※この作品はR-18です。

アンカレッジと『きもちいい』   作:おかきおき

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前編

「良い日よりだ。休暇日和だな」

 

 陽が指す母港の道をゆったりと散歩をしながら一人呟くと、それを肯定するかのように気持ちのいい風が吹いた。

 普段は机に積まれた書類の整理ばかりをして鈍った身体に、爽やかな空気が染み込み、深呼吸をしてみれば、新鮮な空気が体の中を駆け巡り、活力が漲る……ような気がする。

 たまの休暇だというのに予定もないまま、宛もなく散歩でもしてみようと外に出てみたのだが、なかなかどうして悪くないな。

 

「とはいえ、どうしたものかな」

 

 久しぶりの休暇と言うが、したいことが特に思い浮かばない。

 散歩しながら母港の施設に顔出し、なんていうのも考えたが、それじゃあいつもの執務とそんなに変わらないし……

 

 …………執務か。

 あの溜まってる書類、また明日からどうにかしきゃいけないんだよな…………

 っと、やめだやめだ。せっかくロイヤルメイド隊が簡単なものだけでも片付けておくと言ってくれていたんだ。あの紙の山はきっと、明日に執務室に入ったら三分の一になってくれている……と信じよう。

 そうでなきゃ、俺は明日からしばらくは地獄を味わう羽目になることになる……

 

「はぁ…………ん、あれは?」

 

 先の見えない明日に頭を悩ませながら歩いていると、誰かが正面からゆっくりと近づいて来ているのが見えた。

 

「っ……せんせぇー!」

 

 両側で結われた淡い金髪を揺らしながら、何かを探すようにしていたその少女──アンカレッジの足取りはこちらを視認した途端、小走りに変化する。

 

 でも……なんだろう。

 なんか、ちょっとふらふらしてる?

 

 その少しだけおぼつかなく見える足取りに何やら不安を覚え、こちらからも彼女に駆け寄る。

 

「……あ!」

 

 そんな俺の不安は的中した形で、少女は脚をもつれさせて地面に激突しそうになった。

 そうなる前に抱きとめるような形で彼女と地面の間に体を滑り込ませ、なんとか受け止めようとして。

 

「うおぉっと!……ごはっ!?」

 

 そのままアンカレッジに勢いよくのしかかられるような形で、俺の背中が地面と激突する形となった。

 

「せんせーっ!? だ、だいじょうぶ?」

「う、だ、だいじょうぶ……走るのはいいけど、足元には気をつけないとだめだぞ、アンカレッジ」

 

 痛む背中と一瞬覚束なくなった呼吸を整え、心配そうにしているアンカレッジにそう答える。

 

「あ……えへへ……ごめんなさい」

 

 腕の中の彼女は謝りながらも嬉しそうな笑顔を見せた……けど。

 なぜか、その目は泣き腫らしたように赤く充血していて、涙の跡が頬に残っていた。

 

「アンカレッジ、なにかあったのか?」

「……うん。……あのね」

 俺の問いに、アンカレッジは不安そうな顔をしながら頷いて、ぽつぽつと話し始めた。

 

 

 

 

「俺がいなくなる夢、か……」

「…………」

 

 俺は私室のベッドにアンカレッジと腰掛けて、彼女の話を聞いた。

 

 彼女が涙を流していた理由。

 それは、どうやら悪夢を──俺が突然母港からいなくなってしまったという夢を見たからだという。

 更にその夢のせいで飛び起きて、泣きながら急いで執務室に向かうも俺がいなくて、そのまま俺を探して母港内を彷徨っていた、ということまで話してくれた。

 

「せんせー、いなくなって…うぅ……アンカレッジ、こわかった」

「……そっか……大丈夫だ。俺はいなくならないよ」

 

 涙をにじませながら震える目でこちらを見るアンカレッジ。

 彼女を安心させるよう、頭を撫でながら優しく言うと、彼女は俺の服の裾をぎゅっと握って、上目で聞いてくる。

 

「……せんせー、いなくならない?」

「ああ、ならないよ」

「ほんと?」

「本当だよ。だから安心して、な?」

 

 そもそも、いなくなる理由なんてものもないしな。

 

「……うん! アンカレッジ…せんせー、しんじる!」

 

 俺の言葉に笑顔をぱぁっと咲かせたアンカレッジは、そのまま俺にぎゅっと抱きついてきた。

 

「……ぎゅー!」

 

 それの答えるように優しく抱き返すと、アンカレッジは嬉しそうに更に強く抱きしめてきた。

 

 ……いや。それにしても……やわらかい。

 アンカレッジのぷにぷにが俺の正面で潰れている光景と、服越しだというのに柔らかく、幸せな感覚が襲いかかってくる。

 正直たまらん……って、何馬鹿なこと考えてんだ俺は。

 アンカレッジは体は大きくても思考回路はまだ幼い子供のそれ。

 無論、そういう気があって引っ付いているなんてわけもないだろう。そんなにアンカレッジに、間違っても劣情なんて抱いて言いわけがない。

 自分にそう言い聞かせながら、アンカレッジが少しでも安心できればと頭をゆっくり撫でてあげることにする。

 

「……えへへ。せんせー……だいすき」

 

 俺の手に頭を押し付けるアンカレッジにそうしていると、落ち着いたのか、今度は頭が船を漕ぎだした。

 もしかして、泣き疲れたのだろうか。

 

「眠いのか? 無理しないで眠っていいんだぞ?」

「……やー……せんせーと、もっといっしょ……」

 

 駄々をこねながらさらさらの髪を俺の胸元にこすりつけるアンカレッジ。

 

「でも眠いんじゃないのか?」

「んー……せんせーといっしょに……ねるぅ……」

 

 つまり眠いんだな……

 まぁ、いっか。俺、休みだし。なんならやりたいこととか特に思いついてないし。

 それに、ただでさえ怖がりで寂しがりなアンカレッジを、今の状態で放置するなんて、とても考えられない。

 

「わかったよ。じゃあ、一緒にひと眠りしよう」

「……ほんと? わぁい……♪」

 

 アンカレッジはふにゃりと微笑んで、俺の体を押し倒すようにしてベッドの倒れ込んだ。

 そして「よいっちょ……よいしょ……」と俺の横に転がる。

 

「せんせー……アンカレッジ……きょうはずっと……いっしょがいい」

「今日はちょっとわがままだな?」

 

 冗談めかしてそういうと、急に不安そうになるアンカレッジ。その姿に思わず焦ってしまい、すぐに彼女の願いを受け入れることにした。

 

「わかった、今日はずっと一緒にいるとしよう」

「……ずっと、いっしょ………せんせー、ひとりじめ?」

「ははっ、そうだな。独り占めだ」

「えへへ……せんせぇ……ひとりじめ…………」

 

 そしてそのまま、俺に体を寄せてすぐにアンカレッジは寝息を立て始めて。

 上からブランケットをかけてあげると、アンカレッジがほんの少しだけ微笑んだに見えた。

 

「……ふぅ」

 

 寝ると決めた途端、なにやら瞼が重くなってきて、自分の体の都合の良さに思わずため息が出る。

 

 それにしても……ほんと、理性に響くな、この子の言動は。

 今日だけじゃない。出会ってすぐは少しだけ怖がられていたけれど、少し立ってからは慣れた……いや、懐いてくれたのか、雛鳥のように俺の行く場所について来たり、かと思えば普段の言動とは見合わない身体で抱きついてきたり。

 果ては、仲のいいKAN-SENに着せられた衣装を纏って執務室まで飛び込んできたり。

 そんな子と、一日ずっと一緒、か……

 しっかり自制しなきゃ……だなぁ…………

 

 

 

 

 

 ふと、自分の体になにか違和感を覚えて、重い瞼を開ける。

 視界に淡い金が映り込み、それと同時に隣でアンカレッジが眠っていたことを思い出す。

 

「……んー?」

「……んぁ」

 

 そんな隣で眠っていたはずの彼女の声と、なにかを弄られるような感覚が俺の頭より下から届いていることに気づく………って、え?

 なにか嫌な予感がして恐る恐る彼女の頭のある方へと目を向けると、そこには……

 

「……あ、せんせー。おはよー」

 俺の膨れ上がったモノを、服越しにさわさわとしながら、こちらに振り返って笑顔でそう言うアンカレッジがいた。

 

「……は!?」

 

 え、いや待ってちょっと。

 なんだこれ、なんでアンカレッジが俺の股間を……?

 

「……な、何してるんだ? アンカレッジ」

 

 とりあえず状況を把握しないと……いや、正直見たままではあると思うけど、念のために彼女自身にも聞いておく必要があるだろう。

 

「アンカレッジがおきたら……めのまえにこれ、あった!」

「……っ!」

 

 えいっ! というように両手で服の上からつかまれて、思わず声が出そうになるのを堪える。

 そんな俺を見たアンカレッジは、首を傾げながら続けた。

 

「……? せんせー……これ……せんせーのからだ?」

 

 まずい。非常に答えづらい質問が来たぞ……

 ……だが、そうだな。

 

「あ、あぁ。そうだよ。すごく大事なところなんだ。だからその、あんまり強く握ったりはしないでもらえると助かる」

 

 ここは誤魔化さず、しっかり伝えることにする。そしてそのまま、言うことを聞いてもらえるようなんとか話を誘導する。それが一番安全そうな気がする。

 俺の言葉を聞いて、握った手の力を緩めたアンカレッジ。

 自分の半身が開放されて、思わず一つ、長い息を吐く。

 よし、そしたら今度は、ここのことはあまり気にしないようにって言い聞かせて──

 

「……せんせー……アンカレッジ、しりたい」

「……え?」

「これ、アンカレッジにない……アンカレッジ、せんせーのからだ……せんせーのこと……しりたい」

「い、いや。それはちょっと……」

 

 だが、俺の目論見に反してアンカレッジは更に踏み込んでくる。

 

「………だめ?」

「そ……れは…………」

 

 くるりと、こちらに向けていたおしりと頭を入れ替えるように動き、俺の顔を見つめるアンカレッジ。

 

 やめてくれ。

 そんな不安そうな目で、そんな悲しそうな表情で見ないでくれ。

 断れなくなってしまうじゃないか。

 

 断れなくなったらどうなるか。

 それは多分、俺の欲望が爆発してしまうことを意味している。

 今までずっと……アンカレッジが抱きついてくる度に、際どい格好をして突撃してくる度に、ずっと、我慢してたんだ。

 その欲望を、『知りたい』というアンカレッジの思いを免罪符にして、彼女にぶつけてしまう形となるのは想像に難くない。

 

「……せんせー?」

 

 だから、たとえ彼女が悲しい思いをしても……この思いを跳ね除けなきゃならない。

 

「……ダメだ、アンカレッジ。そこは……本当に大切な人にしか、見せちゃいけないし、知ってもいけないんだよ」

 

 現に俺が自分の恥部を見せたことがあるのは、ケッコンしたKAN-SENだけだ。

 ……わざわざ俺の風呂場に突撃してきた娘たちもいるにはいるんだがそれはまぁ……自分から見せたわけじゃないから、アンカレッジに嘘はついていない。

 

「だから──」

「あ、アンカレッジ……せんせー……『たいせつ』……なれない?」

「……え」

「せんせー……アンカレッジ………ぅ……ぁ……たいせ、つじゃ……なぃ?」

「え、いや、そういうわけじゃ……」

 

 溢れる涙を必死にこらえるようにするアンカレッジに否定しようとして、気づく。

 そうだ……俺が言ってることはつまり、アンカレッジは大切じゃないって言っていることと同義じゃないか。

 

 彼女は決して幼いだけじゃない。ちゃんと物事を考えることができる、賢い子なんだ。

 こんな言い方したら、悲しむに決まってるだろ……

 

「……せんせー?」

 

 俺の返事を待つアンカレッジは、縋るような声を上げて、俺の目を見つめる。

 

 そんな彼女に、俺は………

 

 

 ……………………。

 

 無理だ。

 

 

「……ううん。そんなことないさ」

 

 俺には、出来ない。

 彼女を、これ以上泣かせるようなことは出来ない。

 ……だから。

 もう……彼女の望み通りに、教えてしまおう。

 

 これが、たとえ悪魔のささやきであってももういいと、俺はそう思ってしまった。

 

「アンカレッジは……もうとっくに、俺にとって大切だよ」

「…………ぁ」

 

 不安の表情を浮かべるアンカレッジの、ベッドに付けた両手。その手を上から被せるように掴んで、ゆっくりと指を絡めると、彼女の口から今までには聞いたことのない、色を帯びた声が漏れた。

 

「……ほんと?」

「ああ、本当だ」

 

 言いながら、ゆっくりと彼女の顔に自分の顔を近づける。

 

 彼女の静かな吐息と、俺の吐息がぶつかったのを感じて。

 

「……んっ」

 

 そのまま、アンカレッジの唇に自分の唇を重ねた。

 

「知りたいんだよな、俺の身体のこと」

「……うん」

 

 わけも分からずにキスをされて、呆けたようにするアンカレッジ。俺の言葉にゆっくりと頷いた彼女の頬は、ほんのりと朱く染まっている。

 

「じゃあ……まずは一緒に、お風呂に入ろうか」

 

 その言葉に、熱を帯びた瞳をしたアンカレッジは、再び静かに頷いた。

 

 

 

 少し大きめの浴槽のある浴室。

 そこに通じる扉の前──脱衣所に、俺とアンカレッジはいる。

 

 浴室からお湯の流れる音が響き、それを聞いたアンカレッジが「じゃぼじゃぼ……」と、反芻するように呟いた。

 

 さて、と。

 勢いでここまで来てしまったが……今ならまだ、引き返せないだろうか?

 アンカレッジを傷つけず、誤魔化して有耶無耶にする方法がないか──

 

「せんせー、おふろ……まだ?」

 

 ……いや、ないか。そんな方法。

 そもそも教えるって言ってしまったのだし、一緒にお風呂に入ろうと言ったのも俺だ。

 それなのに、今更やめた、なんて言ってしまったら、期待するような目でこちらを見る彼女をさらに傷つけてしまうかもしれない。

 もう、後には引けないんだ。

 

「まだお湯が貯まってないから、少し待たないとだ」

「そう、なんだ……? アンカレッジ、せんせー…いっしょにまつ……」

「そうだね、一緒に待とう」

 

 俺はアンカレッジにそう言って、ゆっくりと彼女の唇にキスをする。

 彼女はほんの少しだけ体を固くしたが、すぐに俺の服の胸元を摘まむようにして、自分からも唇を押し当ててきた。

 

「……せんせー……アンカレッジ…もっと……?」

「ちゅーするの、気に入った?」

「んー…わからない……けど。せんせーとちゅー……もっと、したい……うん」

「そっか。でも……そうだな。先に俺の身体を見せるよ」

 

 言いながら、俺は来ている服を脱いでいく。

 そうして下着一枚だけになった俺の身体を、まじまじと見つめるアンカレッジ。

 

「……さっきより、ちっちゃい?」

 

 アンカレッジは、俺のパンツにできているテントの先を、指先で軽くつついてくる。

 

「っ……アンカレッジ。下着の上からでいいから、優しく握ってみて」

「……こう?」

 

 俺の言葉に、アンカレッジは確かめるようにしながら従ってくれる。

 薄い布越しに、陰茎にアンカレッジの手のひらの暖かさが伝わってきて、背中になにか、ぞわりとした感覚がはしる。

 

「そう、そのままゆっくりと、優しくごしごししてみて」

「ごしごし……うん。アンカレッジ、やってみる」

 

 そう言って、目の前の少女は「ごし、ごし……」と、右手で陰茎を優しく刺激し始める。

 ゆっくりとした、まさに扱くようなその動きによって少しずつ快感が蓄積していく。身体の芯が熱を帯びていくのを感じながら、漏れ出る声を押さえるようにしていると、必然というべきか、俺のモノがゆっくりと首を上げていく。

 

「わっ!…………おっきくなった! あと、かちかち!」

 

 それを見たアンカレッジは興味深そうにしながら、確かめるようにそれを両手で握る。さっき伝えたことを覚えているのだろう。アンカレッジの手付きは割れ物をさわるように柔らかい。

 

「せんせー……これ、みてもいい?」

 

 今更、断る理由なんてないだろう。

 

「ああ、いいよ」

 

 彼女の言葉に頷くと、アンカレッジはそのまま、俺のパンツを脱がし始めた。

 

「……んー? ひっかかって……わっ」

 

 勃った陰茎のせいで脱がしずらくなったパンツを少し無理矢理に脱がしたアンカレッジの目の前に、いきり立ったモノが現れる。

 パンツに引っ掛かっていた反動ではね上がったソレに少し驚いた彼女は、そのままソレをじーっと見つめ始めた。

 

「せんせー……これ、なんていうの?」

「これはね、おちんちんっていうんだよ」

「お、ちん……? アンカレッジ、もってない……」

「そうだね、女の子はもってないんだ」

「……どうして?」

「それは、これから教えるよ」

 

 なんだか腑に落ちないように首を傾げるアンカレッジ。

 そんな彼女の質問に答えながら、ゆっくりと彼女の服を脱がしていく。

 

 彼女の普段着、それを淀みなく、テキパキと脱がせることができるのは、何故か時たま他の娘に頼まれて、アンカレッジの着替えの手伝いをしたことがあるからだった。

 その時は、まさかこんな状況でその経験が活きることになるなんて、思ってもいなかったけれど。

 

 彼女の纏っている外套に装飾品を脱がせて、彼女の透き通るようにきれいな肌をさらけ出していく。そうして、残りが胸元と股を隠す部分のみとなったところで。

 

「アンカレッジ……せんせー、てつだう!」

 

 アンカレッジはそう言って、残っていた服を自分で脱ぎ始めた。

 特に邪魔する意味もないので残りの脱衣は彼女自身に任せることにしよう。

 

「んしょ……んしょ…………おわった!」

 

 残った二つの衣服を脱ぎ捨てて、彼女は俺に向き直り自分の身体を見せつけるように胸を張った。

 それと同時に、俺の手には収まりきらないような彼女の胸が、ゆさりと揺れる。

 そんな、彼女自身の言動に見合わない肢体に、俺は思わず息を飲む。

 

「……せんせー?」

 

 アンカレッジが、呆けていた俺の顔を覗き込んできた。

 その拍子に、彼女の胸の先。桜色の蕾に目が行ってしまう。

 そのまま思わず、手が彼女の胸元へと伸びて──

「……んっ……? せ、んせー?」

 

 すべすべとした感覚が、右手に広がった。

 そのままゆっくりと、努めて優しく、指先に力を入れていく。

 

「……っ? ……ぅぁ」

 

 彼女の柔肉に添えた指がゆっくりと沈んでいく。

 それと同時に、アンカレッジの口から、呻くような声が漏れた。

 

「せんせー……ぷにぷに、くすぐったい……」

 

 アンカレッジが不思議そうに言ったのを聞いて、苦痛による呻きでないことに思わず安堵する。

 なら、もう少しだけ、弄ってみても平気だろうか。

 

 俺はそのまま、俺を見上げる彼女の胸を優しく、ほぐすようにゆっくりと揉み、乳首に触れないように優しく撫でて、また揉みしだいていく。

 

 最初はただ不思議そうにしていたアンカレッジだが、彼女の声は少しずつ変化していった。

 

「……? ぁ……? ふぁ……ぅう? せんせー……アンカレッジ、へん……あっ……からだ、びりびり……ふわふわするっ……うあっ…………」

「声、我慢できる?」

「……っ! ………やぁっせんせ、ぇ……がまん…………できなっ……ふあっ?」

 

 俺の目を見るアンカレッジの声に、困惑と、艶やかな色が混じっていく。

 例え彼女自身が、それがなにであるかなど知らなくても、彼女の身体は既に、それを──性というものを、感じとることが出来てしまうのだろう。

 

「はっ……ぁ……なにっ………これ……やだっ、こわ……いよぉ……せんせぇ……」

「……アンカレッジ、大丈夫。今アンカレッジが感じているものは、怖いものじゃない。俺のこと、信じて?」

 

 無論、それがなにかを知らないアンカレッジ自身が、身に覚えのない感覚を不安に思うのも無理ないことだ。

 そんなアンカレッジが安心できるよう、彼女の目を見てゆっくりと言うと、彼女はほんの少しの間、考えるような素振りをしてから、純真な笑顔を見せる。

 

「せんせー、しんじる……アンカレッジ、せんせー……しんじてる……うん!」

 

 そんなアンカレッジの唇を、優しく啄むようにキスをすると、彼女は「えへへ」と嬉しさを声にする。

 

 その純粋さにチクリと、胸が痛んだ。

 

 けれど──

 

 俺は今、なにも知らない、無垢な少女を汚している。

 

 脳裏にふと過った思考に、何故だか心が昂るのを感じて。

 

 俺はもう、遅くとも引き返すなんて言う、未練がましい選択肢を思い返すことはなくなった。

 

 

 

 

 

 

「……んっ……ちゅ……んむ………」

 

 二人が入ってもまだ余裕のある、湯の張った浴槽の中。

 俺の伸ばした両足に跨がるようにして、辿々しく俺の口許に唇を押し付けるアンカレッジ。

 

 浴槽にお湯が貯まるまでの時間に、何度もキスをしてあげてたが、やはり気に入っていたようだ。

 そのせいで……というべきか。

 アンカレッジは、自分から進んでキスをしてくるようになってしまった。

 

「……ん………んむぅ………せんせー……ちゅ……♡」

 

 両手を俺の肩に置き、啄むようにキスをするアンカレッジ。

 水面にふわふわと浮かぶ、今はほどかれた彼女の髪を撫でると、アンカレッジは顔を綻ばせて、俺を呼ぶ。

 

「せんせー……せんせぇ……♡」

「どうした?」

「……よく、わからない……けど。せんせーのこと……よぶと……アンカレッジ、いつもよりうれしくなる」

「そっか。じゃあ……たくさん呼ぶといい」

「うん! せんせー……えへへ♪」

 

 そのまま俺の首に腕を回してきた彼女の頭を優しく撫でると、アンカレッジは嬉しそうに目を細める。

 そんなアンカレッジは、ふとなにかを思い付いたようにして、俺の頬に口づけをする。

 

「ん……ちゅー、も……すき。ほっぺたにするより……おくちにするほうが……うれしい…………あ!」

 

 俺の目をじっと見つめながら確かめるようにそう言ったアンカレッジは、ハッとして、彼女のお腹に当たっていた俺の下腹部を見やる。

 

「アンカレッジ……せんせーのこと、おしえてもらうの……わすれてた」

 

 先程まで、どこか艶を帯びたような声を出し、瞳を潤ませてひたすらに口づけを交わしていた彼女の顔が、いつもの幼げな少女のものへと戻る。

 その仕草と言葉に、思わず頬が緩む。

 

「せんせー、これ……おちんちん? なぁに?」

 

 そう問われてから俺は徐に立ち上がり浴槽から出ると、アンカレッジは不思議そうにしながらその後に続いた。

 

「そうだな、まず一番大事なこととして……ここは、俺の急所だ」

「きゅう……?」

「弱点っていうことだ。叩かれたりすると、とっても痛い」

「……ぎゅってするのも?」

「そう、強く握られると大変だ。だから、もうしないでね」

「うん。アンカレッジ、せんせー…おちんちん…やさしくする…………さわっても、いい?」

「うん、いいよ」

 

 俺が頷いたのを見て、アンカレッジは両手の指で俺の陰茎を根本から先端へと、柔らかな手付きでなぞっていく。

 もどかしい快感が俺の身体に満ちていくのを感じながら、自然と手が彼女の身体へと伸びた。

 

「んぁ……せんせー…ぷにぷに、さわさわする……?」

 

 アンカレッジの言葉に笑みを返して、先ほどと同じように、彼女の胸の先端には触れないようにして、俺は彼女の両胸を弄る。

 

 下から支えるようにしてふるふると揺らしてみたり、乳首のすれすれを指先でゆっくりとなぞってみたり。

 

「……ふぁ……んーっ……ぁ♡」

 

 そうしているとアンカレッジの口から、熱い吐息と一緒に甘さを纏う声が漏れ始める。

 

「あっ……これっびりびりっ……ぅあ♡」

「アンカレッジ。今、どんな感じ?」

「どん……なぁ……ぁっ……びりびりっするっ……びりびり……ふわふわっ…♡」

 

 まだ覚えのないであろう感覚に目をやや虚ろにしながらも、アンカレッジは精一杯に俺の問いに答えようとする。

 その健気な姿を見て、俺自身が昂るのを感じる。

 

「その感覚はね、『気持ちいい』っていうんだよ」

「きもち……いい……? きもちいい………んはぁっ!?♡」

 

 俺の言葉を咀嚼するように数度呟いた彼女の胸の先、快感によってぴんと張ったそこを、指先で挟むようにして擦ると、アンカレッジは大きく身体を跳ねさせた。

 

「ほら、言ってみて、気持ちいい、って」

「ぁあっ……きもちっ…いい……♡ アンカレッジ…きもちいい……んやぁっ ♡ さわさわっだめっ♡ せんせぇっ……♡」

 

 先ほどよりも激しい快楽に、アンカレッジ身を捩らせて俺に止めるように懇願する。

 そんな目の前の少女に答えるように、乳首を擦る指を徐々に緩めていき──

 

「はっぁ♡ はぁっ………はっ……ひぐっ!? ぅあっあっ♡」

 

 

 彼女の息が落ち着いてから、今度は少し強めに乳首を挟み潰す。

 

「ぁぁっ♡ やっ……やぁっ♡ せんせっ♡」

 

 アンカレッジは足をカクつかせて俺の身体にしがみつきながら、身体を何度も震えさせて、必死に快感から逃れようとしている。

 

「ふ……ぅ♡ ず、っとぉ……びりびりぃ……っ♡ ……きもちいいっ♡ せんせー……っ♡ せんせぇっ♡」

 

 艶やかな甘い声を浴室に響かせながらすがりついてくるアンカレッジ。俺の指に潰された乳首からの絶え間ない快感によって思考を塗りつぶされているのか、心此処にあらずといった様相だ。

 

 だが……まだだ。

 ここから先の行為をするため。もっと、彼女を快楽に浸らせて、慣れさせる必要がある。

 そのためには……彼女自身から、『きもちいい』を求めるようにしないとならない。

 

 俺は、最早完全に蕩けきった表情のアンカレッジに口づけをして、そのままゆっくりと舌を彼女の唇から割り入れる。

 

「……んっ!?」

 

 虚ろになり始めていた瞳を驚いたように俺に向けたアンカレッジに目を合わせながら、ゆっくりと彼女の舌を自分の舌で撫でていく。

 

「………ん………んんっ……んぁ♡ はぁ……ん♡」

 

 舌先をつつき、歯列をゆっくりとなぞり、引っ込もうとする彼女の舌で愛撫する。そうやって彼女の口を蹂躙すると、アンカレッジはくぐもった喘ぎを発した。

 

「んぁ……へぇ……ぁ♡ ……ぁむ………れぇ……♡」

 

 そうしているも、アンカレッジは自分から俺の舌に、彼女自身の舌を絡ませ始めた。

 瞳を潤ませ、愛らしく俺の口に吸い付いて、拙い舌使いでぺろぺろと俺の舌を舐め撫ぜてくる。

 そんな彼女を愛しく想いながら、より強く唇を押し付けてくる彼女の舌と戯れる。

 

「……ぷぁ」

 

 アンカレッジとのキスをひとしきり楽しんだあとに彼女から口を離すと、細くたわんだ透明な橋が、お互いの口を繋いだ。

 

「……せんせー……アンカレッジ…なんだか……へん……」

 

 俺を見つめながら呆けていたアンカレッジは、頬を上気させて、俺の身体に抱きついたまま続ける。

 

「もっと……さわさわ、してほしい…………せんせーと、ぺろぺろしたい……」

 

 自らの太ももを擦り合わせながらこちらを見上げるアンカレッジは、自分の考えを確かめるようにしながらゆっくりと言葉を紡ぐ。

 

「……せんせー……もっと…………アンカレッジ……さわさわ……して…?」

 

 消え入るような声での懇願。

 快感の波に飲まれて蕩けた顔を向けて、その意味もわからずに身体を押し付ける少女。

 

 その姿に堪らなくなり、アンカレッジを優しく抱き返すと、彼女はその身体を小さく震わせた。

 

「そんなにさわさわしてほしい?」

「ふあ♡…………うん。アンカレッジ……せんせーのさわさわ……すき」

 

 耳元で囁くと、アンカレッジは艶やかな悲鳴を小さく上げてから、無邪気にそう言い放った。

 

「わかった。それじゃあ、今度は──身体の洗いっこでもしよう」

「あらいっこ……せんせーも…アンカレッジに、さわさわされたい……?」

「そうだね。俺もアンカレッジにさわさわされると、嬉しいから」

「っ……うんっ! あらいっこ、する! …………んやぁっ♡」

 

 俺の答えに嬉しそうに瞳を輝かせて、元気にそう答えたアンカレッジ。

 

 そんな彼女を微笑ましく思いながらも、つい出来心で彼女の膨れ上がった胸先の蕾を指で弾いてみると、彼女は途端にその無邪気な顔を崩して、甘く喘いでみせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……んっ……しょ……ふぁ……んん……はっ♡」

 

 背中に柔らかい感触が滑り、時たま背後から可愛らしい悲鳴が上がった。

 アンカレッジはその胸をスポンジ代わりにしながら、泡をまとった体を擦り付けている。

 

「にゅるにゅる……せんせー、きもちいい……?」

「うっ……あぁ、気持ちいいよ」

「ほんと? じゃあ、もっとする…」

 

 風呂椅子に座った俺のモノを、その身体と同じく泡々の手で扱くようにして洗う彼女に頷くと、それが嬉しいのか、アンカレッジは少しだけその手を早めた。

 

『せんせー……おちんちん……さわると、きもちいい?』

 

 何度か俺の陰茎に触れて、その度に俺が少し反応していたことを見抜いていたらしいアンカレッジにそう問われて、頷いたのがほんの数分前。

 

『アンカレッジも、せんせー……きもちいい、する!』

 

 何処か張り切ったようにした彼女は、洗面器で泡立てたボディソープを過度なほどに手に取ってそこ以外をやや覚束ない手つきで洗ったあとに、今に至る。

 

「んんぅ……ぷにぷに……びりびりっ……ぁっんんっ♡」

 

 背中を撫でる感触の中に、少し硬いしこりのようなものが混じっている。

 言わずもがな、快感によって勃ってしまっているアンカレッジの乳首だろう。アンカレッジはそれを擦り付けるように、俺の背中を洗っている身体を洗っている。

 

「ん……せんせーも……びりびり……きもちいい……」

「っ! ぅあっ……」

 

 そして、それと同時に彼女の泡だらけの両手に包まれた陰茎から刺激が走る。

 彼女はその左手で竿の根本を、右手で先の部分を丁寧に洗う。

 かと思えば、両手を合わせるようにして根元から先端に一気に擦り上げ、そしてそれを往復するようにして繰り返す。

 

 彼女の手がカリに引っかかるたびに、腰から脊椎に電撃が走り、俺の意思に関わらず声が漏れ出た。

 

「……ぬるぬる……?」

 

 そうして彼女に陰茎を弄られていると我慢汁が溢れてきて。徐々にくちゅくちゅと、粘っこい音が浴室に響き始めるのと一緒に、竿の奥が熱くなってくる。

 

「アンカレッジ、そろそろ──」

 

 それを感じて、今度は俺がアンカレッジの身体を洗おうと、彼女に声を掛ける。

 

「……もっと、おおきく?」

「えっ? ……うぉっ!?」

 

 だが、俺が言い終わる前に、彼女はその手の動きをより速くし始めた。

 指で輪っかを作りながら竿を往復させて、もう片方の手指でカリのひだを優しく責め立ててくる。

 教えてもいないその指使いに、押し留めようとしていたものが、一気に陰茎の先へと登っていく。

 

「あ、アンカレッジ?」

 

 たまらず後ろを向くと、熱に浮かされた表情をしたアンカレッジと目があった。

 

「せんせー……おちんちん、おっきくなった……?」

「えっと、それは、一番気持ちよくなりそうなタイミング……というか」

「きもち、よく…………アンカレッジ、もっとごしごししたら、いちばんきもちいい?」

 

 首を傾げながらその手を止めずにそう問うアンカレッジに、一瞬どう答えるべきか迷う。

 

 だが、その一瞬の判断の遅さが良くなかったようで。

 

「……えいっ!」

「っ!?」

 

 彼女は先から根元にかけて、両手を一気に扱き下ろす。

 意識外の強烈な刺激に、意識が一瞬混濁して。

 びゅるっ、びゅくっ、といった音が聞こえそうなほどの勢いで白濁液が溢れて、浴室の壁と床を汚していく。

 

 あまりにも呆気ない暴発、そしていつもよりも長い間流れ出る濃い精液。

 それはここ数週間処理ができていなかったせいでもあるだろう。

 でも、何より──

 

「わっ! ……せんせー? ……これ、なぁに?」

 

 今、俺の背後でそう聞いてくる、無邪気な少女。

 彼女の的確すぎる奉仕が、一番の原因であることは明白だった。

 

「あ……アンカレッジ。今の……洗い方は…………?」

「…せんせー……びくってしてたから……アンカレッジ、せんせーにもっと……きもち、よく……なってほしかった!」

 

 まさか……洗いながら俺の反応を見て、あんな扱き方をした……と?

 

 アンカレッジの言動、無知さは確かに幼い子のそれ。

 だがそれとは別に、アンカレッジは本当に賢い子で、その様子は戦いの中でも、日常の中でも垣間見えていたのは確かだ。

 その賢さを、まさかこのタイミングでもお披露目されるとは思ってもみなかった。

 

「……これは、俺が一番気持ちよくなった証拠だ」

「しろいの…………せんせー、きもちいい…………うれ、しい……♡」

 

 

 俺の答えに、何処かうわ言のように呟くアンカレッジ。

 その顔は、無邪気に性を求めるような、いつもの彼女と似て異なる淫靡なもので。

 その表情を見た途端、自分の中でなにかが壊れるような感覚を覚えて、出してすぐだというのに、自分のモノが再び屹立していく。

 それは、ほんの僅かに残っていた理性、そして優しく、冷静であろうとしていた俺の仮面のような言動だったのかもしれない。

 けれど、アンカレッジの無邪気さに、それは呆気なく剥がされてしまい、欲望を放出して冷静になるはずの思考が、再び熱に侵され囁いてくる。

 

 俺は…………アンカレッジと

────

 

「アンカレッジ、本当にきもちよかった。ありがとう」

「せんせー……? ……わわっ!」

「お礼に、今度は俺がアンカレッジを気持ちよくしてあげるから」

 

 俺は自分の座っていた椅子を立ち、突然の俺の動きに驚いたようなアンカレッジをそこに座らせる。

 キョトンとしたようになすがままのアンカレッジを微笑ましく思いながら、俺は追加でボディソープを手に取り、そのまま両手で泡立ててから、彼女の背に手を這わせる。

 

「んっ……ぁっ……」

 

 先程まで味わっていた快感によって敏感になっているのか、すべすべとした背中を手で撫でて洗ってあげるだけで、彼女の口から声が漏れ出る。

 アンカレッジが俺に奉仕してくれたときとはちょうど逆の形になって、そのまま彼女の首元、脇、お腹、そして胸元を、両手で優しく洗っていく。

 

「……っ♡ はぁっ♡ ……ん〜〜〜ッ♡」

 

 指先でおヘソの周りを優しく撫でて、そのまま胸元の方へと手を滑らせる。すると必然、その手は彼女の大きく柔らかな二つの果実にたどり着く。

 先程までは彼女の様子を見てゆっくりと慎重に弄っていた、アンカレッジの胸。それを今度は、泡にまみれた手で無遠慮に鷲掴みする。

 

「っ??♡ ………っ!?♡ はぁぅ……ぁあっ♡」

 

 指が彼女の柔肉に深く埋もれてむにぃと大きく形を変えるたびに、目の前の少女は背筋をぴんと反らしながら、大きな嬌声を響かせる。

 

「アンカレッジ、痛くないか?」

「ぅあ……はぁーっ♡ あぅうんっ♡」

「……アンカレッジ?」

「んふぁ♡ ……みみ……ぞわぞわぁ……♡ んっ……はぁ♡」

 

 洗う、などという名目で強めに揉みしだいている胸からの快感だけでなく、耳元で囁いた俺の声にまで悦を見出したようなアンカレッジは、上の空といった様子でただただ蕩けた声で鳴く。

 

 そんな彼女の愛らしく乱れた姿に、もっとその姿を見せて欲しいと思わずにはいられない。

 その証左に、自分の怒張がその出番を持つように天を仰ぎ、先から透明な汁を垂れ流している。

 

 だが、それはあとのお楽しみ。今は彼女の身体を洗って、そしてもっと快楽に浸ってもらうとしよう。

 

 容易に指を受け入れるアンカレッジの胸を名残惜しく思いながらも、俺は太ももの方に手を撫で進めていく。

 

「あふ……ふぅぁ……♡」

 

 太ももの外側から内股へと、手に残る泡を撫で広げていくと、アンカレッジは体を震わせながら吐息を浅く、荒くしていく。

 擦り寄せている両腿、そしてそこから足の先まで。

 ゆっくりと洗ってあげるだけで、彼女の身体が震えて止まない。

 俺は立ち上がってシャワーを出して、自身とアンカレッジの纏った泡を流していく。

 

 やはり感覚が過敏になっているのか、さして強くもないシャワーをその肌で受けるだけで、アンカレッジは甘く鳴いて快感を訴えてくる。

 

「ふ……ぁ……んん……せんせー、アンカレッジ……おなか、へんになってる……?」

「お腹が変?」

「うん。おなか……なかで……きゅう〜ってなってる……」

 

 俺の顔を見上げながらそう聞いてきたアンカレッジ。

 彼女の不思議そうな声に、俺は流れているお湯を止めてを、シャワーを床に置く。

 そうしてアンカレッジの前に膝立ちになり、彼女の内腿の付け根に、指で軽く触れる。

 

「……ひゃっ♡ い、いまの……?」

 

 既に彼女の蜜で濡れそぼったそこを、下から割れ目を沿うように指の腹で撫でると、アンカレッジから驚きの混じった声が上がる。

 

「アンカレッジ、少しだけ足を広げて……」

「ふぁ♡……ん……こう?」

 

 そのままゆっくりと指で往復をさせながらそうお願いすると、何かを期待するような瞳のアンカレッジは、俺の言う通りにその足を横にずらした。

 

 そうすることによりよく見えるようになるアンカレッジの秘所。そこから溢れ出る愛液を指に絡めるようにして表面を撫でてから、ぷっくりと膨れて主張しているところを、触れるか触れないかといった力加減で円を描くように撫でる。

 

「………ぅあ!? ふぅっえっあっあっ♡ うぅぅぅっ♡ やっ……ぁっ……ふわふわぁっ♡ アンカレッジっ……へんっ♡ おなかっ……きゅうきゅうになるっ……♡」

「その感じ、いや?」

「……ぅぁっ……ひんっ……ちがぁっ……もっと♡ せんせー、もっとぉ♡」

 

 身体を走る感覚に身体を強張らせながらも、俺に抱きつきながらもそうねだるアンカレッジ。

 そんな彼女の膨れた核を、親指と人差指で挟むようにし、奥から手間へと、扱くようにしてあげると、彼女は身体を跳ねさせて、息も絶え絶えに悲鳴を上げる。

 

「あっ♡ あっ♡ やっ♡ やぁ……っ♡」

「アンカレッジ、力を抜いて」

「うぁ♡ ふっ…ふあ!?♡」

 

 アンカレッジの耳にそっと息を吹きかけてあげると、一瞬の硬直のあと、彼女の身体から力が抜けた。

 それと同時に、俺は中指を彼女の中へと侵入させる。

 

「……あっ……へっ?……♡ あんっ♡」

 

 俺に何をされているのかわからないないまま快感に翻弄されているアンカレッジ。

 そんな彼女のキツく締まっている膣を、中指でゆっくりとかき回すようにほぐしていくと、くちくちと水音が耳に入り、アンカレッジの腰が徐々に椅子から浮いていく。

 

「……ひっ♡ はっ…ぅ……んにゃぁっ♡ やぁっ♡ アンカ……レッジっ……これぇっ……わかん…ないよぉっ♡」

 

 内側から襲い来る未知の快感に困惑しながら、俺の髪を掴むアンカレッジ。

 身体を捩り、潤みきった瞳で縋ってくる。その彼女の姿に、彼女の果てるのが近いことを悟る。

 

 それなら──と。

 俺はトドメとばかりに、アンカレッジの陰核を親指で強めに押し潰した。

 

「────はっ……へっ…………ぁ♡ ……〜〜〜〜ッ♡」

 

 一瞬の静止。そして、何かが何かに気づいたように小さく声を上げて言葉にならない悲鳴を上げながら、アンカレッジは果てた。

 ぎゅう、と俺の体を強く抱きしめながら、震えて悶えるアンカレッジの頭を撫でると、半ば意識のないような彼女は身体の震えを大きくしながら、俺の体に回した腕をより強くした。

 

「────はぁッ♡ はっ……はぅん……♡」

 

 そのままゆっくりと意識を取り戻したアンカレッジ。

 大きく、短く息を吐く彼女の身体は、まだびく、びくりと断続的に震えている。

 

「おかえり、アンカレッジ」

「……た……だいま?……ん♡」

 

 そんなアンカレッジにキスをすると、快感に耽って虚ろになった瞳が、再び熱を持って俺の顔を捉える。

 

「そろそろ出ようか、アンカレッジ」

「……おふろ、おわり…………?」

 

 床に置いたシャワーを再び手にとって立ち上がり、身体に残る泡を流していく。

 まだ意識がはっきりとしていないのか、アンカレッジはぼーっと俺の顔を見上げている。

 

「お風呂から出たら……おちんちんをどう使うか、教えるよ」

「……おちん……ちん」

 

 俺の言葉に、反り立ったそれに目を向けたアンカレッジは、呆けたようにそれを見つめてから、顔を近づける。

 

「………んっ……♡ ちゅ♡……はぁ……におい、へん♡」

 

 何を思ったのか、そのまま陰茎に口づけをした彼女はそう言って、続けて唇をソレに落としていく。

 その唇がカウパーに塗れ、てらてらとして、俺のものから口を離すたびに儚い糸が伸びて切れる。

 

 アンカレッジの見せるこの淫靡な光景に、ますます体の奥が熱を持つ。

 彼女があてられたのが、雰囲気なのか、それとも、もしかしたら匂いなのか。俺にはわからない。

 でももう、本当に辛抱ができそうにない。

 

「……んっ♡………きゃっ♡」

 

 愛おしそうにキスをし続ける彼女をお姫様のように抱いて、俺はそのままドアの方へと向かう。

 

「アンカレッジ。もっと、『きもちいい』に、なりたくない?」

「……もっと?………うん…なりたい……せんせーが、きもちよく……してくれるなら……アンカレッジ、なりたい♡」

 

 俺の言葉に、熱く潤む瞳でそう答えたアンカレッジ。

 そんな彼女と浴室を出て、その体を丁寧にタオルで拭いてあげると、アンカレッジは俺の首に手を回して、その唇と身体を俺に押し当てた。

 

「…………せんせー♡」

 

 そんな彼女を、今すぐ押し倒してしまいたい衝動をなんとか抑えながら、俺はアンカレッジとベットに向かう。

 

 できるだけ早く、アンカレッジと一つになってしまいたいと願いながら。

 

「……んっ♡………きゃっ♡」

 

 愛おしそうにキスをし続ける彼女をお姫様のように抱いて、俺はそのままドアの方へと向かう。

 

「アンカレッジ。もっと、『きもちいい』に、なりたくない?」

「……もっと?………うん…なりたい……せんせーが、きもちよく……してくれるなら……アンカレッジ、なりたい♡」

 

 俺の言葉に、熱く潤む瞳でそう答えたアンカレッジ。

 そんな彼女と浴室を出て、その体を丁寧にタオルで拭いてあげると、アンカレッジは俺の首に手を回して、その唇と身体を俺に押し当てた。

 

「…………せんせー♡」

 

 そんな彼女を、今すぐ押し倒してしまいたい衝動をなんとか抑えながら、俺はアンカレッジとベットに向かう。

 

 できるだけ早く、アンカレッジと一つになってしまいたいと願いながら。

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