触手SFVRゲーム世界に転生したのにレベルが高すぎる 作:NO SKILL NO LIFE
目が覚めた時、そこはどこか見慣れたコックピットの中だった。
だから、いつもの寝落ちだろうとログアウトボタンを探して、それが見当たらないことに気付いて──狂喜乱舞した。
VRが現実になるとか、喜色満面以外の何物でもないもんな!!
……ステータスウィンドウの数字だけは見なかったことにする!!
宇宙触手機械姦VR。
捻りが無いとかセンスがどうたらとかそういう次元じゃない、タイトルを考える気概の一切無いこのゲームは、それなりに流通量の多くなってきたVRゲーでも結構オーソドックスなテーマ……宇宙を取り扱っている。
そもそもフルダイブのVR機器が宇宙航空研究の中で生み出された、という経緯もあって、宇宙関係のVRの質感は最高。大手メーカーの出す宇宙戦記系統のVRゲームなんか、国家間のRMTでとんでもない国際犯罪者が生まれかけた程度には人気だった。
宇宙触手機械姦VRはそういう技術ノウハウを余すところなくエロに使った怪作。
総勢十七名の触手機械姦スキープログラマ、総勢百七十名の触手機械姦スキーイラストレーター、応募総数七百万通以上の全国触手機械姦スキー文字書きによる妄想によって形作られた〝人々の夢の結晶〟だ。
VRでありながらMMOやMOではない……完全なるソロゲー。
プレイヤーですら男を許容しない、ふたなりと女しかいない世界。
とんでもない数の声優を起用し、ディティールを上げるために国外の声優にまで手を伸ばした執着心。
例に挙げればキリがないほどの「異例」をまとめ上げた上で、この宇宙触手機械姦VRは誕生した。
──勿論、飛ぶように売れた。大手メーカーが目を剥く勢いで売れた。ゲーム要素に目新しいものはなかったけど、とにかく触手機械姦のパターンが多くて、ありとあらゆる夢を叶える仕様設計だったから、とどまることを知らないの権化だったと言える。
かく言う俺もユーザーの一人であり、初期クラファンの出資者であり、最長時間プレイヤーの堂々トップだった。
まぁ多分死因は餓死か脱水。宇宙触手機械姦VRのプレイ中に死んで、この世界に転生した……のだと考えるのが妥当。転生なんて昨今珍しい話でもないしね。
とまぁこのゲームの説明は一旦これくらいにして、さっきからひっきりなしに鳴っているコールに反応しよう。
「はいさいこちらコレクト44。朝っぱらから何の用で?」
『朝だと? 貴様、今どこの星にいる』
声……は、厳格っぽい女性のもの。
宇宙触手機械姦VRは一応ゲームだ。えっちなことをされているだけのVRじゃない。
ゲームシステムはシンプルで、依頼を受けて、その依頼を達成して、報酬を貰う。それで今俺がいるような宇宙船をチューンナップして、そこに触手とか機械とか女の子とかを住まわせて鑑賞する。
他にもやることは色々あるけど、システム自体は本当にこれだけ。
で、この声の主はその依頼を受ける時に色々注意事項を言ったりなんだり──評価が悪いと文句も──してくる上官みたいな人。一応軍人だからね、主人公は。
「いやどこの星でもありゃしませんよ。ノリですノリ」
『そうか。今後、上官への応答の際には冗談を言わないことだ』
「たはぁテキビシー。そいで、なんですかいね」
『依頼だ、コレクト44。貴様を名指しでの依頼になる』
おっと。いきなりイレギュラー。
基本的にこのゲームはプレイヤー主導。プレイヤーが好きな時に依頼を見て、気に入らなかったら更新して、そうやって好きな依頼だけをこなしていくゲームだ。
ただ、一応これもゲーム要素というか、昇段試験やストーリーの重要なタイミングでのみこういう強制指名依頼がやってくる。それらは報酬が宇宙船のエンジンパーツとかポータルの材料とかである場合がほとんどで、どれだけ後回しにしてもやらざるを得ない──というか拒否するメリットが欠片もない──もの。
それがこのタイミングで来たということは……。
この世界を現実にするための最終試練的な?
やったろーじゃん!
『場所はアルペナ星系655に発生した
「水属性か。電撃属性とのコンボに注意と」
『ああ。そして、貴様には不要だろうが、注意事項だ。アルペナ星系では現在同星系内の派閥同士で水面下での小競り合いが行われている。此度の将校が
「罠の可能性が高い、って。いつものことでショ。そいじゃあ
『気を付けろよ、コレクト44』
いつものことだ。
宇宙触手機械姦VRのコンセプトは二つ。触手機械姦でエロい目に遭っている女の子を見ること。そして、女の子になって触手機械姦でエロい目に遭うこと。
VRなんだ、プレイヤーだって触手機械姦でエロい目に遭いたい。連続絶頂したい。無限イキしたい。
そういう欲望の詰まっているこのゲームにおいて、依頼は大体罠。プレイヤーをも絡め取らんという意思しかない。その将校って子の痴態を見ることができる+プレイヤーもエロい目に遭える。この依頼はそういうことだ。
──楽しみに思わないはずがない。
フルダイブVRはほとんど現実と遜色がなかったけど、脳を損傷させかねないような刺激……つまり度を越えた責めというのは流石に無かった。
けど、それが現実となったのなら。
思わず舌なめずりをする。
このゲームのプレイヤーは漏れなくTS願望があり、漏れなくエロいことが大好きで、漏れなく気持ちいいことが大好きだ。
多分ドMしかいなかったと思う。製作チーム含めて。
ボディスーツの中で屹立していくペニスを感じる。勃起していく乳首を感じる。濡れそぼっていく秘所を感じる。
このボディは乳も竿も穴もあるふたなり。宇宙色の髪と外宇宙色のインナーカラーをロングに流す、背の高いふたなりっ娘。ついでに視界は一切問題ないのに傍から見ると右目が前髪で隠れきったメカクレ要素も兼ね備えている。
「た……」
その中でこだまするは、俺の……というかアバターのハスキーお姉さまな声。
「滾るぅ~~~!!」
……都合、台無しである。
無事宙域港に着いて、宇宙船をドッグにいれる。
港へと降り立ってみれば、久方振りに感じる人工的でない重力。思わず伸びをした。
と、前方からトテトテと走り寄ってくる小さな影が。
あり得ないとは思いつつもマップで表示を確認。うん、フツーにNPC。
……いやあるんだよ。触手の擬態で、いきなりおっぱじめるイベントとか。たまーにだけど。
「ハロー暑苦しそうなお姉さん! アルペナ星系へは観光かな?」
「ハロー涼しそうな少女。そして残念、仕事だよ」
「ありゃ! それじゃあガイドは要らないか!」
「仕事の時間まではそれなりにある。それに可愛い女の子とはいつだってデートをしたいものだ。いくらかな、お嬢さん」
「500デルズだよ!」
やっす。
もっとぼったくられるかと思ってた。ああ……ぼったくると逃げちゃうって思ったのかな。優しいアピール足りなかったか。
少女……アルペナ星系の住民らしく水感たっぷりなぷにぷにした赤毛の少女。頭の上にある文字はキュリア Lv.0。
俺を暑苦しそうと表現した通り、彼女の装備はそれはもう薄い。局部が思いっきり丸出し……なのはまぁ後で語る理由があるにしても、それ以外の部分も部屋着かってくらい薄い。
周囲の人影と比べても、だ。
「50000デルズあげるって言ったら、どれくらいサービスを盛ってくれるかな」
「へ……え、あ、も、もしかしてお姉さん……私を買ってくれるの?」
「買うならもう少し出すよ。単純にガイドとして、50000デルズならどれくらいのサービスが期待できるか知りたいだけ」
「全力で! 楽しませてあげる!!」
うん。
宇宙触手機械姦VRはエロゲである。泣きゲーじゃないのだ。
貧乏で云々とか、暮らしが云々とか……そういうおちんちん激萎え要素は極力減らしていくに限る!!
俺は! 可哀想では!! あんまり抜けない!!
「改めまして! 私はキュリア! アルペナ星系いちばんの観光ガイドだよ!」
「俺はレフォ。一応
「お……」
「ん?」
「俺っ娘だぁ!!」
違うけど。
いやそうなんだけど。あと、この世界じゃそこまで珍しくないと思うけど。
「っとと、50000デルズも貰ったんだもん、こうしちゃいられない! アルペナ星系いちの繁華港、クリマドウルの観光名所巡り──ちゃんとついてきてね、レフォお姉さん!」
「頼むよ」
さーて。
「……でね、私にはお姉ちゃんがいるんだ。優しい優しいお姉ちゃん。軍人さんでね」
「うんうん」
一通り観光名所を回って、近くにあったレストランに入って一息。
ようやく興奮が落ち着いたのか、キュリアは自分の身の上話を話してくれている。
非常に申し訳ないけど、正直言ってこれが本命。デートは楽しかったけど、キュリアは子供だからニャー。
依頼を受けて、現地へ向かって。
一番目に遭うNPCは、大体その依頼の情報を持っている。あるいは持っているNPCに繋げてくれる。
それがこのゲームの王道パターンだ。だからキュリアにはそれを期待していた。
で、今まさに出てきた。情報だ。
「もう……一週間、帰ってきてないの。ちょっと前に……説明へきてくれたお姉ちゃんの部下さんは、非常に難しい任務に就いている、しか言ってくれなくて……」
「お姉さんの写真とか、ある?」
「あるよ! ほら、これ!」
ちょっと落ち込み気味だったキュリアが声の張りを戻して見せてくれるのは、首にかけていたらしいロケット。中には写真が収まっていて……おほぉ……。
キュリアをそのまま大人にして、且つ艶やかにした感じの……水感溢れる赤髪ロングな女性。キュリアに軍帽を被せ、慈しみある顔で写真に納まっている。
「ねえ、これ……少しの間、預かってもいいかな」
「えっ……どうして?」
「実はね、俺は彼女を
「……お姉ちゃんは、
「多分ね」
んで俺はそれの掃除人。駆除業者だ。といっても軍人であることを隠すための肩書きというか、対外的な肩書きでしかないんだけど。
「そんな……じゃあなんで部下さんはお姉ちゃんを助けに行ってくれないの!?」
「行けないんだよ、危ないから」
「……」
「でも、そのために俺が来た。必ずお姉さんを
「ほん、とう?」
「ああ。だけど、お姉さんは多分今……
事実から理由を作ったから変な言い回しになっちゃったけど、子供相手にはこれで充分だろう。
ちなみに嘘は言ってない。このゲームにおいて、触手でイキ狂わされた女性を正気に戻すためには必ずこういう『キーアイテム』と呼ばれるアイテムが必要で、それはほぼ100現地調達できるシステムになっている。
これを取るためにキュリアへ近付いたんだ、ここで説得失敗はやめてほしいけど……。
「うん……うん! レフォお姉さん、ハリアお姉ちゃんを助けて!」
「いいよ」
はい成功~。
そうして、上官に言われた現地軍のどーたらこーたらの一切を無視して
いやもう。
既にビンッビンですよ。
足を踏み出す。
ふにゅ、という感触……は、途中からぐちゅに変わる。
一歩、また一歩と進むたびに湿り気を帯びていくダンジョン。テラテラと照っていくそれに期待の念を込めつつ、ずんずかずんずか進んでいく。
三部屋目に辿り着いた時だった。
肉の扉としか言いようがないそれを潜った瞬間、ぼふっ……と。何か、キノコの胞子らしきものが全身に塗される。
「お、おおっ!」
既にそそり立っていた剛直がさらなる硬さを増し、愛液がぼたぼた零れ落ちる。ステータスウィンドウを見てみれば、「感覚鋭敏化Lv.2」、「淫乱化Lv.2」の文字が。
それでも一切気にしていない素振りで足を踏み出せば、その足がずぼっと床に包まれる。柔らかな肉が足指の間にまで入り込み、それをにぎにぎしてきて……あ、単純にマッサージとして気持ちいい。
じゃなくて。
わざとらしく埋まった足を持ち上げんと反対の足で力んでみれば、そちらも床に飲まれてしまった。
「う、うごけないー」
なんて口に出してみようものなら、待ってましたとばかりに殺到して来る触手。待ってましたァ!
触手は乳房、ペニス、膣、尻穴へ絡みつき、突き刺さる。
前戯とか情緒とか余韻とか一切ない、獲物を快楽漬けにするためだけの行為。開始される責め。ずがんずがんと二穴を突かれ、超速ピストンでペニスをしごかれ、ぢゅうぢゅうと母乳を吸い出され──。
べた、っと。
触手は、死亡した。
「……」
足を抜く。
そして……盛大な溜息を吐いた。
「新しいストーリー触手だからワンチャンとか思ったのに……!!」
宇宙触手機械姦VR。
このゲームには、ある救済措置が存在する。
それはレベルシステム。プレイヤーやNPCの頭の上に表示されるその数字は、現在のレベルを現すと同時──生涯で絶頂した回数を示している。
……これの何が救済措置かと問われると、つまり、イけばイくほどレベルが上がるのだ。
レベルが上がるとレベル差に開きがある敵の攻撃を受け付けなくなる。これにより、どれほどレベル差のあるダンジョンへ入ったとしても、一生そこで責め苦を受けることはない。気の遠くなるような気持ちいい……もとい連続絶頂の果てでその触手のレベルを超え、勝手に触手が死ぬ。そうして解放される。
普通に
当然それじゃ、段々楽しめなくなる。
よって、ゲームシステムにはさらに産卵システムが追加されていた。実際に産みはするけど快楽の伴う行為として。
任意のレベルを込めた卵を産むことで、自身のレベルを下げることができるそのシステムを使えば、無限にエロが楽しめる──このゲームはそういうサイクルでできていた。
一つだけ、ゲーム開発チームにとっての誤算があった。
宇宙触手機械姦VRが発売されてから七年。総時間にして二億二千飛んで九十万秒ちょっと。
チュートリアルや戦闘の時間などを加味して、さらにそれより少ない時間。且つ、そんな毎秒イける人間がいるはずないという慢心。
これらから出産NPCの枠は二十で、レベルは一千万が上限、ということにしてしまっていた。というか度重なるアプデでそうなっていった。
──現在、ステータスウィンドウに表示されている俺のレベルは……1,046,240。保有出産NPC数は20カンスト。
そこで死んでいる触手のレベルは、200。
「ストーリー依頼の敵の強さじゃないって!!」
あり得ない。この滾りをどうすればいい。ああ、「感覚鋭敏化」と「淫乱化」が切れた。状態異常耐性が憎い。
これから助けるNPCとおせっせする? レベルカンストの自分の子供とおせっせする?
あのなぁ!
俺は! 感情のない触手に!! ぐちゃぐちゃにされたいんだよ!!
さめざめと一頻り泣いて、ふぅ、と一息。
興味が失せた。気持ちよくしてくれない触手なんてただの触手だ。圧倒的ステータスでゴリ押して終わろう。
ただ、希望は捨てていない。
この世界が現実になったということは、フレーバーテキストでしか語られていなかった
「はいーずぼっと!」
「ん、ぁ、ぁああっ!?」
触手によってそれはもうそれはもうにされていた水感たっぷり赤毛お姉さんを引き抜く。
引き抜いた際に膣とアナルからぶっといのが引き抜かれて十回くらいイったみたいだけど、まぁレベリングってことで。
全身の穴という穴、腺という腺から液体を吐き出している女性を担ぎ上げ、来た道を戻る。
時短時短。弱い触手にキョーミはありませんのよ。はよ報酬吐いて終わってくれりゃー。
そのままの足で
マップに映る無数の赤点。敵対モンスターが
「ん、んごっ、お゛っ、お゛へっ!?」
ぶびゅ、ぶびゅるっと下品な音を立てて、未だにイったりなんだりしている女性。ハリア、だっけ?
あのロケットの女性とは似ても似つかない無残っぷりだ。このままの状態でキュリアの前に出すのは流石に避けたい。可哀想は萎えるので。
どうしようなぁ。
このままの彼女を担いで出ていくと、多分負けることはないんだけど写真とか撮られて現地軍の汚点として大々的に……みたいなことになると思うんだよね。
俺をおびき出したにしては弱いダンジョンだったのも気になるし。フツーはこう……とんでもなく強いダンジョンに放り込むからこそ意味が生まれるものじゃないの? そうだと思ったから期待してたんだけど。
ぽく、ぽく、ぽく……。
うん。
「考えるのやーめぴっ」
ガシャコンガショガショと音を立てて組み上がっていくは巨大な砲塔。
決して人一人が背負う大きさではない……設定的には720㎜口径だとされているソレ。正式名称『
この世界、対
対人武器はすべてこういうものでできている。こういうもの。そう。
「食らええっちになるビーム!!」
こちらを取り囲んでいるNPC全てへ照射するは、当たっただけで発情し、当たった場所によっては絶頂する──頭の悪いビーム。
なおビームであるので大口径には然程意味がなく、デカいけど軽いので重厚さもない。見た目はかっちょいいけど。
とはいえこれでめでたしめでたしだ。現地軍もメディアも全てが色に狂っている今、俺達へ向けられる目もない。
未だイき果てているハリアを背負い直し、背面スラスターを噴かせて一気に離脱。近くに停泊させておいた俺の宇宙船へポーン!
あとはNPC……じゃなかった、ハリアを治癒ポッドにいれて、起きたらあのロケットを見せて、依頼完了。
……だよな? ゲームだとそれで終わりだけど……。
もしかしてアフターケア必要だったりする?
ちゅぱちゅぱと水音が響く。
暗く、けれど足元には仄かなライトの光る寝室。
水音は次第にんぎゅ、んぎゅという苦悶を孕む声と重なっていき、そして……。
「……いや、気持ちいいことは気持ちいいんだけどさ。趣味じゃないよ、ハリアさん」
「あ……」
ごめん。
俺触手の快楽じゃないともうイけないんだ。
治癒ポッドから出てきたハリアは「触手ぅ」「子宮、子宮もっといっぱいにしてぇ」「もっと突いて、もっともっとぉ!」なんて言葉ばかりを吐く廃人になっていたけど、ロケットの写真を見せれば案の定一瞬で正気に戻り……そして、俺に対しての土下座と謝罪と感謝を入れてきた。
そういうのどーでもいいんで早いとこ帰ってもらおうとした……んだけど、生憎とあの港町……えーっと、クドウ……クリトリ……そう、クリマドウル! のある面が夜になっていて、ハリアの所属する現地軍基地もキュリアも寝静まっているだろう、ということで、俺の船で一夜を明かすことに。
200レベルの触手から抜け出せない程度のハリアに殺されるほどヤワじゃないので、何の処置もせずに「てきとーに寝てよ」で放置したら、コレだ。
お礼のつもりかなんか知らないけど、夜這いて。
いや。
エロいんだけどね。こんな美人が夜這いしてくれるとか男冥利に尽きる……んだけど。
俺はもう触手による容赦ない責めじゃないと……ダメで……。
「そんなことをさせるために救ったわけじゃない。そもそもが仕事だしね」
「で……ですが」
「何より現地軍の将校さんの口で性処理したとか、俺とアルペナ星系の関係を最悪に仕立て上げたいんじゃないかって勘繰っちゃうよ」
「そ、そんなことはありません! むしろ私の持ち得る全ての権力を用い、おもてなしをさせていただかなければならないと……!」
「権力ねぇ。あるの、それ」
問えば、バツの悪そうな顔をする女性。
キュリアに対して説明しにきたっていう部下さんがギリギリくらいで、他はもうダメなんじゃないかな。
「
どこがどの所属か、とかはわからないけど。
この星系の勢力図マップにある国旗アイコンと同じ紋章を肩口に付けた兵隊がいたから、多分そういうこと。
「キュリア連れて逃げるんなら、足くらいにはなるけど」
「……いえ。お気遣いいただきありがとうございます。ですが、私は将校という立場であり、その責任は──」
「ちなみにいくら?」
「はい?」
この辺はゲームにはなかったけど、正直触手に負けた女性の行く末って、あんまりその……ハッピーエンドじゃないよなぁ、ってのが所感。
元々謀殺に近い形で苗床になっていたんだ。このまま帰ったって同じことが起こるか、難癖つけられて立場追われて……ふたなりたちの便所になるか。
まぁまぁ悲惨な未来しか見えない。
俺はハッピーエンド厨だ。触手が好きなのは、その最後が気持ち良さそうだから、ということに尽きる。
というかアレね。
このまま見殺しにして、後々ニュースとかで顛末聞く身になれって話でさ。
その時に
「実は俺さ、界隈トップの
君の覚悟と、責任と、人生。
いくらで買えるかな、って。
何度もこっちに頭を下げる姉妹に手を振って、そこを後にする。
惑星コレクト。ストーリー序盤でプレイヤーが救うことになる無名の星で、以降プレイヤーが好きに付けた名前で呼ばれることになるセーフティゾーン。
プレイヤーの所属する軍、他、今まで助けたNPCがフラっと立ち寄ることになる星であり、別にプレイヤーの所有物というわけではないのだけど、新天地として紹介するには十分すぎる場所。
いやね、買いはしたけど、奴隷とか興味ないし、夜這いの件の通りヒト相手じゃ楽しめないし。
なんぞ責任感じてるのか、航行中何度も襲われたけど……まぁ無理なもんは無理なんで。
それだったら宇宙船で飼ってるお気にの触手に襲われてくれた方がまだヌける……んだけど、触手で全てを失ったばかりの女性に対してそれを頼むのは流石に非道が過ぎるからナシだった。
ってなわけで、この惑星でリリース。いや言い方悪っ。
でもNPCなんてそんなものだ。沢山いるし。プレイヤーはなぜか好かれるし。
あと、今回の報酬金であの二人の購入分の金相殺された……っていうかなんなら増えたし。
クエストトロフィー程度にしか思えないのもご勘弁ってね。
「──さて、んじゃ」
次の依頼、あるいは未知の惑星目指して出発だ。
来たれ高難度依頼。そして来たれ──俺を無限絶頂に引き込んでくれるめちゃ強触手!!
俺の戦いは、これからだ!!