精神を病んで無職になった30代男が、ある日貞操逆転して爆乳爆尻美女とエロい目に遭うお話 作:じしんえる
第13話
異常な暑さの夏が過ぎ、過ごしやすくなった秋を迎えた頃。いつものごとく家でゴロゴロしてたら、郵便が来た。差出人は国から。で、何かの案内だった。
『精子提供募集の案内』
だって。
目を疑いつつ、中身を俺は確認してみた。何かのイタズラじゃないの、と疑いつつ。しかし間違っておらず、内容が『募金の精子版』だった。
『女の人に精子を提供して、子供をたくさん作ろうね』
お堅い日本語で、そんな旨の文章が書いてあった。
凄げー、貞操逆転するとこんなことが実現するのかあ。まあ元の世界でも、教育勅語が行き渡る前は相当に性におおらかだったというし。時代や環境で、常識っていくらでも変わるよなあ。
とかなんとか考えながら、この世界に俺も馴染んできたなあ。と内心ひとりごちた。
じゃあ早速協力しますか。貞操が逆転してるなら、性を楽しんだもん勝ちだ。
◆
そんなわけで、紹介された近隣の病院へ俺は向かった。
「すいませーん、募精子しに来たんですけど」
受付で、胸のでかい美熟女看護師さんに俺は挨拶した。
「あら、募精子協力の方ですか?ありがとうございます、それでは案内させていただきますね」
笑顔で看護師さんは返事してくれた。
この看護師さん、ムチムチしてて体型も凄いけど、恰好も凄げー。谷間が丸見えだった。あと、ほんの少し彼女の黒いブラの縁が覗いていた。本当、この世界の女の人って爆乳だらけだなあ。
そういえば、どこか別のお店で見かけた注意書きを俺は思い出した。
『従業員の制服は、省資源とクールビズ実現のため、使用する布を節約しております』
とかなんとか書かれてたなあ。
多分同じ理屈で、こんなスケベな制服を正当化してるんだろうな。冬はどうなんだろ、と疑問に思うけど。
案内の準備を進めている看護師さんを見てると、寧ろこの人に精子提供したいと俺は思った。かなり綺麗だし、身体は恵まれてるし。
でもまずはどういった手順なのか、色々聞いてからだ。
「はい、じゃあこちらのタブレットに記入してくださいね」
と彼女に言われ、端末を渡された。
それじゃ設問に答えよう。
『あなたのご年齢を入力してください』
30歳です。これだけ。え、他にも色々聞くもんじゃないの?
丁度良くQ&Aが別ページに用意されていたので、説明を俺は読んでみた。
『精子も年齢によって質が衰えることが分かっております。そのため大変心苦しいですが、年齢制限を設けさせていただいております』
だって。
気楽に考えていたけど、こんなところでも早目の行動が大事だということか。
別の話だけど、それなら若いうちに結婚して、子供を作るって男にとっても最適解なんだなあ。貞操逆転しても、厳しい現実に直面して気分が少し滅入った。
あと、名前・他の個人情報は敢えて聞かないということだった。理由は、やっぱり差別を避けるため。学歴や、下手したら出身地で差別される事態が起こりうる。
それに、募金と同じような感覚だ。募金で誰がいくら納めたか、を常々詳細に記録したら、それって募金じゃなくて寄付だし。常識改変されてるとはいえ、紆余曲折あって今の制度ができたみたいだ。
ということは、と俺は察した。どの女性に募精子するのか、それも選べない感じだな。まあ募る、ってそういうもんだし。これってやり放題じゃん!と勢いで来ておいて、恥知らずな振る舞いに反省した。子供を切に欲しがっている女性もいるだろうし。
他にも書かれていた規約を読むと、
『相手女性が妊娠した際、その子の認知をするか否かは男性に委ねられます』
だって。
ん?身元不明の精子として扱うなら、この文章いらないんじゃないか?
疑問符を浮かべつつ、元の回答ページに戻った。
そんな俺の疑問は、『次へ』のボタンを押した後で一気に砕け散った。
『お好みの出産希望女性をお選びください』
だって。
おいおい、男側は相手を選べるのかよ!真面目だなあと思ったら急に性欲に優しくなるじゃん!公園で緩いキャッチボールしてたら、いきなり160km/hの火の玉ストレートを投げられたような感覚だ。
とりあえず、ずらりと並ぶ美女写真を俺は眺めた。
マジかよ、誰も彼もが美人じゃん。「美しさ」の方向性が違うだけで、皆顔立ちが整ってる。体つきは様々だ。スレンダー系の人もいれば、豊満な人もいる。いいね。
ただ気のせいか、変に熟女が多い。四十代前後から、それ以上の人ばかり。まあ好きだからいいんだけど。
画面の端にソート機能を見つけた。
ああ、そんな機能もあるの。それならこれで色々調べてみるか。押してみる。
『年齢:降順に並べ替える』
しか無え!ざけんじゃねーよ、こういう悪辣なところまで真面目にやれなんて言ってねーよ!
しかも検索結果のページ選択(ページネーションって言うんだって)もできない仕様になっていた。このシステム開発を受注した会社はどこだあっ!発注内容もおかしいぞ!
まあこの世界は女性の若い期間が長い。六十代で出産も珍しくないし、母子ともに健康に過ごせる環境が整ってるっていうからいいんだけど。
でも募精子に参加する男が少ない、という理由は肌で理解できた。この世界の男も、基本的に若い女性を好む。それなのに熟女ばっかり選ばされちゃ、嫌にもなるだろう。
とにかく相手を決めるか……と思ったけど、俺は悩んだ。皆綺麗だからなあ。選択肢が多すぎる。贅沢な悩みだな。
見た目のイメージだけなら、
『普段はガサツだけど、母性が強くて優しく受け入れてくれそうなママさん』
『優雅なティータイムを過ごしてそうな、高貴そうなママさん』
な感じの人が俺は気になった。
規約を思い出すと、この募精子活動は自然妊娠・体外受精、それぞれ選択可能とのことだった。それを踏まえて美女の画像を見直すと、ほっとんど自然妊娠希望。セックス前提じゃん!そっちのが嬉しいけどさ。
それに、この募精子活動。女性一人に対し一度妊娠させたら終わり、ではない。年齢制限を迎えるまでは、同じ人と何度も男側は繰り返してもいい。相手を変えてもいい。複数の女性と散発的にしてもOKだそうだ。
それなら、この画面でウンウン悩み続けるよりも。今後、回数を重ねればいいんじゃないだろうか。ソートする気もなくなったし、最初のページに映る人から選ぼう。
じゃあこの『ガサツだけど母性の強そうなママさん』にしよう。
名前も出ていた。『蜜己』さんだって。三十八歳。三十八!?めっちゃ若々しく見える。肌が綺麗だし。この世界の女性は若い期間が長い、という点を差し引いても。ツンツンした髪で、金髪?脱色?明るい髪色だ。癖っ毛でもあるのかな?放射したみたいな独特な髪形。でも艶があって、こちらも年齢を感じさせない。三白眼で、気は強そう。でも、個人的に好みの顔。
蜜己さんの画像を押してみると、彼女の全裸画像が現れた。
身体も凄く魅力的だなあ。胸、デカい。バレーボールを二つ抱え込んでるかと思った。乳輪、乳首も大きい。色は褐色。いかにもママさんって感じ。お腹も程よい肉付きだ。腰も太い。骨盤が大きいんだろうな、いかにも安産型だな。
備考欄を見てみたら、出産未経験らしい。いかにもママさんって感じなのに!?なんかヒーローやってそうな、生意気な男の子育ててそうなのに。理由は分からないけどね。
ご丁寧に、バックショットも掲載されている。お尻も豊かだ。それに、垂れてもいない。太もももしっかり太い。下半身に、みっちり肉がついている。運動も好きなのかな。これ以上なく健康的だ。身体を見て、もっと好きになったぞ。
それじゃ決まりだ。画面の指示に従って、手続きを進める。時間の予約もして、連絡先の記入もして、終わり。タブレットを受付に返す。
「ありがとうございました。それでは当日はよろしくおねがいしますね」
とんとん拍子に相手が決まってしまった。後は彼女と会うのを楽しみに待つだけだ。