いつもの日常が続くと思っていた。
昼を待ちわび、路地裏で絡み合い、快楽に溺れ、飯で腹を満たし、肌の触れ合いで心を満たす。
だが、彼女に欲情し、貪り、肉体を重ね続けた自分にとって、日々変わっていく彼女の身体に気付かないはずがなかった。
小さな胸は指を押し返すように張り、愛らしい桃色の乳首が熟れた果実のように濃く色づく。
身体は柔らかな肉を纏い、どこかふんわりと丸みを帯びた曲線を描く。
最初は気のせいだと思っていた。だが、日々膨らんでいく腹は、注がれ続けた精液の淫らな実りを宿し、艶めかしく脈打つ。
幼さに母の証を宿した歪な魅力は、彼女を慈しみ守りたいと思う理性と、熟れた雌を貪り尽くしたいと思う獣性が融け合い、分かち難いほど深く結びついていた。
向かい合って座り、彼女を腰に跨らせ、焼けるような陰茎を滑り込ませる。妊娠した彼女の膣は雄を迎えた瞬間、蜜のように粘ついた愛液で満たされ、ドロリと溢れ出す。抽挿を待ちわびるように入り口から最奥まで甘く締め付け、脈動する膣壁がいやらしく蠕動する。
幾度となく繰り返した交尾だが、今では大きく膨らんだお腹が結合部を隠す。だが、陰茎を柔らかく包む感覚と蜜壺から響く水音、そして彼女の艶めかしい反応が全てを物語っていた。
挿入が深まると、彼女は大きな腹をそっと揺らし、緩やかに腰をくねらせ始める。熱く濡れた膣で愛でるように肉棒を擦り上げる、欲望と慈しみが溶け合う淫靡で美しい姿。
与えられる快感に身を任せ、今すぐ猛りを突き上げたい衝動に耐えながら、彼女の想いに応えるように背中をさすった。
抱き合い、深く密着する。固く張った腹が動きに合わせてぐりぐりと押し付けられていると、突然、トンっと小さな鼓動が伝わる。きっとお腹の仔が蹴ったのだろう。近づく出産の予感に心が疼く。
視線を上げるとすっかり黒ずんだ乳首に目に飛び込む。我慢できず、彼女を抱く腕を滑らせて硬く尖った乳首に触れると、白濁の母乳が滲み出て指に絡まり、なだらかな胸を伝い滴り落ちた。
母となる身体と腹の仔を慈しむような、優しく緩慢で、隅々まで堪能するような交尾。
彼女はかつて激しい交わりを好んでいたが、今はぬるま湯に浸かるような、じわりと染み渡る快楽に溺れたことで好みに変化が現れたようだ。
ゆっくりと肉棒を咥えこみ、母乳を垂らす彼女は期待に潤んだ瞳でこちらを見つめる。いつもは見上げる青い瞳が、今は正面から視線を絡ませ心を掴む。
意を汲み、彼女の頭をそっと抱き寄せる。お腹が大きくて十分に近づけないが、足りない距離はこちらから埋める。
親猫が仔を愛でるような優しい舐め合い。
それはすぐに舌を絡ませ、涎を滴らせて獲物に喰らいつく。猫娘らしい、牙を沈めるような獰猛な接吻へと変わる。
最初は交尾しながら口づけをする意味が分からなかったのかそっぽを向かれた。舌を差し入れた時には、驚いた彼女に軽く歯を立てられたこともあった。
そんな彼女がいつしか人間のような交わりに身を委ねる。
溶け合うようなこの口づけは、彼女と対等に結ばれていることの証明なのかもしれない。
前立腺が疼き腿の筋肉が硬く引き締まる。
性器の根元に燃え盛る脈動が募り、陰茎はピクンと震え亀頭が張り詰めて膨れ上がると、彼女は射精の予兆を敏感に察知し、胸とお腹を揺らして精液を求めた。
余裕を失い口を離すと、混じり合った濃厚な唾液が糸を引き、滴り落ちて胸元を濡らす。呼吸は荒々しく、生温い吐息がお互いの顔を湿らせる。それでも動きは抑え、深く、ゆっくりと、お互いの身体を味わい愛でながら熱を重ねる。
その瞬間は彼女と共に迎えたい。その想いで込み上がる精液を必死に抑え、懸命に射精を堪える。
だが、涙と涎で蕩けた微笑みを向ける彼女はそれを許さない。
快楽と幸福で濁った瞳に母性を滲ませ、まるで腹の仔にも肉棒の味を教えるように、細い腕を首に絡め、しなやかな脚は腰に巻き付き、深く腰を沈め喰らいついた。
求められるまま、ついに隙間なく埋め尽くされた膣内に精液を注ぎ込む。瞬間、彼女の身体がぎゅっとしがみつき、強い力が込められる。
全身が硬直し、絶頂の震えが二人に響き合う。身体が跳ねるたび、濃厚な白濁が狭い隙間を押し広げ、膣壁はその隙間すら拒むように肉棒に絡みつく。それはまるで一瞬たりとも離れたくないと甘えるような、切ない抱擁のようだった。
精液は愛液と濃密に混じり合い、膣の抱擁に押し出されてこぼれ落ちる。その塊は、交尾の熱情を凝縮したかのように熱を孕んでいた。
絶頂の波が次第に収まり、身体から力が抜けていく。彼女も落ち着いたようで、こちらにしなだれかかるも、身籠った身体では満足のいく姿勢になかなか辿り着けない。
結局、余熱を帯びた性器をそっと抜き、背中から彼女の小さな身体をすっぽりと包む。どうやらお気に召したようで大人しく身を預け、穏やかな吐息を漏らす。
触れ合う肌は汗でしっとり濡れ、甘酸っぱい体臭が漂う。じんわり伝わる体温が心地よい。
彼女はすでに腕の中で寝息を立て、膣からはなおも精液がこぼれ落ちる。その姿は交尾の深い快楽を物語り、雄の悦びが胸をゾクリと貫いた。
深い余韻に浸りながら大きく息を吐く。
もうすぐ産まれる頃だろうか、と彼女が母になる瞬間を思い描き、できればその場に立ち会いたいと願う。
彼女と仔の無事を祈り、密かな望みを抱きながら髪を撫でるのだった。