海賊王が誕生してから2年が経った。俺は13歳。身長もかなり伸びてきて筋肉もしっかり付いてきた。そして今は原作開始前22年前だ。
未だにボンボリ様は見つからないが、まあそれはいい。俺が作った諜報機関もかなり大きくなってきて結構便利になってきた。
そんな諜報機関の力を使ってある人物を見つけ出すことに成功したので、今はその場所に向かっている最中だ。その人物とは、ステラである。
映画フィルムゴールドのラスボスだったテゾーロの最愛の人なんだけど、俺はこの人を買おうと思う。
ちなみに、犯して孕ませようとしているのではなくて、あくまでテゾーロの悲劇を無くそうとしているだけだ。本当はヤりたいんだけど、映画を見てしまうとさすがにな…。
「こちらです」
「ああ、よくやった」
というわけで、ステラが売られている奴隷商の元へと案内してもらっている。今いるのはシャボンディ諸島なのだが、俺はしっかり宇宙服みたいな服を着ている。久しぶりに着るとめちゃくちゃ邪魔だこれ。
まあそんなことはどうでもいい。案内してくれる臣下についていくと、そこには外の檻に入れられている美少女…ステラの姿があった。
あれがステラか。確かに可愛いな。そう思いつつ近づいていくと、奴隷商の支配人みたいな人が近づいてきた。
「いらっしゃいま、うひぃ!」
俺に近づいてきた支配人みたいな人に反応した臣下が支配人みたいな人に武器を突き付けて止める。
「お前がここの支配人か?」
「は、はい、そうでございます」
「そうか。ではあそこの奴隷をよこせ」
「か、かしこまりました!」
というわけでステラゲットである。金? そんなもん無限にあるんだからどうでもいいんだよ。天竜人になってから物の値段を見なくなった。なにせ金なんて無限にあるからな。ステラが何ベリーだろうがどうせ買える。金的にも権力的にもだ。
「で、では焼き印を…」
「いらん」
「へ?」
「いらんと言っているだろう。さっさと奴隷をよこせ」
「は、はいぃ!ただいま!」
焼き印なんて入れる訳ないだろうが、そんなもの入れたらテゾーロブチギレだろ。別にブチギレられてもどうとでもできるんだけど、好きなキャラだからなるべく幸せになってほしい。できれば俺の国でエンターテイナーになってほしい。
あの才能は凄いと思う。スラムの子供が黄金帝とまで呼ばれる存在に成り上がったんだ。才能で言えばこの世界でも上位に入るんじゃないか? 戦闘能力も後に四皇になるルフィと戦えるレベルだし。
というわけでステラを手に入れたんだけど、本当に可愛いな。可愛いし綺麗。これは原作が無ければ欲しかった美少女だ。
「ま、待ってくれ!」
さて帰るか、と思ったら呼び止める声が聞こえた。振り向いてみるとすごく見覚えのある青年テゾーロがいた。さすがテゾーロ、ステラが連れ去られる時にたまたま出くわすとは運がいいな。もしも出会えなければ探し出そうと思っていたけど、これなら話が早い。
「止まれ」
「っ! 頼むっ! ステラを連れて行かないでくれ!」
近づいてくるテゾーロを制止する臣下の言葉を無視して懇願してくるテゾーロ。
「ほう? 何故だ?」
「っっ、そ、それは……!」
まあ、好きだからってのは知っているんだけど、確かこの時点でテゾーロはステラに想いを伝えていないはず。
……いや、伝えてはいるのか? 俺が買うとか言ってたような気もしないでもない。
「理由を言えば、いい結果が生まれるかもしれないぞ」
「っ! ……俺が買いたいからだ」
うーん、まあ嘘ではないんだけど。
俺が聞きたいのはそれじゃないんだよね。
「何故?」
「何故って、欲しいからだ!」
「何故この女が欲しい?」
「っっ!!!」
ほら、言えよ。
お前がどう思ってるかなんて知ってるんだぞこっちは。
さっさと想いを言わないと、本当にこのまま連れて行って俺の嫁にしちゃうぞ。
「き……」
「ん?」
「好きだからだ! ステラのことが!」
おお、言えたじゃん。
横にいるステラを見てみると、驚いて口に手のひらを当てている。
でも、嬉しいのか頬は赤く染まっている。
「ふむ、いいね。それで?」
「……それでとは?」
「俺がこの女をお前に渡す代わりに、お前は俺に何をしてくれる?」
「……」
さて、なんて言うんだろう。
楽しみにしながら待っていると、覚悟を決めたのか俺の方を真っすぐ見つめてきた。
「あんたに、最高のエンターテインメントを見せれる」
「ほう?」
まあ、俺はテゾーロが最高のエンターテイナーであることは知っている。
でも、その才能を実際に見てみたいよな。
ということで。
「では、俺に見せてみるといい」
「……は?」
「どうした? エンターテインメントを見せてくれるのだろう?」
「っっ」
今の俺がいる地面の上。
マイクも照明も派手な演出も無い。
そんな状況でどういうエンターテインメントを見せてくれるのかが気になる。
将来、黄金帝になるテゾーロならばこの状況でも素晴らしいものを見せてくれるだろう。
「……わかった」
テゾーロは一言だけそう言うと俺から少し離れて立ち止まる。
俺から見るとテゾーロの背中しか見えないが、今から始まる最高のエンターテイナーによるショーが楽しみだ。
テゾーロが動くのを待っていると、テゾーロが華麗に回って俺の方へ向き、歌い始めた。
そこから始まるのはショーだ。
それも、間違いなく最高の。
機材も照明も演出も無いにも関わらず、テゾーロの一挙手一投足だけで、まるでそこに演出が、テゾーロに照明が当たっているように見える。
さらには歌とダンスも上手い。
これは確かに、最高のエンターテイナーだ。
数分の短いショーが終わり、最後のポーズを決めたテゾーロがポーズを決めたまま止まる。
うん、やっぱり最高だな。
これは将来的には絶対に原作のグランテゾーロを造ってもらわねば。
「うん、良かったぞ。お前には才能があるな」
「はぁ、はぁ。ありがとう」
「約束だ。この女はお前にやろう」
そう言ってステラの首輪を素手で破壊しておく。
「なっ!?」
素手で破壊したことに驚いているが、安心してほしい。
ステラに付いているのは爆弾付きじゃないし、素手で金属を破壊なんて君でもできるから。
「さて、君の名前は?」
「……テゾーロだ」
名前は知っているけれど、一応聞いておかないと。
何故知っている!? ってなったら面倒だ。
「うん。じゃあテゾーロ君。君に提案がある」
「提案?」
「そうだ。私が君に出資するから、最高のエンターテインメントを開催してくれないかい?」
「!!!」
さて、ここからが本番だ。
テゾーロに出資して今の内から最高のエンターテインメントシティを作ってもらう。
グランテゾーロを造るのに何年かかったのかは知らないが、俺という天竜人が出資すれば早くできるだろう。
俺は早くグランテゾーロが欲しいんだ。
そんで、グランテゾーロという最高のエンターテインメントシティで遊びたい。
「本気か?」
「本気だよ」
勿論本気だ。
そうじゃないと、わざわざこんな茶番をしてまでテゾーロを取り込もうとは思わない。
「何をしろと?」
「言っただろう? 最高のエンターテインメントを開催してほしいと。まあ、それだと目標が曖昧だからこう言おうか。……最高のエンターテイメントシティを作ってもらう」
そう、原作のグランテゾーロみたいなのをね。
まあ、ある程度は俺の国でエンターテイメントをしてもらうけど、最終目標はグランテゾーロの建造だ。
「何故、俺に?」
「不思議な事を聞くね。君の歌と踊りに感銘を受けた。だからだよ」
疑うのは当然だけど、こんなチャンスないぞ?
テゾーロなら自力でもどうとでもなるだろうけど。
いや、原作の天竜人への復讐っていう目的が無くなるから、さすがに原作ほどにはならないか?
ステラがいるのなら危険な事は出来ないだろうし。
「……」
「テゾーロ、私はあなたと一緒ならどこでも幸せよ」
悩みに悩んでいるテゾーロは傍にいるステラをチラリと見る。
すると、ステラはテゾーロを励ます言葉を掛けた。
うーん、尊い。
「分かった。頼む」
ステラの言葉を聞いたテゾーロは遂に決断したみたいだ。
良かった。
ここで拒否されたらどうしようかと思っていたんだ。
まあ、拒否されたなら能力でどうにかしようと思ってたんだけど。
「そうか。ならば一旦俺の国に行くか」
「俺の、国?」
「そうだ。俺の国だ」
とりあえず二人はあの国に送っておこう。
そこで愛でも育みながら俺の要望も叶えてもらおうかな。
「あんたの国?」
「おっと、天竜人だからといって搾取するやつばかりだと思うなよ?」
「あ、いや、そういうわけじゃ」
俺の国って言葉にめちゃくちゃ不安がってるけど、そりゃあ天竜人が俺の国なんて言ったら搾取されつくした終わった国だと思うよな。
その考え、間違ってないぞ。
「とりあえず、俺の国で子供でも作りながらエンターテイメントシティも作ってくれ」
「「こ、こどもっ!?」」
そういうのいいから。
とっとと結婚して子供作って幸せになっとけ。
君たちが相思相愛なのはもう知ってるから。
「さて、それじゃあ連れて行くから付いてきたまえ」
「あ、ああ。わかった」
さて、テゾーロゲットだな。
これで将来的にカリーナとかバカラも手に入れれるだろう。
2人がテゾーロの従業員になったら能力で俺への愛情値を植え付けるとしよう。