無表情天才美少女魔術師がメチャクチャギタギタに快楽を押し付けられる話。 作:ふぁふわ
朝の鐘が鳴り響くレディアンスの街は、グランプリ本戦を待つ人々の熱気で満ちていた。巨大な円形闘技場は、開場前から既に長蛇の列ができている。
魔導スクリーンに映るカラフルなトーナメント表、実況者の高らかなマイクパフォーマンス、町中を駆け抜ける物売りの声。非日常の祭りの日だ。
セリスは闘技場そばの控えスペースで、リリアが丹精込めて作った黒の新衣装に身を包み、動きの確認をしていた。
ロングコート、ブレザー、赤いネクタイ、ミニスカート、黒のニーソックス、そしてブーツ。なんだかエッチな衣装だが、リリアの熱意を無下にできず着てしまった。だが、スカートの丈の短さだけは最後まで慣れない。
「……うぅ、やっぱり短い……パンツ見えない……よね?」
リリアが裁縫セットを片手に励ます。
「大丈夫だよセリスちゃん! それに本戦だからこれくらい目立たなきゃ! もしめくれそうだったら、すぐ直すからね!」
田中は怪しい鳥のような形をした串焼き肉とビールを抱え、一人やる気満々だ。
「おう、セリス! 準備できてるか? 初戦からインパクトかませよ!」
「……うん。やる……」
セリスは静かに頷く。いつも田中やリリアの励ましが心を支えてくれている。今日は自分の力を試す日だ。
やがて、運営スタッフが呼びに来る。
「セリスさん、準備はよろしいですか? いよいよ本戦第1試合、開始です!」
セリスはスカートの裾を押さえつつ、静かに歩き出した。
***
闘技場は朝から超満員だった。スタンド席には冒険者や僧侶、市民、果ては近隣諸国からの客まで。みな一斉に魔導スクリーンを見上げる。
実況者が魔導マイクで叫んだ。
「さあ皆さま、お待たせしました! ハルミナ聖政庁主催、魔術VS.法術グランプリ、本戦開幕でございます!」
爆発するような歓声がスタンドを揺らす。実況者のテンションは最高潮だ。
「まずは本戦第1試合! <パンチラ無口魔術師>セリス対、<影刃の法術士>ディオ!!」
魔導スクリーンには2人のイラストと異名が映し出され、観客席が再びざわめいた。
「おい見ろよ、あの娘、ただでさえパンツ見えそうだぞ!」
「ディオだ、あいつ去年も決勝まで残った奴じゃねえか?」
「どっちが勝つか賭けようぜ!」
賭博場まで盛り上がっている様子が響いてくる。
セリスはゆっくりと競技場中央へと歩み出た。観客の視線が一斉に彼女の脚、ミニスカートの丈に注がれる。彼女は自分がどれほど注目を集めているかを肌で感じていた。
「……やっぱり、目立つ……恥ずかしい……」
それでも、セリスは表情を崩さず淡々と立つ。
対するディオは、全身を黒ずくめのローブで包み、銀髪と口元のマスクが印象的な青年だ。何も喋らず闇に溶け込むような存在感を放ち、周囲にはわずかに法力の気配が漂っている。彼は無言でセリスを注視していた。
「……」
田中が観客席でリリアと並んで叫ぶ。
「おい、セリス! ビビんなよ! 一発ぶちかませ!」
「セリスちゃん、ファイトー!」
セリスは遠くの二人に気付いて、小さく笑った。
***
試合開始の鐘が高らかに鳴り響いた。
「さあ始まりました! セリス対ディオ! どのような試合展開になるのかっ!?」
実況の熱量が高まる。
ディオは一切喋らず、するりと地面に影を落として姿を消した。その身は闇に紛れ、観客席が一瞬どよめき、実況が叫ぶ。
「出た! ディオ選手の得意技「影潜り」だぁっ! どこから現れるか分かりません!」
完全にディオの姿が消え、一人闘技場にポツンと残されたセリスを見て田中が騒いだ。
「おいおい、セリスやべぇぞ! 後ろに気を付けろ!」
リリアは手を握りしめ、祈るようにセリスを見つめている。しかしセリスは焦る様子もなく、競技場のど真ん中に静かに立ち、両手を広げた。
「……《古代魔法・星嵐の刃》……!」
全周囲を覆う青白い光の刃が解き放たれた。するとセリスの背後からディオが姿を現し、ガクリと膝を付いた。ディオの身代わり人形がバラバラに砕け散る。瞬殺だ。
観客席が一瞬静まり、すぐに歓声の嵐が巻き起こった。
「うおおお! 一撃だ!」
「なんだこれ、大司教様より強くないか……?」
「全画面技かよ……バランスぶっ壊れてるだろ」
「フゥー、今もパンツ見えてたな。俺には見えた」
実況が絶叫する。
「出ました! 開幕秒殺! セリス選手、見事な勝利です! ディオ選手の「影潜り」は全く通用しなかった!」
ディオが地面に膝を付いたまま、ぼそりと一言呟いた。
「……強いな」
ディオが何かを喋る超レアシーンに、観客席はさらに盛り上がった。
セリスは控えめにスカートの裾を押さえ、静かに一礼して退場した。
「……あの人の方が無口かな……?」
***
続いての試合、左Bブロック。実況の声が会場に響く。
「さあ続いては――<外道のアルケミスト>ガリアドゥラ対、<微笑みのピンクメテオ>ピチェ!」
ガリアドゥラは怪しい薬瓶をぶら下げた黒ずくめの錬金術師だ。観客席からも「あいつヤベぇぞ」「魔術師でも法術師でもなくね?」とざわめきが起きている。
ピチェはピンクのアイドル衣装で客席に向けて元気に手を振った。
「み、みんな応援してね~っ☆」
だが、ピチェの様子が明らかにおかしい。顔色が悪く、しきりにお腹を気にしている。
実況も困惑している様子だ。
「どうやらピチェ選手、体調が優れない様子ですが……」
ガリアドゥラが薄くほくそ笑む。彼は本物の外道だった。対戦相手に親が危篤という虚報を流して棄権させたり、飼い犬を人質に取り無抵抗にさせるなど、ここまであらゆる卑劣な手段で勝利してきたのだ。当然、ピチェにも下剤を盛っている。
無常にも試合開始の鐘が鳴り、戦いが始まった。
「さあ第2試合が始まりました! ガリアドゥラ選手、ピチェ選手、まずは先に動くのはどちらか!?」
しかしピチェはいよいよ顔を深刻に青ざめさせ、内股でプルプル震え出した。
「む、無理かも……☆ き、棄権し……」
「させんよ」
ピチェがギブアップしようとした瞬間、ガリアドゥラが発声禁止魔術を放った。ピチェが口を押え困惑する。
「むっ、むぐっ!?」
ガリアドゥラが続けて手をかざし、下腹部刺激魔術を飛ばした。紫色の瘴気がピチェを襲い、腹部に鈍痛が走る。彼はニヤニヤしながらピチェの様子を見た。ガリアドゥラは女が苦しむ姿を見て興奮する生粋の変態でもあった。
「ふふふ、さあ、漏らすまで楽しませてもらおう。ゆけ」
ガリアドゥラは遠距離から執拗に下腹部刺激魔術を飛ばし、じわじわとピチェの腸をボディブローのように刺激した。ピチェが苦悶の表情を浮かべる。
「ぐ、ぐぅっ……!」
さらにガリアドゥラがパチンと指を鳴らす。すると、紫色の瘴気が空中に出現し、伸びる槍が四方からピチェの腹部を強く押した。ピチェの膝が震え出し、必死に肛門を締める。
「ぁぐ、ゃめ……」
ガリアドゥラは飛び道具の瘴気と空中設置瘴気を時間差で展開しつつ、さらに地面から棘のような紫の瘴気を出現させた。地面から伸びた棘がピチェの尻穴に突き刺さり、腸の活動を活発化させる。
「……っ!」
断続的に与えられる促便攻撃にピチェはいよいよ耐え切れなくなり、涙を流しながら床に膝を付いた。だが、身体への直接的なダメージは無いため、身代わり人形には何も起こらない。システムの裏を突いた卑劣な凌辱手段だった。
「うーっ、うーっ!!」
ピチェはアイドルらしさをかなぐり捨てて必死の形相を浮かべ、泣きながら目で懇願する。ゴロゴロという腸の音が周囲にも聞こえるほど鳴り響き、もはや決壊寸前で走って逃げることもできない。恥も外聞も捨て、下着を丸出しにしながら芋虫のように這って逃れようとするが、彼女の尊厳は風前の灯だった。
危険な状況を見て実況が慌てて叫ぶ。
「こっ、これはいけません! 試合終了!! ドクターストップです! 救護班、早く!」
すぐに救護班が暗幕を持ってピチェに駆け寄る。彼女は土下座のような姿勢で尻穴をヒクつかせながら何とか耐えていたが、救護班が暗幕を張り終わり簡易トイレを差し出すと、ついに気が緩み決壊してしまった。
「……あっ、あっ、ああ~~~!!」
暗幕の内側から闘技場全体に、アイドル系魔術師の悲壮な破滅の音が響き渡る。観客が静まりかえる中、尚も止まない音を掻き消すかのように、何とか実況が繋いだ。
「ガ、ガリアドゥラ選手、謎の技で見事な勝利です!! ピチェ選手、惜しくも敗れる! なお、会場清掃のため暫く休憩に入ります!」
その頃ガリアドゥラは暗幕を指で開き、中を覗いていた。
***
試合はガリアドゥラの卑劣な策略で、あっさりとピチェが敗北した。会場はブーイングと哀れみの声に包まれた。
「ピンクメテオ、あれ、絶対アレ漏らしてたよな……」
「あいつが薬盛ったんじゃないか?」
「俺のピチェちゃんを……あの外道……許せねえ……!」
「と言いつつお前なんかチンポ勃ってね?」
田中が憤慨して席を立つ。
「チッ、薬だと? あの野郎、正々堂々とやれや! くそっ、セリス、暫く時間かかりそうだし一旦外に出ようぜ!」
リリアが心配そうにセリスを見る。
「ピチェちゃん、かわいそう……セリスちゃん、次は気を付けなきゃね」
セリスは静かに頷いた。
「……卑怯……嫌い……」
***
田中たちが休憩から戻ると、右Cブロックの試合が既に終わっていた。
行き交う観客たちがやけにざわついている。
「おい、聞いたか!? 優勝候補のクレアが負けたぞ!」
「えぇ!? あの炎嵐の魔女が!?」
「最後、全裸でオナニーさせられて負けたらしい……!」
「な、なんだそりゃ!?」
田中は眉をひそめ、ビールの空き缶を握りつぶした。
「胡散臭ぇな! クレアってあの赤いドレスの強え女だろ? そんな負け方するわけねぇ! 何だ、オナニーって!? また催眠か!?」
リリアが不安そうに呟き、田中がセリスの肩を叩く。
「うん、怖いね……噂だと、クレアが操られたみたいだって……」
「おう、セリス、気を付けろよ! 何が相手だろうと、開幕秒殺なら一瞬だ!」
セリスは表情を変えず、静かに答えた。
「……分かった……」
***
右Dブロックでは、ヴァルドリンが余裕の勝利をおさめた。
「さすが大司教、貫禄が違うわ」「あの光の盾、ヤバすぎる」
実況も「聖国の守護者ヴァルドリン、危なげなく初戦突破です!」と叫んでいる。
***
控えスペースの片隅で、セリスは椅子に座り、ミニスカートの裾を何度もいじっていた。
「……次は……ガリアドゥラ……変態、気を付ける」
そんな時、セリスは後ろから声をかけられた。
「失礼するよ」
低く、よく通る声だった。振り返ると、白金のローブをまとった大司教ヴァルドリンが立っていた。威厳と包容力を併せ持つ風格だが、どこか優しい微笑みを浮かべている。
「君がセリス君だね? 本戦、素晴らしい戦いぶりだった。ワシはヴァルドリンという、どうぞよろしく」
突然の来訪にセリスは思わず背筋を伸ばす。観客席の田中もリリアも息を飲み、周囲に緊張が走った。
「……うん……よろしく、お願いします……」
ヴァルドリンは鋭い観察眼でセリスを見つめ、一目で彼女の体質を見抜いた。
「君の魔力、普通の魔術師とは明らかに違うね。その強さに少し興味があってね……大会が終わったら、ぜひ詳しく話を聞かせてほしい」
セリスは驚きと共に小さく頷いた。
「……はい……」
ヴァルドリンは優しく微笑み、ふと思いついたように懐から水を取り出した。
「おお、そうだ、喉は乾いていないかい? これは教会で作っている聖なる天然水だ。良かったら飲んでくれ」
セリスは恭しく受け取った。
「……ありがとう……ございます……」
その時、次戦のアナウンスが控えスペースに響き渡る。
「準決勝第一試合、準備をお願いします!」
ヴァルドリンは「ではまた後で」と微笑み、静かに去っていった。
残ったセリスは大きく息をつき、貰った水をゴクゴクと飲んだ。
「……ん、次、頑張る……」
田中が肩を叩き、リリアがぎゅっと手を握る。
「セリス、あいつには負けんなよ!」
「私も応援してるよ!」
こうして、魔術VS.法術グランプリ本戦の1回戦は幕を下ろし、セリスたちは次なる戦いへと、静かに闘志を燃やしていった。