アラミクリヤ城塞学校の朝。
校庭に設置された水飲み場で、あたしは尻に挿入している張り型の他は、全裸で股を開かされて座っていた。
左右からはあたしが股を閉じないように、北極星小隊のメンバーがあたしの足を押さえつけていた。
水飲み場の周囲にはすでに、あたしの無様な姿を一目見ようと、人だかりができていた。
「ニイナ、さっさと済ませるぞ」
氷室総太くんが、先に小さなスプーンが付いた引っ掻き棒を手に取ると、それをあたしの割れ目に躊躇なく突っ込んだ。
「あっ!うんっ!」
あたしの喘ぎ声にも躊躇せずに引っ掻き棒を奥に入れていく。
そして、あたしの中の壁を引っ掻いた。
「んんっ!」
思わず抑えきれない嬌声をあげてしまう。
膣内から取り出された引っ掻き棒には、白い粘液がびっちりとついていた。
あたしはギフト、『聖娼』を授かってから、生理が来なくなった。
つまり、膣内が洗浄されないということでもある。
なので1ヶ月に1回は、こうしてあたしの膣内にこびりついた男の粘液をこそぎ落とす必要があった。
「すげぇ!本当に股開いて喘ぎ声出してるよ!」
「うわぁ。あんなことされて悦んでるなんて、見下げた女」
「あんなに男の物が出てくるなんて、いったいどれだけの男を咥えこんだんだろう」
ギャラリーから歓声と失笑が沸き起こる。
あたしはそれに羞恥心を感じながら、喘ぎ声をあげ続けた。
やがて引っ掻き棒に粘液が付かなくなると、次の工程に移ることになる。
水道に繋がれたホースを持って、あたしに近寄る人物がいる。
魁星君だ。
彼はこれからやることに対して、少し躊躇している様子だった。
「ニイナ……」
「魁星君、お願い。ためらわずにやって」
「ニイナ、ごめん!」
あたしができるだけ笑顔を作って魁星君に言うと、彼はあたしの割れ目にホースを突っ込んだ。
「あぁんっ!」
「挿れたか?じゃあ水を流すからな!」
武藤剛毅くんが、あたしの中にホースの先が入ったのを確認すると、一気に蛇口の栓を回した。
「あああああぁぁ!!」
あたしの膣内に、たくさんの水が流れ込む。
収めきれなくなった水道水が、あたしの割れ目から噴き出した。
「まるで潮を吹いてるみたいだ!」
「こんな姿を晒すなんて、月島さんはもう人間じゃないわ」
やがて洗浄が終わると、あたしはよろよろと立ち上がって、魁星君から渡されたフェイスタオルで下半身を拭くと、水飲み場の脇に置いておいたあたし専用の制服に着替える。
『ショー』が終わったのを確認したのか、男子生徒は頭の中であたしの服を再度脱がしているような視線を、紺のブレザーに同じ色のひざ丈のスカートと、あたしと違ってちゃんとした制服を着ている女子は侮蔑の視線を私に向けて、その場を立ち去っていく。
あたしは、尊厳を剥ぎ取られた気分になりながら、朝のホームルームを受けるべく、魁星君に肩を借りながらあたしの教室に向かう。
「ありがとう、魁星君」
「俺はニイナに、これくらいしかできないから」
武藤君はなぜかそれを睨みつけるかのような目で見ていた。
「パンゲア大陸を追われた
今は教室で歴史の授業を受けている。
お尻の穴に圧迫感を感じながら教師の朗読を聴いていると、頭に軽い衝撃を感じた。
何かがあたしの頭から落ちる感覚が気になって床を見ると、丸めた紙屑が落ちている。
あたしは紙屑を拾い上げて、書いてある文章を確認した。
『何人もの男を咥えこむ淫乱女!太陽の下を歩いていて恥ずかしくないのか!?』
あたしは流れて来る涙を隠すために机に突っ伏した。
周囲から蔑まれる事は、いつまで経っても慣れなかった。
その授業の後、あたしは小便をするために男子トイレに向かうべく、廊下を歩いていた。
歩くたびに情欲と蔑視を感じる。
それらを振り払うように前を向くと、廊下の向こうから武藤君が歩いてくるのが見えた。
正直、彼の事は苦手だった。
行為の時にも、私に気遣うことなく自分の欲望をぶつけてくるのだ。
他の男子にもそうだが、彼には特に恐怖を感じてしまっていた。
あたしは若干震え声で彼にあいさつの言葉を発した。
「……こんにちは、武藤君」
「おう、ニイナ。どこに行くんだ」
「……トイレだよ」
あたしの返答を聞いた武藤君は、急にあたしの腹と背中に両手を押し当てて、両手であたしの身体を圧迫した。
胴体を襲う圧迫感の後、股から液体が零れ落ちるのを感じる。
漏らしてしまったのだ。
「ああぁっ!」
「ああー!ニイナが漏らしやがった!」
武藤君は廊下中に聞こえるような大声であたしのお漏らしを指摘すると、今度はあたしのYシャツに手をかけ、ボタンごと引きちぎり脱がす。
「何してるの!?やめて武藤君!」
「うるせえ!漏らした奴がいっちょ前に口きいてるんじゃねえよ!」
スカートのホックを外し、パンツも引き千切って無理矢理奪い取ると、あたしが着ていた物を、廊下にできた水たまりに向かって投げつけた。
すると、次は男子トイレに向かって歩いて行った。
「えぇ、嘘!月島さん廊下で漏らしたの!?」
「しかも裸だし。セックスのし過ぎで股と頭がおかしくなったのか?」
瞬く間にあたしを囲んで人だかりができる。
口々にあたしのお漏らしを非難した。
やがて、武藤君が人混みをかき分けて、あたしの傍らまで帰って来る。
その手にはバケツの取っ手が握られていた。
武藤君はバケツをあたしの横に置くと、責めるような口調で命令した。
「漏らしたんだから自分で責任を取って拭き取れよ。ほら!早くやれよ!」
「……」
今のあたしは、尿で汚れた靴下とローファー、お尻に挿された張り型の他は何も身に着けていない惨めな格好だった。
あたしはその状態で突っ立ってるわけにも行かず、彼に言われた通りにYシャツとパンツをぞうきん代わりに、廊下を拭いていく。
パンツとYシャツが尿でびちょびちょになると、それらを絞ってバケツの中に液体を入れた。
衆人が見ている中を、お尻に棒を入れた全裸の状態で、四つん這いで自分の尿を拭き取っていく。
この上なく惨めだった。
それでも、あたしが抜き取っていく度に廊下の水分が減っていき、バケツに黄色い液体が溜まっていく。
そろそろこの苦痛を伴った作業が終わろうとした、その時だった。
「もう終わると思ったか!?もう1回やるんだよ!」
「きゃあぁ!」
武藤君が、バケツに溜まった尿をあたしの頭にぶっかけたのだ。
つんとする尿の匂いが、あたしの身体中にまとわりついていく。
「ぎゃははは!まあ、せいぜい頑張るんだな」
「うぅ……」
武藤君が去っていく。
入れ代わりで、魁星君が人混みをかき分けてあたしの傍にやって来た。
「おい!大丈夫か!待ってろ、俺も手伝」
「やめて!魁星君は触らないで!」
あたしは彼の手伝いを拒んだ。
思わぬ拒絶の言葉に硬直している彼に、あたしは続ける。
「魁星君が汚れちゃうよ。……あたしは大丈夫だから」
「ニイナ……」
あたしは再び撒き散らされた廊下の尿を拭き取ると、汚れた衣服を右手に持ち、左手に尿が溜まったバケツを手に取り立ち上がった。
男子トイレに向かう。便器にバケツの中の尿を捨てるためだ。
全身尿まみれのあたしを避けるように、人混みが割れる。
振り返ると、魁星君が呆然とあたしを見送っていた。
昼休みになった。
広くて明るい照明に照らされた食堂には、たくさんの生徒たちがひしめき合っていた。
便器にバケツに入ったおしっこを流したあたしは、シャワーを浴びて尿を洗い流し、薄い体操服と極小のブルマに着替えて、北極星小隊のみんなと共に食事のテーブルについていた。
靴下とローファーが汚れたため、下は裸足のままだ。
「何あれ、なんで体操服なんて着ているの?」
「廊下で盛大に漏らしたんだってさ。AV女優でもそんな恥ずかしい事しないぞ」
……周囲からの嫌な注目に、心を痛めながら食事を進める。
あたしが箸でごはんを食べている時、ふと武藤君が口を開いた。
「なあ、ニイナがテーブル飯を食っているのおかしくないか?ニイナはトイレも満足にできない犬以下の存在だぞ」
「なっ」
あたしは絶句した。
武藤君はいったい何を言っているのだろう。武藤君のせいであたしはお漏らししたのに。
しかし、近くを通りがかっていた男子生徒がその言葉を聞いたのだろう、武藤君に追随して言葉を口にした。
「確かにニイナちゃんがテーブルを使っているのはおかしいな。なあ、おい!お前らもニイナちゃんは床で食事をするべきだと思うだろ!」
「確かにおかしい!犬畜生以下の女はテーブルを使うな!」
「そうだ!そうだ!」
周囲の何人かの男子が次々に同調して、あたしを
その声は、食堂中に広がっていった。
「椅子から降ーりーろ!降ーりーろ!降ーりーろ!」
「いい加減にしろよお前ら!」
あたしに向けられたコールを、魁星君が立ち上がって大声で止めた。
魁星君はやっぱりあたしの事……!
しかし、その後の彼の言葉に愕然とすることになる。
「テーブルで食べさせて
「っ!」
瞬間、時が止まった。
魁星君は表面上はあたしに優しくしていたけれど、心の奥底では蔑んでいたんだ。
ショックだった。
「あっ……。ニイナ、今のは違うんだ」
「ううん、いいの」
あたしはお昼ご飯の載ったお盆を持って立ち上がる。
そして魁星君に満面の笑みを作って、お礼を言った。
「あたしは見下されて当然の女だもの。そんなあたしの事かばってくれてありがとね。嬉しかったよ」
「違う!俺はそんなつもりじゃ!」
あたしは食堂の隅の床にお盆を置くと、床に座って食事を再開した。
惨めさで涙があふれてくる。
「うぅ。ぐすっ」
「ニイナ……」
しかし、それだけでは終わらなかった。
おそらくは厨房から大皿を持って来た武藤君が、ドタドタと走って来てあたしの隣にしゃがみこむ。
そして、その大皿にあたしのお昼ご飯を一緒くたにして入れると、あたしのお盆からスプーンを奪い取ってぐりぐりと混ぜ合わせた。
「ほら!ニイナ!食いやすいように全部混ぜ合わせてやったぞ!お前は犬なんだから、箸やスプーンを使わずに食え!な!」
「武藤!お前ぇ!」
「やめて!魁星君!」
あたしは、あたしのために怒ってくれた魁星君を大声で制止した。
魁星君のギフトは『剣闘』
右手にハンドガード付きのショートソード、左手に大きな円形の盾を持って戦うスタイルだ。
それに対して、武藤君のギフトは『剛力』
攻撃力を増長させた拳で、敵を殴り倒す戦闘スタイルだ。
徒手空拳の状態でケンカをして、魁星君が勝てるわけが無かった。
あたしは武藤君に座ったまま向き直ると、彼に向かって土下座をした。
「犬以下のあたしを気遣い、食べやすいように食事を混ぜ合わせてくださり感謝いたします。それでは武藤君のおっしゃる通り、手を使わずに食事をさせていただきます」
あたしはそう言うと、大皿に盛られた、もう何の料理だかわからないものに四つん這いで口をつけた。
張り型が挿入された尻を高くあげながら、流動物をすするように食べる。
「おいしい、です。うぅ、えぐ」
嗚咽をあげながら食事を進める。
「うわぁ、本当に犬みたいに食ってるよ。ニイナは犬畜生だったんだな」
「ああなったら人間お終いね。私だったら自殺しているわ」
周囲からの侮蔑が心に突き刺さった。
武藤君はそんなあたしを見て満足げに何度も頷く。
魁星君は、血が出る程手を強く握り、黙ってあたしの浅ましい姿を見つめていた。