何回かの徹夜仕事をのりきって、無事納期をむかえて仕事のほうは落ち着いてきている。
でも長期出張はまだ続く。
週末くらい、特別な癒やしが欲しい。
そんな気分で、いつもの派遣型メンズエステのサイトを開いた。
すると、お知らせ欄に「マンション型のお知らせ」というタイトルが。
メンエスのお知らせ欄といえば、だいたいが新しいセラピストさんの紹介とか、割引イベントとかの告知だったりする。
内容を見るとどうやら、マンションの部屋をマッサージルームとして使う方式を取り入れるようだ。
なので、『マンション型』。最近のメンエスはだいたいこれだ。
セラピストさんが、マンションの個室に常駐して、客が予約すると、お店がマンションの場所と部屋番号を連絡してくるので、時間になったら部屋を訪れる、という流れ。
ボクが使ってる『派遣型』は客が宿泊するホテル側とのアレコレもあって、最近は減っていってる。
ゆ~かさんのお店も、元は『店舗型』だったのが『マンション型』に業態を変えたし、まぁそういう時流なのだろう。
あ、でもお知らせの記載によれば、来月かららしい。
なら、今日はいつもどおりこの部屋にセラピストさんが来てくれる流れのままってことだった。
改めて、セラピストさんのリストを眺めていると、ふと目が止まる。
『喜多川海夢』
と書いて『きたがわまりん』
……マジか。
『その着せ替え人形は恋をする』という漫画作品のヒロインの名前だ。
略して『着せ恋』
コスプレを題材にしたラブコメで、喜多川海夢という見た目はギャルだがコスプレ好きのオタク美少女と、雛人形制作に没頭する男子高校生の五条君がコスプレ衣装作りを介して親密になっていく、という物語。
原作はコミックスで完結しているが、ボクは未読。
どハマりしたのは、数年前に放送されたアニメ版で、毎週リアルタイムで追いかけた。
喜多川さんの明るさ、コスプレへの情熱、五条君との恋の行方に、いい歳したボクも二人を応援したものだった。
紹介画像をタップする。
肩にかかる金髪のロングヘア、ブラウスにネクタイ、チェックのミニスカート。
着せ恋の制服姿だし、首元の黒レザーのチョーカーまで再現していて、たしかに喜多川さんっぽい。
たまに見かけるコスプレ系セラピストさんだ。
コスプレに限らず、マッサージ以外の部分でセクシー衣装や、部屋の装飾に凝ってみたりと、趣向を凝らして他のセラピストさんとの差別化をはかるセラピストさんはいるし、セラピストさん全員がメイド衣装といって、お店自体にコンセプトを持たせたメンズエステ店もある。
メンズエステは単にマッサージを施術してもらうだけでなく、お客さんを楽しませるサービスっていう側面もあるのだ。
とはいえ、衣装再現度はかなり高そうで、ここまでやるセラピストさんは見た事ないかも。
ボクは興味がわいてプロフィールをスクロールする。
20歳
大学生
身長167cm
なるほど学生バイトさんって感じかな。
身長はボクより少し低いくらい。まぁその辺はあんまり関心はない。
なにより、制服姿の画像を見た時点で気になっていた所がある。
バストGカップ
ブラウスの胸元を押し上げるボリューム感あるバスト、スカートの裾がちょっと外向けに広がるくらい丸みを帯びたヒップ。
ウエストのくびれも紹介画像が加工されてなければ、かなりスタイルがいい。
ボクは喜多川海夢さんを指名した。