※この作品はR-18です。

メイちゃんと短小早漏オジさん   作:国英

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まちあわせとぱんちら

「オジさん、チューしよ♡ー」歩きながら隣の常治に囁くメイ。

「か、帰ったら……ね」

「!♡ はーい♡」目をハートにするメイ。

「……、……」いやな汗が頬を伝う常治。

 

 この頃、駅のホームでメイちゃんが待ち伏せするようになった。

 

 職業学校の帰りの時間を把握されているので――さすがに毎日ではないが――二、三日に一度の割合で駅のホームでお出迎えされている常治。帰る時間を一時間ズラしてみて、流石にもう諦めて帰ったのでは、という頃合いに駅のホームから抜けた辺りで、一時間待っていたメイと鉢合わせてから、常治は一時間ズラすようなことはもうしないと心に決めた。又、スマホを最近手に入れたメイとの連絡先も交換したので、待ち合わせする際は「猫のスタンプ」、今日は行けない場合は「犬のスタンプ」を使うといった方法で連絡SNSを使っている。

 

 本日もメイと待ち合わせをしていて、帰り際の道を一緒に歩いていると、隣からメイが何度も妖艶に囁いてくる。流石に外でキスをする勇気と、見つかった場合のリスクが大きいので(「お世話」されている時もリスク大であったが)、いつも常治の家に帰ってから、というのがお決まりのフレーズである。

 

 玄関を潜るなり、すぐにメイは常治の胸へと抱きつき、首の後ろへ手を回してぶら下がってくる(驚くほどメイの身体は軽いのと、最近筋トレを始めた影響もあって受け止められるくらいにはなっている)。そうされるとメイの身体、背中に手を回して、すこし常治は屈むと、メイは顔を上向きにしながら、唇がどんどん近づいていく。

 

 ちゅ、ちぅ。

 帰るなり玄関先で少女とキスをしあう。

 少し触れて、少し離れて、もう一度また優しく触れる。

 そうしてから離れていく。柔らかい瑞々しい若さの塊のような感触の唇と触れ合うと、これまた気持ちがいいのだ。日々のストレスと共に大事な倫理観(もの)も溶かされていくようであった。ゲームのステータスでいえば「淫欲度」なるものがあれば、それに常治の中の値はどんどんブラスされていくだろう。

 

 そもそも、メイという美少女に自分からキスをしている段階でアウトだということを常治は棚の上に上げきっていることにも無自覚になるくらいには、メイに心が傾きつつある。体裁がなんだ、と言ってしまえるくらいには顔の面も厚くなってきているかもしれない。

 

「ぷはっ……」慣れないキスに息を整える常治。

「ふへぇ………♡」幸せの絶頂に浸る様子のメイ。

 

 しばらくメイが放心してから、我に返り、玄関で靴を脱いで、二人で家に上がる。部屋に入ると、室内には少しだけメイの私物も増えてきているのだがそれらが目に入る。メイが家から持ってきたゲーム機や漫画雑誌なんかも置いている。

 

「ゲームする?」ゲーム機を見ながら誘ってくるメイ。

「あー……ちょっと今日の復習をしないといけないから。それが終わったらやろうか。……うん、先にやっておいて」

「はーい♡」元気よく頷くメイ。

 

 常治は最近になって、メイの影響でゲームをするようになった。かなり前、それも大学時代等に友人宅にて複数人でするゲームに触れる程度であり、家庭内でも軽く嗜む程度で、携帯ゲーム機には触れてこなかった人生だったが、やってみると案外楽しいことに気が付き、少しずつ色々とゲームをしたりしている。

 

 メイはカーペットの上に俯せに寝転がり、据え置きにも携帯機にもなるゲーム機で遊び始めた(今は携帯機モードだ)。制服を着たままはしたなく、足を伸ばし、時々足をばたつかせたりしているのだが。

 

「~~♪」(足ぱたぱた)

「………」赤面してしまう常治。

 

 机の横の位置に丁度沿うように寝転がっているメイなのだが、丁度、アングル的にローテーブル前に座椅子に座っている常治からすれば、彼女の制服の黒のプリーツスカートの中身がばっちり見える位置なのである。

 本日は緑色と白色のストライプ生地の少女らしい下着(ショーツ)を履いていて、くるぶしまで覆う白い靴下を履いた足が、片方ずつパタつかせる度にチラチラとスカートの中が見えてしまう。男の習性で、下着が見える度についチラ見してしまい、そんな自分に気が付き、自己嫌悪し、溜息をつく常治。こんもりと股間に血が集中し、遅々として復習が進まないが、何とか復習の為のノートに今日の内容を書き込んでいくのであった。

 

「終わったよ、メイちゃん。……ん?」

「すぅ……」

 

 いつの間にかメイは眠っていたようである。体勢的には携帯ゲーム機の画面が起動したまま、カーペットの上で身体を伸ばしきり、すやすやと可愛らしく寝息を立てて眠っている。帰り道で聞いていたが今日は体育があったらしい。それにメイの通う白亜学園の勉強は初等部から中等部にかけての期間は大変と聞いている。勉強疲れもあるだろう。

 

 常治は薄いブランケットを持ってくると、メイの腰回りにかけてあげる。ベッドにメイを運んでも良かったが、メイはこの常治宅でなるべく起きていたいようで、眠気でうとうとしても、彼女なりに頑張って起きようとする傾向がある。

 そのため、居眠りした時、常治はなるべく寝かせてあげたいという気持ちもある。なので、そのままで居させてあげた。

 

 ゲーム機の方をスリープにし、元の充電スタンドの位置に戻す。そうしてから常治は職業学校で使っている教科書をメイが起きるまで読むことにした。

 

 メイが目覚めたのは夕飯前の時間であり、気づけば一時間近く寝ていたことに申し訳無さそうにしたが「気にしないで」と常治は笑いかけるのであった。

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