※この作品はR-18です。

カバスの館 小さきゼクノヴァのもたらす揺らぎ   作:時田士郎

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シイコ・スガイは、かつて連邦の撃墜王“スーパーユニカム”として名を馳せた存在だった。無事に退役し、平凡な結婚をして子を授かり人並みの幸福を手に入れた筈だった。しかし彼女の一部は、未だに戦争の記憶の中に生きていた。かつて彼女の恋人を殺した赤いガンダム。ただ一つの心残りを仕留めなければ、彼女に幸福な時間は訪れない。

無理を言ってクランバトルに参加し、赤いガンダムを追い詰めた。しかし、そこまでだった。彼女は敵に敗れた。クランバトルを生き延びたものの、身元が割れた彼女はそのままでは故郷サイド6には戻れなかった。サイド6で普通の生活を営むには、高度な政治的な働きかけが必要だ。それに敗戦とその後の逃亡で多額の負債も負った。全ての問題を解決する為にシイコ・スガイがたどり着いた場所、それは地球連邦の要人もジオン公国の要人も密かに訪れる地球の高級娼館カバスの館だった。ようやく訪れた面接の場で、支配人はシイコにこう約束してくれた。

「この館で売れっ子の嬢になれば、叶わぬ夢はありません。」

しかしシイコは支配人に慎重に問い返した。

「私、子持ちですけど。それでも本当に大丈夫でしょうか?」

支配人はニンマリと笑って見せる。

「かつての戦争で、貴女を抱いてみたいと考えた男達が何人いたと思うのです。有名人には、それだけ値が釣り上がる価値があるのですよ」

女として自分を安売りするつもりはなかったが、処女でも娼婦でもないシイコに幻想はなかった。だから思いの外条件が良かった事に、シイコは安堵する。

「…本当に、この館での出来事は外に漏れないの?」

「記録も撮影もなし。体験したことは記憶に刻まれるだけです。顧客は皆、地位のある方ばかりですからこの館の外で話題に出すこともしませんよ。」

その言葉は甘い蜜のように滴る。それが仮に本当でなくても、シイコが以前の生活に戻るには奇跡が必要だった。必要なものは地球連邦とジオン公国の両方の政治家のコネクションの組み合わせ。シイコがそれを掴むには、そして更に必要な資金を得るにはカバスの館で自分を切り売りするしかない。誇りも貞操も何もかも捨てて、それでも届くかギリギリのところ。しかし、シイコには迷いはない。

「どんな屈辱でも耐えて、私は百人斬りを達成する。坊やの元に帰るためなら、この体をいくらでも使いましょう。」

シイコのその決意は、支配人は喜ばせた。「サイド6で行方不明となった連邦の撃墜王がカバスの館にいる」このニュースは館の顧客の間を駆け巡っている。優良顧客の高位高官が幾人も問い合わせを寄越していた。

「百人斬りを達成となりますと、一夜貸しの客ではなく全て時間貸しの客にしましょうか。」

「ええ、それで構わないわ。」

シイコが以前の生活を取り戻す為には、大勢を相手にしなければ届かない。シイコは撃墜王であり、数を稼ぐのは得意だ。このカバスの館という新たな戦場でも、彼女は全ての敵を駆逐できるに決まっていた。


シイコ・スガイ 堕ちた連邦の撃墜王

 

 

【ジオンの将軍】

 

 

シイコの最初の客は、ジオン軍の星付きの将軍様だ。彼女は支配人の用意した連邦の制服を纏った。実際に彼女が着用したパイロット用の制服とは少し違う地味な制服だったが、撃墜王という彼女の経歴を飾るのに必要な小道具だった。小柄な彼女には少し大きな制服は、袖が少し長くて折り返す必要がある。それでも軍服に身を包んだ彼女は清潔感に溢れて見えた。シイコの日本人の血が、小柄な事もあって実際より彼女を幼く見せる。

 

ジオンの将軍である恰幅の良い中年男性は、そんなコスプレ姿のシイコを部屋に喜んで迎え入れた。ジオン軍の将軍は、戦争で勝利したトロフィーを見るかのようにシイコを満足げに見つめた。

 

「これがスーパーユニカムか…陣営が敗北すると、かつての撃墜王でさえこんなにまで落ちぶれるとはな。」

 

その将軍の傲慢な物言いは、シイコの心に突き刺さる。しかしこのような反応こそがシイコの狙い目であり、娼婦としてのセールスポイントだった。シイコは目を伏せ、震える声で囁くように返答する。

「ええ…今の私はもう、ただの女です。将軍である貴方様の…お情けにおすがりするしかない女です。」

 

シイコの声は相手の同情を惹く為に、か細い。そうやって敗北した弱者の哀願する様子装いながら、シイコは内心では騙されやすい相手を冷笑していた。

 

(この男、欲深いただの豚ね。私が手玉に取るのは簡単だわ。ちょろいものよ)

 

「舐めろ」

 

男に命じられるまま、シイコは将軍の前に跪き震える手で彼のベルトを外す。彼女の指はわざとぎこちなく動かし、弱々しい女を演じる。将軍のズボンとパンツを下ろすと、すでに硬くなった男性器が現れる。シイコは目を潤ませ、唇を寄せてその少し小ぶりな男性器の先端をそっと舐める。男に奉仕する彼女の乳首は制服の下で固くなり、演技と興奮が入り混じる中でシイコの体が熱を帯びる。将軍が低く唸る中、シイコの黒髪が揺れ、部屋には湿った音が響く。

 

「100人以上を殺したお前も、実に弱々しい女になったもんだ。」

 

将軍が満足げに呻く。シイコは目を伏せ、囁く。

 

「私は、ただのか弱い女ですから。こうして力ある殿方に守っていただかないと。」

やがて将軍が限界を迎えた。何も言わずにシイコの口内に熱い飛沫を放つ。シイコは黙ってそれを飲み込み、舌で丁寧に男性器を清める。彼女の動きはあくまでも弱々しく、将軍の支配欲を満たすための演技だった。

 

「よし、それでは可愛がってやろう。」

 

勃起薬の錠剤を水で流し込んだ将軍が、従順な仕草のシイコをベッドに押し倒す。そして彼女の制服を乱暴に脱がせ、下着を剥ぎ取ると乱暴な愛撫を加えた。シイコは何の抵抗を示さず、ただ黙って言われるがままにその脚を開く。

 

「ワハハ、もう濡れておるではないか」

 

将軍がそう指摘したように彼女の秘部はすでに濡れていた。弱者の演技は将軍を昂らせただけではない、従順な雌を演じるシイコもまた興奮させていたのだ。興奮するシイコの放つ花のような甘い香り。子供を産んで黒く変色したシイコの乳首に微かに嫌悪感を示しつつ、将軍が箱の中からコンドームを手に取ろうとする。シイコが震える手で、その動きを止めた。

 

「それ…いらない、です。」

 

彼女の声は弱々しく、しかし将軍を見上げるその目は誘惑に満ちて男の欲情を誘っている。

 

「いらないって、本当にか?」

将軍が驚きながらも興奮した声で尋ねる。

 

「ええ、コンドームは使わないの…その方が、貴方に喜んでいただけるなら…それにずっと気持ちいいですよね。」

 

シイコの言葉に、将軍の目が欲望で輝く。将軍はシイコの腰を引き寄せ、正常位で彼女を貫く。シイコは背を反らし、ようやく受け入れることが出来た小さな男性器の感触を楽しんだ。

 

(だって生の方が、貰えるお金が増えるもの。)

 

最後は内心で簡単に誘導される将軍に舌を出す。経産婦である彼女は身体にそこまで自信がない。ならばサービスを良くして単価を上げるべきだ。それはカバスの館から早く解放される為に必要な事。

 

シイコは半ば自分にそう言い聞かせながら、自らの貞操を失う。結婚の誓いは、彼女にはそれほど軽いものと感じられた。だって恋人を喪失してから、本気で愛しているのはお腹を痛めた息子の事だけだったのだから。

 

そして弱々しく喘ぎながら、将軍の動きに身を任せる。彼女の秘部は将軍の熱を受け入れ、濡れた音が部屋中に響き渡る。シイコは演技として大きく喘ぎ、将軍の欲望に応える。

 

「ん…っ、すごい…。」

 

組み伏せられた彼女の体は小さく震えている。将軍は唸り声を上げ、荒々しく動くと満足した様子でシイコの膣内に熱い奔流を放つ。シイコは将軍の動きに合わせて巧みに動き、彼の欲望の全てを絞り切った。

 

「どうだ、満足したか。」

 

得意げに笑う将軍に、シイコは笑顔を見せた。

 

「ええ。雄々しくてとても素敵。私、すっかり征服されてしまいました。」

 

そうやって男にしなだれかかるシイコは、腹の中で舌を出す。将軍はそんなシイコの素振りにはまるで気がつかない。有名な連邦の女撃墜王を屈服させた、気だるげにその満足感に浸っていた。

 

(どうやらこれで満足してくれた様子。本当に簡単だったわ。)

 

シイコは将軍の男性器に唇を寄せ、清め始めた。そうやって目の前の男の小さな自尊心を満足させる。彼女の舌がもたらす刺激に、将軍は満足げに目を閉じる。シイコは微笑みを浮かべ、彼女を抱く機会を待っている次の客のことを考えていた。

 

 

【連邦の政府高官】

 

 

シイコの次の客は、連邦政府の高官だ。彼女は黒いレースの下着に身を包み、首に革の首輪を装着した。残念ながら連邦軍の制服は乱暴に脱がされたせいでシワが酷い。今後は先に自分で脱ぐべきだろう。

 

今のシイコの姿は、かつてのエースパイロットとはかけ離れている。娼婦である今のシイコは、パイロットの頃の服を着込むのは気分が乗らない。それよりも今の身体を魅力的に見せる方がいい。子供を産んで大きく張り出した乳房も、それを見栄え良く見せる黒い下着の中なら男をそそらせる。恭順さをアピールする為の首輪は、男の征服欲と支配欲を刺激する。実際に子持ちの人妻なのだから、過度な若作りは危ない。それよりは子持ちの人妻にしては若いという、シイコのギャップを前に出す方がいい。全身が映る姿見で、シイコは自分の姿を確認する。黒の上下の下着は女の生々しさを覆い隠し、魅力的に見せていた。そして革の首輪が良いアクセントになっている。首輪の金具に華奢な鎖を取り付けて、客を出迎える準備の完了だ。鏡の中のシイコは、恭順を装いつつも妖しく誘惑する悪い人妻そのものだった。

 

シイコは回転率を上げる必要がある。その為には、素早くシャワーを浴びてすぐに着られる衣装がいい。下着姿なら脱ぐ手間も一段階省ける。

 

部屋に入ると、シイコは連邦政府高官の前に跪いて三つ指をついた。そしてゆっくりと顔を上げ、誘うような微笑みを浮かべる。彼女の黒髪は肩に流れ、燭台の光を受けて艶やかに輝く。

 

「貴方に私の全てを捧げます。どうぞ、今は私をお好きに。」

 

恭順そのものの声で、甘く男の欲望をそそるように。男の目に映るシイコの肢体は綺麗に包装され、丸みを帯びた人妻らしいその輪郭だけが熱を放射して伝わっていた。

 

(貴方も、私の魅力に溺れさせてあげる)。

 

高官はシイコの姿に目を奪われ、喉を鳴らした。

 

「スーパーユニカムがこんな姿で俺を待っているとは…たまらんな。」

 

彼の声に潜む欲望と優越感の気配に、勝利を確信したシイコは目を細めた。膝立ちとなりゆっくりと高官に近づく。彼女の指は高官のジャケットを滑らかに脱がせ、恭しく、しかし誘惑的にシャツのボタンを外す。前戯に時間をかけるのは前回の反省、焦らしながら時間をかけて次の準備を整える。その方が結果として次のプレイを早く始められる。シイコは失敗から学習し、最適の攻撃体制を整えていた。

 

「貴方様のような立派な方に…こうして仕えることが出来て私嬉しい。」

 

目には妖しい光を宿らせながら、シイコは男ににじり寄る。彼を籠絡し、自らの復帰の為のコネの一つとして役立たせる。金も貢いで貰わねばならない。そう決意したシイコの放つ熱は、異様な欲望の昂りとして感知され相手の心を掴む。生の欲望と欲望がまるで呼応するように、互いに刺激し高め合っていた。

 

シイコは高官のズボンを下ろし、すでに硬くなった男性器を手に取る。細く長いそれを手に取り、彼女の指は繊細に動き愛撫を始める。だが、その動きは計算され、高官の反応を観察しながら快楽を最大限に引き出すものだった。

 

シイコは唇を寄せ、熱い舌で先端をゆっくりと舐める。シイコの舌は高官の敏感な部分を巧みに刺激し、彼の息を荒くさせる。彼女の動きは恭順に見えて、完全に主導権を握っていた。部屋には湿った音と高官の呻き声が響き、シイコの耳は赤く染まる。

 

「くっ…なんて女だ…!」

 

高官が呻く中、髪をかきあげて短くシイコは答える。

 

「だって…貴方に喜んで欲しいですから…。」

 

彼女の声は甘く、誘惑に満ちている。やがて高官は限界を迎え、シイコの口内に熱い飛沫を放つ。彼女はそれを飲み込み、恭しく、しかし妖しく舌で清める。彼女の目は高官を捕らえ、まるで彼を自分の虜にするかのようだった。

 

高官がコンドームを手に取ろうとすると、シイコはそっとその手を押さえた。生がいい、生に限る。男を早く満足させ、間違いなくリピートさせる。その為にシイコが支払う簡単なリスクなのだ。危険は承知で、でも勝つ為には絶対に必要なリスク。

 

「それ、必要ありません。」

 

彼女の声は柔らかく、しかし誘惑の力が強く込められている。

 

「必要ないって…それは本当にか?」

 

先程の将軍と同じように、高官が驚きと興奮を隠せない声で尋ねる。スーパーユニカムがそこまでのサービスをするとは、容易には信じられないのだ。

 

「ええ、コンドームなんて使わない方が…もっと深く繋がれるわ。だって、その方がずっと気持ちいいもの。」

 

シイコの言葉に、高官の目は欲望で輝き、彼女の誘惑に完全に落ちた。シイコは高官のシャツを取り外して男を素裸にすると、彼をベッドに誘い後背位の体勢を取る。彼女の腰は高く掲げられ、黒いレースの下着が秘部をわずかに隠している。シイコはベッドの上で尻を高く突き出し、まるで完全に屈服した雌であるかのように振る舞う。そして彼女の腰の動きは巧妙で、その大きな尻で高官の動きを誘導していた。

 

男が目の前に手を伸ばし、黒いシイコの下着を剥ぐ。取り除かれたレースの覆いの下は、よく熟れた熟女の秘所が顔を覗かせる。彼女の秘部はすでに芯から濡れていて、準備万端なその様子は男を悦ばせ興奮を誘うのに充分だった。

 

高官はシイコの腰を掴み、ゆっくりと背後から挿入する。シイコの体は熱く、男を喜んで受け入れる。柔らかく丸みを帯びた、ほんの少しだけ産後に増えた肉が柔らかに男のゴツゴツした手を受け止める。シイコは背後から見知らぬ男に犯される快楽に浸り、恭順を装いながらも淫らに喘ぐ。

 

「ん…っ、すごい…!」

 

シイコの声は短く、しかし男の情欲を煽り立てるように妖しく響く。シイコは頬を興奮で赤く染め、その瞳を潤ませていた。シイコの小さな体は、男が犯す動きに合わせて揺れている。部屋中に濡れた音とシイコの喘ぎ声が響いた。

 

男はシイコの動きに翻弄され、その身体の誘惑に溺れた。シイコは男に屈服する恭しさを崩さないが、しかしその腰の動きで男をリードしてより深い快楽の波に導いていた。やがて限界を迎えた高官は唸り声を上げた。快楽に抗う余地もなく、また目の前の娼婦に遠慮する必要も認めず彼はシイコの体内に熱い奔流を放つ。シイコは小さく尻を震わせて、恭順を示したお行儀の良い仕草でそれを受け止める。果てた男女はなおも結合したまま、互いに吐く荒い息遣いを聴きながら体液が混ざり合う様子を感じ合っていた。

 

事後、シイコは高官の男性器を唇で清める。そして妖しい微笑みを浮かべた。高官はシイコの黒髪を撫でてぐちゃぐちゃに乱しながら、彼女の口技がもたらす快楽に溺れた。そしてシイコの魅力に完全に籠絡され、放心したようにベッドに倒れ込んだ。

 

「ご満足、頂けたかしら?」

 

微笑みながら淫靡な笑みを浮かべるシイコに、高官は満足そうな頷きを返す。

 

「ああ、再訪すると約束しよう。」

 

裏返しの約束に男を心の底から満足して、シイコは男の吐精したカスをゴクリ、とその喉を鳴らして飲み込む。そして赤い舌を示して、飲み下した事を証明して見せた。そうやって男の支配欲を刺激して、再訪の約束を守らせ虜にするつもりだった。

 

 

[少年の横取り]

 

シイコは小間使いを呼んで、汚れ物の洗濯とベッドメイクを頼んだ。特に急ぐのはベッドメイクだが、衣装の代わりも必要だった。連邦の制服は酷い有様だったし、下着でさえ汚れている。幸い館はその機能故に色気を売る下着には事欠かないが、長持ちさせる為に丁寧な洗浄は必須だろう。

 

小間使いにチップを握らせ、丁寧な対応を頼む。シイコの客は気前よくチップを弾むので、懐具合は悪くない。優良顧客の回転数を上げる為には、裏方の協力も不可欠だ。シイコはパイロットがメカニックと仲良くする感覚で、小間使いの少女達を自分に有利になるように手懐けようとしていた。

 

「それでは、良さそうな客がいたら私の所に連れてきてね。」

 

そう頼んでから、シイコは一仕事終えたとばかりに前の客の置いていったタバコに手を伸ばした。軍人をやっていると、タバコとは仲良くなる。客の合間にストレスを発散して頭を空っぽにするのに、タバコほど適したものは存在しなかった。

 

シイコは黙ってタバコに火をつける。そして待ちかねた様子で、最初の一服を楽しんで吐息を漏らした。

 

そんな最後の傍で、チップを貰ってホクホク顔で洗濯物を運び出すのはヴァーニと呼ばれた少女だ。そしてチップを握りしめて、思い詰めた様子でシイコの様子を伺っていたのはカンチャナと名乗る少女だった。

 

「あの、お話が。」

 

「あら、何かしら?」

 

下着姿で紫煙をくゆらせながら、シイコは小間使いの少女に返答した。

 

「優良の恋人さん、連れて来て欲しいんですよね?」

 

「ええ。優良なお客様なら、そうね。」

 

シイコは小間使いに優しくも怪しく微笑む。早く目的を達成する為に、シイコは全力を尽くす必要がある。客を増やしてくれるなら、大歓迎なのだ。

 

「本当はお姉様が相手をする事になっている方がいます。でもお客様が部屋を間違えた事にして、そちらにご案内できます。そのまま相手をして仕舞えば、特に特別な初めての恋人さんは途中でチェンジとかできません。」

 

ヴァーニの話に耳を傾けながら、シイコは察した。特に評判の良い娼婦には特別な依頼が入るらしい。それは身分の高い或いは金持ちの子弟が受ける特別な筆下ろし教育の場。童貞のまだあどけない少年を玩弄できるのは娼館ならではの体験と言える。それは男達を過分にもてなして、少しささくれだったシイコの心を癒してくれるかもしれない。どこか満たされない乾いた思いを抱くシイコは、その話に興味を示す。

 

「…そんな勝手して、貴方達は叱られないの?」

 

ヴァーニは自信を込めて答えた。

 

「お姉様なら、きっと笑って許してくれます。支配人は怒るかもしれないけど、恋人さんが好きな女に惹かれてしまうのは仕方がないで済まされる事が多いです。」

 

「そう、もし上手くいったら貴方達にもチップの分前を上げるわ。」

 

「お金は要りません。でも、定期的に引き受けてくれて、それでお姉様の負担が減るなら…」

 

ヴァーニは俯きながらそう答えた。チップも必要ないならシイコには願ったり叶ったりだ。お姉様と呼ばれる娼婦が小間使い達に心酔されている様子を少し怪訝に思いはしたけれど、シイコはヴァーニとの取引に応じた。

 

 

 

「そのお部屋でお姉様がお待ちです。」

 

カンチャナとヴァーニは、少年を上手く誘導した。控え室で待っている間にたっぷりと水分を補給させ、使用中だからと遠い方のトイレに誘導する。それ自体は顧客同士が鉢合わせしない為によくある事。そして、その結果として少年が違う部屋を訪れるのも手隙の娼婦がその少年を受け入れてしまうのも起こりうる事故だ。

 

普通は娼婦を指名するので、馴染みの娼婦と入れ替わるなんて事は起きない。あるとしたら、急な生理や体調不良で娼婦が役目を果たせない場合に限られる。

 

しかし少年の初めての相手というのは、絶対に娼婦とは初顔合わせの場となる。客である少年の父親が指名した娼婦ならすり替えは問題だが、支配人の裁量に任せられている場合も多々ある。そんな時には少年さえ満足させて仕舞えば、すり替わりがバレても問題となる事はまずない。娼婦同士の取り分で揉めるくらいだが、ララァはそこはあまり拘らない。カバスの館にずっと居るのは夢で見た客に迎えに来てもらう為で、娼婦の仕事は生きる為に仕方なく続けているだけだからだ。

 

カンチャナとヴァーニが見守る前で、促されて少年がドアをノックする。

 

「あら、いらっしゃい。私で大丈夫かしら?」

 

扉を開いて、シイコが優しく問いかける。少年は初めてを体験する女性の姿に緊張を隠せない様子だったが、それでもドギマギした様子ながらしっかりと頷いた。

 

「そう、良かったわ。それじゃ、楽しみましょう。」

 

シイコは黙ったままヴァーニと視線を交わすと、少年を部屋に導き入れた。大丈夫そうだと見極めて、カンチャナとヴァーニも姿を消す。少し落ち着いて行為が始まってしまった頃に支配人に報告すれば、後は万事丸く収まる筈だった。なぜならこのカバスの館では、客の要望こそ何よりも優先されるからだ。自分からシイコの部屋を叩いてノックしたのは監視カメラで記録されている。それはつまり、少年が満足する限りは問題が生じない事になるのだ。

 

「私はシイコ。ね、貴方のお名前は?」

 

「僕はシュウです。よろしくお願いします。」

 

「シュウくん、ママの部屋へようこそ。」

 

シュウと名乗った少年は緊張した面持ちでシイコの部屋に入った。その部屋は前の客がシイコを訪れた痕跡がありありと残っていた。汚れているわけではない。ベッドも綺麗にメイクされ綺麗に整っている。しかし、余計なものがなく男が女を抱く為の設備しかない部屋な事。娼婦としての日数の浅いシイコには女らしい私物など皆無な事。そして何より空気中に残留する生々しい男女のまぐわいの痕跡が、ちょっとした清掃では拭い取れない濃度のフェロモンを醸し出していた。

 

シイコの様子も、彼がこれまで接して来た当たり前の女性の雰囲気ではない。黒いレースの下着姿で、首輪が首に嵌められている。その身体にはシャワーで流した後も、キスマークが刻まれていた。剥き出しにされたシイコの肌は濃密な快楽の名残で微かに火照り、女の素肌に慣れない少年の心をざわめかせる。シイコの目は欲望に燃えていた。目の前の少年を自分のものにする決意が、彼女の小さな体から獣のような気配を放出させていた。

 

「坊や、それじゃママ魔女がたっぷり可愛がってあげるわ。」

 

少年に語りかけるシイコの声は甘く、しかし危険なほどに貪欲だ。少年は頬を赤らめ、目を潤ませながら頷く。

 

「シイコ…さん、僕、初めてで…。」

 

「ふふ、知ってるわ。ママが全部、教えてあげる。いい子だから、全部私に任せなさい。」

 

シイコは少年をベッドに押し倒し、乱暴に服を脱がせた。そしてシイコはシミひとつない滑らかな肌に頬擦りした。彼女の手は少年の華奢な体を貪るように撫で、彼女の唇は少年の首筋や胸に這わせて楽しむ。欲情した少年の肌は熱く、心臓の鼓動がシイコの指先に伝わる。

 

シイコは待ちかねた様子で少年のズボンを下ろし、すでに硬くなった幼い男性器を手に取る。シイコの指は貪欲に動き、少年を刺激する。皮も満足に剥けていない少年に、しなやかな女性の指が絡まる。シイコの唇が皮を剥かれた少年の先端に触れ、熱い舌が絡みつく。

 

少年は小さく悲鳴を上がるように喘ぎ、シイコの黒髪を握った。少年を襲うシイコの乳首は興奮で固くなる。頬を興奮で赤く染めたシイコは、少年を満足させる以上にまず自分の欲望を満たそうとしていた。その激しさには、未発達な少年の心と体を一度の性行為で永遠に歪めて壊しかねない危うさが漂っていた。

 

「シイコさん…っ、気持ちいい…!」

 

絞り出された少年の声は震え、その反応にシイコは妖しく微笑む。

 

「もっと感じてなさい、坊や。そしてこのままママのものになりなさい。」

 

彼女の口による奉仕は少年の男性器の根元まで及び、舌は幼い睾丸を口に含み弄んでいる。手と口による刺激が続き、少年はすぐに限界を迎える。シイコの顔面に向けて避ける間も無く容赦なく熱い飛沫が放たれた。シイコは飛び散った精子が眼に入らなかった事に感謝しながら、手で救うと美味しいクリームを舐めとるような仕草で口に含んだ。そして彼女はそれを飲み込み、舌で貪欲に少年の男性器を清める。

 

「まだ、出来るでしょう?だってメインが、まだですものね。」

 

そういってシイコは少年の男性器を刺激しながら、自らの下着を脱ぎ捨ててその秘所を少年の目に晒した。すっかり濡れそぼったシイコの女性器は、早く少年を食べたくてその口を開いている。初めて見る女性器、淫靡なその光景に少年が息を呑む。シイコの口の中で、少年の男性器は再び硬さを帯びる。もう簡単に射精させないように気をつけながら、シイコは刺激する対象を少年の睾丸に変更していた。今はこの小さな少年の睾丸で、新たな精子の製造が始まっている筈だ。ここが元気な限り、シイコと少年は朝まで愛し合える筈なのだ。

 

「コンドーム、つけますか…?」

 

少年が戸惑いながら尋ねる。親に持たされたのだろう。彼の手元には小さな箱が握られていた。シイコはその箱を取り上げて横に押しやると、首を横に振る。

 

「それ、いらないわ。だってその方が何倍も興奮するし、気持ちいいじゃない。」

 

少年の目は驚きと興奮で輝いた。そうなるかもしれないと父親に匂わされていても、そんな無責任で危ないことをしていいのか。目の前の綺麗なおばさんは、少年の味方ではなく彼を全力で堕落させる存在だった。そして少年は彼女の誘惑に負けた。

 

少年は黙って、ただシイコの言葉に頷く。

 

(合意してくれた事だし、それでは頂いてしまいましょう。もう待てないもの。)

 

ペロリとシイコは舌舐めずりをすると、少年を襲いにかかる。少年の上にまたがり、手を彼の男性器に添えて騎乗位の体勢で挿入を果たした。シイコの秘部は熱く、少年の男性器を貪るように受け入れる。少年が感嘆の声を漏らした。その幼い男性器は、シイコの放つ熱に覆われて焼けるような快感に浸されていた。

 

(この子、今日の客の中で一番硬くて太いじゃない。)

 

相手の逸物に満足したシイコは少年の胸に手を置き、激しく腰を振る。彼女の動きは自分本位で、まるで少年を壊すかのように貪欲だ。少年はシイコの熱と力に圧倒され、悲鳴のような喘ぎ声を上げる。

 

腰を振るシイコの目は潤み、快楽に溺れるメスのように喘ぐ。彼女の秘所は齧り付くような勢いで、少年を咥え込んでいた。シイコの唇は少年の首や胸に何度もキスを刻み、強烈な吸い付きで赤い痕を無数に残していく。部屋には濡れた音とシイコの喘ぎ声が響き渡り、少年の心を生々しい大人の女の世界に引き摺り込んでいく。

 

「あ…っ、シイコさん…!」

 

「ん…っ、坊や、もっと…ママの欲望を満たして…!」

 

絶頂を懇願する少年の声を押し留めようと、シイコの声は熱を帯びている。その声は少年を支配し、射精を遅らせる。彼女の体は少年の動きに合わせて揺れ、乳首はさらに硬くなる。我慢に我慢を重ねた少年もやがて限界を迎えた。

 

(本当にこのままでいいのだろうか。)

 

少年が耐えていたのは挿入は生でも膣内射精まで許されているか確信が持てなかったからだ。外に出せと要求されると半ば覚悟していた。しかしシイコはそんな段階をすっ飛ばす。最後まで少年を楽しみ、男性器を抜く事など許さなかった。

 

上から押し当てられ拘束されるままに、少年はシイコの体内に熱い飛沫を放つ。温かな広がりを膣内で受け止めたシイコは大きく喘ぎ、律動する少年の放つ欲望を全て受け取った。徐々に動きが静止していく中で、ママ魔女は組み伏せた少年をずっと抱きしめていた。

 

シイコが少年から体を引き抜く。その痛みに似た快感は、果てた後の少年を強く刺激する。事が終わり、ベッドに力無く横たわるままの少年にシイコはまとわりついた。そして彼女は少年の男性器を唇で清め、満足げな微笑みを浮かべる。

 

「ね、もう一回出来るでしょう。ママと、朝まで愛し合いましょう。」

 

淫らに誘うシイコ。その手が容赦なく少年の股間に伸びる。少年がいくら泣き叫んでも、シイコは少年を刺激する手を止めなかった。彼の身体に忘れえぬ快楽を叩き込み、何より自分がその新鮮な体を楽しむ。少年の精を啜るシイコは、まるでサキュバスあるいはインキュバスのように少年の夜を支配していた。




翌朝、全精力を使い果たした少年が目を覚ます前に、小間使いのカンチャナとヴァーニが静かに部屋に入る。少年の体に刻まれた無数のキスマークを見て、二人は顔を見合わせて苦笑した。客の介抱は慣れているが、この年でここまで激しく愛された様子を見た事はなかった。

カンチャナが少年を叩き起こし、服を着せながら囁く。

「坊ちゃん、大丈夫ですか? 昨夜は少し…いや、かなりやりすぎでしたね。」

少年は満足げな笑みを浮かべながらも、どこか放心した様子で頷く。首や胸、腹部に残る赤いキスマークは、彼がシイコの欲望に翻弄された証だった。

「さあ、こちらへ。」

ヴァーニが少年を支え、部屋から連れ出す。小間使いの2人と入れ替わるようにして、シイコの部屋を一人の娼婦が訪れた。

「あら。」

きっと自分が客を取った文句を言いに来たのだろう、とシイコは察した。しかし少年との関係は合意の上の事。一夜を過ごしたのは自分なのだ。

「昨夜は、美味しいチェリーをご馳走様。とても、美味しかったわ。」

そういってシイコは舌舐めずりをして見せた。そして彼女が、支配人からララァと呼ばれていた事を思い出す。売れっ子で上客がつく娼婦で、少し特別扱いされていた。エキゾチックな雰囲気で、若く美しい。人気の娼婦なのだろう。

「シイコさん、余り勝手なことはお控えください。それに、若い少年相手にやりすぎは困ります。」

シイコはララァの抗議に肩をすくめると、不敵に笑って見せた。

「ふふ、だって早く百人斬りしないと、坊やの元に戻れないのだもの。ララァさんも、私を早く追い出せるように協力してくれると助かるわ。」

ララァはため息をつきながら、仕方なく応じた。

「貴方の気持ちは分かりました。私が手持ち無沙汰なのは問題ありませんが、恋人さんに満足して頂けるようにしてくださいね。病気をうつすような事は、論外ですよ。」

「ええ…それは勿論。」

シイコがそう返すと、注意を終えたララァは自室に引き上げていく。それを見送るシイコの心は、未だ戦争の狂気と快楽の狭間で揺れ続けていた。坊やの元に帰る決意だけは揺るがなかったが、しかし戦うべき場所を得たかのような奇妙な充足がシイコを支配していた。

(目標を修正して、クランバトルに使えるMSを手に入れて帰るのも良いかもしれないわ。)

壊れたゲルググを補償するなら、少し頑張って次の搭乗機を入手しておくのも悪くない。全てを諦める気がないシイコは、彼女の望みを果たす為にカバスの館で百人斬りへ挑んでいた。

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  • ママ魔女は夜も連戦連勝
  • クラバの敗北ヒロインまだ他にいるよ?
  • 軽キャノン乗りまだ他にいるよ?
  • 次は赤毛ヒロイン投入で!
  • いいぞ、もっと、もっとやれ!
  • そろそろ処女を出して欲しい
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