※この作品はR-18です。

とあるセフレたちの週末 〜繋がりっぱなし交尾で貪りあう二泊三日間〜   作:若菜はかり

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【9:41】激しく、もっと激しく ※

 大学生の一人暮らし向けの部屋なんて、まあタカが知れている。

 ほとんどがワンルームか1K。広さなど二の次で家賃の安さが肝だ。住人が男で特にこだわりもなければ、階層は地上階、水回りはユニットバスで妥協してしまう手もあるだろう。

 その点、俺は風呂に浸かる時間が寝床の次に落ち着けるという性質だったから、当初より風呂・トイレ別の物件が大前提だった。シャワールームのみ、という選択肢はハナから論外である。

 とはいえ、繰り返すが先立つものは金だ。親に扶助してもらう大学生の立場に甘んじるならば、多少の難点は呑み込んで『住めば都』の精神を発揮しなくてはならない。

 大学入学直前、部屋を選んだ当時の俺もまた現実を受け入れざるをえなかった。

 最低限譲れないラインを守ったうえで、多少の不自由はそれも楽しみだと諦めた。

 結果としてはそれで大方よかったのだろうと思う。

 ただ、後悔とはいつも思いもよらぬところで生じるものだ。

 まさか俺に長身美女な『友人』ができて、一緒に風呂に入ったら湯船の狭さに難渋する羽目になるとは。たとえお釈迦様でもご存じあるまい。

 

 ***

 

「それで? 真衣もこの夏はインターンシップの予定入れてるんだろ?」

 

 俺がそんな話題を振ったのは、なみなみと湯がたまった狭い湯船の中、そろってデカい図体を何とか収まりどころ良く落ち着けた後のことである。

 お互いに浴槽の短辺に背中を預け、向き合う形での体育座り。俺が足を開き、その間で真衣が行儀よく足を閉じていることで俺たちの均衡はかろうじて保たれていた。

 

「まぁ、一応。長期のインターンを一社と、数日で終わる短いのを二社ほどね」

「三社も受けるのかよ。やっぱり、本命は旅行業界なのか?」

 

 いつかの宅飲みで真衣が朗らかに語っていた将来の夢を思い出す。

 尋ねると、口元に自嘲的な笑みを浮かべて彼女は頷いた。

 

「我ながら単純な動機だなって思うんだけどね。歴史を勉強したくて文学部を選んで、地方の史跡巡りがしたいから休みのたびに貧乏旅に出かけてる。その中で旅行自体も好きになったもんだから、じゃあ卒業したら旅行会社に就職しようだなんてさ。本当、どうかしてるよね」

「そうか? 俺なんかは結構真っ当な志望動機だと思うけどな」

 

 素直な感想を零すと、今度の真衣は首を横に振った。

 

「甘いよ、亮太。自分の趣味で旅行するのと、お客さんに商品として旅行を提供するのは全然違うわけだもの。趣味を仕事にって一見素敵な響きだけど、そう簡単じゃない」

「う~ん、そんなもんかなぁ……」

 

 興味のある業界を志望してはみたものの、本当にそれでいいのか本人ですらいまだに迷いがあるのだろう。それを感じさせる俯き加減の真衣の表情にはどこか影が差して見えた。

 彼女にそんな顔をさせてしまったことに自責の念が沸く。

 だから俺は努めて明るい声で、話題の方向性を修正しにかかった。

 

「でも、真衣だったら普通の就職なんてしなくてもさ、芸能事務所からスカウトとか来るんじゃないのか? ほら、去年のミスコン。前座の男装コンテストとはいえ、存在感抜群だったじゃんか」

「あぁ、あれ…………言ってなかったけど、実は本当にスカウトされたんだよね、あの後」

「……マジか?」

 

 軽い冗談のつもりが、返ってきた初耳の事実に俺は耳を疑った。

 

「マジのマジな話。まぁでも、話だけ聞いて結局断っちゃったんだけど」

「えっ、どうして? もったいなくね?」

 

 前のめりになって話に食いつく。そんな俺に真衣は苦笑しながら肩をすくめた。

 

「だって、その事務所のことネットで調べてみたら、甘い言葉で誘い込んで最終的には脱がせるって評判だったんだよ? そうじゃなくても、『東京でテレビに出られる』『インフルエンサーとしてちやほやされる』なんてことしか言わない人のこと信用できないでしょ」

「あ~、そりゃあ断って正解だわ。逆にとんだ災難だったな」

「ね? なんだか地方の人間って軽く見られてるみたいですっごく嫌な感じだったよ」

 

 当時のことを思い出したのか、真衣は不快な感情を隠そうともせずに眉をひそめた。

 と同時に、彼女のほっそりとした足が伸びするようにこちらに這い寄ってきた。位置関係からして当然のことながら、その爪先は俺の股間に触れてしまいそうになる。

 ちらりと一瞬だけ、俺の様子を窺うような視線を感じた。

 真衣の両足がそっと俺の勃起した陰茎に触れたのは、その直後のことだった。

 

「そう言う亮太の方こそどうなの? インターン行く予定? それとも理系だし、院進とか視野に入ってたりするのかな」

 

 足の指先が力加減をはかりながら男性器を挟み込み、ゆっくりと扱き始める。先ほどの身体の洗いあいで高まっていた性感帯には、そのもどかしい刺激さえ甘美に過ぎた。

 

「ふふっ、どうかした?」

 

 足蹴にされているにも関わらず、俺はそのペニスを嬉しそうにビクンと跳ね上げさせてしまう。

 ふっと口元を緩める真衣。浮かんでいるのは嗜虐的な満足感だ。

 やられっ放しも癪なので、俺も同じように爪先を彼女の股間に差し入れようとした。

 だが案に相違して、彼女はその企みを易々と受け入れた。その口角がますます吊り上がるのを見て、俺はこれがすべて狙い通りなのだと悟った。

 

「……俺も一応就職活動するつもりでインターンの予定は入れてる。部活のOBの人のツテで、地元の食品メーカーだけど」

「へぇ、農学部の人の進路って気になってたんだけど、そういう方向性もあるんだ。ちょっと意外かも」

「そりゃあ全員が全員、農業で食っていくわけじゃないからな。食品系のほかにも、飲料とか薬品とか、化粧品の会社に行く奴だっている。公務員って選択肢もあるし」

「なるほど。でも、いいな~。その感じだと就職の選択肢広そうじゃん」

「まぁ、視野を広げればそれなりには。自分の専門との兼ね合いもあるけどな」

 

 顔を突き合わせ、引き続き真面目な会話を交わす。最後のモラトリアムも折り返し地点を過ぎた大学生に相応しい、期待と不安が相半ばする四方山話である。

 そうしながらも湯の中では爪先で互いの陰部を弄りあっているのだから始末に負えなかった。俺たちの関係は、どこまで行っても不健全で不真面目なものから逃れられない。

 だから、もうそろそろこんなまどろっこしい問答はやめにしよう。

 俺は悪戯を続ける華奢な両足首を掴むと、M字開脚をさせるように左右へと押し広げた。

 

「……ん、何?」

 

 揺らめく水面の下とはいえ、それは間違いなく恥辱的なポーズのはずだった。海藻のように揺らめく陰毛も、ツルンとして可憐な陰唇も、それからひっそりと覗く窄まりまで、その全てが俺の目に晒されてしまったからだ。

 にもかかわらず、真衣の声は極めて冷静だった。

 そんな風邪をひきそうな温度差に、俺はむしろそそられるものを覚えた。

 

「なんか就活の話ばっかりしてたらイライラしてきてな」

「イライラ? ムラムラの間違いじゃなくて?」

 

 真衣が言葉尻を捉えてくつくつと笑うと、俺もつられて口角を上げた。

 

「まぁ、いいや。そういうことだったら一回この手どけてくれる? 面倒なこと考えなくて済むように、頭の中空っぽにさせてあげるから」

 

 その意味深な誘いに俺は一も二もなく従った。我ながら、まるで目の前に餌をぶら下げられた犬のごとき従順さである。真衣は再びくすりと笑みを零した。

 湯の中から立ち上がると、彼女は壁と浴槽のコーナー部分に腰をかけた。

 そしてわざと見せつけるような緩慢さで、がに股に足を広げていく。

 

「ほら、見て」

 

 囁くような声音とともに今度は自ら剥き出しにした股間に指を添える真衣。その人差し指と中指が左右に分かれると、一点のくすみもない美しい蜜花が俺の目の前で咲き誇った。

 

「おお……」

 

 色素沈着のほとんどない、出来立ての葛餅のようにぽってりとした大陰唇。控えめで可愛らしい小陰唇に、まだ皮をかぶっているが健気に自らを主張するクリトリス。

 そして熱い視線を注がれる中、いじらしくクパクパとヒクついている膣穴。

 その光景には卑猥さしかないはずだった。なのに何故か神々しさに近いものを感じ、俺は感嘆の吐息が漏らしてしまう。それほどまでに真衣の女の部分は美しく、男を惑わせる魅力に満ち溢れていた。

 

「ふふっ。何だか『待て』されてる大型犬みたいだね、キミは。そんなに熱心に見つめられちゃったら、私のおまんこ溶けちゃうよ」

 

 俺は無意識のうちに真衣の両膝を押し開き、クパリと割れた秘裂を間近に臨んでいた。かぐわしい花に本能的に惹きつけられるミツバチのように、その行動には何の違和感もない。そしてまたそんな俺を真衣も嫌がることなく受け入れてくれるのだった。

 鼻先から楚々とした石鹸が香った。その清潔感に満ちた匂いと目の前にある肉感の生々しさにギャップがありすぎて、頭がおかしくなってしまいそうだ。それでもたった一片だけ残った理性のために、直接触れるという一線は踏み越えられない。

 だからこそ、そんな折に降ってきた真衣の言葉はまさに福音だった。

 

「じゃ、賢いワンコ君にはご褒美あげようか。……ほら、いいよ。好きに召し上がれ」

 

 真衣の左手が俺の後頭部をそっと引き寄せた。その力に抗う間もなく、俺の唇は彼女の花唇と重なりあう。

 

「……んっ」

 

 口づけたそこはひどく熱かった。けれど、湯船にたまっているのは少し物足りないくらいのぬるま湯で、こんなにまで身体が熱を持つほどの温度ではない。

 だからこれは真衣自身の体温だ。先ほどの身体の洗いあいからこんなに秘部を火照らせるほどに欲情して、そのくせ余裕ありげな態度で俺を誘っているのだ。

 俺はそんな彼女が哀れでたまらなかった。

 あらん限りの力で、その欲求不満を慰めてやりたくなった。

 

「……あっ、んっ……はぁ……あぁっ……」

 

 たっぷりと唾液をまとわせた舌を繰り出し、膣口のあたりを軽くほじった。それから雌割れを会陰からクリトリスまで、じっくりと丹念に舐り上げる。

 一度だけではなく、二度も、三度も。途中から数は数えなくなった。

 それでも飽きずに繰り返す。真衣の反応を上目遣いに窺いながら、彼女の全神経が俺の舌先に集中するまで、ただひたすらに肉のはざまに舌を這わせ続けた。

 

「くっ、はぁ……こんなにペロペロして……亮太、本当に犬みたい……あっ、やん……」

 

 そんなことを言われたけれど全然気にならなかった。むしろその通りだとさえ思った。俺は今、真衣のために働く犬なのだ。そして忠実な犬ならば、主人に悦んでもらうために全力を尽くさなければならない。

 俺はもっと女性器を舐めやすくなるように、真衣の太ももを肩に乗せて抱え上げた。

 

「きゃっ……!」

 

 その途端、彼女の尻が湯船のへりから滑り落ちそうになる。だが主人を湯の中に落とすなんてヘマはしない。忠実な犬ならばこのくらいは当たり前だ。

 

「ひぃ、あぁっ……や、うそ……これっ……すご、いっ……」

 

 柔らかな下腹部に鼻面を埋め、無我夢中になって秘所にむしゃぶりつくと、真衣は俺の頭をかきむしりながら賞賛交じりの甘やかな声を上げた。

 それが俺にとって何よりの報酬だった。

 もっとそんな彼女の声が聞きたい。俺はより一層激しく口淫に没頭していった。

 

「……ん、ふぅっ……はぁ、あぁっ…………あっ、ひ、くぅ……」

 

 ふるふると震える可憐な肉ビラを幾度も幾度も舌肌でこそぎ上げ、淫らにヒクつく膣穴を時折縁取るようになぞった。そうすれば、やがて真衣の奥からぬるみを伴った熱い液体がじんわりと滲んでくるのがわかった。

 甘酸っぱく、どこか花の蜜を感じさせる彼女の愛液。俺はそれを舌に絡ませ、ツンと突き立った粒芽にまぶしかけた。

 

「あっ、だ、だめ……今クリの皮剥いちゃ……っ」

 

 嫌がっているようでいて、その声音はむしろ喜悦に打ち震えている。だから俺は躊躇うこともなく包皮の下から小豆ほどの媚芯をほじくり出した。

 

「はぁ、はぁ……りょ、亮太ぁ……そんなにマジマジ見ないでよ……」

「どうして? 真衣のここ、こんなに小さいのに健気に膨らんで、すごく可愛いよ」

「ば、ばかっ! もう、なんでそういうこと言うかなぁ……あ、やぁんっ!」

 

 流石の真衣もこんなところを褒められて悦ぶ性質ではないらしく、視線をそらして恥じらってみせる。だがその一方でクリトリスはもうパンパンに張り詰めていて、いかにも可愛がってほしそうなピンク色に充血していた。

 こんなものを見せられて我慢できる男なんているのだろうか?

 俺はたまらず大口を開け、ふやけた恥割れの上端に吸い付いた。そしてコリコリとした豆粒の食感を存分に味わうべく、尖らせた舌先で彼女の中心を嬲り始めた。

 

「んんぅ、くぅん……ッ! そん、な……クリばっかりぃ……だ、め……だめだめぇ……うっ、はぁあんっ!」

 

 敏感な快楽神経の塊を執拗に舌先で弾かれ、真衣の女体は電気ショックを浴びたようにビクンビクンと波打った。そのたびに豊かな乳房が迫力を伴ってプルンと跳ね、むっちりとした太ももが俺の頭を挟み込んでくる。とうとう最後には堪え切れず、背中を反らして天井を仰いだ彼女は恥も外聞もなく腰を卑猥にヘコつかせた。

 

「ぷ、はぁ。……何が駄目なんだよ。自分からこんなにおまんこ押し付けておいて。本当は敏感なところ、たっぷり虐められるのが好きなくせに」

「で、でも。だからってクリトリスばっかりは感じすぎちゃうから……」

「へぇ。じゃあ、こっちも一緒に責めてやれば問題ないわけだ?」

「え、ちょっと待って、また昨日みたいにするつもりじゃ……んっ、くふぅん……っ」

 

 段階を踏んで念入りにクンニした真衣の秘部は、既に唾液だけでなく彼女自身の愛液によっても十分に潤っていた。だから膣穴に指を一本挿し入れるのにほとんど何の抵抗もなく、ただクチュリとかすかな水音を鳴らすだけで済んだ。

 しかし、それは真衣の中が緩いということは意味しない。むしろ潤滑が効いているだけであって、一度挿入してしまえばたちまちきゅっと膣壁が締め付けてくる。指を撫ぜるざらついた襞の感触に恍惚の予感を覚えつつ、俺は手探りにGスポットを狙った。

 

「あんっ……そこぉ……」

 

 これまでの経験を踏まえ、ここだろうと自信を持って押し上げた一点に、真衣の声音が蕩けた。

 クリトリスへの舌愛撫も再開しながら、俺は上目で彼女の反応を追った。またもや仰け反った体勢ゆえに表情は見えず、ただ悶えるようによじれる腹部と重たげにゆさゆさ揺れる下乳ばかりが視界に映る。しかし、それで十分だ。何より指へダイレクトに伝わってくる膣襞のざわめきに嘘は混じりえない。

 

「あっ、あっ、あっ……ん、んぅっ! はぁ、いいよ亮太ぁ、おまんこ気持ちい……っ」

 

 真衣の悩ましい声が狭い浴室の中に反響する。俺はもっと彼女を喘がせたくて、口に含んだ真衣のクリトリスを舌先で飴玉のように転がした。蜜にとろんだ芯芽はいつまでも味わっていたいと思える快い食感で、俺はその舌触りに夢中になった。

 とはいえ、もちろん彼女の中を弄ってやることも忘れてはいない。舌と指先のリズムを合わせ、トントンと一定のリズムをもって昂る女体を追い詰めていく。

 

「いっ、いっ、ひぅんっ……はあぁ、それだめだよぉ……クリ溶けちゃう……両方から責められて、私のおまんこ溶かされちゃう……っ」

 

 髪を振り乱した真衣の全身に官能的な震えが広がる。

 やがて訪れた限界は切羽詰まった声音とともに告げられた。

 

「りょう、たぁ……あっ、くぅん…………私、もう、イきそう……っ」

 

 俺の髪の毛を揉みくちゃにしながら真衣は心底切なそうに言った。その哀訴にも似た喘ぎに視線を上げると、背中を丸めた彼女の瞳をかち合う。

 どうした? とは口にできず、代わりに目配せで問う。

 すると、なんとも情けなさそうな笑みが返ってきた。

 

「あの、さ……このままだと、潮吹いちゃいそうで……んっ、ふぅん……亮太の顔、汚しちゃうから……一応、注意だけはしとかないとって……」

 

 なんだ、そんなことか。

 俺はそう言うように、じゅるっとクリトリスを啜った。

 

「あっ、くうぅんっ……も、もう、聞いてた? 潮吹いちゃうんだよ? それとも、私のなら別に構わない、とか?」

 

 その問いに、俺は迷いもなく頷いてみせる。

 快楽に歪んだ真衣の口元にかすかな笑みが浮かんだ。

 

「……そっか、忘れてたよ。亮太は変態、だったもんね? 私の潮を顔に浴びせられるくらいどうってことなくて、むしろ喜んじゃう変態君なんだ……」

 

 その酷い言われようには若干の異議を申し立てたかったが、大筋ではその通りなのでやめておいた。その代わり、仕返しするように愛撫を激しくする。もう絶頂寸前まで追いやられていた真衣は、それだけでもう後の言葉は継げなくなった。

 

「あっあっ、いっ……んぅ……はぁ、あぁっ、あぁ……ッ」

 

 ずちゅっ、ぬちゅっ、ずちゅ、ぐちゅう……。

 いつしか真衣の股間からは卑猥極まりない水音が奏でられるようになっていた。俺はそれを特等席で聞きながら、同時にまたあられもない嬌声に耳を傾ける。

 もうすぐだ。もう間もなく彼女は絶頂に昇り詰め、随喜の声を上げるだろう。そうしてそれに相前後して、はしたなくイキ潮を飛び散らせるのだ。その瞬間がこんなにも待ち遠しいのは、やはり俺は変態だからなのだろうか。

 くだらない自問自答を繰り返す。その間にも、真衣の身体はオーガズムへの道程を昇り詰めていく。そして彼女は遂に歓喜の時を迎えた。

 

「あ、やぁ……イクぅ、本当にイっちゃう…………イク、イクっ、イクぅ……ッ」

 

 目くるめく絶頂の瞬間。スラリとした足が俺の頭部に組み付き、力いっぱいに抱きしめてくる。それとともに真衣の肢体が激しく打ち震え、滑らかな下腹部がいやらしくうねるのを俺は確かに見た。

 断続的な痙攣が続く。次第に収まっていくそれは彼女に快い脱力をもたらしたようだ。しかし、緊張の緩みは事前に危惧した通りの結果をも招く。

 

「……だめ、出る……出ちゃう……っ」

 

 最後にできる限りの我慢をしたのか、太ももの付け根に何かを堪えるような震えが走った。けれどもそんな健気な抵抗もむなしく、次の瞬間、真衣の秘所はプシュッという音とともに大量の水しぶきを迸らせた。

 

「あぁ……そんな、全部顔にかかっちゃうよ……」

 

 陰唇をヒクつかせながら間欠的に潮を飛び散らせる。その熱い液体を俺がほとんど避けずに顔面で受け止めるのを見て、真衣は罪悪感と恍惚感とが入り混じるため息をついた。

 そんな恥じらい含みの反応と顔を滴る恥液の熱さに、俺は我慢ならなくなった。

 いまだ潮吹きの余勢が収まらぬ女性器をしつこく丹念に舐り続ける。それは真衣のためというよりも、そうしなければ俺自身が耐えられなかったからかもしれない。それほどまでに俺の勃起した逸物は目の前の柔肉を味わいたくてしょうがなくなっていた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ…………へ? りょ、亮太?」

 

 俺はぐったりとする真衣を抱えながら立ち上がると、半ば強引に後ろを向かせた。浴室の壁に手を突かせ、こちらに向けて尻を突き出させる。そうして立ちバックの体勢となり、後は一思いに挿入するだけとなったところで、俺ははたと冷静になった。

 そうだ。コンドームがない。

 いや、あるにはあるが部屋に置いたままなのだ。

 これは痛恨のミスだった。

 

「……すまんっ、今すぐに部屋からゴム持ってくるから!」

「えっ?」

 

 肉棒は憤然といきり立ち、今すぐにでも真衣の中に突貫しようと息まいていた。それには俺も完全に同意見だ。だからこそ、ここで急ブレーキをかけねばならないのは苦痛ともいえる決断だった。

 とはいえ、俺と真衣との間には最後の一線が引かれているのも確かである。いかに朝っぱらから交わるような爛れた仲であろうと、互いに良識ある大人としてきっちり避妊だけはしてきた。今ここで勢い任せにその頸木(くびき)を外れるわけにはいかないのだ。

 後ろ髪引かれる思いを断ち切り、俺は勢い込んで湯船から上がろうとする。

 だが、そんな俺の腕を後ろから掴む手があった。

 

「真衣?」

「あ~ええと……ゴムあるんだよね、そこに」

「……は?」

「だからコンドームだって。さっき念のために持って来てて、そこに置いておいたの」

 

 真衣の手が離れ、洗い場の鏡のすぐ横、シャンプーやボディーソープが置いてある棚を指さす。湯船から上がった俺がそこを覗き込むと、確かにシャンプーボトルの下に挟まるようにして避妊具の袋が用意してあった。

 

「……準備いいな」

「でしょ? っていうか、亮太もそのくらいの気は回しなよ」

 

 そう言ってからかいつつも、真衣は律儀に立ちバックの姿勢に戻って俺を待ってくれていた。俺もコンドームを着け終え、今度こそという思いで再び湯船に足を踏み入れる。

 

「手マンやクンニは随分上達したくせに、こういうところはまだまだ童貞っぽいんだから」

「そんなの関係あんのかよ」

「あるよ。何なら今だって、少し興ざめだったじゃん?」

 

 ニンマリと笑う流し目でそう指摘されると、俺は何も言えなくなった。

 悔しいが確かにそうだ。セックス寸前のムードの中、突如裸のままアタフタ駆け出していこうとするなんて、本当の恋人同士であれば愛想の一つや二つ尽かされても仕方がない。

 そんなブルーに陥る俺を見かねたのだろうか。ニヤニヤ笑いを引っ込めた真衣は、言葉を選ぶように視線を宙へと向けた。

 

「あ~でも、ちゃんとゴム使う約束を守ってくれたのは高ポイントかな。一瞬、このまま生で入れられちゃうんじゃないかってくらいの勢いだったし」

「フォローどうも。というか、当然だろ。避妊するのは」

「それが当たり前ならこの世の中の不幸は一つ減るわけなんだけどねぇ。……まぁいいや。で、入れないの? せっかく準備もできたっていうのに」

 

 真衣は軽くそう言って、俺に問いかけるように桃尻を左右に揺らす。

 むっちりと盛り上がった臀部は白磁のようなハリと艶に満ちていた。その割れ目からは、愛液のとろみにふやけた秘裂に、きゅっと窄まったアナルが覗く。彼女の秘すべき場所があられもなく丸見えとなり、俺を誘っていた。

 その眺めがひどく蠱惑的だったことに間違いはない。けれども、バスルームに満ちる空気はすっかり弛緩してしまっていて、ここに来て俺は挿入を躊躇ってしまった。

 

「あれ、本当にそんな気分じゃなくなっちゃった? でも、とりあえず入れてみなよ。身体が繋がれば、気持ちも盛り上がってくるかもしれないしさ」

 

 尻込みする俺に対し、真衣は気軽にそんな声をかけてくれた。確かに少し戸惑いがあるだけで、俺の下半身は依然として十分過ぎるほどの硬度を保っている。現金な愚息のことだし、難しく考えずに挿入してしまえば後は案外何とかなるかもしれない。

 それに誰かも言っていたじゃないか。『考えるな、感じろ』と。

 俺は思考を捨て、本能の赴くまま目の前の女陰にだけ集中した。

 

「……んっ、くふぅ……っ」

 

 くちゅり、と音を立てて亀頭が肉のあわいに沈む。その甘美な感触に誘われるまま腰を進めれば、ねっとりとした蜜肉がほどよい摩擦感を伴って俺の男根を迎え入れてくれた。

 

「ああっ、はぁんっ……! 亮太の勃起おちんちん……奥まで、私の奥まで突き刺さってるぅ……っ」

 

 真衣の中は相変わらず俺にとっては窮屈だった。それでも昨夜よりは幾分かスムーズに事は進み、一息のうちにペニスは九割方肉壺の中に収まった。

 ただ、その残りほんの少しがなかなか入っていかない。

 

「真衣、あともうちょっとだけ奥まで入れさせてくれ」

「え、まだ入るの? そんな……今でもいっぱいいっぱいなのに……」

 

 肩越しに振り返った真衣の瞳に不安と期待の色が入り混じる。それを見やりながら俺は彼女のくびれに腕を回すと、答えも待たずに腰をぐっと突き出した。

 二人の間に空いていた最後の隙間がその一瞬でゼロになる。

 たちまちシミ一つない背中が折れそうなほどに反り返り、豊かな尻肉が不随意的にヒクンヒクンと跳ね狂った。

 

「あっ、あっあっああぁ……ッ! ……だめ、これだめ……奥、子宮、潰れちゃ……ひぃ、くぅんん……っ!」

 

 先ほど絶頂したばかりの余韻が残る真衣の身体は、膣奥まで男を受け入れただけで軽く達してしまったようだ。柳腰が淫靡にカクカクと弾み、男根に絡みついた膣襞が痙攣気味にヒクつく。その女体がもたらす快美感に自制心を溶かされ、俺は最奥まで陰茎を突き入れたまま、亀頭で子宮口を抉り回すように腰を揺らした。

 

「……や、やだ……それ、だめ……」

「どうして? なぁ、どうしてだよ?」

 

 直前まで躊躇っていたのが嘘のように、俺は嗜虐的な口調で真衣を問い詰めていた。

 

「俺はほとんど動いてないぜ? なのに、何がそんなにダメなんだ?」

「だ、だって、亮太がおまんこの奥グリグリするから……私の弱いところだって知ってるくせに、わざと虐めてくるからぁ…………んぅ、あぁっ……はあぁ……っ」

「でも、気持ちいいのは好きなんだろ?」

「……そりゃあ、嫌いじゃないけど」

「ならいいじゃん。好きなだけ気持ちよくなれば」

「よ、よくないよ。それにこれだと私だけ気持ちよくなって、亮太がつまんないんじゃ」

「別に? 俺は真衣がイクところ見るだけでもそれなりに満足するんだけど」

「くっ……こ、このっ。さっきまで萎えかかってたくせに、もう調子に乗って…………く、はぁんっ……あっ、だめ、それ深いっ……ああぁ……っ!」

 

 そんな言い争いを繰り広げている間にも俺たちの身体は勝手に行為を続けていた。相変わらず真衣は膣奥を磨り潰すように責められ、たまらない様子で腰をよじっている。

 けれどもその一方で、彼女の後ろ姿はどこか物足りなさそうにも見えた。

 

「もしかして、もっと激しく動いてほしいのか?」

「……っ」

 

 何となくそう尋ねると、膣洞がきゅうっと締まった。

 どうやら図星のようだ。態度には出さずとも身体は素直に応えてくれる。

 俺は口元をニンマリ緩め、次の行動を予告するように真衣の腰をがっしりと掴んだ。

 

「わかった。じゃあ全力に突きまくってやるからな?」

「……や、亮太、だめっ…………ひぃ、くぅんっ! あっ、あっ、んぁっ、あぁっ!」

 

 俺は腰を大きく振りかぶり、真衣の桃尻に叩きつけるようなピストンを始めた。

 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ。

 濡れた肌と肌とがぶつかり合い、波打つ尻肉は小気味よい音を奏でる。

 その音色に甲高い真衣の嬌声が重なった。

 

「あんっ、あっ、あっ、あっ……」

 

 口では嫌というわりに、その声色は甘く満ち足りたものだった。

 がっつくように責め立てられ、真衣の上半身はほとんど壁にしなだれかかっていた。けれどその分だけ尻を高く突き上げ、俺にもっと犯して欲しいと媚びているようでもあった。

 その姿に、俺は頬が緩んで仕方ないほどの愉悦に酔う。

 だが胸の内に巣食う欲望はまだ完全には満足できないでいた。

 まだ彼女の口から直接、屈服の言葉を聞けていないからだ。

 

「あぁっ、はぁ、んんっ……りょう、た……まって、激し……はあぁん……っ」

「さっきから気持ちよさそうな声出して、本当はこうされて嬉しいんだろ? ほら、もっとどうして欲しいか言ってみろよ。真衣が望むとおりにしてやるからさ」

 

 そう言って少しだけピストンを緩めてやる。すると、壁にくたりと頭を預けていた真衣は身を捩り、黒く美しい瞳で俺をうっとりと見やった。

 

「……亮太のおちんちん……太くて、硬くて……それから奥まで届くくらいたくましくて、それで……やんっ……あ、はあぁっ……」

 

 話を聞きながら腰を引き、浅瀬を引っ掻いてやる。それだけで彼女の腰は砕けそうになった。だが気丈にも持ちこたえ、俺の命令に最後まで応えようとしてくれた。

 

「……それで、そんな強いおちんちんで、おまんこ乱暴に突き上げられるの……頭がジンジンして、おかしくなっちゃうくらい気持ちがよくて…………だから」

 

 そこで真衣の喉がこくんと生唾を呑み込む。

 この言葉を口にしてしまえば、自分はどうなってしまうのだろう?

 そんな迷いと期待がないまぜになった表情をしていた。

 

「……もっと、もっともっと激しく突いて欲しい……おまんこ壊れちゃうくらいかき回して、私のこと滅茶苦茶にしてぇ……」

「いいぞ。何度も奥でイかせてやるからな?」

「うん……いっぱいイきたい。っていうか、もう半分イってるけど……」

 

 すっかり眉尻を下げた表情で真衣は困ったように微笑む。

 その淫乱な告白に、俺は有頂天に達した。

 キャンパスでは並みいる男どもの視線を奪い、女子学生の一部からも熱狂的な支持を集めている芦原真衣。そんな人気者を好きなようにいたぶり、すっかり快楽で躾けてしまったのだ。頭が真っ白になるほどの優越感が俺の自尊心を満足させる。

 今や理性など弾け飛び、俺は激情のままに腰を衝き動かした。

 

「くぅっ……真衣っ、真衣っ!」

「ひぅっ、やあぁんっ……! あっ、それ、つよっ……おちんちん、またおっきくっ……ひぐぅっ、あっ、はぁんっ!」

 

 バチュンッ、バチュンッ、バチュンッ!

 俺が力任せに腰を振るえば、下腹部と臀部とが衝突して凄まじい打擲音が鳴った。わずかに粘着質な音色が混じっているようだが、きっと溢れ出た愛液によるものだろう。俺たちの結合部を見下ろせば、散々に掻き混ぜられた真衣の蜜は空気を孕み、まるで精液のように白く濁って糸を引いていた。

 そんな真衣の肉壺の具合は得も言われぬほどに抜群だった。先ほどのクンニから責め立てられ続け、とっくにぐずぐずのトロ肉になっているくせに、それでもなお健気に肉棒をまとわりついてくれる。俺はその献身に報いるべく、より一層の粉骨砕身に勤しんだ。

 

「お、奥っ、奥ぅ……っ、亮太の、私の大事な場所まで届く……弱いところ、全部引っ掻いてくれるぅ……んんっ、あっ、これ素敵ぃ……あっ、ああぁ……ッ」

「そういう真衣の中だって最高だぞ? ペニスにねっとりと絡みついて、全然逃がしてくれなくてな。早くここで射精しろ、たっぷりと濃厚なザーメン飲ませろって、いやらしく懇願してるみたいだ」

「いやっ、だって、だってぇ……っ」

 

 言葉が続かぬうちに真衣はとうとう立っているのも覚束なくなる。すらりとした脚ががくがくと震え、まるで生まれたての小鹿でも見ているようだ。

 仕方なく俺は腋の下から腕を回し、彼女を羽交い絞めにした。

 

「……あっ……イ、くぅ……っ!」

 

 体勢が変わって腰が反り、重心が変化したことで、俺の陰茎は真衣の更なる深みを抉った。

 その途端、彼女の全身は電気が走ったように震える。不意に訪れた絶頂感を示すように粒襞が波立ち、わずかな潮が結合部から吹き出た。

 

「あ、やば、これ……いいとこ当たって……だめ、身体、動かない……いっ、あぁん!? ……うぅっ、あっ……イク……イきながら、またイっちゃう……っあ」

 

 俺はほとんど動いていないのに、真衣は立て続けにアクメに達した。

 また何か熱い液体が俺たちの太ももを伝う。それは果たして潮だったのか。もしかすると失禁したのかもしれなかった。

 

「真衣。お前エロ過ぎ。そんなんだと、もっと啼かせたくなるじゃねぇか」

「ま、待って亮太……今動かれたら、本当におかしくなっちゃ……ひっ、ぐぅ……ッ!」

 

 イキっぱなしの蜜肉に勃起肉を揉みくちゃにされているのに、俺だけ大人しくしていろと言うのは無理な話だった。俺はその甘美なる肉感を味わいつくすため、羽交い絞めにした真衣の身体を思うさま突き上げた。

 俺の腕に抱かれ、ほとんど宙に浮いたように瑞々しい女体が弾む。Gカップの美巨乳がストロークに合わせて、ブルンブルンと大きく跳ねたくるのが更に興奮を煽った。

 男の劣情のままに揺さぶられる真衣はまるで性処理玩具のようだった。けれども彼女はキャンキャンと動物のような嬌声を上げながらも、そんな扱いを悦ぶように艶めかしく肉洞を締め付けてくるのだ。

 そして、そんな淫らではしたない彼女が、俺はどうしようもなく愛おしかった。

 

「本気で感じてる真衣、すっげぇ可愛いよ。汚い喘ぎ声も、グチャグチャになってる顔も、そのくせもっと欲しそうにおまんこ押し付けてくるところも、全部可愛い」

 

 耳元で囁くが、真衣はもうまともに答えられない。ただそれでも、羞恥心に駆られたように首を横に振る姿がなおのこといじらしかった。

 

「俺ももうすぐイクからな。これで最後だ。しっかり締め付けるんだぞ?」

 

 激しい抽挿に熱中していれば、いつの間にか射精欲求は限界ギリギリにまで達していた。

 少し焦りながらそう言い放ち、俺は真衣の身体を抱き直す。そうするとアッシュゴールドの切れ間に覗いたうなじから、ふわりと甘いフェロモンが立ちのぼった。

 束の間訪れる忘我の瞬間。その最中、俺は極上の女体を抱いていることに改めて気づかされた。豊かな肉付きといい絹のような肌の質感といい、こんな男好きする身体が他にあるだろうか?

 こんな最高の雌の中で精を吐くのだ。

 俺はその生物的欲求に従って全身全霊で腰を振りたくった。

 

「あぁんっ、あんっ、あんっ、はぁんっ!」

 

 殴りつける嵐のような肉快楽に真衣は喘ぎっぱなしだった。それでも俺の声は届いていたのか、はたまた本能的な予感があったのか、彼女の膣壺は生殖汁を待ち受けるように妖しくわななき始める。

 

「あっん、ひぃぐっ……りょ、亮太ぁ……私、ずっとイってるのに……また深いの、来るぅ……ッ」

「いいぞ。俺も一緒にイクから。力抜いて、全部俺に任せろ」

「……うん。一緒に……、一緒にイこっ? ……んぅ、はあぁんっ!」

 

 俺は真衣の奥底を激しく、それでいて情愛を込めて穿った。それは今にもあふれそうなコップの水に一滴一滴足し水をするのに似て、一回ごとの抜き差しに妙な緊張感が伴った。

 

「……あぁ、イク……っ。イクイクイクぅっ……!」

 

 やがてコップはあふれた。その喜びとともに訪れる津波のような膣襞のうねりに、瀬戸際に立っていた俺も呑み込まれていく。

 

「ううっ、ぐっ……!」

 

 限界まで膨張しきったペニスを搾られる感覚に目の前が白むほどの快感が走った。腰の筋肉が本能的に律動し、煮詰まっていた精液をドクンドクンと吐き出す。もちろん避妊具によってすべて絡めとられてはしまうものの、その満足感といったらなかった。

 俺は真衣を抱きすくめ、じっと彼女の肢体を五感で味わった。

 柔らかく温かで、女らしい良い匂いがする。叶うならば、ずっとこうしていたかった。

 俺は長く続く射精が収まるまで、そして絶頂に震える真衣が落ち着きを取り戻すまで、しばしそうしていた。すると、まだ息も乱したままの真衣がこちらを振り返った。

 

「……亮太」

 

 彼女の物欲しそうな声音に全てを察し、俺は無言のまま顔を寄せていく。

 そうして俺たちは今朝初めてのキスをした。

 

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