頑張って書いた甲斐あって、更新するたびにUAが増えているのが本当に嬉しいです。皆さんの期待に応えられるように頑張って書くので、是非とも楽しんでください!
恋「生きて帰れると思わないことね。」
翔「皆さん…なんで…?」
風舞希「なんで私たちがここにいるのか不思議な様ね。けどごめんね、今は説明している暇はないの。」
そう言うと、組長達はクラープたちに向かって行った。
さらにその場には、組長だけでなく東の人間も何人かいた。
木乃実「ハァッ!!」
木乃実が先陣を切って敵を攻撃する。
風舞希「フフッ…!」
風舞希は能力で槍を伸ばして敵を薙ぎ払う。
天花「翔くんの痛みを味わってね。」
天花は容赦なくミューターたちをブラックホールで吸い込んでいく。
海桐花「面白い見た目の奴らじゃなぁ!楽しませてくれぇ!!」
海桐花はミューターたちの生命力を吸い取ってジワジワと殺した。
蝦夷「君たち見てるとイライラしてくるからみーんな吹き飛んじゃえー!」
蝦夷は能力で竜巻を起こしてミューターを天高く舞い上げて地面に叩き付けた。
美羅「アタシらの可愛い翔に、何しやがったぁ!!」
美羅は分身を出してミューターを一掃する。
翔「皆さん…」
みんなが自分のために怒ってくれていることが嬉しく、少し微笑んだ。
そして雑兵を倒し切った後、クラープを全員で滅多打ちにする。
美羅が分身で撹乱し、ワルワラが生命力を奪って動きを鈍らせ、不意を風舞希と蝦夷の能力で突き、京香と天花で大きくダメージを与える。
そして
恋「終わりよ。消えなさい。」
恋はクラープに近づいていき、クラープの額に少し触れると、クラープはその場から消えた。
クラープ「ここはどこです……ギャッ…」
クラープは言葉を発する途中で生き絶えた。
それもそのはず。恋の能力でクラープは、深海数千メートルのプレートの近くまで飛ばされたのだ。そんな場所に行けば、どんな生き物であれ水圧で押し潰される。
恋「さて、あのゴミは片付けたわ。」
恋は辺りを見回すが、京香、天花、ワルワラの姿は無かった。
恋「彼女達はどこへ?」
木乃実「ひと足先に黒幕のところに向かいました。」
恋「そう。なら…」
木乃実「はい!私たちも加勢しましょう!」
恋「いえ。私たちは手を出さないわ。黒幕は翔くんの敵。翔の親友の仇。私たちが手を出すのは不粋よ。加勢はあの3人に任せましょう。」
美羅「総組長。悪いが、アタシも加勢する。」
風舞希「さすがに黙って見てられないわ。」
蝦夷「黙って見てるだけなんて、耐えられないよねぇ。」
3人はそう言うと翔の後を追いかけた。
恋「全く…まあ、放っておけない気持ちはわかるけど。」
カリエス「さて、いい加減飽きたしこの世界も滅ぼすか。」
京香「させるか!」
その頃、カリエスの元へ京香、天花、ワルワラがたどり着いた。
カリエス「何だお前らは。」
天花「君にいじめられた翔くんの仲間だよ。」
カリエス「翔?」
ワルワラ「アンタが痛めつけた赤いベルトの子。」
カリエス「ああ、オリジナルのことか。まあ、もうあんなのは用済みだしどうでもいいがな。」
ワルワラ「少し黙ってて。見た目通りあなたが喋ると、虫歯の様なキツくて臭い匂いがするから。」
ワルワラはいつになく毒舌だった。
カリエス「女のくせに生意気な口を聞くな…!俺はミューターのキング。全てを蝕み滅ぼす者だ!!」
カリエスは体を液体に変え、京香たちを翻弄する。
天花「そこ…!」
天花はカリエスを捉えたと思い能力でブラックホールを出すが、カリエスはそれを避ける。
3人の組長ですら捉えられないほどのスピードで、カリエスは移動する。
カリエス「大口を叩いてそのザマか?無様だな。」
京香「くっ…!スピードもパワーも段違いだ…」
カリエス「一思いに殺してやるから感謝しろ。」
カリエスが京香達を殺そうとしたその時。
ブゥゥゥゥン!!
大きなエンジン音が聞こえ、グルキャンのバイクに乗った翔がやって来た。
翔はバイクのタイヤのガトリングから撃ちながら高速移動で回避もする。
カリエス「チッ!」
カリエスは翔の頭に攻撃を当てるが、ヘルメットを壊すだけで決定打にはならない。
一瞬の隙をついて翔はバイクの後ろのタイヤで体当たりをする。
カリエス「フッ、まあいい。この手で蝕み滅ぼす楽しみが増えた。」
しかし、その一言がついに翔の怒髪天を貫いた。
翔「滅ぼす…?ふざけんな!!!」
翔の怒号が辺りに響く。
翔「テメェなんざに、この世界は滅ぼさせねぇ…!この世界も…吼の…俺の親友の願いも…!何もかも俺が守る!!」
翔はガヴにゴチポッドをセットする。
『マスター!!』
その音声が流れると、陽気な音楽が流れる。
翔「変身ッ!!」
『マスターブースト!!』
カリエス「調子に乗るなよ…ガキの分際で!!」
カリエスは再び腕を伸ばして攻撃するが、マスターガヴに変身した翔は反則的なスピードで圧倒する。
翔「ハァッ!!」
カリエス「ぐうっ!?」
翔「オラッ!」
カリエス「ぐはっ!」
翔はカリエスを蹴り上げ、加速しながらカリエスに蹴りを叩き込んで地面に打ちつけた。
翔「うおぉぉぉぉぉ!」
マスターモードの翔は超スピードで何度も拳を繰り出す。
カリエス「そんな貧弱な拳で、俺を倒せると…!」
翔(今だ!)
翔は一瞬の隙を狙ってマスターからオーバーへと切り替えた。
翔「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
そして油断しているカリエスの顔面にオーバーの拳を叩き込んだ。
カリエス「ぐはぁっ!?」
天花「押してる…」
京香「あのスピード…尋常じゃない…」
ワルワラ「うん…けど、あんなに怒ってる翔くん…初めて見た…」
そう。翔は今、これまでの人生で最も怒っている。
しかし、その怒りを込めた拳は、自分が敵を倒して満足するために振るわれていない。これまでで1番の親友の、その願いを守るために振るわれている。
翔「皆さん!俺の動きに合わせて能力で支援をお願いします!!」
そう言って翔は再び駆け出した。
すると翔はマスターモードからオーバーモードに変身した。
翔はオーバーモードの拳を構えてカリエスに向かっていく。
カリエス「このノロマが!そんな拳喰らうわけが無いだろ!!」
カリエスはそう言って翔の背後に回る。
しかしその時、ワープホールの様な物が翔を飲み込み、翔はカリエスの背後にいた。
カリエス「な、なんだと…!?」
翔「オォォォルァァァァ!!」
翔は目一杯の怒りと力を込めてカリエスの顔面に拳を叩き込んだ。
カリエス「ゲハァッ!?」
その怯んだ瞬間を逃さず、翔は再び拳を振りかぶる。
カリエス「ふざけるなガキィィィィィ!」
再び翔をワープホールが飲み込む。
そしてカリエスの背後にオーバーモードの翔が現れる。
しかしカリエスはワープホールに攻撃を撃って翔に当てようとする。
カリエス「この単細胞がぁ!!」
だが、一筋縄では倒せないのが仮面ライダーだ。
翔の背後には、ワルワラが能力で作った盾が現れていた。
カリエスの攻撃はそれによって跳ね返され、自身の胴体に返ってきた。
カリエス「バ…バカなっ!?」
翔は更に追撃を仕掛け、アッパーを繰り出すために拳を振りかぶる。
カリエス「舐めるなよ…!これでダメなら直接喰らわせてやる!!」
カリエスはワープホールで攻撃を喰らわせられないならばと、振り返って直接攻撃を仕掛けた。
カリエスの拳は翔に当たりそうになる。
しかし、その拳は翔には届かず、誰かに止められる。
京香「やらせん…!翔は決してやらせん!」
翔「京香さん…!うおぉぉぉぉぉぉ!!」
翔は全身の力を込めた一発をカリエスの顔面に喰らわせた。
カリエス「ゴハァッ!?」
トドメの一撃と言わんばかりに翔は拳を振り下ろす。
しかしカリエスは寸前で避ける。
カリエス「舐めるなよ…!そんな力で、俺を倒せるものかァァァァァ!」
カリエスは翔に向けてエネルギーを放出して攻撃する。
ワルワラ「翔くん!」
翔を守るため、ワルワラは翔の目の前に現れて盾を出して防御した。
そして京香と天花は翔を抱きしめて何としても守った。
すると激しい爆発が起こる。
京香「ぐっ!?」
天花「ハァ…ハァ…」
ワルワラ「うっ…うぅ…」
翔「皆さん…!」
3人は身を挺して翔を守った。
それにより翔は無傷だが、3人は深手を負う。
カリエス「やっと邪魔なクソアマどもを始末できた。あとはお前だクソガキ…!!」
翔「くっ…!」
すると、翔の元に一体のゴチゾウがやってくる。
そのゴチゾウを、翔はよく知っている。
翔が吼とお菓子の家を作り、それを食べた時に吼から出た黒い家の様な形をしたゴチゾウだった。
そのゴチゾウを手にした時、翔の脳内には親友との楽しい記憶が蘇る。
あの眩しくて戻らない瞬間が、鮮明にフラッシュバックする。
翔「吼…お願いだ…!一緒に戦ってくれ!!」
そう言って翔はゴチポッドを外して、家の形をしたゴチゾウをセットする。
『スイーツ!』
ゴチゾウをセットし、翔はガヴのハンドルを回す。
すると壮大な音楽が流れ、お菓子の家の様な幻影が現れる。
『スイーツ トリート スイーツ トリート』
翔「吼…行くよ…!」
翔は吼に向けてそう言った。
翔「変身!!」
覚悟を決めてガヴのボタンを押した。
すると翔の体に様々なお菓子が纏われ、頭部は尖り、体は明るい紫色を基調とし、全身に網目のような模様が現れる。
そして翔は手元に現れた新たなガヴガブレイドを逆手持ちし、カリエスに斬りかかる。
カリエスはそれを避けずに受ける。
その攻撃はケーキングの様にダメージを与えられない。
誰もがそう思った。
しかし、そのガヴガブレイドはカリエスの体を特殊なエネルギーで侵食し、なんとあのカリエスに大ダメージ与えた。
『ヘクセンハイム! トリート!!』
親友との絆を体現したガヴの新たな姿が誕生した。
カリエス「何だその力は…!?」
翔「ハアァァァ!!」
翔はカリエスに斬りかかり再びダメージを与える。
カリエス「この…クソガキィィィィ!」
カリエスは腕を液体にして伸ばし翔を掴むと、翔を高層ビルの頂点に叩き付けた。
しかし翔はそれを利用して掴まれている腕を掴んでカリエスを逆に叩き付けた。
翔「お前は俺が倒す!」
カリエス「こっちのセリフだクソガキィ!」
2人はビルを滑り落ちるが、翔はビルにガヴガブレイドを突き刺しながら減速して落ちていく。
落下しながらも2人は激しい攻防を繰り広げる。
カリエス「フンッ!ハァッ!!」
翔「オラッ!セイヤッ!」
カリエスは腕を伸ばして地上にあるバスを持ち上げて翔にぶつけようとする。翔はそれをギリギリで避け、蹴りでカリエスを車内にぶち込む。
翔「お前の身勝手で罪のない人々を何人も殺しやがって!!」
カリエス「生きる価値も存在価値も意義もない培養体を有効活用してやったんだ!それにこのガヴ機関だって、本来なら殺すはずの逃げ出した培養体をわざわざこの俺が使ってやったんだ!感謝して欲しいくらいだなぁ!」
カリエスは悪びれもせずに言う。
しかし、それがいけなかった。
それが、翔の逆鱗に触れてしまったからだ。
翔「ふざけるなァァァ!」
翔はカリエスの顔面と腹部に何度も拳を叩き込む。
カリエス「グハッ!ゴハッ!ゴブッ!ゲハッ!」
翔「そのガヴを…吼のガヴを…!それ以上汚すなァァァァァ!!」
翔は顔面に一発叩き込もうとするが、直前でカリエスに車外に投げ出される。
そして落下していたバスはついに地上に落ちる。
カリエスは地上に降りて翔から距離を取ろうとする。
しかし
翔「逃げてんじゃ…ねぇぞぉぉぉ!!」
カリエスの頭を翔は掴み、そのまま遥か遠くのビルに投げつけた。
カリエス「しつこいクソガキがぁ!」
翔「逃げてんじゃねぇよ!この腰抜けの寄生虫野郎!」
怒りが収まらない翔は、建物の損壊などお構いなしにカリエスを滅多打ちにする。
翔「お前が居なければ…!お前さえ来なければ…!吼が傷つくことも、苦しむことも無かったんだァァァ!」
カリエスの顔面に、翔は膝蹴りと踵落とし、肘打ちを喰らわせる。
カリエス「グバッ!?き、貴様ァ!」
カリエスは翔の顔面に拳を打ち込もうとするが、その拳は翔に掴まれ、そのまま他のビルへと投げ飛ばされる。
カリエス「そもそもお前には何も不利益は回ってきていないと言うのに、なぜお前は戦う!?あんなクソの役にも立たない培養体のために!!」
翔「アイツは…吼は俺の親友だ…!親友を奪われた事が…その思いを守るために世界を守る事が…俺が戦う理由だ…!」
その翔の瞳には、覚悟が宿っていた。
翔「それが!俺がここに居る理由だ!!」
翔はそう言ってカリエスの腹部に膝蹴りを叩き込んで地上に蹴り飛ばす。
カリエスが地上に叩きつけられると、翔はガヴガブレイドで50は下らない数の斬撃を飛ばす。それは全てカリエスに命中し、激しい爆発が起こる。
爆発の炎の中から、カリエスはふらつきながら出てきた。
カリエス「き…貴様ァ…!!」
翔はカリエスを見つめ、睨んでいた。
その時、その場に京香たちが追いつき、その後に続く様に恋たちもやってくる。
すると京香と天花の足元にゴチゴウがやってくる。
それはプリンアラモードゴチゾウと、チョコフラッぺゴチゾウだった。
京香「翔!」
天花「この子達を使って!」
翔はゴチゾウをキャッチし、まずはアラモードゴチゾウをガヴにセットする。
アラモードゴチゾウをセットしてボタンを押すと空からスプーンの形をした物が幾つか落ちてきてカリエスを取り囲む様に地面に刺さる。
すると、プリンの形をしたエネルギーがカリエスの動きを止めた。
カリエス「何っ…!?」
次にフラッペゴチゾウをセットしてボタンを押す。
フラッペゴチゾウの力で翔の右足に鋭く尖った氷の塊が纏われる。
『フラッペイズ ブレイキング!』
氷を纏った足を、翔はカリエスの顔面にたたき込む。
カリエス「グバァッ!!」
翔はヘクセンハイムゴチゾウをセットし直す。
そして、カリエスに問いかける。
翔「どうする?他の世界を滅ぼすのをやめて、黙って自分の世界に帰るか…それとも…この場で俺にぶっ倒されるか!!」
カリエス「蝕み滅ぼすのは俺たちの本能だ!誰にも止められない!!」
翔の問いかけは、どうやら無駄だった様だ。
翔「そうか……わかった…!!」
そう言い、翔はガヴのハンドルを回す。
『チャージ ミー チャージ ミー』
翔とカリエスはそれぞれエネルギーを足に溜める。
2人は同時に走り出す。
翔「うおぉぉぉぉ!」
カリエス「ハアァァァァ!」
翔・カリエス『ハァッ!!』
至近距離に近づいた2人は互いに上段蹴りを繰り出し、足がぶつかり合う。
だが、互角の力で決定打にはならない。
2人はすかさず右腕にエネルギーを溜める。
翔「ハアァァァァ!!」
カリエス「ガアァァァァ!!」
2人の拳は互いの顔に当たり、双方はよろける。
だがその時、翔にはある人物の姿が見える。
この世界に来て絆を紡ぎ、共に笑い合った親友、吼が隣にいたのだ。
吼は何も言わずにただ微笑んだ。
そして翔と吼は頷き、共に拳を繰り出した。
翔「ウオォォォォ!!」
カリエス「ゴバァッ!!」
その拳はカリエスの顔面に正面から当たり、カリエスは大きく吹っ飛ぶ。
だがカリエスは吹っ飛ばされながらも再び立ち上がった。
そして翔とカリエスは互いの全エネルギーを右足に溜め、全速力で走り出して飛び蹴りを繰り出してぶつかり合った。
翔「オォォォォォォォォォォォォ!!」
カリエス「グウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
『ヘクセンハイム! フィニッシュ!!』
翔「ハアァァァァァァァァァ!!!!!!」
カリエス「グアァァァァァァァァァ!!」
勝ったのは、翔だった。
翔の渾身の必殺はカリエスを貫き、カリエスは爆散した。
京香「勝った……?」
天花「翔くん…!」
木乃実「やった…!翔くんがやりましたーー!!」
組長達は喜びに包まれる。
すると、爆発の中から吼のガヴが落ちた。
翔はそのガヴを拾い上げた。
翔「吼…終わったよ…」
翔は空を見上げ、異世界でできた最高の親友に向けて言った。
翔は今、吼が死んでしまった森の中へ来ている。
その場に石を立て、墓石の代わりにし、そこに吼のガヴを置いた。
そしてお供え物として、吼が好きだったお菓子を置いた。
すると翔は歯ブラシを取り出し、吼のガヴの歯を念入りに磨いた。
翔「なあ、親友。俺、自分の世界に帰る事になった。だから、お別れする前にこれだけは言わせてくれ。助けてくれて…ありがとう。」
翔は一言そう言って、その場を後にした。
京香(異)「そうか…吼は、居なくなったのか…」
天花(異)「最後に一言…何か伝えたかったな…」
翔は、吼の事を包み隠さず京香達に伝えた。
天花(異)「ねぇ、翔くん…」
翔「はい…」
天花(異)「吼くんは…ここに居て幸せだったかな…?」
翔「当たり前ですよ!だって…幸せだったから、この子達が居るんです。」
翔の視線の先にはゴチゾウ達が居た。
そう、ゴチゾウはお菓子を食べて幸せを感じた時にのみ作られる。
『幸せの証』なのだ。
翔「それじゃあ…俺、そろそろ行きます。」
京香(異)「そうか…元気でな。」
天花(異)「そうだ。この子、翔くんが持っててあげて。」
そう言って天花が翔に渡したのはヘクセンハイムゴチゾウだった。
翔「え!?で、でも…」
天花(異)「いいの!私たちが持ってても、宝の持ち腐れだから。」
京香(異)「それに、親友である翔が持っていた方が、吼も喜ぶだろうしな。」
翔「2人とも……はいっ!ありがとうございます!」
そして翔は京香達の家を出た。
翔「それじゃあ…短い間でしたけど、お世話になりました!」
そう言って翔は、この世界の京香達に手を振りながら去って行った。
翔「それで、恋さん達はどうやってこっちに来たんですか?」
恋「京香からね、君が吸い込まれた原因の扉のオブジェを見せてもらったの。そしたら、偶然扉が現れて、急いで全員で入ってこっちに来たの。」
翔「はえ〜、そうですか。けど、どうやって帰りますか?」
京香「それなら、帰りもこれを使うだけだ。」
京香は扉のオブジェを出した。
すると扉が現れ、開いた。
翔「この世界とも…お別れか。なんか、名残惜しいな。」
天花「そうだね。けど、いつかまた会えるよ。」
ワルワラ「うん。だって、翔くんはこの世界のことが好きなんでしょ?それならきっと大丈夫だよ。」
美羅「ああ。お前がこの世界を愛してるなら、この扉はまた開くって。」
翔「そう…ですね。よし、帰りましょう!俺たちの世界に!」
翔はそう言って扉をくぐった。
翔達は扉をくぐり抜け、全員で何を食べに行くか相談している途中だ。
風舞希「いいの?総組長。」
恋「何が?」
風舞希「こっちに来られた理由、翔くんに本当のことを言わなくていいの?」
恋「あら、気づかれてたの?」
これは恋たちが異世界に来る前。
恋「どうしたらいいのかしら…おそらくあのオブジェがキーアイテムのはずだけど…」
その時
「何か困ってるみたいだな。」
恋「っ!誰?」
「落ち着け。俺はアンタらが行きたがってる所に連れて行ってやれる。」
恋「っ!?本当に!?」
「ああ。ただ、手伝えるのは行きの道だけだ。帰りは自力で頼む。あのオブジェの使い方を教えてやるから。」
恋「わかったわ。」
「オブジェの使い方は後で教える。とりあえず行く要員を全員集めろ。俺のこのオーロラカーテンで連れていく。」
恋「助かるわ。ありがとう。ところで、あなたは何者?」
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ。」
恋「あの後、翔くんには絶対に言うなって言われたしね。」
風舞希「奇妙な人なのね。その通りすがりの仮面ライダーさんは。」
翔「何話してるんですかー?早くいきましょうよー!お腹ペコペコですー。」
風舞希「フフ。やっぱり、翔くんは可愛いわね。」
恋「ええ。見てるだけで癒されるわ。今行くわー。」
そう言い、恋と風舞希は翔たちの元へ歩み寄った。
翔「何か美味しい物食べたいです〜…」
恋「仕方ないわね。みんな!今日は私の奢りよ。」
翔「良いんですか!やったー!」
そんな和気藹々とした話をしていると
翔「っ…!」
翔は突然後ろを振り向いた。
翔「……当たり前だろう…」
ワルワラ「どうかした?」
翔「……フフ…いや、なんでもないです!」
翔の肩に乗っているヘクセンハイムゴチゾウとウエハウスゴチゾウも、何かが聞こえたようだ。
翔には確かに聞こえた。
親友が、共に絆を紡ぎ、楽しく笑い合い、最後まで共に戦い続けた友の声が
『なあ、翔。俺たち、いつまでも仲間だよ。』
と言う声が。
そんな思いを受け取りながら、夕焼け空の下を、翔達は歩いていく。
と言うわけで、劇場版ガヴのエピソードは今回が最終回です!
できる限り頑張って短い期間で投稿しました!
僕の小説だけでは味わえない様な感動が、本家のガヴの映画では味わえるので、見ていない人は是非とも劇場で見ることをオススメします!
読んでいただき、ありがとうございました!
ガヴのフォームで好きなのは?
-
ポッピングミ
-
ケーキング
-
ブリザードソルベ
-
オーバーモード
-
マスターモード
-
ヘクセンハイム