※この作品はR-18です。

派遣型メンズエステのすすめ~その7   作:sakamotsu

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3.マッサージ開始

 うつ伏せでベッドに身体を預ける。

 すぐ横にヒザをついた喜多川さんがベッドに乗ってくる。

 ぐいっとベッドが沈んで、むちっとした太ももが目の前で動く様子が生々しい。

 

 彼女はボクの横で、正座をくずした姿勢で座り「それじゃ、肩からほぐしていきま~す❤️」と言いながら携行ボトルからマッサージオイルを手の平に注ぐ。

 オイルのなめらかな感触と一緒に、喜多川さんの手の平が背中を滑る。

 手の平が背中の筋肉に強く押し付けられるのを感じて、喜多川さんが体重を腕にかけているのが分かる。

 仕事疲れで強張った筋肉がほぐされていく。

 手の平の感触にまぎれて、ときおり毛先がくすぐってくるのが、ちょっと艶めかしい。

 喜多川さんの金髪が肩から流れてボクの背中に触れているのだろうけど、なんだかフェザータッチされてる気分になる。

 それとともに、しっかりと圧をかけたマッサージが相まって、疲れが溶けていくと同時に、じんわり快感が広がっていく。

「あー、喜多川さん、すごく気持ちいいです」

 自然と感想が漏れる。

 

「うん、さかもつさん、肩めっちゃ凝ってる。仕事、ガチ大変だったでしょ?」

 力を込めながら喜多川さんが言う。

 ぐいぐいと、手の平の感触が背筋、肩甲骨、肩へと移動してくる。

 ボクは内心、気持ちよさでヘナヘナになる。

 

「うっわ、首のところとかヤバすぎ」

 頭上から喜多川さんの声が聞こえる。

 

「さかもつさん、もうちょっと圧、強くするね」

 と言って、喜多川さんは腰をあげて膝立ちの姿勢になる。

 ボクが顔を横に向けると、喜多川さんの太ももが眼前に迫ってくる。

 シミひとつない白くて張りのある太ももが黒いビキニボトムから伸びている。

 このボトム。

 アニメの線画だと地味なデザインに見えるけど、実物を目にすると、両サイドをえぐるようなカットが下腹部をほとんど露出させていて、股間部分だけを、かろうじて隠しているのが分かる。

 これって、股間のムダ毛処理とか、全部剃ってるのかな……。

 

「強すぎたら、すぐ教えてね」

 上の方から喜多川さんの声が聞こえて、ボクはエッチな視線で喜多川さんの股間を魅入っている事を咎められた気分で「は、はい、大丈夫です」とちょっと声をうわずらせてしまう。

 すると、ググッと首の根元に手の平の強い感触がきて、両肩の筋肉をほぐすように手の平が外側へ滑っていく。

 うおぉ、凝りが押し流されてるようだ。

 

「丁度いいです。首のところすごく気持ちいいです」

 と言うと、喜んでる風な吐息が上の方から聞こえた。

 同じ動きを喜多川さんは繰り返す。

 けっこう力を使っているみたいで、彼女が力を込める吐息が聞こえてくる。

 ボクの目の前では、喜多川さんが力を込める動きに合わせて、太ももが開いたり閉じたり、腰が前後に揺れたりしている。

 体重を腕にかけるとき、太ももの内側の筋肉がきゅっとしぼられて、股間からのびる筋が浮き出てくる。

 生々しい動きが、なんだかエッチに見えて、ボクの股間が熱くなるのを感じる。

 

 喜多川さんはいたって真面目に施術してくれてる事を思うと、なんだか後ろめたい。

「そういえば、シーズン2。もうじき始まりますね」

 なので、ボクは気を紛らわそうとしてみた。

 

「あっは❤️ そうそれ! PV見た? 新しいOP、めっちゃ良かったよね?!」

 喜多川さんの嬉しそうな声がかえってくる。

 喜多川さんの中の人、学生さんらしいってくらいで詳しくは分からないけど、着せ恋が好きなのが伝わってくる。

 

 ボクにとっても、それがやっぱり嬉しくなる。

「はい、ボクも楽しみです」

 などと応えて、ボクはふと気づく。

 なんというか。

 自分の受け答えが、喜多川さんの再現力に引っ張られて、五条君みたいな丁寧な口調になってる。

 五条君は「俺」と言うけど、ボクは違うので微妙な差があるけど、それよりも、さっきまで妙に自分の口調が丁寧になってると違和感があった原因は、コレだ。

 

 そのことに、喜多川さんも気づいたようだ。

「ふふっ、なんか話し方が五条君みたい」

 と、なんだか嬉しそうに喜多川さんは言う。

 

 さらにボクは、なぜ五条君の口調をマネしてしまうのか、ちょっと考えてみる。

 

 あー、そういうことなんだ。

 アニメ版の『着せ恋』では、物語は基本的に五条君の視点で進んでいく。

 基本的に、と言うのはもちろん喜多川さんの心理描写とか、五条君以外の視点もあるからだけど、でもだいたいが五条君を中心に物語が進んでいく。

 そうなると、彼の視点で登場する喜多川さんは、そのほとんどが五条君との会話になる。

 つまり、喜多川さんとやりとりしようとすると、どうしても五条君のやりとりになってしまうのだ。

 

 そう気づいてしまうと、仕方ない事とも言えるけど、途端に申し訳なくなってくる。

「すみません喜多川さん。いい歳したおじさんが五条君だなんて、申し訳ないです」

 と言うと、

 

「え? なんでさかもつさんが謝るの?」

 と返してくる喜多川さんの声はすこし不満げにも聞こえる。

 

「そんな風に簡単にキャラのマネなんてできるわけないじゃん。五条君っぽく振る舞えてるっていうのは、五条君に似た優しさ、っていうか、そういうのがさかもつさんに備わってるからだよ」

 なんて、きっぱり言い切るところが喜多川さんっぽい。

 とはいえ、そういう褒め方されるとお世辞とはいえ、嬉しくなる。

「え、そうですかね?」

 と返すと喜多川さんは大いに肯定してくれる。

 

「そうだよ、だって、さっきも……」

 と言いかけて喜多川さんはちょっと躊躇したような気配がする。

「さっきだって、フォローしてくれたし……」

 フォロー?

 なんのことだろう?

 ボクが反応できないでいると、喜多川さんは「は、はい次! 脚のほうやってくね」と、なんだかごまかした。

 

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