっしょりと濡れていた。染み出してきそうなくらい大量の愛液。エロ過ぎる……!
やがて彼女の声はどんどん高く大きくなり、手の動きも激しさを増していった。僕は彼女の乱れる姿から一瞬たりとも目を離せなかった。
『んんんんんんんっ!?♡♡♡ んんんんーーーーっ♡♡♡♡♡♡』
――びくびくっ! びくんっ! びくんびくんっ!
パンツに手を突っ込んだまま、彼女のカラダが硬直したかと思った次の瞬間、びくんびくんと痙攣した。くぐもった嬌声が大きすぎて、スピーカーが音割れする。
イッた……のか? 藍原さん、初めてオナニーしたのに、イっちゃったんだ……!
『はぁはぁ♡ 自慰ってすごい……頭ばかになっちゃうかと思った……』
彼女はパンツからおずおずと手を引き抜いた。彼女の細くてしなやかな指には、白く濁った愛液がべっとりとへばりついていた。
『すごかった……またシようかな……――?』
彼女の視線がこちらに向く。画面越しに目が合った。
『え……』
茫洋としていた藍原さんの目が次第に見開かれていき、わなわなと唇が震える。
『み、水瀬くん……えっ!? 通話切れて……っ!?』
珍しくひどく取り乱している藍原さん。僕も正直テンパってしまって、何も言葉が出てこない。
『う、うぅ~……!』
すべての事情を察した彼女は、真っ赤な顔で涙目になり、大きくうめいた。
「ご、ごめんなさいっ!」
僕は大声で謝って、慌てて通話を切った。
はぁはぁ、と息を乱しながら、僕は先程の彼女の自慰行為を反芻する。
「どうしよう、これ」
幸い明日は休みだから彼女と顔を合わせなくて済むけど、休み明けにどんな顔をして会えばいいんだ!? きまずいどころの話じゃないよ!
僕は机に突っ伏して、「あー」と叫んだ。あのときすぐに通話を切っていればこんなことにはならなかったのに。彼女を辱めてしまった。後悔が重くのしかかってくる。
だというのに、僕のペニスはみっともなく勃起してしまっていて――
――結局僕は本能に抗えず、目に焼き付いた藍原さんのオナニー姿をおかずにめちゃくちゃシコってしまったのだった。