触手SFVRゲーム世界に転生したのにレベルが高すぎる 作:NO SKILL NO LIFE
宇宙触手機械姦VRにも一応ストーリーというものが存在する。
内容は結構王道だ。簡単に言えば、宇宙を苛む
七年もやっているゲームでシナリオライターが豊富だったこともあり、第一部、第二部、第三部……と続いていたストーリー。第十部で一応感動のフィナーレにはなったものの、それ以降もポツポツイベントをやっていて、これは二章第一部の流れか、なんて噂もされていた。
今現在VRが現実になった、というのがまさに二章感ある。お誂え向きにアルペナ星系の
「へえ。じゃあその通りすがりの
「ええ……恐らくは、になるけれど。少なくともピーチライトにあんな人はいなかったし、一年前に寄港していた旅人の中にもいなかった」
「ふぅん……」
リイカたちと共にクチナシを迎撃してダークマターの海に沈めていたという
話を聞いた時からイベントNPCかストーリーの補助NPCっぽいなぁと思っていたんだけど、どうやら本格的にそうっぽくて。
そういうのがいるってことは、ストーリーが動いている可能性があるということ。
つまり──。
「また全宇宙とかいう規模になるかもな」
「え……あの
「可能性の話」
アスピリエは惑星一個だったけど、第二部のボスからは大体宇宙の危機だった。といっても本当の全面戦争になったのは第十部のボスだけで、その時はプレイヤーだけじゃなく今まで会ってきたNPCも合流する激アツ展開。
そういうことになる可能性が目の前にあるというだけで……うん。
「滾るな」
「……はぁ。あなたって本当に……」
もしかしたら、
それを楽しみに思わないプレイヤーはいないだろう。宇宙の危機っつったって
「で、どうだクチナシ。なんか思いついたか?」
「……まだ、なにも」
「だよな」
ずぅんと落ち込む彼女に同調する。
俺たちが悩んでいること。それは。
「そう落ち込まなくても~、元からそういう運命なわけですし~」
ミニヨモギモチの寿命問題……もっというと、レベリングについて、だった。
触手のレベルというのは基本的に固定である。
まぁ半ばギミックみたいなものである触手が勝手に強くなるのは困るから、という事情があるのだろうけど、絶頂することでレベルアップする人類に対し、
基本的に
そして、それ以外でのレベルアップ方法は記載されていなかった。
「生きた年数や戦闘によって多少の経験値を得ることはあるけれど、どうやっても微々たるもの。……やっぱり苗床をつくるのが一番手っ取り早くレベルアップできる」
「その苗床が正気を取り戻したらどうなる?」
「苗床になったら正気なんて取り戻さない。行くところまで行って戻れなくなった状態を苗床というの。ただ触手を出産しているだけの時は、そう呼ばない」
「そして~、わたしが嫌ですね~、わたしのために苗床をつくる、なんて……ぜったいに」
これが本体のヨモギモチであれば話は別。ピーチライトで生まれた彼女は惑星から養分を吸うことができるらしく、あの惑星にいる限りは半永久的な寿命を有するのだそうで。
一度本能に身を任せたクチナシも別。こっちは圧倒的なレベルでそもそも寿命が長いのと、〝親玉〟から加護をもらっていることなどから長い永い時を得たらしい。
けれどミニヨモギモチは……供給元がないため、衰弱していくばかり。これについては俺の誤算もあった。
というのも、他のNPCであれば……『仔』を含む友好NPCであれば、パーティに入れることで経験値分配というのが可能なのだ。普通に戦闘しての経験値然り、犯さレベリングによる経験値も入る。低レベルNPCを外に侍らせてプレイヤーは
俺のレベルが高いから犯さレベリングはできないんだけど、普通にパーティ組んで敵を倒しまくってりゃなんとかなるだろ……と思っていたら。
「まさかパーティ機能が死んでいるとはなぁ」
「ええ、本当に残念。……ちなみにそれは、どこかのドッグで修復することはできないの?」
「ん。あー……無理だな。この船はオーダーメイドだから」
宇宙船の機能と勘違いしたか、そもそも認識できないか。
プレイヤーが行うことのできるパーティ機能はクリックするどころか一覧にさえ表示されない状態で、ミニヨモギモチのレベリングは不可だったことが今になって判明したのだ。
今すぐに死んでしまう、ということはないにせよ、それでも寿命は短い。
が……正規の手段。つまりミニヨモギモチに苗床を作らせる、というのも……俺の倫理観的にもミニヨモギモチの好悪的にも厳しい。
正気に戻せばいいだけ、じゃないのがなぁ。もしそうなら「むしろやらせて!」って言い出しそうな変態に心当たりもあったんだけど。
と。
コールコール。船内の通信システムに通知が。
「はいさいこちらコレクト44。ご注文は?」
『貴様、いつから注文形式で依頼を受けるようになった?』
「冗談ですやん。で、なんですか。また名指しの依頼で?」
『察しが良いな。その通りだ。ただし……今回の依頼は断っても構わない』
「そりゃ珍しい。どんだけ危険でも罠でも注意事項があるだけで行けっていうのが軍部でしょうに」
本当に珍しい。というか初めてじゃないか?
断ってもいい名指し依頼、なんて。そもそも軍部はコレクト44という特異点を謀殺するために危険依頼へ放り込んでいたはずなのに。
『依頼内容は、ある人物の苗床化。──
「……なんですかいそれ。一応軍部って宇宙均衡防衛軍とか名乗ってませんでしたか?」
『その対象というのが
「ああ……」
そういう話か。
どこの世界でも、いつの時代でも、馬鹿なことを考えるやつというのはいるものだ。
つーか
……
「途中破棄は許される案件ですかい?」
『実際に会ってみて、どういう人物かを確かめようという魂胆か』
「ええ、まぁ」
『良いだろう。ギリギリまで誤魔化しておいてやる。人となりを確認後、依頼を受ける気になったら掲示板から依頼を受けろ』
「了解」
通信が切れる。
なんともまぁ、渡りに船というか。あまりに作為的というか。ストーリー的というか。
「聞こえていたか」
「え、ええ。断片的にだけど……あなたって、本当にすごい人だったのね」
「ん? 今の話のどこにそんな要素があった」
「だって……今の声、
……あ、有名人なんだ。
そういうの全然知らんからな。あと軍の正式名称そうそうそれそれ。
「まぁ、子飼いというか直属というか。案外風通しの良い職場だよ」
「聞いていないけれど……」
いや、よくよく思い返してみれば、チュートリアルの時に聞いた気もする。
あの厳格な声の人──ゲーム中では名前の明かされていない女性──が秘密裡に用意した回線で話しているだけで、本来はもっと冷たい関係だ、みたいなことが。
プレイヤーがいくつもの苦難を乗り越えて生きていられるのは、本来ノーヒントで行かされる危地へちゃんと注意事項をくれる彼女のおかげだ、みたいな話。
「ミニヨモギモチ。あんたの良性は崇高なものだが、悪性の人間であれば妥協できるか?」
「……そういう、話ですよね~」
「ああ。些かお誂え向き過ぎるけど、丁度いい話だろ。どの道苗床化するなら適当な野良
「ま、そうね。私は……ヨモギモチには申し訳ないけど、今でも人類を使うことへの忌避はないわけだし」
正気を取り戻しただけだからな、クチナシは。
ついでに言うと取り出しが面倒臭いから基本野良
「とはいえ実際に会ってどういう人物かを確かめてからだ」
「……はい~」
さて。
赴いた途端歓待を受けた。
「僥倖……僥倖だ。今日はなんという日だ! ああ……歓迎しよう、伝説の
豪華絢爛の城。話では現地軍の過激派トップなだけとのことだったけど、まるでこの惑星の長みたいな顔で俺を迎え入れたふたなり。
「察するに、我が
「ああ。数が数だ、この目で見ないことには安全と言われても納得できない」
「素晴らしい警戒心だ。伝説の
ペニスと乳房をぶるんと振って……じゃない、マントを翻して王座みたいな場所から裏手へ向かうふたなり。
シリアスシーンでその恰好ホントやめてくれないかなってずっと思ってた。
そんな感情はおくびにも出さず、ついていくこと数分。
城の地下にまで差し掛かったあたりで、急に冷たい空気を感じ取った。殺気とかではなく、室温的な話。
……次第に見えてくるは。
「……人?」
「正確には、だったものだ」
ずらりと並ぶ培養槽。
青白い液体の詰まったそこに並べられるはヒトヒトヒト。
白目を剥いて、だらしなく舌を出して、びくびくと痙攣して……触手をヒリ出す女性とふたなりたち。
「苗床になった者達、か」
「そう。彼女らはかつて人だったモノ。そして今は、邪悪なる
眼下、研究員らしき女性が装置を操作する。
すると培養槽の液体が青から黄色へと変わり、今までいたずらに触手を産むだけだった苗床たちががくんと首を落として鎮静化した。
「どうかね。我が研究チームは苗床化した人間モドキの活性・鎮静化技術を編み出したのだ。そしてこの技術はなんと、あの人間モドキたちが産み出した
「成程……それが無人軍か」
「そう! 苗床化した人間モドキはどのような手段を用いても治療できない。否、病ではなく愚鈍で下賤な存在になっているが故に治療が意味を成さない、という方が正しいか。であればせめてもの情けで有効活用してやろうというのが此度のプロジェクトのコンセプト」
どうやらこいつは、苗床化したやつらの無様が嫌いで嫌いでならないらしい。
……こいつほどじゃないにしても、そういうやつらは結構いる。苗床になるってことは人間であることを諦めた証拠。つまり、快楽に負けて自ら苗床にしてくださいと願った証拠だから。
えっちなことは好き、快楽は好きだけど、
「そして……おい、今廃棄予定の人間モドキはいるか?」
「イエスマム。八番ポッドの人間モドキです。卵子が尽きかけているため、明日には廃棄の予定でした」
「強制的に最後までヒリ出させた後、廃棄しろ。伝説の
「承知いたしました。八番ポッド、最終フェーズに移行します」
ガラスに「8」と書かれたポッド。そこの液体が、黄色から赤に変わる。
ぶくぶくと気泡が上がったかと思えば中にいる女性の膣からごぼごぼと触手が零れ落ち、その衝撃で女性が激しい痙攣をしたかと思うと──動かなくなった。
同じくして、生まれ落ちた触手も力なく液体に浮かんでいる。
「このように、瞬時の屠殺が可能なのだ」
「……ポッドに入っている間は安全である、というのはわかった。軍隊化して尚安全である理由を教えてほしい」
「良い用心深さだ。ではこちらに来たまえ」
今のところ、俺の心は動いていない。
実際にそうなのだ。苗床化した女性はもう元には戻れない。ただただ
いちいち言葉操りが癪に障るのはそうだけど、間違ったことを言っているわけではない。
冷たい空気の空間から常温の地上にまで戻る。
まるで地下鉄のホームのようなそこ。そこに、ずらりと並ぶ鋼鉄。
「これが
天井を伝うアーム。それに抓まれて、裸の女性が運ばれてくる。
虚ろな目をした女性だ。
「あれは?」
「犯罪者さ。短小ふたなりはふたなりである価値無しなどという妄言を吐いて、六名のふたなりの竿を切断した犯罪者。あなたもふたなりならば、その凶悪さがわかるだろう?」
「……まぁ、そうだな」
ちゃんと凶悪だけど、本当にやめてほしい。常識がエロいっていうかもうついていけないっていうか。
「そら、始まるぞ」
「ん……」
降ろされた女性を認識したのだろう。
「おい、死ぬぞあれ」
「元々死刑だ。早まったに過ぎん」
鋼鉄の兵士によって、滅多打ちにされた。
ほどなくして力尽きる女性と、尚も死体を嬲る兵士。
「ストップ」
指が鳴らされると同時、兵士は動かなくなる。
……。
「知能の浅い
「良い理解だ。流石は伝説。そして、あの鋼鉄兵の内側にある液体は、先程のポッド同様我々の手で瞬時の切り替えが可能になっている」
「敵味方の分別はどのようにしている?」
「敵地へしか投入しないし、既存の兵隊と合同にはしない」
「まだできていない、と」
「……痛い所だが、その通りだ。だが、民間人へ被害が及ぶようなことは絶対にしないと誓おう」
まるで星防に熱い軍将校のように聞こえるけれど、狙いが外ならさもありなん。
ただし。
「先ほどの苗床。あれほどの数をどこから調達した。俺が見て回った限り、この星系にはダンジョン化した
「……」
「加えて言うと、苗床たちはそれぞれ人種がバラバラだったな。──まさかとは思うが、研究開発のために他星から違法輸入、なんてことはしていないよな」
「ああ、それはしていないとも。しっかり洗ってくれていい」
「成程。奴隷を購入してどこかで飼い馴らしている
「……さて」
チャキ、と。
周囲にいたスタッフたちが、一斉に俺へ銃を向けてきた。
もうちょっとしらを切り通すとかないわけ?
「君の敵は
ぐらり、と。
軍将校、そして周囲のスタッフが倒れる。
「『
「な、き、貴様、敵対行動……!」
「派手にやり過ぎた。そんで、民を想う気持ちを自分の星系内に留めておけば、こうはならなかった。──他の星に
「な──ゼ、バレ……て……」
「今のはカマかけ。あんた全部喋ってくれるからありがたい。──んじゃ、行こうか」
軍将校を担ぎ上げて。
可哀想は抜けない俺だけど、別にエロ目的じゃなけりゃこういう非道はいくらでもできるんだよね。
なんて。
複雑な顔をしたミニヨモギモチがゆっくりとその手を触手に変える。
そして……未だ痺れの取れないでいる軍将校の膣に、その身を入れた。
「や、やめろ、汚らわしい
「クチナシ。気に障ったら我慢しなくていいぞ。苗床化するのがヨモギモチじゃないといけないだけで、他の責めは禁止していない」
「あらそう? じゃあ、くだらないことを宣う口、塞いじゃうわ」
「ん、ムグァ──!?」
ミニヨモギモチの容姿は十五前後の緑っぽい少女だ。本体がしっかりお姉さんだったからギャップあるけど、どうせこの姿は擬態でしかないのでどうでもいい。
ただ、軍将校がむっちり系の高身長ふたなりなだけに、こう……無知ロリが興味本位で女性の身体をまさぐっている、みたいなエロがある。
その上で彼女の腕が触手になっていて、今軍将校の膣へ……いや、子宮まで到達し、さらにさらにとその身を詰め込んでいる様子が、うん。
ちゃんとエロい。
が、流石にシコるのは無理。殺人と変わらんからな、これ。
……なによりミニヨモギモチの顔がずっと暗い。うーん、レベリングは必要なことだけど、ここまでストレスならやめた方が良いのかなぁ。
「ヨモギ、そんな暗い顔をしないで。このふたなりは他の星系から奴隷を買って、さらにどこぞかへ監禁してた
「そう、だね~……」
「自分のために苗床化する感じがして嫌、ってことでしょ? でも初めにレフォが話していた通り、あなたがやらなければ私かこの船の誰かがやるだけ。あなたのために与えられた餌、というわけではないの」
「……んー」
「だから──」
「ちょっと待ってて、クチナシ。……心を、整理してるから」
「あ……ご、ごめんなさい」
なんていうやり取りの中でもしっかり苗床化は進行している。
口から入った黄色い触手。膣、肛門、尿道から入った緑の触手。
軍将校を串刺しにした二本の触手は彼女の体内で暴れまわり、時折ボコボコと膨らみを見せて、奥へ奥へと進んでいく。
「レフォさん」
「なんだ」
「もし……この方が、
「あっただろうな。暖色発光惑星の媚薬は奴隷を壊すのにもってこいだ。……加えて言うなら……あんたは聞きたくないかもしれないけど、そもそも暖色発光惑星というのは大抵奴隷の売買をやってる」
「え……」
「媚薬が湧き出る星なんだ、それで頭をヤるやつも少なくはない。そういう廃人を違法売買して金を稼ぐ人間もまた、な。……それだけならまだいいが、事業が拡大すれば、頭をヤってない一般人にまで手を広げて、強制的に壊して売り物に、なんてこともあり得ただろう」
これは誇張表現無しにそうだ。
実際にそういうことをしている暖色発光惑星が存在する。依頼で何度か出会っている。
「需要と供給だ、この世界は。こいつみたいに際限なく実験体を所望するやつがいればいるほど奴隷需要も高くなる。……あんたが今自己の納得のために考え出したストーリーは、実際にあり得た話なんだよ」
ミニヨモギモチは多分、無理矢理にでも自分を納得させるために「この人を苗床にすることで、未来で酷い目に遭う予定だったピーチライトの人々を救えたんだ、そう思うことにしよう」みたいなことを考えていたと思う。
でも本当にそうだから。
ずるずるとクチナシがその身を引き抜いていく。すると。
「ア、ヤメ──アタマ、お゛がじぐな゛る、ぅ゛……!」
「わるい、ひと……なんですね。美しくない、人……」
「そうそう。その意気だよ、ヨモギ」
「う、ひ゛ぃ゛……! う゛、うまれ、うまれりゅ、ぁ、い、いやだ、
いつの間に種付けをしていたのか、ぴゅりゅりぷりゅりと軍将校の竿から触手がヒリ出される。
続け様に膣、肛門からも。
声を出せるようになったことで、その心が既にほとんど折れかけていたことを知れた。
「この人は……わたしの、大切なものへ……」
ふわ、と。
花の香りが漂う。……精神系状態異常の花粉?
「は、あひゃ……あ、あ、産むの、産むの気持ち……ぎもぢ、ぃ……!」
「苗床になる、って。そう言ってくれたら~……もっと気持ちいいこと、してあげますよ……」
「な、なりゅ……なるなるなる……だからもっとぉ!!」
抵抗弱っ。
あれだけ見下しておいて自分はそれかい。……と思ったけど、もしかして今の花粉、そういう……抵抗する意思を弱める系の?
エグいの持ってんな~。
「……それじゃ、トんでください」
「──」
ぐりんと目を剥き、口から木を生やす軍将校。
尿道、膣、肛門からは根を吐き出し、その身はまるで樹木に取り込まれたかのように固まっていく。
触手を吐き出しては射精し、吐き出しては射精するを繰り返すペニス。……そういうエクステリアというか、ボタニカルアートみたいになった軍将校は、そのまま沈黙した。
……ヨモギモチ、
「レベル、上がりました~」
「良かった……!」
「良かったけど、このやり方が好ましくないんなら、もうちょい模索するよ。すまんな、無理矢理やらせて」
「いえいえ~……。世の中にはどうしようもない人がいるって……わたしは、わかってなかったので~」
それでも、引き取ったのは俺の意思なんだしさ。
もうちょい考えさせてくれ。すまんかったわ。