※この作品はR-18です。

魔都精兵のライダー   作:SEEDに出会えてよかった

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なんかノッて来たので頑張って次の話を書いて見ました。





不安な気配/進化の予兆

 

 

恋「八雷神のうち、2体が居て交戦。敵は私を恐れて逃げて行ったわ。」

 

紫黒と壌竜と交戦した後、翔と恋は地上にいたメンバーと合流した。

 

木乃実「複数の神を追い返すなんて、流石です!」

 

風舞希「ここは本拠地では無かったのですね。」

 

八雲「くあー、残念。」

 

美羅「でも得られる情報は多そうだぜ。」

 

一同がそんな事を話している一方で

 

翔「俺は…恋さんが居たから戦えました…。恋さんが居なければ、俺は今頃…」

 

恋「あなたも頑張ってくれたじゃない。私が対処できない方を引き付けて足止めしてくれた。それだけで十分だったわ。そのおかげで敵の連携を崩せたんだもの。」

 

翔「…はい。」

 

翔は、1人では何も出来なかった自分の無力さを憎んだ。

神と自分の力の差を突きつけられ、その現実に打ちのめされた。

 

翔「俺は…まだ1人じゃ神を倒せません…以前の敵に勝てたのは、周りの被害を顧みなかったからです…でも、それじゃダメなんです。俺はみんなを守る。その上で勝つ。だから…強くなります…!俺は。誰よりも!」

 

しかしその現実を知ってもなお、彼の心は折れなかった。

それどころか、さらに硬く、強い心になった。

 

恋「頼もしい限りね。期待してるわ。」

 

翔「はいっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数日後

 

翔は今、京香と共に山に来ていた。

そこで何をしていたのかと言うと…

 

 

 

 

 

 

 

ザバァァァァァァァァ!!

 

翔「フゥ……!」グゥ~

 

滝に打たれ

 

翔「……お腹空いアバババババババババ!?」

 

気を抜いて溺れかけ

 

 

 

京香「もっと早くやってみろ!」

 

翔「はいっ…!ハァ…ハァ…!」

 

階段を手押し車の状態で京香に押されながら上ったり

 

 

 

翔「ハァッ…!ハァッ…!」

 

京香「もう少しだ、ラストスパートをかけてみろ!」

 

翔「はいっ!」

 

空気の薄い山の上の方で走り込みをしたりしていた。

 

端的に言えば、『修行』である。

 

翔は神と戦って以来、基礎的な身体強化に臨んでいた。

その方法は、山に篭って修行するという、何とも古典的な方法であった。

 

そして現在、この修行を4週間続けていた。

 

 

 

 

翔「ハァ…ハァ…フゥ…!」

 

京香「ご苦労だ。水を飲むと良い。」

 

翔「ありがとうございます。」

 

翔は京香からペットボトルの水を受け取り、一気に乾いた体に流し込む。

 

翔「ハァ〜…しばらく続けてますけど、中々新しい能力は覚醒しないですね。」

 

京香「基礎的な身体強化が、新たな力を目覚めさせるきっかけになると思ったのだが…」

 

翔「ハァ…まあ、それで熱くなっても仕方ないですし、これでも聞いて落ち着きましょう。」

 

翔が懐から取り出したのは、手持ち音叉だった。

 

京香「それは、音叉か?」

 

翔「はい。これの音を聞いてると、やけに冷静になれると言うか、これの音を聞くことに集中すると、余計な物が頭の中から消える感じがして、クリアになるんです。聞いてみます?」

 

京香「ああ。」

 

翔「それじゃあ…」

 

チィィィィン…

 

翔が音叉を叩くと、辺り一帯にその音が響いた。

木々の音とは違い、ただ冷静になるのでは無く、瞑想できる様な透き通った音だった。

 

翔は一定のテンポで音叉を叩き、音を辺りに響かせる。

 

翔(冷静になれ…今の俺には何が足りない…?客観的に考えろ…俺は…どうすれば1人でも戦える……いや…)

 

翔はふとした時に閃いた。

今の自分に足りない物を。

 

翔(何で俺は、何でもかんでも1人で解決しようとしてるんだ…俺は、誰のおかげでここまで来れたんだ…魔防隊の仲間が居てくれたからだろ…。なのに、何で1人で抱え込もうとしてんだ…!仲間を信じろ…仲間はいつも俺を支えてくれている。そうだ…俺は…1人じゃ無い…!)

 

その時、手に持っていた音叉が紫色の炎に包まれた。

 

翔「こ、これはっ!?」

 

京香「翔!大丈夫なのか!?」

 

翔「は、はい…熱くは、無いです。」

 

そして炎が消えると、手に持っていた音叉が変化していた。

鬼の顔を模った様な模様が刻まれ、形は元の音叉よりも歪になっていた。

 

翔「これは…新しい、力?」

 

京香「お前の中で何かが変わったんだろう。何はともあれ、戦力がより強化されたことに変わりはない。」

 

翔「俺は…今まで誰にも頼らず、自分で解決しようとしてました。けど、俺の為にみんなが居てくれている事を思い出して、今の自分に足りないのは、誰かに頼る力だって分かったんです。」

 

京香「そうか。これから先何かあったら、遠慮なく私たちを頼れ私たちだって、お前に頼っているんだからな。」

 

翔「はい!」

 

その時

 

ゴゴゴゴゴ…!

ゴォォォォン!!

 

翔「これはっ…!」

 

近くの地面が割れ、醜鬼が現れた。

 

京香「チッ…!敵の差金か…!」

 

翔「京香さん!ここは俺に任せてください!」

 

翔は音叉を木に当てて音を響かせ、額部分に近づける。

そして持ち手部分のトリガーを押す。

 

翔「変身!」

 

すると翔が炎に包まれる。

 

翔「ハァァァ…!ハァッ!!」

 

翔が炎を振り払うと、そこには紫色の鬼が居た。

 

翔「やってやる!」

 

京香「すまない、私の装備は置いて来てしまった…!お前に任せる!」

 

翔「はい!全部で4体…この数なら行ける!」

 

醜鬼に向けて翔は走り出す

 

一体目の顎を蹴り上げ、拳に炎を纏わせて胴体を貫いた。

 

翔「修行の成果が出てる…!っ!おっと!」

 

醜鬼の背後からの不意打ちを避け、近くに転がっていた木の枝を2本拾う。

 

翔「音叉を変化させた様に…これも!」

 

ダメ元で木の枝に炎を纏わせる。

 

翔「ウオォォォォ!ハァァ!」

 

炎が消えると、2本の木の枝が、先端に鬼の顔を模った様な太鼓のバチになっていた。

 

翔「楽器ってことか…!」

 

残り3体の醜鬼に向かって、炎を纏わせたバチを持って走る。

 

翔「オラァ!」

 

胴体を2本で同時に殴ると、1体が内側から弾けた。

 

翔「セイヤァァ!」

 

もう1体の胴体を素早く連打すると、炎に包まれ焼け死んだ。

 

翔「最後の1体か!」

 

翔は走り出す。

醜鬼は拳を突き出す。

 

翔「っぶね!」

 

翔は間一髪で避ける。

さらにそのまま腕を伝って走り、顔に膝蹴りを喰らわせた。

その衝撃で醜鬼は倒れる。

 

翔「よし!決めるか!」

 

翔は醜鬼の上に乗り、腰の部分についていた丸い物を醜鬼に取り付けた。

するとそれは巨大な太鼓へと変わった。

 

翔「お前らへの…レクイエムだ!!」

 

そう言って、目一杯の力を込めて2本のバチで太鼓を叩きまくる。

 

ドン!ドンドドドン!ドドン!ドンドドン!

 

辺りには太鼓の重厚な音が響き渡る。

 

翔「ハァ〜…ハァッ!!」

 

そして〆と言わんばかりに、2本のバチを振り下ろした。

醜鬼はとうとう形を保てなくなり、木っ端微塵に弾けた。

 

翔「フゥッ!一仕事終わり!」

 

そう言って翔は、何も知らず変身を解く。

 

京香「翔、大丈夫か?」

 

翔「はい。ちょっと疲れましたけど。」

 

京香「そうか。なら良かった……なあ、翔。」

 

翔「何ですか?」

 

京香「今、自分がどんな格好をしてるか見てみろ。」

 

翔「え?どう言う意…味……」

 

翔は自分の体を見る。

傷は無い、しかし肝心な物が無かった。

 

衣服だ。衣服は全て変身する時の炎で『焼けて』しまった。

 

翔「俺裸で喋ってたのかよぉぉぉぉぉぉ!?」

 

京香は思わず顔を逸らす。

 

京香「汗をかいているだろうと思って着替えを持って来ておいた…さっさと着替えろ。」

 

翔「すいません京香さん…」

 

翔は即座に木の後ろに隠れる。

 

京香「………-」

 

 

 

 

 

 

 

 

(中々…あったな…)

 

一体何が中々だったのか。

それは読者の皆の想像に任せよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから更に数日後

 

 

 

京香「今日からベルが訓練に加わる。」

 

ベル「組長なのに、面倒かけてすみません…」

 

三番組の組長、月夜野ベルが七番組の元を訪れていた。

 

なんでも組長の身でありながら、実戦で実力を発揮できず、恋から直々に七番組で特訓してこいとお達しが降りたのだ。

 

京香「まずは皆にベルの能力を見せてもらう。攻めの方だ。」

 

ベル「分かりました。」

 

そう言って、ベルは近くの大岩に手を向ける。

 

『カノープス』

 

ベルがその能力を発動すると、大岩が発光し、丸い玉の様な物が大岩の中に現れた。

 

京香「ベルが能力を使うと、対象は発光する。あの球体はいわば、大岩の命だ。その光をベルが抜き取れば…」

 

ベルは一気に球体を抜き取る。

すると、大岩は崩れ、砕け散った。

 

京香「対象は灰になる。形あるものを滅する能力。これが三番組組長、月夜野ベルだ。」

 

ベル「宜しく…お願いします…」

 

翔「形あるものを滅する…凄まじいですね…」

 

ベル「でも、強敵相手だと、命を抜いてる最中に絶対攻撃されます…」

 

京香「ベルの能力を活かすには、他の者との連携が不可欠だ。課題は多々あるが、ベルはまず自信をつけるところからだな。」

 

ベル「ど、どのように…」

 

京香はベルと肩を組む

 

京香「限りない力だ!力をつければ自信もつく!特訓だ!!」

 

まるで昭和のスポ根マンガだ。

 

京香「みんなもベルの力になってくれ!」

 

一同『了解です!』

 

そこから鬼の特訓が始まった。

 

まずは基礎的な筋トレ。

そこから道場での格闘訓練。

そして走り込み。

 

そんな訓練を何日も続けていた。

 

 

数日後、翔が炊事の担当の人なり、翔は台所で調理をしていた。

 

翔「あれから大分経ったな…ベルさん、訓練で疲れてるだろうなぁ…」

 

翔はベルのことを気にかけていた。

 

翔「なんか食べたいものあるか聞いてみよ。」

 

そう言って台所を出ると、そこにはカバンを持った私服姿のベルがいた。

 

翔「あ、どうも。」

 

ベル「ど、どうも…」

 

翔「どこかに出掛けるんですか?今日は確か、半日七番組にいるんじゃ…」

 

ベル「三番組から、急な呼び出しが入って…」

 

翔「ああ、なるほど。京香さん、今休憩中なんですけど、起こしましょうか?」

 

ベル「大丈夫です。後でベルから連絡します。」

 

その時、その場に何の物音もなくぬるっと入って来た人物がいた。

その人物とは…

 

翔「れ、恋さん!?」

 

恋はベルを見る。

するとベルは挙動不審になり、怖気ついた様な様子になる。

 

ベル「あ…あ…」

 

恋「そろそろ、音を上げる時間だと思ったわ。」

 

恋はベルの首根っこを掴んで連れて行った。

 

恋「確保。」

 

ベル「ひいっ!」

 

翔「?????」

 

翔は、全く状況を理解できなかった。

 

 

 

 

 

 

3人は翔の部屋に来ていた。

 

恋「三番組からの緊急連絡なんて嘘よ。」

 

翔「え?」

 

恋「訓練から逃げようとしたのよね?ベル。」

 

そう言われ、ベルはビクッとする。

 

ベル「あぁっ…うぅっ…すみませぇん…!そうなんですぅぅ…!」

 

申し訳なさからなのか、ベルは泣き出した。

 

ベル「頑張ろうと思ってたんですけど…追いつけなくて、足を引っ張って…寧ちゃんにまで気を遣わせて…!」

 

翔「ベルさん…」

 

恋「はぁ…こうなったら翔くんに生い立ちを話しなさい。」

 

ベル「で、でも…それは…」

 

恋「いいから。」

 

恋はベルに圧をかける。

 

ベルは少し黙り、俯く。

 

翔「えっと、まずは涙を拭いて。」

 

翔は懐からハンカチを取り出し、ベルの涙を拭う。

 

ベル「ありがとうございます…」

 

ベルはそれから自分のことを話し始めた。

 

 

 

 

 

 

彼女は学校でいじめられていた。

しかし彼女の両親は、ドジな彼女に冷たく当たった。

そこで彼女は願った。みんなを見返せる様な、強い桃の力が欲しいと。

その結果、願いは叶った。

そして能力を手に入れ、その能力を買われて海桐花にスカウトされた。

その話は瞬く間に広がり、彼女に対する周囲の評価は変わった。

彼女は、特別な存在になった。

能力が理由でベルを恐れる者も居たが、彼女はそれが嬉しかった。

もういじめられることが無いからだ。

家族や親戚もベルに対して優しくなった。

そうして、ベルは魔防隊の一員となった。

しかし魔防隊は、彼女が思っていたものとは違った。

そこは、超人の集まりだった。

魔都では、ベルはそれほど特別な存在では無い。

彼女に芽生えた自尊心は、容易く消え失せた。

 

 

 

 

ベル「でも…折角入った魔防隊です。何とか頑張って来ましたけど…敵が強くなって、ついていけなくなって来て…」

 

そんなベルに、翔は問う。

 

翔「ベルさんは、これからも魔防隊を続けたいですか?それとも、辞めたいですか?」

 

ベル「……それは……続けられるなら、続けたいです…」

 

ベルは再び涙を流した。

 

ベル「みんなに…好かれていたいですっ…」

 

その言葉を聞き、翔は立ち上がる。

 

翔「ベルさん!俺と一緒に頑張りましょう!」

 

そしてベルの手を握る

 

翔(俺だって、初めの頃は何もできなかった。そして自分の無力さを憎んで呪った。だからベルさんの気持ちは理解できる。だから、俺が寄り添うんだ!)

 

こうして、翔はベルと共に特訓を始めることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京香「ベルの訓練の量を減らした方がいい?」

 

翔「はい。ベルさんは訓練の他にも、三番組に戻って組長の仕事をこなさなきゃいけないですし。」

 

翔は早速、京香の元を訪れて直談判していた。

 

京香「なるほど…配慮したつもりだったが、加減を間違えたか。わかった、改めて調整しよう。」

 

ベル「ありがとうございます!」

 

翔「スケジュール工面して、俺も一緒にやりますよ!」

 

そして翔は、ベルや七番組の仲間と共に、山籠り以来の特訓を始めた。

 

再び基礎的な筋トレ、そこから少しずつ走り込みの距離を伸ばしたりした。

体術を翔と学んだりしていくうちに、ベル自身の体力は確実に上がっていった。

 

 

 

 

 

そして今、翔はその事を恋に電話で伝えていた。

 

恋「ベルは、あなた達の訓練についていけてるのね。」

 

翔「バッチリです。」

 

恋「何よりね。訓練の効率が良いように、《桃源郷》の準備も進めているわ。」

 

翔「桃源郷って?」

 

恋「後で京香から説明されるはずよ。それより…」

 

翔「何ですか?」

 

恋「これからは、定期的に声を聴かせてね。」

 

翔「は、はい!」

 

 

 

 

 

夕食の時間

 

ベル「美味しいっ…!」

 

翔の料理を一口食べたベルは、その美味しさに目を輝かせた。

 

京香「翔の料理の腕は、魔防隊の中でも随一と言われてるからな。」

 

翔「疲れてるでしょうから、疲労回復を重視したメニューにしました。」

 

ベル「わざわざありがとうございます。」

 

翔「いえいえ。腹が減っては戦はできぬ。『食べる』という字は、『人が良くなる』と書きます。」

 

京香「重傷を負っていた三番組の組員達の復帰もそろそろらしいな。」

 

ベル「はい。もうベルに、人望は無いと思いますけど…頑張ります。」

 

そう言うベルの顔は、明るい笑顔だった。

 

その時

 

ドォオン!!

 

建物が大きく揺れた

 

3人が急いで外に出ると、そこには結界を破ろうとしている巨大な醜鬼がいた。

 

翔「デッカ!?」

 

ベル「ベルの組を襲った、硬い醜鬼!?」

 

そう、その巨大な醜鬼こそ、ベルの組員達に重傷を負わせた張本人だった。

 

翔「行きましょう!」

 

翔がそう言うと、デザイアドライバーとブーストバックルとマグナムバックルが飛んできた。

 

『DESIRE DRIVER』

 

翔「変身!」

 

『GET READY FOR BOOST & MAGNUM』

 

翔は即座にギーツに変身する。

 

『READY FIGHT』

 

翔「京香さん!」

 

京香「行くぞ翔!」

 

2人は迷わず駆け出す。

すると、ベルが2人に声をかける。

 

ベル「あっ、あいつは、ベルに倒させてください!」

 

2人は、そのベルの言葉を受け入れる。

 

京香「良く言ったベル!翔と連携してみせろ!」

 

翔「ベルさん、ちょっと失礼。」

 

翔はベルと手を繋ぐ。

 

翔「ベルさんの力、借りますよ!」

 

ベル「はい!」

 

すると、デザイアドライバーは消え、腰に新たなベルトが現れる。

 

『ゴーストドライバー!』

 

手には目玉のようなものが現れる。

 

翔「これをベルトに入れるのか。」

 

ベルトを開けて、その目玉のようなものの側面にあるボタンを押してセットする。

 

『アーイ!』

 

翔「アイ?目ってことか?」

 

『ウーバッチリミナー!ウーバッチリミナー!』

 

翔「変身!」

 

ベルトの側面のレバーを引いて押し込む

 

『カイガン!オレ! レッツゴー!カクゴー!ゴーゴーゴーゴースト!』

 

翔「ゴースト…仮面ライダーゴーストってことか!」

 

ベル「ゆ、幽霊ですか?」

 

翔「みたいですね。あと、なんか俺浮いてません?」

 

京香「浮いてるな。」

 

ベル「浮かんでますね。」

 

翔「なんか、地面をすり抜ける感じもするし…まあ、とりあえず失礼します。」

 

翔はベルを背負う。

 

ベル「あ、重くないですか?」

 

翔「むしろ軽いくらいですよ!じゃあちょっと飛ぶんで、気をつけてくださいよぉ!」

 

そう言って翔は、ゴーストの浮遊能力で空を飛ぶ。

その後に続いて、京香も駆け出す。

 

翔(まずは相手の耐久性を確かめる!)

 

浮遊能力で高く飛び、落下の勢いで加速した足で、翔は醜鬼の頭頂部を蹴る。

しかし、少し傷が付く程度だった。

 

翔「硬っ!?」

 

ベル「っ!避けてください!」

 

翔「!?」

 

醜鬼は仕返しと言わんばかりに、その巨大な腕で翔とベルを薙ぎ払おうとする。

 

翔「っと!」

 

しかし、醜鬼の体を足場にして蹴る事で、即座に地上へ戻った。

 

翔「見た目の割に早い…!ベルさん!」

 

ベル「は、はい!」

 

翔「あなたをアイツの背後に連れて行くので、俺と京香さんが気を引いてる間に仕留めてください!」

 

ベル「はい!」

 

京香「ハァァッ!」

 

京香は刀で醜鬼の顔を切り付けるが、あまりに硬く、傷は浅かった。

 

京香(この硬さ…倒すのには時間がかかるな。だが…)

 

『ガンガンセイバー!』

 

翔「オラッ!」

 

翔は地面をすり抜けて突然飛び出し、醜鬼の下顎を切り上げる。

突然の攻撃に、醜鬼の注意は翔へと向けられる。

 

翔「へっ!俺に気を取られたのが運の尽きだ!今だベルさん!」

 

その時、醜鬼の胸元から光の玉が出て来た。

 

すると、醜鬼の体はどんどん崩れていった。

 

京香「2人とも、見事だ。」

 

翔は変身を解く。

 

翔「浮かんでる状態から元の体に戻ると、めっちゃ体が重く感じます…」

 

京香「だか、あの浮遊と物体をすり抜ける力は戦略の幅を広げられそうだな。」

 

ベル「はい!ベルの能力と連携しやすかったです!」

 

京香「それと2人とも、たった今連絡が入った。」

 

2人は京香の方を向く。

 

京香「桃源郷が解禁された。そこで七番組は八番組と合同訓練だ。」

 

翔「八番組ってことは、ワルワラお姉ちゃんですか!」

 

京香「お前は本当にワルワラと仲がいいな。それと、ベルも同行しろとのことだ。」

 

ベル「はい!」

 

翔「それと、桃源郷って?」

 

ベル「能力で作り出した、時間の流れが異なる空間です。」

 

京香「桃源郷で長時間過ごしても、現実では一瞬だ。」

 

翔「ドラゴンボー○の精神と時○部屋みたいな物か。」

 

京香「この後は各々休憩にするとしよう。」

 

翔「じゃあ俺は、ちょっと部屋で寝てますね。」

 

京香「ああ。ゆっくり休むといい。」

 

ベル「あ、あの!」

 

翔「はい?」

 

ベル「あ、ありがとうございました!」

 

翔「俺の方こそ、ありがとうございました!」

 

そう言って、翔は自室へと足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔は自分の部屋でベッドに腰をかけた。

 

翔「ふぃ〜…疲れたぁ…ちょっと寝ようかな…」

 

そう言って翔はベッドに横になり、天井を見上げた。

しかしそんな時、胸騒ぎのようなものを感じた。

 

 

翔「……ベルさん………?」

 

その時、棚の上に置かれていたブーストバックルは赤く、マグナムバックルは青紫色の光を仄かに放ち、僅かながらカタカタと揺れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






頑張って書きました。
ちなみに響鬼とゴーストの出し方に関してですが、スレイブで実際に修行をする描写があり、「これ響鬼さん出せるんとちゃう?」って思って出しました。音撃棒は、響鬼本編だと御神木から切り出していましたが、御神木って言う存在を出しづらかったのでこうしました。
ゴーストは、ベルの能力が『魂を抜く』物だったので、『魂を抜く』=『魂が抜ける』=『幽霊』と連想しました。
今回も読んでくださり、ありがとうございました!


暴走フォームで好きなのは?(小説に登場させるのには関係ありません)

  • クウガアルティメット(ブラックアイ)
  • アギト バーニングフォーム
  • ブレイド キングフォーム
  • ダブル ファングジョーカー
  • オーズ プトティラ
  • エグゼイド ドラゴナイトハンター
  • ビルド ラビットタンクハザード
  • ゼロワン メタルクラスタホッパー
  • セイバー プリミティブドラゴン
  • ギーツ マークIII
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