機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 裏側 作:ボルメテウスさん
トイレの扉が閉まる音と共に、俺たちの世界が隔離された。個室の狭さが異様な密度を作り出している。目の前のドゥーはマフラーを首元で緩めながら壁に寄りかかり、その薄っぺらい胸元がニット越しに浮き彫りになっている。
「久し振り、ランガ」
「・・・ドゥー、なんでお前がここに」
目の前にいる彼女、ドゥーに、俺は思わず問いかける。
ドゥーは、そんな俺の質問に対して、特に気にした様子もなく、答える。
「ニュータイプだったら、夢の中で会う事が出来るさ。例え、別の世界にいてもね」
そういうと俺の両頬を両手で包み込み、顔を近づける。ドゥーの身体から放たれる甘ったるい匂いにクラクラする。
「私はね、ランガとセックスしたいんだ。もう、我慢出来ないくらいに・・・。だから、お願い。やらせて」
その言葉が終わると同時にドゥーの唇が押し付けられた。生暖かい息と共に舌が滑り込んで来る。甘酸っぱい唾液の味と、そばかすの浮いた顔立ちが視界いっぱいに広がる。
(またこのパターンか……)
「んん……」
深い接吻はいつもの儀式だ。彼女は喉奥まで舌を突き入れてくるが抵抗はしない。口蓋をねぶり歯列をなぞる動作は正確無比でゾワゾワとした快感が背筋を這い上がる。薄い唇とは対照的な力強い吸引力に思わず仰け反る。
「ランガったら……気持ちよさそうな顔してる」
離れた唇から銀糸が垂れ下がる。彼女の目は既に潤み切り焦点が定まっていない。
ドゥーの冷たい手が股間に伸びてくる。制服越しに的確に捉えられると腰が浮いてしまう。布地が擦れる摩擦さえ敏感に感じてしまう身体は最早彼女の支配下だ。
「欲しいんだろ?このデカブツ」
嘲笑混じりの囁きと共にベルトが外されていく。パンツを下ろされた瞬間外気温との温度差に縮こまる陰茎を即座に掴まれる。
「ひゃっ!?」
予期せぬ鋭敏さに悲鳴のような声が出てしまった。それを聞いてドゥーが愉悦に浸る表情を見せる。
「可愛い声……ランガは相変わらず感じやすいね」
そのまま口内へ招き入れられると生暖かい粘膜に包まれる幸福感が襲ってきた。歯を立てない繊細なタッチで表面を蹂躙されつつ先端部へ集中攻撃が加えられる。舌先が括約筋からカリ首に至るまで丁寧に舐め上げてきて脳天まで痺れるような快楽が走り抜ける。
「ふうん……ふぅ……」
夢中になってしゃぶりつく姿は飢えた獣そのものだ。時折漏れる鼻息までもがエロティックで否応なく昂揚してしまう。しかしまだ始まったばかりだということを示すように左手が自らの乳房へ延びていく。
(自分で触ってる……)
ニット越しとはいえ指先が動く度に形を変え揺れる胸元は扇情的である。その淫猥な行為を俺に見せつけながらさらに激しく吸引してくるドゥーからは異常な執着心すら感じられる。
「あっ……!」
突然の刺激に声が上擦る。彼女の人差し指が乳首を摘み上げているではないか。視線を下ろせばピンと立った突起を親指と中指で挟み捏ね回す姿があった。自己陶酔的とも言えるその光景と口腔内の快感が相乗作用となり俺を高みへ導いていく。
「そろそろ出ちゃいそう?」
意地悪い質問には答えられない。ただ必死に息を整えることで返事の代わりとした。それを見て取ったドゥーはラストスパートをかけるように頭を前後させ始めた。
ジュポッズリュッメリョッヌチャッ———卑猥な水音だけが個室内に響き渡る中で思考能力が完全に麻痺してしまう。
(ダメだ……こんな所で……)
焦燥感と共にある程度慣れてしまった自分への苛立ちもあるものの抗うことは不可能だろう。それに何より彼女自身にも求められていることが分かっている以上拒む理由など存在しないはずなのだ。だからといってこのまま欲望の赴くまま放出するわけにはいかない状況もあるわけで複雑極まりない心情だと言わざるを得まい。
その時ガチャリと言う金属音と共に第三者の気配を感じた。
(まずい……誰か来た!?)
心拍数が急上昇するもドゥーは一切の動きを緩めなかったどころかより一層激しく攻め立ててくる始末である。もし今声を出してしまえば間違いなく相手にも気づかれてしまうであろうという緊張感からか益々全身に血液が巡っていくような感覚さえ覚えたほどだった。けれど同時にそれが新たな興奮材料となり理性の箍が外れかけていたことも確かだと思う。
(早く出て行ってくれ……!)
祈りにも似た切実さを持って見守るうちにようやく用事を済ませた訪問者は去って行ったようで安堵とともに大きな溜息をついた瞬間だった。
「イっていいよ」
短い許可と同時にもたらされた強烈な刺激によって堰を切ったように流れ出してしまったのであった。ビクビク震える脈動に合わせて搾り取られてゆく精液。その全てを受け止めたドゥーは満足気に喉を鳴らし咀嚼していた。そしてついには唇を窄め管内の残留分までも吸い出してしまうという徹底ぶりには驚嘆すべきものがあったと言えよう。
やっと開放された時には膝から崩れ落ちそうになり壁にもたれかかるしかなかった俺に向かって投げかけられる言葉があった。「美味しかった」「また食べさせて」「毎日食べたい」……どれ一つとして正気とは思えない台詞だが当人は真剣そのものだったので返答に困る他無いところだろう。
ただ一つ救いがあったとすればそれはおそらく今回限りのことなのかもしれないのであって次回以降どうなるかについては未知数であることくらいだったかも知れないけれど少なくともこの時点においてはそう願いたかったというのも偽りの無い本音であったはずだといえるだろう。