※この作品はR-18です。

魔都精兵のライダー   作:SEEDに出会えてよかった

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7月31日に鬼滅の映画とガヴの映画を観て来ましたけど……一日で2回も号泣してしまいました…

※主人公の能力に新しい設定を追加したので、また設定を読んでいただきたいです。


無欲と本能

 

魔防隊の全組長は、恋から招集をかけられて魔防隊の本部にいる。

もちろんその場には翔も居た。

 

翔「急に何ですかね?」

 

京香「さあな。突然の招集だったからな。」

 

天花「余程の事じゃない限り招集はかけられないから、多分大変な事態なんだろうね。」

 

 

 

 

 

 

 

そしてその後、他の組長も集まり、本格的に説明が行われ始めた。

 

恋「皆、集まってくれてありがとう。」

 

翔「あのー、それで要件は?」

 

恋「今から説明するわ。まずはこれを見て。」

 

すると、立体映像が浮かび上がった。

その映像は、1人の角が生えた女を映し出した。

その姿は、人間の基準で言えば間違いなく美女や美少女の類だ。

格好は和服に似ているが、かなり露出が多く際どい格好だ。

 

翔「この角…間違いない、人型醜鬼だ。」

 

京香「人型醜鬼?」

 

翔「ええ。前に一度、戦ったことがあるんです。木乃実さんの夢の中で。」

 

美羅「夢の中?どういうこった?」

 

翔「その時の人型醜鬼の能力は、人の夢の中に入る能力だったんです。だから僕が木乃実さんの夢に入り込んで、夢の中でその人型醜鬼と戦いました。まあ雑魚でしたけど。」

 

美羅「なんかサラッとスゲェ事言ってなかったか?」

 

天花「確かに。当然のように夢に入り込むって言ってたね。」

 

ワルワラ「さすが翔くんだね。カッコいい。」

 

恋「けど、既に知ってるなら話が早いわ。実はこの人型醜鬼はね、現世に居るかも知れないの。」

 

翔「っ!現世に!?」

 

恋「ええ。実際、最初に目撃されたのも、最後に目撃されたのも、どちらも現世だったわ。」

 

翔「じゃあ急いで探さないと!」

 

恋「それができたらもうやってるわ。今はまだ、手がかりが少な過ぎて探すに探せないの。」

 

翔「そっか……」

 

恋「そこで、ここにいる全組長にお願いがあるわ。この人型醜鬼の情報を探って欲しいの。お願いできるかしら?」

 

京香「了解しました。」

 

天花「同じく。」

 

美羅「見つけてぶっ倒せばいいんだろ?」

 

風舞希「異論は無いわ。」

 

蝦夷「断る理由はないよねぇ〜。」

 

その他の組長も同意していた。

 

翔「よし!じゃあ早速現世で捜索を!」

 

恋「ああ、翔くんはダメよ。」

 

翔「え?」

 

恋「最近頑張り過ぎだから、翔くんはしばらく仕事禁止ね。」

 

翔「…………………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔は今、現世に出かけている。

理由は会議で恋に強制休暇を言い渡されたためだ。

翔が理由を聞いたところ、先日の東の晩餐、そしてその前の異世界での一件など、短期間で翔が酷使され過ぎたとの事だった。

 

翔「うーん…急に休めって言われてもなぁ…」

 

しかし、急な休みだったため、翔は何をしようか迷っていた。

買い物に行くか、水族館に行くか、映画を観に行くか、ゲーセンに行くか。

候補はいくらかあるものの、中々決められずにおり、公園の原っぱに寝そべっていた。

 

翔「どうしようかなぁ………こっそり醜鬼の捜索しちゃおうかな……」

 

その時

 

京香「ここにいたか。」

 

美羅「暇そうだなぁ。」

 

翔「うわぁっ!?」

 

突然、京香と美羅に顔を覗き込まれた。

 

翔「何で2人がここに!?」

 

京香「総組長からの命令でな。翔が勝手に仕事をしないように見張れとの事だ。」

 

美羅「どうやら絶賛仕事しようとしてたらしいな?」

 

翔「うぅ…だって暇ですし…何より醜鬼を野放しにしてると気が気じゃなくて…」

 

美羅「よし、ならアタシらがどっかに連れてってやる。」

 

翔「え?」

 

京香「そうだな。先輩として後輩のリフレッシュを手伝おう。」

 

翔「いいんですか?わざわざ。」

 

美羅「アタシらだってお前の見張り役ってだけで結構暇でな。」

 

京香・美羅(それにここで少しでも一緒にいれば、他のライバルと差をつけられる!)

 

2人は口ではリフレッシュを手伝うと言いつつ、真意は恋愛面でのライバルたちに差をつけたいからだった。

 

京香「翔、どこか行きたいところは決まってるのか?」

 

翔「いえ、候補はあるんですけど、悩んでて。」

 

美羅「なら、全部行っちまえばいいじゃねぇか!」

 

京香「そうだな。妥協して後味が悪くなるより、思い切ってすっきりした方がいい。」

 

翔「じゃあ、そうしましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはスイーツ店を巡り、翔は今クレープを食べている。

 

翔「むふ〜♪」モグモグ

 

京香「中々…ボリューミーだな…」

 

美羅「翔…胃袋まで丈夫なんだな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次はゲーセンでクレーンゲーム。

 

翔「やったー!取れたー!」

 

京香「美羅…これで何個目だ…?」

 

美羅「ざっと数えて…7個だ…」

 

翔の異常なクレーンゲームのセンスにより、殆どが一発で景品を取れた。

しかし、それによって京香と美羅の両手は翔が取った景品で埋め尽くされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は映画館。翔がずっと見たがっていたアクション映画を見たいる。

 

翔「〜〜♪」

 

京香「……」(可愛い…)

 

美羅「……」(可愛すぎだろ…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後。翔は思う存分遊んで満足し、街中のベンチに座っていた。

 

翔「ふぁ〜♪楽しかった〜♪」

 

京香「まあ…翔が楽しめたなら、何よりだ。」

 

美羅「大分ストレス溜まってたみたいだな…かなりはっちゃけてたしよ。」

 

京香「すまない、翔。少しトイレに行ってくる。」

 

美羅「私も行ってくるわ。ここで待っててくれ。」

 

翔「はい!」

 

トイレに向かう2人の背中を翔は見送った。

 

翔「楽しかったなぁ〜。たまにはリフレッシュ休暇を貰うのもいいかもなぁ。」

 

そんなことを言いながら空を見上げて、ふと周りを見ると、何かに引き摺り込まれるように路地裏に入っていく女性がいた。

 

翔「なんだ…!?」

 

翔は全力で走って路地裏に向かった。

 

 

 

 

 

 

翔「ここか!なっ…!?」

 

そこに居たのは、露出の多い和服のような格好をし、2本の角を額に生やし、外見はまさに美少女という人のような生き物だった。

そう、恋から伝えられた人型醜鬼だった。

彼女は、かつて翔が倒した邪劣の息の根を止めた張本人。

『空折』(くうせつ)だった。

 

翔「人型…!こんなところに!」

 

空折「お〜?人かぁ。しかも男とは。よく見ると…中々私の好みの顔立ちをしてる。」

 

翔がよく見ると、空折の向こう側には、追い詰められた女性がいた。

 

翔「その女性に何をする気だ!」

 

空折「なぁに。ちょっと連れてくだけ。」

 

翔「させるかよ…!」

 

翔はベルトを取り出し、腰に巻いた。

そして懐から黄色の3枚のメダルを取り出してベルトにセットし、ベルトの横に付いている丸いスキャナーを持ってベルトを傾けてメダルをスキャンした。

 

キンッ!キンッ!キンッ!

 

翔「変身!」

 

『ライオン!トラ!チーター! ラタラタ ラトラーター!』

 

すると頭部がライオンのたてがみの様になり、両腕には鋭い爪、足はチーターのようなマダラ模様になり動物的な見た目になった。

 

空折「ほぉ〜?妙な力ーー」

 

空折が言い終わる前に翔は駆け出し、頭部から眩い光を放って空折の視界を潰した。

その隙に女性を救い出し、路地裏から出て女性を逃した。

 

翔「早く逃げてください!」

 

空折「早い。それに光を出す力か、面白いな。」

 

翔(先手を打って仕留める!)

 

両腕の爪を出し、再び高速で距離を詰めて斬りかかった。

 

空折「ほいっ。」

 

翔「くっ!?」

 

しかし、そのスピードに空折は反応して反撃した。

 

翔「流石に同じ手は通じないか…なら!」

 

ベルトからメダルを取り出して、緑のメダルを3枚装填してスキャンした。

 

『クワガタ!カマキリ!バッタ! ガータガタガタキリバ!ガタキリバ!』

 

すると、頭部がクワガタのハサミのようになり、両腕にはカマキリのような刃、足はバッタのような見た目になり、全体的に昆虫感が強くなった。

 

空折「また新しい力か。面白い。見たところ虫?美しく無い生き物だ。」

 

翔「虫を馬鹿にするなよ?痛い目に遭うぜ!」

 

翔がそう言うと、なんと翔は分身した。

それも3人や4人では無い。ざっと数えて30人は居る。

 

空折「ほほう!分身かぁ!」

 

翔「行くぞ!」

 

30人になった翔は、一斉に空折に向かっていく。

刃で斬りつけ、頭部からのプラズマで動きを止める。

そこにバッタの脚力でキック。

これがランダムに繰り返される。

その圧倒的な数の暴力で、空折は追い詰められた。

 

翔(このまま畳み掛ける!)

 

翔は再びベルトのメダルをスキャンした。

 

『スキャニングチャージ!!』

 

翔「ハァァァ…!」

 

分身も含め、翔たちは足に力を溜めて飛び上がった。

そして空折に向けてキックを繰り出す。

 

翔「セイヤァァァァァ!!」

 

30人がかりで、翔は空折にキックを叩き込んだ。

 

空折「ガハッ…!」

 

翔「さあ…どうする?二度と人に手を出さず、大人しく魔都に帰るか…この場で俺に倒されるか!」

 

空折「おのれ……よくも…!よくも美しい私の体を傷物に…!!」

 

翔(なんだ…?様子が変わった…?)

 

空折「許さなぁい!!」

 

激怒した空折は翔との距離を詰め、翔の腹部に掌底を叩き込んだ。

 

翔「グハッ…!?」

(な、なんてパワーだ…!)

 

翔が再び空折の居た方向を見ると、そこに空折は居なかった。

 

翔「どこに行った…!」

 

空折は、翔の背後にいた。

 

空折「こっち。」

 

翔「なっ…!?ガアッ…!」

 

空折は翔の背中を蹴り飛ばして壁に叩き付けた。

 

翔「なんて…パワー…だ……」

 

その衝撃で、翔は気絶し変身も解けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「ハッ…!」

 

目を覚ますと、翔はどこかの部屋にいた。

 

翔「ここは…?痛っ…!!全身が筋肉痛だ…そりゃそうか、単独で変身したんだし。」

 

美羅「おっ。起きたか。」

 

すると、美羅が入って来た。

 

翔「美羅さん!」

 

美羅「お前、路地裏でぶっ倒れてたんだぞ。何があった?」

 

翔「実は……人型と遭遇しました。」

 

美羅「なっ…!?マジかよ…!で、戦ったのか?」

 

翔「はい…最初の方は押してたんですけど、アッサリやられちゃって…」

 

美羅「お前でもやられんのか…想像以上にヤバそうだな。」

 

翔「はい。ハッキリ言って、オレと京香さんと美羅さんでようやく互角だと思います。」

 

美羅「わかった。私は報告しておくから、お前は休め。」

 

翔「はい。ありがとうございます。」

 

そう言って美羅は部屋を出た。

そのあと、翔はベッドに寝転んだ。

 

翔(アイツ…ガタキリバでやっと追い詰められるレベルだった。それにラトラータのスピードを見切られた。ヤバそうだ。次会う時は、何としても勝たなきゃ。でなきゃ大勢の人が死ー)

 

ふと翔が寝返りをうつと。

 

空折「よぅ」

 

なんと隣には空折がいた。

そして空折の方を向いた時、空折の手にある羽で太ももを軽く刺された。

 

翔(コイツいつから!?)

 

翔は咄嗟に動いて変身しようとするが、何故か体は動かない。

 

翔(今刺された時に何か入れられたのか…!?)

 

空折「るっはっは!無駄だよ。動きは封じたから。美しい神の技さ。」

 

翔(予想的中かよ…!!)

 

空折「私は空折。いい獲物を見つけたと思ったら、訳の分からない力を持つヤツに邪魔されるわボコボコにされるわで最悪。腹いせにお前を殺そうとも思ったけど、その力が面白そうだから生かしておいて後をつけてきた。」

 

翔(よりによってコイツに目をつけられたか…!)

 

空折「仮乃 翔。紫黒姉が欲しがってる男。女だけの魔防隊に唯一居る男。紫黒姉から話は聞いてるよ。紫黒姉がお前との子供が欲しいんだとさ。」

 

翔(紫黒…?誰だ…コイツの仲間か…?てか子供!?)

 

空折「だからさ、お前を土産に持って帰るんだ。」

 

その時、翔の体が起き上がった。

翔の意思ではなく、勝手に動いた。

 

翔(クソっ!コイツに操られてるのか…!)

 

空折「私の検証にも付き合え。お前は大合格だ。」

 

翔(検証…!?)

 

空折「攫った人間の1人が攫う時に、雄と交わってたんだ。」

 

翔(は…?)

 

空折「そんなに気持ちいいのか、気になってさ。」

 

そう空折が言った次の瞬間、翔の唇は空折に奪われた。

それもチープにではなく、ディープに。

 

翔(舌や腕が勝手に…!)

 

空折に操られ、翔の舌は空折の舌と絡み合い、腕は空折の尻を揉まされた。

 

空折「ん……これ…いいじゃんよ。」

 

そう言って空折は、翔をベッドに寝かせた。

 

空折「神と交わると、人はどうなるのか。試してみよっか!」

 

空折は翔に覆い被さり、その豊満な身体を翔の身体に押し付けた。

 

空折「神の雫だ。残さず飲みな。」

 

空折は、翔の口の中に唾液を垂らし、再び舌を絡めた。

 

翔(く、クソぉ…!!)

 

空折「少しは動けるようにしてやった。舌で神に隅々まで奉仕しな。」

 

そう言いながら空折は胸元の布をめくり、左の乳房を露わにした。

 

空折「ホラ早く…♪」

 

翔「ッ〜〜〜!!美羅さんっ!!」

 

翔は声を振り絞って美羅の名前を呼んだ。

するとドアが開き、美羅が中に入ってきて空折に蹴りを入れようとした。

しかし空折はそれを避ける。

 

美羅「テメェ…!」

 

翔(助かった…)

 

美羅「大丈夫か!翔!」

 

翔「は、はい…命というよりは貞操が危なかったです…それよりアイツを!」

 

美羅「任せとけ!」

 

そう言って美羅は走り出し、壁を突き破りながら空折の腹に蹴りを入れた。

 

美羅「逃がすかよ?テメー。」

 

空折「美しい私を…蹴るな!」

 

空折は美羅の足を掴んで地上にあるヘリポートに投げ飛ばした。

 

翔「美羅さん!!」

 

痺れる体に鞭を打って、翔は立ち上がった。

 

翔「急がないと…!」

 

翔は腰にベルトを巻き、赤、黄、緑のメダルをセットしてスキャンした。

 

翔「変身!」

 

『タカ!トラ!バッタ! タ・ト・バ!タトバ タ・ト・バ!』

 

翔「よし!」

 

バッタの脚力を活かし、翔は美羅の元へ跳んだ。

 

 

 

 

 

 

翔が着くと、そこでは能力で分身した美羅と空折が戦っていた。

 

翔「美羅さん!セイヤーッ!」

 

翔は空折の死角から不意打ちで蹴りを入れた。

 

翔「大丈夫ですか!?」

 

美羅「ああ、何ともねえ。」

 

空折「うーん…お前たち相手だと処刑じゃなくて戦いになるな。」

 

そう言いながら空折は懐から取り出したカードのような物を街にばら撒いた。

 

翔「カード…?」

 

空折「私は戦うことを禁じられてる。戦うようなら逃げろって。」

 

翔が目を凝らしてそのカードをよく見ると、カードには醜鬼が書かれていた。

 

空折「コイツらを街にばら撒いてさ。」

 

翔「まさかアイツ…!?」

 

空折「全・解・放!」

 

空折がそう言うと、カードから醜鬼達が出てきた。

そして町中に醜鬼が現れた。

 

美羅「テメェ…!」

 

空折「何人救えるかな?頑張りなよ。」

 

『何人救えるか』。その問いに対して答えを出す者がいた。

 

翔「何人救えるか?ふざけんな。何人じゃねぇ。怪我人すら出さず全員の命を救うのが、仮面ライダーだ!!」

 

そう言うと翔はガタキリバにフォームを変え、以前の30人の分身とは比べ物にならないほどの分身を出した。

 

翔「全員救う。その上で勝つ!!美羅さん!空折の相手、任せていいですか?」

 

美羅「任せとけ!安心して救ってこい!」

 

すると分身は町中へと駆け回り、醜鬼を倒しつつ民間人を救助し、避難誘導も促した。

さらにこの分身の強みは数だけではない。

分身1体1体が別のフォームへチェンジできるのだ。

 

少女「きゃあぁぁぁ!」

 

『サイ!ゴリラ!ゾウ!』

 

翔「デリャアァァァ!」

 

瓦礫に潰されそうになっている少女を、サゴーゾの力で救い出す。

 

翔「大丈夫?ケガはない?」

 

少女「う、うん…お兄さん誰…?」

 

翔「オレは仮面ライダー。君だけじゃなくて、この街の人をみんな救うヒーローだよ!」

 

すると、そこに少女の母親がやって来た。

 

少女「お母さん!」

 

母親「よかった…!ケガはない?」

 

少女「うん!あのお兄さんが助けてくれたの!」

 

母親「ありがとうございます!何とお礼を言えばいいか…」

 

翔「気にしないでください。それよりも、早く避難を!この先に行けば避難所があります!」

 

そして翔が少女と母親を見送った時、突如辺りに轟音が響く。

 

翔「なんだ!?」

 

音がした方向を見ると、そこには巨大な醜鬼がいた。

 

翔「何だよあれ…!?あんなデカいの見たことないぞ…!」

 

しかし、翔は至って冷静だった。

 

翔「まあデカいヤツほど…この武器が火を吹くってもんだ!」

 

翔は一本の剣を取り出した。

それは、メダジャリバー。

メダジャリバーにセルメダルを3枚装填し、オースキャナーでスキャンした。

 

翔「セイヤーッ!」

 

翔はそのまま剣を振るい、巨大な醜鬼を一刀両断した。

 

翔「巨大化は、敗北フラグってね。」

 

そこへ京香がやって来た。

 

京香「翔!」

 

翔「京香さん!」

 

京香「あの醜鬼を倒したのはお前か?」

 

翔「はい!的がデカいからやり易くて。」

 

京香「まあ、それは一理あるな。」

 

翔「それより、こっちの醜鬼は粗方倒しましたよ。」

 

京香「そうか、こっちもだ。そう言えば美羅は?」

 

翔「美羅さんは人型と戦ってくれてます!」

 

京香「そうか、ならば加勢に行くぞ!」

 

翔「はい!」

 

翔は美羅を信じている。

それなのに、何故か不安感が拭い切れなかった。

明確な理由は無い。しかし、どこか気持ちが悪かった。

 

翔(大丈夫…!美羅さんは生きてる…!必ず!必ず!生きてーー)

 

しかし、そんな翔の気持ちは儚く砕けた。

 

空折「ふーん…♪ふんふーん…♪」

 

翔と京香がそこで目にしたのは、空折の腹部へ吸収されていく美羅だった。

 

空折「また魔防隊?今美羅を取り込んだから…お腹いっぱいなんだよね。」

 

翔「殺す。」

 

翔はただ怒った。

目の前の邪悪に。

甘い考えを持っていた自分に。

 

翔「フンッ!!」

 

翔はラトラータにチェンジし、脚力で加速してそのまま蹴りを入れた。

 

翔「返せよ…美羅さんを返せよ…!返せッ!!」

 

しかし、その蹴りは容易く止められた。

 

空折「美しいパワーだ…流石、美羅の力。」

 

翔「テメェ…!」

 

空折「さあ称えな。この美しい空折を!!」

 

そう言うと空折は翔を空中に放り投げ、そのまま畳み掛けるように蹴りや拳を叩き込んだ。

 

翔「ゴハッ…!」

 

空折「まだまだぁ!」

 

翔が反撃する間もなく、空折の攻撃は続く。

 

翔「ゴフッ…グハッ…ガハッ…!」

 

そしてトドメと言わんばかりに、空折は目一杯の力を込めた蹴りで翔を地面に叩きつけた。

 

京香「翔……!」

 

翔はその衝撃で気絶し、変身も解けてしまう。

 

空折「うーん…このまま殺すのは簡単だけど、それじゃ紫黒姉に怒られるしなぁ。このまま連れて帰ろうかな。」

 

京香「させん!」

 

京香は空折に斬りかかるが、その刀は空折に止められる。

 

空折「ほいっ♪」

 

京香「がっ…!?」

 

そして京香も空折に薙ぎ払われる。

 

京香「クソっ…!このまま、増援が来るまで持ち堪えられるか…!?」

 

その時、突然辺りが揺れた。

地震のような揺れでは無かった。

まるで、ドクンッという脈動のような揺れだった。

 

京香「なんだ…!?」

 

空折「また魔防隊か?」

 

2人が辺りを見回していると、信じられないものが目に入る。

 

京香「翔…?」

 

気絶したはずの翔が立ち上がっていた。

しかしその目は、紫色に光っていた。

すると、翔の体から紫色の3枚のメダルが飛び出る。

そのメダルはひとりでに動き、勝手にベルトに入る。

そしてスキャナーもひとりでに動き、メダルをスキャンした。

 

『プテラ!トリケラ!ティラノ! プ・ト・ティラノザウルース!』

 

変身が完了すると、辺りには冷たい空気が舞い上がった。

 

空折「寒っ…!?」

 

京香「なんだ…この冷気は…?」

 

京香が翔の姿を見ると、その姿は異様な物だった。

頭部は翼竜の翼のように広がり、両肩にはトリケラトプスの角の様な突起があり、両足は恐竜の様になり、紫色の尻尾が生えていた。

 

空折「変な姿だなぁ。美しくも何ともなーー」

 

ドゴンッ!

 

そんな鈍い音が鳴ったと思ったら、空折は吹き飛ばされて建物の壁にめり込んでいた。

 

空折「グフッ…!」

 

音の原因は、翔が空折の腹部に膝蹴りを叩き込んだことだった。

 

翔「……ッ!」

 

翔は足元に腕を突き刺し、何かを掴んで取り出した。

それは、恐竜の頭部を模った様な斧だった。

それはメダガブリュー。

だが、それを取り出した次の瞬間には翔は空折に追い討ちをかけていた。

 

翔「ッ!!」

 

しかし、翔は何も言わずにただ空折を攻撃していた。

そのあまりのパワーで、辺りには暴風が吹く。

 

京香「くっ…!?なんて力!」

 

翔「ッ…!!」

 

翔は冷気を飛ばし、空折を凍らせる。

そこにメダガブリューでの攻撃を入れる。

 

空折「ゴハァッ!クッ…!このぉ!!」

 

空折は翔の腕を掴んで近くのビルへ投げ飛ばして叩きつける。

しかし、翔は瞬きする間に起き上がる。

翔は飛翔する為に頭部の翼を羽ばたかせる。

それによって冷気は辺りに充満する。

その強力な冷気はビルを凍り付かせ、翔が飛び出した瞬間に、ビルは粉々に崩れ去った。

 

空折「バケ…モノめぇ!!」

 

空折は苦し紛れに拳を繰り出す。

しかし、翔の尻尾で脇腹を殴りつけられる。

そのまま地上へと吹き飛ばされ、血液を飛び散らしながら地面にめり込んだ。

 

空折「クソォ!!」

 

翔が歩み寄ってくる中、空折は翔に向かって走り出す。

空折は翔の頭部に蹴りを繰り出すが、ひらりとそれを避けられる。

さらにすれ違い様に腹部をザックリ切られる。

 

空折「ゴフッ…!?」

 

そしてそれにより、取り込んだ美羅が出てくる。

翔は優しく美羅を抱き上げ、京香の元へ運んだ。

 

京香「翔…!」

 

翔「……」

 

京香の呼び声にすら、翔は無反応だった。

 

空折「おのれぇ…!!」

 

翔は天高くメダガブリューを掲げる。

すると、メダガブリューに大量のセルメダルが吸い込まれる。

 

京香「な、何てパワーだ…!」

 

そしてエネルギーが最大まで溜まると、翔はそれを空折に振り下ろした。

その瞬間、辺りは眩い閃光に包まれた。

京香が目を開けると、そこには見る影もない空折と、空折を踏みつけにする翔が居た。

 

空折は言葉を発することもできず、ただ翔に怯える事しかできなかった。

翔は再びメダガブリューを掲げてエネルギーを溜める。

空折は体を液体に変えて逃げようとするが、冷気で凍りつかされ、動くこともできずに、翔が振り下ろすメダガブリューを受けた。

再び轟音が響き、音が鳴り止むと、そこには空折は居なかった。

 

そして、翔はようやく力尽きたのか、変身が解けてその場に倒れた。

この件は現世でも話題となり、魔防隊の中でも問題視された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




更新遅くなってすいませんでしたァァァァァ!
職場見学やガイダンスで全然書けませんでした!
散々先延ばしにしてこのクオリティですよ…
お願いします、多めに見てください…
それと、前書きにもありますが、設定を追加したのでまた設定を読んでいただけるとありがたいです。

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