第一夫人にステューシーを迎え入れてそのまま行為を終えた日から2週間が経った。
その間にも何度かステューシーと身体を重ねたが、身体を重ねた翌日は必ずステューシーは動けなくなっていたが、申し訳なく思いながらも何度も抱いていた。とっても良かったです。
まあ、これからもたくさん抱く予定なのでステューシーには諦めて欲しい。俺の予定ではしばらくステューシー一人だけが妻なので…。
さて、今は何をしているのかというと、俺はこの一か月程ずっとステューシーと一緒にいたが今はステューシーと別れて一人で街を歩いている。ステューシーと別れている理由としては、ステューシーが諜報機関を辞めるために色々するかららしい。
諜報機関から辞めるって言ったら殺されるんじゃね? とも思ったが、天竜人の妻になるならば殺されることはないらしい。…そうじゃなかったら殺されるんだな。
まあ、そんなこんなでステューシーとは別行動というわけだ。しばらくしたら帰ってくるだろうし置いといていいだろう。既にステューシーを妻にしたことは父上にも電話で伝えたのでいざという時は味方になってくれるはずだ。
なにせ、父上の喜びようは凄まじかったからな。天竜人ってこんなに愛情深いんだ…と思ったけど、冷静に考えたら父上の思考を弄った結果であって素ではない気がしてきた。
とりあえず、ステューシーが帰ってくるまでこの国にいるんだけど、とにかく暇だ。ステューシーが作った歓楽街にでも遊びに行こうとも思ったけど、天竜人が来たらさすがに営業妨害かと思ったので行くのを控えることにした。
あとは、話は変わるが最近、新しいスキルを入手したのでそれを紹介しよう。それがこれだ。
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《夢幻訓練》
この能力を発動したまま睡眠をすると夢の中であらゆる訓練を行うことができる。
夢の中で行った訓練による成果は全て現実の肉体に影響する。
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という能力だ。
これを取ろうと思った理由は簡単で、将来的に俺は自称おでんの僕っ娘とかも嫁にしに行く予定なので、そのためには戦闘力が必要だろうと思ったからだ。
能力で基礎的な戦闘能力は得ているが、結局は実戦に勝る訓練は存在しない。だが、天竜人たる俺がそんな危険な戦闘をする機会があるわけもない。
そこでこの能力というわけだ。これさえあれば寝ている間に実戦さながらの訓練をすることができるので強くなれるんじゃないかなと思って取ってみた。
実際、まだそんなに経っているわけではないが効果は凄まじい。ちょっと前に取った《闘いの才能》という能力の影響もあるだろうが、すでに見聞色は未来視まで、武装色は流桜までできるようになっている。覇王色を纏うのはまだだが、これもすぐにできるようになるだろう。
《闘いの才能》を取った時にも思ったが、これはやはり七つの玉を集めるやつに出てくる伝説のスーパー野菜人みたいなことなんだろう。あれも、最初はボコボコにされてたのに次第に強くなってたし。
とまぁ、そんな感じで強くなっている俺なんだが、街を歩いている時、急にとてつもない覇気の持ち主がいるのを感知した。しかも一人だけじゃなく強い気配が大勢いる。
ただ、その中でも別格の覇気を感じる人物が一人いて、このまま歩いているとその人物を見ることができそうだ。
俺の国に何かするつもりかもしれないので念のため確認しようと思ってそのまま歩いてその人物を目視した。だけど、あれは…もしかして。
「わははは!この国の酒はうめェな!」
「おいロジャー。クロッカスに酒は飲むなって言われてただろう」
「何言ってんだ相棒!海賊は酒を飲むもんだぜ!」
そこにいたのは金髪のオールバックにバーコードのような顎髭をした男と、そんな男を相棒と呼ぶ黒髪のボサボサの頭髪に三白眼、横広がりの大きな口髭をして笑っている男だった。
そんな二人を見て俺はまさかの偉人の登場に驚いてしまった。あれってロジャーとレイリーじゃん! 後の海賊王とその右腕! まだ前半の海にいたのか!
「ロジャー…酔って騒ぎだけは起こすなよ」
「わかってる!」
「はぁ…」
酒を飲んでいるロジャーを嗜めるレイリーだが、ロジャーはどこ吹く風。気持ちよさそうに酒を飲んでいる。
そんな二人とすれ違ったポリュノクスは感じた覇気に驚く。ロジャーはもう一年しか生きれない死人なはずなのに、その覇気の強さは自分以上だった。
これが海賊王…とんでもない覇気だ。そう思いながらも何事もなくすれ違ったポリュノクスはそのまま街の中を歩く。生きているうちに後の海賊王と出会えたことに感謝しながら。
♢
「相棒」
「分からないな。少なくとも賞金首ではないだろう」
「そうか…あんなつえェ奴がまだ隠れてやがったか」
ポリュノクスとすれ違ったロジャーがレイリーに一言だけ言うと、何を言いたいのかを理解したレイリーはロジャーの望む言葉を返す。
ロジャーはポリュノクスとすれ違った時に感じた覇気の異常な強さに驚いて有名な賞金首だと思ったが、相棒の口によって否定された。それによってロジャーはまだ見ぬ強者がいることに驚きながらも嬉しそうな笑みを浮かべる。
「仲間に誘わないのか? こういう時、いつも誘ってただろう」
レイリーはそんなロジャーの反応を見て疑問に思ったのか質問をする。ロジャーは気に入った人間はすぐに仲間に誘うので今回もそうだと思ったが、実際はすれ違っただけで一言も交わさなかった。たが、一言も交わしてない割には先ほどの男を気に入っているような雰囲気を漂わせている。
「あァ…あいつは誰かの下に付くような奴じゃねェだろうからな」
レイリーの疑問にロジャーは答える。確かにロジャーは見境なく仲間になれと誘うが、すれ違っただけの男は誰かの下に付くような人物ではないと感じた。だから誘わないと長年連れ添っている相棒へと伝えた。
「確かに、誰かの下に付くような奴があんな覇気をしてるわけないな」
「そういうこった」
ロジャーの言葉を聞いたレイリーは先ほど感じた覇気を思い出して誰かの下に付きそうにはないなと改めて思った。どちらかというと上に君臨しているタイプの人間が纏う覇気だった。
そんなことを話すロジャーとレイリー。ロジャーは感じた覇気によって完全に酔いが醒めてしまったが、まだ知らぬ強者に出会えたことで上機嫌になって再び酒を飲み始めたが、瓶を逆さにしても酒は出てこなかった。
「あァ?…酒が切れちまった」
「また買うか?」
「そうだな。…お?アレなんていいんじゃねェか?」
酒が切れたことに残念そうな表情を浮かべるロジャーにレイリーがまた買うかどうかを聞くと、ロジャーは早速近くにあった酒屋に突進していって酒を物色し始めた。そんなロジャーを見て小さく笑いながらレイリーも酒を買おうと思ってロジャーの傍で酒を吟味し始めるのであった。