触手SFVRゲーム世界に転生したのにレベルが高すぎる 作:NO SKILL NO LIFE
何度も言うようだけど、俺に「可哀想は可愛い」の性癖はない。
だから今、どれほど気持ちよくても……強制的に気持ちよくされていても、心がそういう気になれなくなる。
宇宙触手機械姦VRのウリ。それは人間の意思の通じない触手や機械によるノンストップの責め。
プレイヤーは当然それを期待してプレイするし、本当の無限絶頂が味わえるとして有名になった経緯もある。
──ただ、プレイヤーの中には「不適合者」とでも言うべき、体質の合わない人間、というのが存在した。
無限絶頂、連続イき、囚われて繋がれて休みのない快楽地獄。
本来であれば死に至りかねないそれを可能としているのにはちゃんと秘密があって、技術があって。酷く簡単に言えばドライオーガズムというか、脳イきをしているだけの状態を技術的に作り出す。それが宇宙触手機械姦VRの真骨頂だったわけだ。
で、「不適合者」なプレイヤーは、そこが噛み合わない。
気持ちいいことは気持ちいいんだけど、どうやっても肉体との乖離を覚えてしまう。普通のVRゲームであれば感じなかったその乖離も、絶頂という強い刺激を前にすると顕著になってしまう。
察しの通り、俺はその「不適合者」なプレイヤーの一人だった。
気持ちいい気持ちいい。気持ちいい気持ちいい。
本当に気持ちいい……んだけど、脳だけは隔離されている。脳にまで快楽が侵入しない。「ああ、俺今気持ちいいんだな」ってどこか離れたところで自分自身を眺めている。
だからこそ──金にものを言わせて、開発陣の意図していないプレイングをした。
排泄物はすべてタンクに、栄養と水分は点滴に。半分くらい現実でも機械姦されているような姿でのプレイと、それによる超長時間の責めを受け入れられるスタイル。
俺の今の異常な高レベルの源であると同時、触手中毒になった原因であり、そして──。
「結局不適合は治癒されなかったことの証左、ってね」
激しくイきつつ、射精と触手出産をしつつ、あまりに冷静な言葉を吐く。
傍から見ればイき狂っている身体。けれど本当に身体だけなのだ。これで気分がノっていればまるで快楽堕ちしたかのような振る舞いもできたけど、可哀想が勝ってしまうともうどうしようもない。
「『クチナシ』。聞こえているのなら責めをやめてくんないか。このままヤり続けると、そう遠くない未来であんた死んじゃうよ」
責めは止まらない。心が冷静でもレベル差があるのは事実で、拘束を抜け出すことはままならない。
ただ……ゲームにおいて、エロトラップダンジョンにまでなっている
だからこれは、ここが現実になったことで生まれた余暇。
付け入る隙があるとすれば、『クチナシ』に残った最後の理性と……この『キーアイテム』だけ。
「人類の愛し方の模索。ヨモギモチは美しいものをそのままに、自身の手でより美しくしていく道を選んだ。あんたとの決別はそこで、あんたは美しいものを自分だけのものにしたかった。対立した意見をお互いに譲ることができず、あんたは
「……」
激しくなる責め。怒りか抵抗か、はたまた踏み入られたくない過去か。
亀頭や足裏といった敏感な箇所へ行われるブラシ状の触手による責め。膣化している穴という穴への激しいピストン。
──ああでも、その触手が少しだけ怯えたような素振りを見せる。
それは口に対する責めを行った直後のこと。口を塞いでしまえば喋ることができなくなると踏んだのだろうそれは。
「なぁ、『クチナシ』。今からやり直してみるって考えは、ないか」
「──!?」
塞がれているはずの口、喉を、一切意に介さぬように発せられる声。
プレイヤーは。
別に喉を震わせて、口の形を変えて、舌の置き場所を選んで……喋っているわけではない。
視界はちゃんと一人称だけど、音も鼓膜で拾っているわけではない。肺機能はあるけど、呼吸で生を繋いでいるわけじゃない。
おめでとう『クチナシ』。コレクト44の真実に気付いた
「以前あんたを退治しにきた青肌の少女。あれを産んだのは俺だ。そして今、あんたの執拗な責めを受けて、一切を損なうことなく喋り続けられる胆力。あんた自身に匹敵するレベル。──結局のところあんたがヨモギモチと決別することになったのは、あんたの成長速度にあいつがついて来られなかった……それに尽きるんだろ?」
「ヨ……モギ。ハ、……ワルク。ナイ」
「良い悪いの話なんかしてないさ。それを言えばあんただって別に悪かねえ。知性があるんだ、好みだってそれぞれ。その上でまだヨモギモチを友達だと思えてんなら上等だろ。ただあんたは
だから、と。
だらしのない……全穴から体液という体液を撒き散らしながら、触手という触手をヒリ出しながら。
「俺に調伏されろ。俺ならお前を受け止められる」
様々な状態異常が書き連ねられているステータスウィンドウの横で、「調伏開始!」という文字と共にピンク色をしたゲージが現れる。
調伏。上述の通り対話のできない触手だけど、機械姦よろしく〝わからせ〟ることでテイムし、宇宙船で飼うことのできるシステム。俺の船に存在する触手もそうやって連れてきた存在だ。
プレイヤーの体質は異常なものであり、子宮内に長期留まった
本来であれば悪性浄化のあとすぐにレベル差ができて触手を殺してしまうのだけど、調伏においてそれは発生しない。殺す代わりに支配下へ置くことができる。
叶うのならば、システム的な調伏が起きる前に……『クチナシ』の投降を望む。
「ワタ。ワタシ。……ハ……」
「それと、自己紹介をしておこう。俺はレフォ。コードネームはコレクト44。かつて存在した
それはストーリー上の第一部ボス。【淡水の海】アスピリエ。
星の表面の十割が水な海洋惑星で、海の塩分濃度が激減している、なんて話から始まる依頼。結構長めの調査をしていくと、どうやら海の中に淡水の領域が発生していることが知れて、さらに調べていくとそれが触手による侵蝕であることが判明する。
アスピリエはその原因たる触手であり、今までの
普通に倒そうとしても物理攻撃や属性攻撃の一切が効かず、唯一通じる水属性攻撃は0.2倍ダメージというトンデモ仕様。よってアスピリエを倒すには大人しく犯されて自滅を狙うしかなく、彼女に犯されたプレイヤーは漏れなく窒息ッスの良さを知る──そんな敵だった。
絶頂する。
数百回目の絶頂。さぁ、早く決断しないと、俺のレベルがあんたを上回っちまうよ。
「本能に任せたら悪性になるということは、理性を保っている間は良性であるといえる。あんたと株を分けて生まれたヨモギモチも言ってたよ。根が同じだから、ヨモギモチが良性ならあんたも良性だって」
尿道に入り込んでくる極太の触手。膀胱や精嚢にまで達したそれは、そこにあるものをギリギリと締め付けてくる。
膣から入った触手が子宮口を撫で、膣壁と子宮口の間にまで入り込んでそこを掴むように撫で擦る。
空間移動をしているクリ根はナニカに舐めしゃぶられ、どう考えても脳に達している耳膣からは絶えずパチパチとした信号が送られ続け。
それでも、余裕の笑みは崩さない。
「なにより──いいのかよ」
「……」
「あんたがこのまま退治のできない悪性病巣で在り続けると、あんたと同じ株だったヨモギモチもいずれはそうなるんじゃないかって思われて……退治されちゃうぜ?」
「ソレ……ハ。ダメ。ヨモギモチ……ヨワ。イ。マモッテ……アゲナ。イト」
「ただでさえ肩身が狭いんだとさ。あいつのやってるエステサロンにはほとんど人が寄り付かなくなっちまって、昔のように
「ユメ。……オイカケ。ラレナイ? ワタシ、ノ。セイ?」
力を失っていく触手たち。
レベル差……ではない。
これは、多分──萎えたな。
「ヨモ。ギ。ヨモギモチ……アイタ。イヨ。ワタ。シ、アナタノユメ。コワスツモ、リ、ナカッ。タ……トオクデ。オタガイ、マジワラナ。イ。ママ……タノ。シクヤッテイレバ、イイッテ……」
「調伏を受け入れてくれ『クチナシ』。俺の支配下になれば、あんたの悪性は封じられる。ちゃんとキャラクリ……あー、外観の調整もしてやるから、またヨモギモチに会える」
「ホン。ト?」
「ああ。信じろよ、一回くらい」
初対面もいいところだけど。
──調伏ゲージが一気にMAXまで上がる。
押下可能になったボタン……「調伏完了」のボタンをクリックすれば。
ぎゅるん、と凄まじい勢いで、周囲のエロトラップダンジョンが収縮していく。
俺に挿入さっていたモノも、俺に施されていた改造も、その他すべての触手も──小さな小さな一つに。
中指にはまる、触手色のリングに。
……なお、ゲーム開発陣は当初これを赤と白のボール状にしようとしていたらしい。通らなくてよかったよ本当に。
して、身体が宇宙空間に放り出される。
といってもプレイヤーがその程度でどうにかなることはない。未だ快楽地獄の余韻の残る身体へ背面スラスターを装備し──。
「ママママママママママママママママママママ──!!!」
「ごぁ」
そこへ突撃してきた青肌の少女に背骨を折られた。折れてないけど。
カランコロンとチャイムが鳴る。
「あらぁ~、いらっしゃ~……あ」
「よっす。おはよーさん」
「え、ええ。……昨日のあなた、そんな感じだった……?」
「目的がない俺はこんなもんなんよ。昨日ちょいツンケンしてたのは焦ってたからでね」
実際リイカたちの言う「
俺はいつだって快楽を求めている。それの前には万事がどうでもよくなる。
ただ、まぁ不完全燃焼だったとはいえ結構イって結構発散した今、比較的落ち着いた心が言動に余裕を持たせている……みたいな。
「それで、今日は?」
「まずこれを返しにきたのと」
渡すのは二股の触手株。ヨモギモチは大切そうにそれを受け取った。
「一旦俺預かりになるんだけど、こいつと引き合わせにな」
んで、俺の後ろでもじもじしている奴を前に引き摺り出す。
全体的にちょっと黄色っぽい……オフショルダーニットを着て、ずーっと指先をつんつんしては俯き加減でいる女性。
本人の要望にできる限り寄せたキャラクリエイト。服は俺の持っていたやつなので、超絶浮いてる。この世界こういう服ほとんど無いからな。
「……」
「あ……あの、えっと」
「……クチナシ?」
「えと、えとえとえと……うん」
瞬間、黄色い女性へ思い切り抱き着くヨモギモチ。おいおい、あんなに大事にしてた触手株放り出したぞ。キャッチしてやったけど。
しかし。
あびねーなオイ。ちゃんと執着あるじゃねえか。
これ殺してたら恨みがましい目で「……ありがとう、ございます」みたいに言われてたんかな。こえー。
「クチナシ……クチナシ! 本当に……! 本当なのね……! ……でも、わたしたち
「まぁ、裏技があるのさ。毎回できるわけじゃない」
調伏した触手にしか使えないし、調伏の枠は定まってるし。
まだ余裕はあるけど、無限にいる
「あの……ヨモギモチ。その……ごめん、なさい」
「……」
「私、あなたの夢を壊したいとは……思ってなかったの。お互い、別々の場所で、美を追っていくのが……ベストだって。だから、ヨモギに関係のない場所で、私は私の本能を解放した……つもりだった。でも、それが……あなたにとんでもない迷惑をかけていたのね」
「……」
何も言わず、ただただ抱きしめる力を強くするヨモギモチ。
んー。これ以上は俺邪魔かなぁとは思うんだけど、支配下においた触手とあまり離れると……触手側が色々縛りを受けちゃうんだよな。
宇宙船のケース内にいれば大丈夫なんだけど、その辺ちゃんとしてるっていうか。
「こうやって……私が正気を取り戻しても、めでたしめでたしにはならないって、わかってる。失った信頼は……そう容易くは取り戻せないって。だから、ヨモギモチ」
覚悟を決めた目で、表情で。
「私の処罰は、あなたが決めて。……あなたとここでお店を経営する、というのだけは、できないけれど」
「じゃあ、わたしと、今夜一晩寝てほしい」
「エ?」
あぶね。
俺も同じ声出しそうになったわ。
「
「エッ。ト……ソノ」
チラっとこっちを見るクチナシ。
あー、まー。
「ヨモギモチ。この近くに宿泊施設とかあるか? あんたが良いならこの家でも良いんだけどさ」
「ええ……泊まるのは、構わないけれど……なぜ?」
「裏技ってのが、クチナシを俺の支配下におくことでさ。クチナシが俺から離れると、弱体化……っつうか衰弱していくわけよ。さすがにあんたも今にも死にそうなクチナシとヤるのはキツいだろ? だから俺が必要ってわけ」
「そう、なのね……。……わかった。その、うるさくしてしまうけれど……今日はこのお店に泊まって」
「おう」
聞かれるとか気にしちゃうとか、そういう羞恥心はないんだな。
本当に分からんなこの世界の倫理観。
「あ、そうだ~……せっかくなら、エステ、受けていかない……?」
「……ふむ?」
「丁度一晩中コースがあるから、その……えっちな気持ちよさとは違うけど、気に入ってくれると信じてる……の。どう……?」
エステとな。
……前の世界ではそんなとこ行かなかったな。行ってマッサージ。
え。
触手が経営するエステとか、マジバリ気持ちいいんじゃね? いいよ、触手でしかイケないだけで、温泉だのマッサージだのの気持ちよさは全然受け入れるよ俺。
「じゃあそれを頼む」
「ええ、よかった。じゃあ、ふたなりさんコースで入れておく~」
「おー。……お?」
エステ、だよな?
ふたなりかどうかって関係あるの?
その日の夜。
微かに聞こえる女性同士の一晩をBGMに……はならない防音仕様の部屋で。
「はい、ラクにしてくださいねー」
「……おー」
なんだか際どいにも程がある施術着を着せられ、なぜか媚薬を霧吹きで吹き付けられ。
内ももの付け根とか、胸の付け根とか、下腹部とか尻たぶとか、デコルテと見せかけて明らかに乳首周辺ギリギリとか……。
うん。
──エロエステですね。
「老廃物が溜まってますねー。これ機をにぜーんぶ出しちゃいましょうね~」
「あぁ、ふぅ……」
ただ、なんというか、ちゃんと気持ちいい。
ゲームでは感じていなかったもの……巨乳になったことによる肩凝りや、触手による責めで緊張していたらしい身体の前面の筋肉なんかが全部ほぐされていく。
ド気持ちいい。バリ気持ちいい。
ぎゅむ、と掴まれるペニス。
そのままごしごし扱かれていく……けど。
四姉妹による責めの時の快楽とは違う。ペニスという海綿体をほぐすためだけの施術は、確かに勃起を促すけれど、それ以上に。
「あぁ……これいいな……」
「そう言っていただけて嬉しいです~」
超絶気持ちいい。
常識がエロい世界ならではかもしれないな、これ。
普通のマッサージやエステじゃやらない場所……法だのなんだのでできない場所への血行促進。常識がエロいからこそ一切性的な目的を有さない秘所への施術。
「なんというか~、芸術品みたいなお身体ですね~」
「あー、まぁ、美を意識したからなぁ」
「そう意識してそうなれるのは才能ですよ~。わたしは
ベンチマークが出た時点で十二時間くらいかけてキャラクリしたからなぁ。
下品にならないように細心の注意を払った、なんならそれこそ美術品の像なんかから肉体美というものを学んだ上での造形。そこと性癖との両立は中々難しいもので、何度もやり直して何度も資料を見て……。
「本来の施術であればナカもやるんですけど~……わたしだと死んじゃいそうなので、コッチだけですね~」
「ォ……」
にゅるりと肛門へ入ってくる触手。
すわエロエステ……AVのように犯されタイムが始まる、のかと思いきや。
「どうですか~? 腸壁も筋肉で動いてますからね~、ちゃんと凝るんですよ~」
「オ、オオ、おおぅ……」
「特に腹筋は外部から触ると痛いだけのもので~、ほぐすのって難しいんですけどね~? こうやってお腹の中から、あまーい痺れと一緒にほぐしてあげると、気持ちよく緩んでくれて~」
マジだった。
いやマジで、めっちゃきもちいい。とける。
「ふたなりさんはここ……会陰っていうんですけど、ここもぴっちり張ってることが多くてですねー。ここも、こーやってこーやって、ほぐしてあげましょうねー」
「そ、そこは……性的快楽の方が勝るような……ああでも、ほぐされるのいいな……」
「多少の快楽は出ちゃいますけど、痺れの方をよーく感じてくださいね~。はーい力抜いて~」
ぐりぐり押される会陰部。ピクピクとペニスが跳ねる程度には直接的な快楽だけど、柔らかな触腕による指圧であることもあって、どこかふわふわした気分にもなってくる。
「はーい飲み込みますよー。暴れないでくださいねー」
という言葉と共に、足の全てが肉壺に飲み込まれていく。
だいぶ擬態をバラしたらしい。まぁ見えている人型なんて触手の凝縮と色変えでしかないからな。
そして……足の付け根から足先までが、全方位から揉みに揉まれる。いや、触手はどんどん上がってきている。
腰を呑み込み、腹を、胸を腕を、そして首を……いや、顔まできた。
口の中に突っ込まれる管。それは肺まで貫通するけど、痛みや苦しさはない。
「……極楽だ」
「当店一番人気、丸呑み全身エステコースですよ~。外側と内側すべてからお肉というお肉をぜーんぶ癒しますからね~」
言葉に違わず。
口の中に入った触手、肛門に侵入した触手。そして子宮へ入らぬよう細心の注意を払っている触手と尿道へ侵入した繊毛を持つ触手。
それらが甘い甘い痺れと共に、じんわりとした快楽を全身に浸してくる。
性的快楽を得るための器官に浸される、性的ではない快楽。初めて感じるほぐしと血行促進の心地よさ。
「眠っちゃってもいいですからね~。寝ている間もずーっと続けるので~」
「ああ……」
細胞の一片一片が温泉に浸かっているかのような感覚に、多分、この世界へ来て初めてのリラックスを覚えて。
俺の意識は、安穏とした暗闇の中へ落ちていくのだった。
翌日。
睦み事……一晩を明かすと共に、お互いの不満や好きなところなど、本当の恋人のようなあれそれを吐き出し合ったらしいヨモギモチとクチナシ。
晴れ晴れとした顔で出てきた二人の〝お別れ〟を見届けて、帰路に就く。
何も言わないクチナシ。ま、本当は別れたくなんかないだろうからな。
ヨモギモチもヨモギモチで、色々思うところはあるのだろう。
そうして宇宙船にまで辿り着けば……そこにはブルー一家が。
「ア……そ、その」
「おお、クチナシが正気に戻ったというのは真だったか。いやはや、伝説の
「クチナシのお姉さんさん、私達のこと覚えてるー?」
「前のクチナシさんも強くてえっちで良かったけど、やっぱりヨモギモチのお姉さんと仲良しなクチナシのお姉さんがいいな!」
「昨日はお楽しみでしたね!! ……あれ、ママのママまでツヤツヤになってる……まさか3P!?」
「ずーるーいー!」
なんでもクチナシはそもそも四姉妹とのつながりがあったらしい。
まぁ一年前はなんとか妥協してヨモギモチと一緒にいたらしいしな。
そして。
「……リイカ、さん」
「うん」
「ご迷惑を……おかけ、いたしました」
「んー」
リイカ。彼女とは親交がなかったらしいのだけど……件の迎撃時、クチナシは一度リイカを取り込みかけている。
通りすがりの
そこの禍根は。
「ねえ、ママ」
「ん?」
「クチナシさんは、ママと一緒にいることになる、んだよね?」
「ああ。じゃないと危険だからな」
「じゃあ──ママの船に遊びに行けば、クチナシさんにも会えるし、またあの気持ちい責めやってくれるってこと?」
「エ」
うむ。
それでこそ我が娘。
「ああ。加えて宇宙船内の拡張空間にいてもらうことになるから、本来の大きさに戻っての責めもできるぞ」
というかそのための場所だし。
気に入った触手やエロトラップダンジョンをテイムし、いつでも遊べるようにする。それが調伏本来の使い方。
あの船には俺のドチャクソお気にな触手がわんさかいる。……ただ無限絶頂はできないんだよなー色々理由があって。この理由さえなければ野良のクソ強触手なんか探さずに済むんだけど。
「今度は安全に、だよね。えっへへ、じゃあまた遊びにいくね! 今度は家族を連れて! ママに宇宙船買ってもらったから、たくさん泳ぐ必要もないし!」
「宇宙船!?」
「ママのママありがとう!」
「お、おい。それ聞いていないぞ。リイカ、宇宙船がどれほど高いものなのか知らないわけではないだろう……?」
「いいの! ママの愛情表現はこうなんだから、たまにはそれも肯定してあげないと!」
ま、そういうわけで。
「禍根なんてないよ、この親子には。どうだ、安心したか」
「……ええ。その、本当に……ありがとう」
「またね!」
「ええ、また」
んじゃ。
「リイカ。これからはもっと気軽に遊びにきていい。他の姉妹にもそう伝えておいてくれ」
「はーい!」
「それじゃ、達者でな」
「またね、ママ!」
「またねーママのママ!」
「次会う日を楽しみにしているぞ、レフォ殿」
うん。
いや、昨日のツンケン具合で何調子よく、って思われるかもしれないけど……やっぱいいな、家族って。
心が満たされるなぁ。
──で。余談も余談なんだけど。
「な……な!?」
「はい~」
「エステ、気持ち良すぎたんだよ。だから……なんか礼したいって言ってたし、どの道分身は破棄する以外ないらしいじゃん?」
だから、ミニヨモギモチ貰ってきた。
「残念ながら本体に還元できるものはないもないですけど~、レベルが上がれば寿命も増えますし~、クチナシが寂しがりそうですし~。お世話になりますね~?」
「ああ。くつろいでくれ」
「わ、私の感動と後悔の別れは……!?」
「レフォさんのカバンのなかで、笑いをこらえるの大変だった~」
「まぁあっちのヨモギモチとはちゃんとした別れなわけだしな。べつに言えば連れていってやるけど」
可哀想は萎えるんだよ。
だから、できる限りのハッピーエンドを、だ。その辺抜かるつもりはないよん。