おかしな世界に生まれ変わったな、と。今でもそう思う。
人口を構成する男と女という二つの性に加え、第三の選択肢として存在している両性具有。いわゆる、「ふたなり」の存在もそう。
そんな「ふたなり」は生まれついての無尽蔵な精力を持っているから、強姦をしてしまっても「ふたなり」ならば、仕方が無いと容認する価値観もそう。
だから、なるべく性犯罪を減らそうと、「ふたなり」に求められたら出来るだけ性処理を行わなければならないという法律もそう。
そう、そう、そう。全てがそんなで、全てがおかしい。まぁ、この世界でおかしいのはオレの方なのだけど。
でもやっぱりオレを構成する常識は前世産のもので、オレ固有の倫理観とか、その他もろもろが「え、マジ?」と思ってしまうのだ。
ただだからと言って、オレがこの世界に順応できていないという訳ではない。
たしかに生まれ変わって、最初の頃。小学生の中学年くらいの頃、周囲の「ふたなり」の子たちが精通を迎え、周囲の女友達を孕ませるべき雌として無自覚に自覚してきだす頃はオレも反発した。
その頃のオレはまだ自分が男だって意識が強くて、女として見られることを嫌がっていた。
仕方がないだろう。それまで仲良く遊んでいた隣の席の子とかが授業中、ジッと自分の方を、もっと詳しく言えば胸とか股とか、そう言った性的な箇所ばかりを見つめてきて、股座を大きくしている様なんて場合によってはトラウマものだ。
だがやはりそれももう過去の話。
今のオレは、この世界に反発なんてしていない。郷に入っては郷に、というやつか。いいや、若干違うか。
長い時間をかけてこの世界の常識と、当たり前に慣れたのだ。
いかんせんあの頃のオレの「ふたなり」の性欲の基準を前世のオレ、つまりは男を基準に考えてしまっていた。可愛い子を見かければムラッとするし、溜まっていれば外でも勃起してしまう。そんな、感じの性欲レベルで。
それが間違っている、ということに気が付かせてくれたのは双子の妹、ハルナの存在だった。まあ、双子の妹と言っても、あっちは「ふたなり」だが。
ハルナは生まれつき、どっちかと言うと我が弱いタイプの子だった。友達はいるけど、前には出ない。意見は持ってるけど、外には出せない。そんな感じの、ちょっと弱いタイプのよくいる子。
そんな子だからか。
あの子は、精通を迎えた頃に誰にも相談できず、一人で抱え込んでいた。
「ふたなり」の子たちは、精通を迎えるとまるで抱えていた爆弾が大爆発を起こすように、大きな性欲を抱くようになる。これは世界の常識で、そしてオレが軽く見ていた当たり前。
『ふん、そりゃあ精通したら性欲だって人並みに抱くようになるだろうさ。男だってそんなもんなのに、なんでそんな大げさな』
そんな感じに甘く見ていた。だが、それは間違っていたのだ。問題は、問題になれるだけのポテンシャルがあるから問題になる。
『おねえちゃん……、助けて……っ』
数年ぶりに見た妹の泣き顔だった。目元を赤く腫らせ、声を震わせて、只管に泣いて。
いったい何事だ、とオレがハルナに駆け寄ると彼女はギュ、とオレの腰を両手で掴んで。『おねえちゃん、おねえちゃんっ』って必死に言いながらすり寄ってきて。
仔細は省くが、その日オレは「ふたなり」という性別の性欲を知ったのだ。
例えるのなら止まらない湧き水、治まらない暴動、制御できない暴走。そんな類のそれだ。こんな抽象的な言い方を避けて、もっとストレートに言うのならティッシュ数箱分、ゴムで言えばダースが余裕、とか。そのレベル。ちなみにソレで足りる、という訳ではなく、無くなったらそのまま、的な意味で。
男のそれとは程度が違うのだ。言ってしまえば生まれついての飢え、飢餓が毎日のように襲い掛かってくるようなもの。
それを知ってしまったら、反発なんてできるわけもない。生れついての油田を、諫めるなんておかしな話だろう。
おかしいな、とは思う。変な世界だな、とも思う。
でも、納得はしたし、寄り添うこともできる。別に、反発する理由もない。オレだってこの世界に生きる一人になったのだから。
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「……」
コンコン、コンコン。
「ん……」
一人、自室で本を読んでいると、背後の壁からノックオンが聞こえてきた。
時間のようだ。
「は~い、ちょっと待っててな~」
コンコン、コンコン。
「待てって、待てって。すぐ行くから~、っと」
読んでいた本に栞を挿しこみ、机に本を置く。それから念のため汚れないように、と適当なもので上から覆った。
コンコン、コンコンコン。
「あ~あ、今日も大変そうだなぁ」
次第に早くなるノック音に、鳴らし主の焦燥を感じ取る。声も無いのに、『もう待てない!』と叫んでいるよう。本当に大変だな、「ふたなり」は。
「待っててな、ハルナ~。今行くから~」
すた、すた、と自室の中を横切る。東の壁側に会った机から、西の壁側へ。目指すは変なカーテンだ。
コンコン、コンコンコンコン。
「あ~あ~」
変なカーテン、というのは、なんていうか、変なカーテンだ。なんでもない壁に取り付けられている、小さな小さなオモチャみたいなカーテン。四方20センチもないくらいのサイズ感。
設置目的は、昔開けてしまった壁穴を隠すためのもの。見栄えが悪いから、というか、隣の部屋。ハルナの部屋と、オレの部屋とが互いに覗き合えるって言うのは不健全だから、と設置したもの。コレが無かった頃は、ハルナのヤツ、一日中こっちを覗き込んではシコりまくって、壁にぶっかけ捲り。壁紙張替え、なんてことになってしまったことも起因している。
「いいぞ~」
反対の壁にたどり着いたオレは壁を軽く、コンコン、と叩く。それが合図だ。
「……っふ」
ザー、とカーテンを横に開けばこぶし大程度の穴がぽっかりと顕れる。
穴の位置は床から1メートルくらいか。まあ、ようは腰辺り。昔空いてしまった穴の癖してちょうどいい位置だな、と思ってしまう。
なんてことを考えながらオレはしゃがみ込む。いわゆる蹲踞ってやつだ。いろいろ試して、コレが一番楽だと気づいた。
「いいぞ~」
最後に一度、壁の穴に向かって声をかける。オレはもう、準備は終わったから、と声は出さず、ジッと待った。
まぁ、待つと言っても。
「……っ」
そんな時間、1秒も無いのだが。
声をかけた瞬間、その穴の奥から、ぬっ、と現れたのは黒光りする太く、長い棒。昔はオレも持ってはいたが、今はもう持っていないソレ。まあ、前世より今世のがこれと長時間触れ合ってる気がしなくもないけど。
(何度見てもおっきいな……)
それが何か、誰のものか、なんて考える間でもない。もう、10年ほどの付き合いだ。見覚えだってあるし、大体のことは熟知している。
敏感なとことか、味とか、臭いとか。いっぱいいっぱい知っている。なんてったって10年だ。
「♡♡」
先端はビクン、ビクンと待ちきれないと跳ね上がり、先端からは濃い匂いの先走り汁が光っている。昔はえぐみに感じていた臭いが鼻先に届く。今では嫌いではない臭いになったからか、下腹部がじゅんと重くなる。
……、早く、咥えたい。
「あ~……、ん」
かぱり、と大きく口を開き、ぱく、と咥えこむ。
瞬間、舌先を貫き、脳をぶっさす濃い精の臭い。マグマのように熱い竿が、オレの舌を焦がしてくるよう。敏感な上顎は、立派なカリ先がぐりぐり引っかいてきてくすぐったい。
「ん~、ん~~♡」
ぐい、ぐいっ、と奥へ奥へと咥えこもうと頭を送る。長い竿はグググ、とオレの喉を犯しながらドンドン侵入していった。
しばらくするとオレは、壁の厚み分短く成ってるとは言え、十分に長い竿をすべて咥えこんでいた。
(あ~♡うっま、妹ちんぽうまっ♡なんでこんな愛おしいんだろ♡)
ゾリゾリっ、と舌で竿の裏をなぞり味を確かめれば、脳が沸騰しそうになる。もっと身近に感じようと、下品なのはわかるが口をキュっ、と窄め下品に咥えこむ。
じわり、と。下着が濡れてきたのを感じる。
これはいったいオレの生まれついての性なのか、それともこの世界の女の標準装備なのか。正直に白状すると、オレはこの、フェラチオ、といった行為がどうしようもなく好きなようなのだ。
口内で身近に感じる逞しいちんぽの形と躍動。えぐみを超えて、旨味にさえ思える精と汗の味。女をイかせるための独特な形状を、唇や舌、頬、喉を使って好きなように愛撫して。
最後に大量の精液をびゅー、って。顔にかけてもらっても、口の中に射精してもらっても、喉奥の胃に叩き込んでくれても。
どれでも全部、愛おしい。
(あ~、やっば。我慢できない、かも……♡)
脳裏に浮かんだこれまでの数々の行為を思い浮かべ、身体がカッと暑くなる。自然と開いている両手が伸びる。片腕は胸に、もう片腕は下に。もはや慣れた行動だ。
「ん~♡ちゅっ、ちゅっ♡んん~~♡」
亀頭の先端にキスをすれば、びくっと震えてさらなるカウパーを迸らせる。その度に先端にかぶりついてはちゅー、っと吸い出せば思ったより多い量の汁が出てきた。
「ぇろっ♡ぇろっ……♡んあ~~♡」
竿裏も丁寧に舐め上げる。舌先でチロチロ、ペロペロとアイスクリームを食べるように丁寧に。
「はむっ♡ん~~♡」
亀頭を口に咥えこみ、べろんべろん♡と舐めまわし、上唇でカリ首を扱く。
全部全部、ハルナが好きなやつだ。
(あ~、キモチいいし、美味しっ♡あっ、乳首イイッ♡)
床の汚れなんて気にしない。どうせ掃除するのだから、無視をする。硬く勃起した乳首を抓り上げ、一心不乱に膣穴を中指でほじりながら、妹ちんぽを味わい尽くす。
(あ~、イキそ♡……イク、イクっ♡)
「イク゛っ♡」
プシっ、と軽く潮を噴き上げながら蹲踞の状態で器用に仰け反る。壁にうっすらと染みを付け、身体をビクビクと震わせた。
「あ~、気持ちイイ♡」
カクっ、カクっ、と腰を上下に軽く振るように震わせながら余韻に浸る。個人的には深イキが好きだけど、夢見心地な気分になれる軽イキもやっぱりいいモノだ。
「……あ、やべっ」
しかし、いつまでもそんなことをしている場合ではない。オレだけ一人勝手にイって、あちらはこうしてお預けだ。
まるでその不満をあらわすかのように、ビキビキと一層硬くなったそれは、悠然と佇んでいる。
「ごめんな~、今イかせてあげるから♡」
すっ、とそのまま壁の前に移動する。さすがにこのままお預けは鬼畜が過ぎる。
「待っててなぁ、ハルナがいっちばん好きなやつですぐヌイてあげるからな♡」
あ~……む♡
「ジュルルル、ジュゾッ……、じゅぶっ、じゅるるるるッ♡♡」
壁にガシリ、と両手を突き姿勢を正す。今度は焦らすやり方などせず、射精を第一にした搾精のフェラだ。ハルナが一番好きな、容赦ないフェラ抜きのソレ。
精一杯ちんぽを吸い上げながら、高速で顔を前後にして扱き上げるテク。口の中の下は縦横無尽に、ベロベロ~、っと竿を舐め上げる。
ただでさえハルナが好きなワザ。それに、さっきまでの甘々フェラもある。
「ジュルルルルっ……んふ♡じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ♡♡♡」
当然、
「ジュル……、んぅっ?!……んぐっ!」
ビュルルルルルルっ!!!
「ん~っ♡ん~っ♡」
びゅーっ、びゅーっ、びゅーーーーーっ♡♡
止まることを知らない大量の射精。一瞬にしてオレの口内を埋め尽くし、喉奥へと入っていく。まあオレも慣れているから、こぼすような真似はしない。次々送り込まれる精液を悉く飲み干していく。
ツン、と抜ける精の臭いに発情を感じ取る。ぷりぷりで固形な舌触りに「ふたなり」という性の力強さを感じずにはいられない。
「……んく、……ぅぷっ、――えっぷ♡」
初めの頃は飲み干すなんて不可能だと思ったであろう大量の精液。しかし、やはり慣れは恐ろしいモノで。一回の射精位なら十分飲み干せる範囲になっている。まあ、口を開けば精液臭いだろうし、よく見れば歯と歯との間に精液が詰まっていてみっともないだろうけど。
「ごちそーさま♡」
「次は、こっちに……ね♡」
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「あっ、……やばッ♡まんこ、イク゛のっ、とま――、ないっ♡」
ぬぽん、と蜜を引きながら膣内から、ちんぽを引き抜く。支えが無くなったオレの身体はそのまま前へと倒れ込み、全身が絶頂の余韻で弛緩して立ち上がれない。
だが、壁から差し込まれているそれは衰えることなく、いまだ力強く漲っているはず。
当たり前だ。それが「ふたなり」なのだ。常識を塗り替える性欲を、舐めてはいけない。まだまだ始まりにすら達していないのだ。
そうでなければ、オレは5度以上も妊娠を経験なんてしていない。
「っは、はぁっ♡」
ちらり、と床をぼんやりと見つめていた視線を壁へと向ける。
「っ♡♡♡」
壁にはもう、先ほどまでオレを貫いていた肉棒が生えてはいなかった。それがどういうことか、オレは知っている。
きぃ、と。部屋の扉が開いた。
「おねぇ……ちゃん♡」
「うん、いいよ。今日もお姉ちゃんのおまんこで♡」
震える手脚で、グルんと床場を転げまわる。下を向いていた姿勢を、上へと向ける。
「いっぱい射精して……♡すっきり、しな?♡」
需要があったらもう1話投稿するかもしれません
なお作中、壁穴フェラから普通にセックスに移動しています これは遠回りですが、主人公がこの世界の常識に順応するモードへの意向の儀式的なものだと思ってください
ようは、素面だと性処理ハズイからまず見えない状態から初めて、ノッてきたらヤりますスタイル