精神を病んで無職になった30代男が、ある日貞操逆転して爆乳爆尻美女とエロい目に遭うお話 作:じしんえる
ここで波に、というか調子に俺は乗った。こりゃ商業もイケる流れだろ!と思ったんで持ち込みを検討し始めた。都合のいいことに、先日の同人イベントがきっかけで、編集者から連絡をもらえた。結構大手の出版社だったもんで、たまげる。
「俺が漫画家として大成する世界」という予測が当たっていれば、ここでもうまくいくんじゃないか?そんなことを期待して、自然とニヤついてしまう。あんまりにも滞りなくことが進むものだし。
ただ、気になることがあった。こだわりが強い編集者なのか、
「是非、対面で原稿を見たい」
と強く主張された。出張編集部でもないのに。
今時、ネット通話を始め端末上でやり取りが完結する時代だ。俺は紙に描く派じゃない。それに、田舎に戻った今となっては、交通費も馬鹿にならない。つい最近、件の即売会で出費が重なったばかりだ。余計に気になってしまう。
ほんのりと俺が懐事情を言うと、まさかの交通費を出すとの返答。え、この時代に!?バブルじゃないんだぞ?それに、俺は連載未経験でド素人だ。長期連載してる大御所じゃない。でもかなり相手は前のめりで、事前振り込みだって厭わない勢い。そこまで言うなら、と承諾した。思いもよらない幸運だった。
それなら小旅行も兼ねよう、と一気に気軽になった。これも漫画家として成功するための、世界からの援助なのか?
◆
原稿の印刷を終えて、約束の日に出版社まで向かう。立派で綺麗なビル。静かに自動ドアが滑る。汚れがなく、清潔だ。清掃が行き届いているのだろう。当然だが、出入り口周辺はスーツ姿の社員がチラホラ。身だしなみは整えてきたけれど、普段着より少しフォーマル程度の俺には居心地が悪い。かといって、持ち込み程度で正装するのも変な話だ。
奥の方に受付を見つけた。そしてめちゃくちゃ綺麗な男の人。もちろん服装はスーツで、糊が効いている。髪型も適度な長さ。整髪剤でまとめている。清潔感のある人ってこういうことしてるんだよね、と今更打ちひしがれる。自分の感覚じゃ気付けないんだよなあ。こういう真っ当で社会性のある友人を持っておくべきだったと後悔した。
なんと言っても、顔立ちの良さ。毛穴も引き締まっていて、鼻が小さい。赤みがかった白色で、つやつやした肌。美しさって女性だけのものじゃないということを思い知らされる。挨拶を済ませ、予約について聞く。
「サトウ様ですね、お待ちしておりました。あちらのブースをご利用ください」
丁重な所作で、態度も落ち着いている。柔らかい笑顔をたたえていて、内面も気持ちがいい。外から中まで、こうも素材の違いを見せつけられると苦笑いするしかないな。案内されたブースへ向かう。
ブースに到着すると、すでにお相手は待っていた。あれ、時間よりも少し早めに来たんだけど。参った、減点されたかな?とりあえず、まずは挨拶。謝罪も重ねて。
「いいえ、気にしないで。私、講英社の天道多恵と申します」
とご丁寧に名刺をくれた。のはいいんだけど、しばらく俺は呆けてしまった━━━彼女の外見が規格外だったからだ。
めちゃくちゃ美人!ではないけど、顔立ちは整っている。少しほうれい線が浮きがちで、老けて見えてしまうくらいか。
ただ、それだけ。顔の肌は綺麗でシミ一つない。目はほんの少し小さめ。上向きの半月型でパッチリとしている。スケベそうな目という印象で、俺は大好き。肩の向こうに垂れている髪も手入れが行き届いていて、黒々として艶のあるストレートヘアだ。首元をはじめ、皮膚はしっかりと張っているし、きめも細かい。笑顔がとても似合う、活発さを覚える太陽のような雰囲気だ。結構若手の方なのかな?
それになんと言っても、感動を覚えたのがその体型だ。まず胸。爆乳と言って差し支えない。頭ほどのサイズだし。左右のバランスも整っている。しっかりと膨らんでいて、そのブラのサイズは帽子を超えていると妄想してしまう。ゲーム・漫画といった空想上のおっぱい含め、日本女性の平均カップサイズは拡大傾向と言う。けれど、現実でこれほどの胸を携える女性がいるなんて。正面から見るのはもちろん、多分横から見ても、背中から見ても、その突き出た膨らみが豊かさを伝えてくれる。おっぱいを見るとストレスが減る、ということをまさに体で感じる。胸の大きい女性だけに囲まれて生きていたいと、強く願う。
そして尻。立って彼女が挨拶した際に見えたが、こちらも胸に負けず劣らずの大きさだ。胸と言い尻と言い、よくここまで育ってくれた!と手放しで褒めちぎりたい。腹から太ももにかけて、全体が豊満。素晴らしい下半身だ。
彼女の身体を包むのは、オフィスカジュアルな服装。ボリュームがすごい。胸も尻もでかいもんだから、服もでかい。しっかりと中身が詰め込まれていて、圧を感じるほど。こんなに嬉しい圧はない。むしろスーツを着るのは難しいんじゃないだろうか。かなり身体を締め付けるだろうし。
彼女を一目見ただけで、衝撃を俺は隠せなかった───なんという鍛え抜かれた肉!オレには
「あの。どうかした?」
天道さんに尋ねられて、やっと俺は正気に戻った!マズい、思いっきり体をガン見しちゃったよ!どこからどう見てもセクハラだ。女慣れしてないことに加えて、彼女の魅力溢れる姿に抵抗できなかった。原稿の評価どころじゃない、下手したら訴訟トラブルになりかねない!最近ものごとがうまくいってたもんだから、図にのっちゃったよ!
「大変申し訳ありません、どうかお許しください!」
早口になり、できるだけ慇懃に頭を下げる。胸が高鳴る。嫌な意味で。しかし、意外にも彼女は平然としていた。
「え、何が?……とりあえず、座って」
と着席を促してくれた。鷹揚な態度を彼女は保っていた。「ゲス男が来たなあ」という軽蔑は含まれていない。多分。なんで俺が謝ったのか、本当にわからないようだった。
え、なんなんだろう。実は油断させてるとか?それとも、セクハラされてもおかしくない肉体美だし、慣れっこだとか?
とにかく、これ以上場を不安定にさせても良くない。縮こまりつつ、席に座った。