精神を病んで無職になった30代男が、ある日貞操逆転して爆乳爆尻美女とエロい目に遭うお話 作:じしんえる
「大丈夫よ。もっと見て」
私は彼に向き直りました。勿論、胸は隠さずに。しかしここまで許容する姿勢を見せても、彼にはまだ抵抗の意思が残っているようでした。非常に強い制約を課されているかのようでした。
「いいのよ」
再度私が念押しすると、観念したのか、じっと胸を彼は見てくれるようになりました。
「すっごく大きくて……綺麗で……すごいです……」
うわごとのように、彼はそう言いました。彼に積極性が戻ってきたことと、また身体を褒めてもらえたことから、私は安心しつつ嬉しくなりました。
私にもいくらか信用を示してくれたため、さらに少し踏み込んでみることにしました。椅子のキャスターを座りながら転がし、彼の方へ近づきました。彼が生唾を飲み込むのが分かりました。
彼の股間に手を伸ばし、彼の陰茎を私は触りました。彼の身体がぴくり、と震えました。しかし、抵抗は見せません。彼は、私を受け入れ始めてくれていました。そして彼の陰茎ですが、少し血行が良くなったのか、中々な大きさでした。
「凄い! 立派ね」
気づいたら、私は正直にそう声を上げていました。感動していたのです。彼は顔を赤くしました。
「こんな立派なオチンチンしてるのに。まだ子供もいないのよね? 本当に勿体無いわ。普通なら五人くらいはパートナーがいて、それぞれに子供を産ませてると思うのに」
彼の股間を揉みつつ、そう私は言いました。このご時世、十分ありえることです。率直な感想でした。
「子供が嫌いなの?」
「そんなことないです。寧ろ、好きな方ですよ。あっ変な意味でなくて」
と慌てて彼に返事されました。
「それなら、積極的に女性とセックスした方がいいんじゃないかしら。自分の子供を抱きしめるのって、凄く愛おしいことだと思うわ」
先ほどから私が揉み続けた結果、彼の陰茎はかなり硬くなっていました。K医師の所見通り、男性機能は十分健康です。ただ、彼はあいまいな返事を返すだけでした。
「男性って、とても素敵な生き物だと思うわ。女性は、普通一度に一人しか子供を産めないでしょう? でも男性は、短い期間に複数の女性に子種を植え付けれるじゃない。男も女も子供に恵まれて、幸せよ。そんな力を持っているのよ。とっても、素晴らしいことだと思うわ」
彼の目を見つめて、そう言いました。彼の眼は再び泳ぎ始めました。先ほどからもじもじしつつ、うやむやなことを彼は言うばかりです。股間の刺激が原因で答えづらくなっているのかもしれませんが、彼が内心で葛藤していると察せられました。
彼を苦しめてはいけないので、私は質問の方向を変えることにしました。
「違うことを聞かせてもらいたいんだけれど。射精は好き?」
「……そりゃあ。自慰を憶えてから、殆ど毎日欠かさずしてますし」
相変わらず目は泳いだままですが、彼は回答してくれました。
「健康的ね。良いことだわ。それじゃ、膣内射精は?」
私はまた尋ねました。
「……えーと……」
再び、彼は黙りました。分かっていたことではありました。ここまでの質問に対する、彼の回答や話しぶり。それらから、女性とのセックスや膣内射精について、忌避的な思いがあることは明らかです。
「……まあ、好きなんじゃないですか。経験が少ないんで、なんとなくとしか言えないですけど」
目線を下げ、縮こまって彼はそう言いました。
性欲はある。女性に対する性的興味もある。これも正直な回答です。私の胸や尻に反応していましたし、K医師の健診時の振る舞いから見てもそれは明らかです。たった今、私の手による刺激も受け入れています。その点は非常に健全です。
ただし、女性に対して触れてはいけないかのような、そんな誓約じみた思い込みが私には見えました。『女性の身体に触れるとトラブルになる』『興味を示すと嫌われる』、そのような恐ろしいものです。
これでは、『女性とセックスする』というのはなかなかの難事です。この信念があることで、女性に対する接触を、彼は無意識に回避してしまうためです。業務的な会話というような、人格的でない会話ならこなせるでしょう。しかし誰だって、できるならトラブルは避けたいものです。『女性とセックスしてくださいね』とただお願いするだけでは、恐らくのらりくらりと彼はお願いを躱してしまうでしょう。
本能では『したい』と思っている。でも、理性では『回避しろ』と命令してくる。彼は、ずっとその葛藤と戦ってきたのです。そして、今まで理性が勝ち続けてきたのでした。しかし、それでも本能は黙りません。それをなだめるために、オナニーをする。相当に生きづらい生活を送ってきたに違いありません。
彼に、気持ちいいセックスを味わってもらいたい───。私はそんな願望を抱きました。セックスは気持ちいいんだよ、あなたを待っている女性がたくさんいるよ、そう伝えたいと思いました。
当然、いきなりそんなことを伝えても、今の彼には届きません。言ったところで、
『何やらこのカウンセラーは、怪しいことを言ってくる。こいつは信用ならないぞ』
と私への不信感を募らせるだけです。丁寧に、じっくりと向き合う。Sさんに限った話ではありませんが、そのことをことさら意識しました。
「分かったわ。聞いてばかりでごめんなさいね。それでは、身体の反応を確かめるわ。ハグしてもいいかしら?」
私はそう言い、両手を拡げました。
今では日本でも一般的になりましたが、ハグはコミュニケーションの一つです。彼の強固な女性に対する認知を、少しずつ和らげる。そのため、『女性とハグするくらいは普通のことだ』と学んでもらうこと。慣れてもらうことから始めようと考えました。
「あ、はい。分かりました……」
戸惑いつつも、彼も少しばかり胸を開けました。私は彼に近寄り、優しく抱き着きました。彼の身体はわずかに強張っていましたが、治療の一環であれば受け入れられるようです。
ただ、ここで焦りは禁物です。
『ハグができるなら、キス、セックスしても大丈夫だろう……』
そういう風に考える女性は多いはずです。ですが、男性はしっかりと女性を見ています。ここでセックスを匂わせてしまうと、
『結局、体目当てだった』
『セックスしたら、この面談も早く終わるだろう』
と思われてしまいます。私、そしてカウンセリングへの信頼が失われ、結果として治療は失敗します。
彼がK医師と経験したセックスは、あくまで健診の一環。医療行為でした。そのため彼も、比較的受け入れやすかったのです。しかし、私は医師ではなくカウンセラーです。前提が違い、K医師と同じ手は通用しないでしょう。セックスが彼の治療に繋がるのは明らかですが、それを行うにはまだ早い段階でした。
この時点で、何回か後のカウンセリングで、『膣内射精法』の実践に移行できればと私は考えていました。男性が女性と仲良くなるには、『膣内射精法』がおすすめです。この手法は、名前の通り女性の膣内に射精するものです。カウンセリングだけにとどまらず、学校などでも用いられる、男女間の信頼関係を築く一つの手法として知られています。
その効果として、男女が互いに、親身に感じられることが挙げられます。自分の体液、つまり精子が泳いでいる女性という意識を持つことで、男性が自分のスペースに受け入れやすくなるのです。注意点として、前述の通り、いきなりセックスしてしまうのは危険なやり方です。時間をかけ、男性側が受容する下地が整っていてこそ効果を発揮します。
他にも、欠点があります。いわゆる慣れです。昨今では、日常的に膣内射精する男性が殆どです。そのためそういった方々にとっては、新たに女性に膣内射精したところで、最初の頃ほど強い印象は抱けません。Sさんの場合はその経験が非常に少ないため、大変効果的と言えます。