夜空に輝くエリート部隊に輪姦されるあたし
深い森林に挟まれた幅100メートルほどの土道に、爆炎、落雷、大地から突き出る氷柱が次々と現れていく。
その度に、二足歩行するトカゲの見た目をしたホステイルリザードという魔獣、人類種に仇なす敵性生命体、が焼かれ、吹き飛ばされ、串刺しにされていく。
やがて一人の角刈りの体格の良い少年が、ホステイルリザードの群れの後ろにいた一際大きい個体の腹に、正拳突きを食らわした。
そして、正拳突きの衝撃で動きを止めたその大きな個体、ヒュージリザード、の首元に飛び込む少年がいる。
あたしに唯一優しくしてくれる、
彼が右手に持ったショートソードを横一閃に振りぬくと、ヒュージリザードの首が刎ねられて、切り口から紫の血が噴き出る。
あとは掃討戦だった。
首領を失ったホステイルリザードたちは散り散りに後ろに逃げ出そうとするが、三属性攻撃と、ショートソードの斬撃、拳に嵌めてあるナックルダスターの打撃に倒れていく。
あたし
そろそろ、彼らをもてなす準備に移らなければ。
あたしはアラミクリヤ城塞学校の、もともとは空き教室だった”歓待室”へ歩みを進めるべく、屋上から城塞の中に入り、階段を降りる。
途中3階の階段の踊り場に設置された姿見で、おかしいところが無いか自分の容姿をチェックする。
アーモンド形の目の中にある、藍色の瞳。整った顔の輪郭。
鼻はスッと高く通っていて、唇はふっくらとした桜色だ。
髪の色は、私の両親に西方大陸の血が混じっていたらしく、生まれながらに光り輝く金髪だ。
その金髪をゴム止めでツインテールでまとめている。
男子からのリクエストが多かったためだ。
身長は162センチ。胸と尻が大きく突き出てしまっている。
胸のサイズはFカップだ。
その大きな胸を有した上半身を、Yシャツ1枚で包んでいた。
第1から第3ボタンを外している物を着ている。
ブラジャーを着ける事は、私には許可されていない。
下半身は股下1センチの、真っ赤なプリーツのスカートを着ている。
スカートの脇には末広がりのスリットが入っており、歩くたびに学校から指定された白いパンツが見えてしまう。
お尻の穴には、男を受け入れる訓練の一環として、小型の張り型が挿入してある。
足には黒い靴下と、焦げ茶色のローファーを履いている。
……おかしなところだらけだった。
私は鏡から目を逸らし、3階にある歓待室を目指す。
「月島さん今日も可愛いな。いいなぁ、俺もヤりたいなぁ」
「あ、見て見て。娼婦が恥知らずにも廊下を歩いてる」
すれ違う男子たちからの好色の視線と、女子からの侮蔑の視線に心が痛んだ。
歓待室に着く。
あたしはドアを閉めると、着ている物を脱ぎ、薄い生地の体操服と布面積の小さい下着のようなブルマに着替えた。
途中、ドアをほんの少し開けて私を垣間見る男子たちの視線に気付いたが、無視する。
抗議しても、彼らがしらばっくれるだけなのは明白だからだ。
乳首が体操服の生地越しに勃起してるのを確認する。
「汚れてもいい格好」に着替えたあたしは、戦闘を終えてやってくるであろうエリート部隊、
「よお、ニイナ。来てやったぜ」
角刈りの少年、
撥水性のあるマットに正座をしていたあたしは、マットに手を着くと、そのまま頭もマットにこすりつけて、彼らに向かって土下座をした。
「皆様本当にご苦労様でございます。英雄であるあなた方のおかげで、城塞都市アラミクリヤの平穏は保たれております。その英雄のあなた方に、あたしのような薄汚れた女がご奉仕させていただきますので、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです」
「長い御託はいい。さっさとはじめろ」
この北極星小隊のリーダーである、
あたしは一瞬ためらった後、従順な子犬のように、その先端にキスをした。
それを見て、他の3人の男子もあたしを取り囲むように立つと、あたしに向けて男性器を突き出してくる。
あたしはそれらにも丁寧に奉仕と服従の念を込めたキスを降らせていく。
「……稲城魁星様も、どうかこちらへ。あたしの不潔さについては、どうかご容赦くださいませ」
「……ああ」
私が5人の男の先端に口づけを繰り返していると、それに痺れを切らしたのか、武藤君があたしの胸を乱暴に鷲掴みにする。
それを皮切りに、4人分の手が伸びて来て、マットに倒れたあたしの身体をまさぐり始める。
着ていたブルマと体操服を脱がされ、裸にされる。
あたしは全身の力を抜き、自分から股を開いて彼らの愛撫を受け入れた。
やがて愛撫に飽きた、魁星くんも含めた彼らは、あたしを獣のように四つん這いにさせると、前後からあたしの穴に男の棒を突き立てていった。
それは、世界に突如として現れた。
『魔獣』と呼ばれる、通常兵器の効かない化け物は、瞬く間に世界にただ1つしかないパンゲア大陸中に広がり、人類種をこの世から放逐していった。
だが、それに対する対応策も人類には与えられた。
『ギフト』
天恵とも称されるそれは、10代の若者たちに発現した。
ギフトを持つ彼らの攻撃は、魔獣にも通用した。
今や世界に唯一残された新州連邦共和国という巨大な三角形の半島国家は、パンゲア大陸との接続点であるアラミクリヤに城塞都市を築き、ギフトを授かった若者たちを使って、若津地峡を渡ってくる魔獣を撃退する体制を整えた。
その中で、あたしに授けられたギフトは『聖娼』
他の少年たちが持っているギフトの効果を、性交後から24時間増大させるというものだ。
新州政府の役人にギフトを発見されたあたしは、脅されるように北極星小隊に配属されて、今に至るというわけだ。
「うぅ、ひっぐ」
行為後、あたしは胸が張り裂けそうな思いを抱きながら、男性用のシャワールームで無数の水滴を浴びていた。
あたしに女性用の浴室とトイレ、洗面台を使うことは許されていない。
他の女子たちがあたしを拒んだ時の言葉を思い出す。
「ごめん、月島さんさぁ。女性用の浴室とトイレ使うのやめてくれない?」
「男の人の匂いがすごいして、耐えられないの。あまりにも不潔な感じがするわ」
あたしは彼女たちにとっては、忌むべき穢れた存在だった。
あたしが泣きながらシャワーを浴びていると、複数の男子たちがシャワールームに入ってくる音が聞こえた。
思わず身を固くする。また犯されるのだろうか。
「あ、ニイナちゃんじゃん。ラッキー。俺たちの相手もしてくれないかな?」
「なあ、いいだろう?今更1人2人相手が増えたって変わんないってば」
「うぅ……」
男子が無遠慮にあたしの背中を撫でる。
もう1つ手が伸びて来て、あたしのお尻に入った張り型をガチャガチャとひねくり回す。
「んっ。いや」
また、犯されるのかなぁ。
あたしが諦めて彼らに従おうとした、その時だった。
「やめろよ。月島さんは今日はもう疲れてるんだって」
魁星君だ。
目鼻立ちの整った彼は、男子たちに注意をしてくれた。
「ちっ!北極星小隊のエリート様の登場かよ」
「お前はいいよなぁ。こんな可愛い子を自由にできるんだから。お前たちが偉そうにしてるのはこの子をレイプしてるからだろ?俺たちにもヤらせてくれよ」
「いいから、月島さんから離れろよ」
まずい、このままではケンカになり、魁星君に処分が下されてしまう。
あたしはその場で、男子たちに向かって土下座をした。
「申し訳ありません。いくら男に慣れた淫乱なあたしにも、体力の限界という物があるのです。今日のところはどうか見逃していただけないでしょうか。あたしにお慈悲を垂れてくださいませ」
「……まあ、そこまで言うなら、今回は見逃してやるよ」
「今度ヤらせろよ。絶対だからな」
男子たちは引き下がって、別のシャワーブースに入っていく。
顔を上げると、魁星君が張り型を入れた尻を高く掲げて四つん這いになっているあたしを見て、痛ましい物を見たかのような表情を浮かべていた。
「……魁星君、ありがとう。おかげで助かったよ」
「礼なんて言うの止めろよ。俺は何もできなかった」
魁星君は肩を落とし、別のシャワーブースに入っていった。
あたしはよろよろと立ち上がると、許可された制服を着るべく、男性用シャワールームから退出した。
その日の夜、私は城塞学校の廊下の窓から満月と星々を眺めていた。
あたしには男子寮の部屋が割り当てられているが、そこにいるとまず集団レイプされるので、ほとんど居ついていない。
幸いにして歓待室のカギを与えられているので、男の子の匂いを我慢さえすれば、マットに寝っ転がって十分な睡眠を得られていた。
私物や生活用具も歓待室に置いてある。
あたしが夜空を眺めていると、近づいてくる足音が聞こえた。
「よぉ、ニイナ。眠れないのか?」
「魁星君……。こんばんは」
魁星君だった。
眠れなくて、校内を散歩していたんだろうか。
彼の手足を見ると、ガクガクと震えていた。
あたしの視線に気付いたのだろうか、魁星君は引きつった笑みを浮かべながら、言葉を紡いだ。
「ああ、これか。……死ぬのが怖いんだ。エリートなんて言われているのにおかしいよな」
彼は震える手をもう片方の手で押さえつけると、さらに重ねた。
「普段は偉そうにしてるのに。お前の事を好き勝手レイプしてるのに。……今さら死ぬのが怖いなんて、許されないよな」
「魁星君」
あたしは魁星君の、彼自身によって固く握られた手をできるだけ優しく解くと、彼の両手を自分の両手で包み込む。
そして、安心をさせるように囁いた。
「死ぬのが怖いのは、当たり前なことなんだよ。それに、さっきあたしの事助けてくれたでしょ。魁星君はきっと優しいから、その分だけ怖くなっちゃうんだよ」
「そんな、俺に優しいなんて言われる資格はない。だって、俺はニイナの事を……」
「そんな風にあたしを気遣ってくれるのは魁星君だけだよ。魁星君は十分に優しくて、正しい男の子だよ」
「ニイナ!」
魁星君はあたしの手を振りほどくと、あたしの身体を抱きしめて来た。
彼の身体は震えていた。
あたしは、彼の身体を抱きしめ返し、背中をさする。
時が経つにつれ、少しづつ彼の震えは収まっていった。
「ありがとう、ニイナ。おかげで楽になった。俺も、少しでも君が楽になれるように努力するよ」
「薄汚いあたしにそう言って貰えて嬉しい。でも、気遣いはあまりしないでね」
彼はあたしの身体を名残惜しそうに話すと、こんなあたしに礼を言ってくれた。
腰を振るしか能のないあたしが、人の役に立てたみたいで嬉しかった。
「じゃあ……な、ニイナ。また明日な」
「うん。魁星君、おやすみなさい」
魁星君は何度もあたしを振り返りながらその場を立ち去って行った。
そんな彼を見送るあたしを、満月と星々が見下ろしていた。