褒美に奴隷をやるえ。この奴隷は笑い以外の感情を失う面白い実を作ったらしいえ。
九歳になったポリュノクス君です。九歳にして待ち望んだ現象がやってきました。
ついに…!ついに!! 精通したぞ!!!
あまりにも嬉しすぎてはしゃいだせいで父上に心配されたのはいい思い出だ。なにが「わちしの息子が変になったえ!」だ。父上、何度も言っていますがあなたの息子は元から変です。
…言ってないかこれ。
そんなことはどうでもいいんだ。精通だよ精通! 俺はついに女性キャラとあんなことやこんなことをする準備が整ったのだ!
…相手? ハハッ。
相手に関しては追々見つけるとして。今日は久しぶりに自分の国…エルケイ王国にやってきたんだけど、エリストから面白そうな話を聞いた。
「そういえばポリュノクス様。我々の街に歓楽街ができましてな」
「何? 歓楽街?」
「ええ。そろそろポリュノクス様もそういうのに興味が出る頃でしょう? 一度行ってみるのはどうかと思いまして」
歓楽街なんてできてたんだという思いがあるけど、正直ありがたい。初体験は原作キャラがいいなんて特に思っているわけではないから、ここは経験豊富なお姉さんにリードしてもらうとするか。
「いいね、行きたいよ」
「さようですか! では本日、歓楽街の責任者を呼びますので少々お待ちください」
「責任者? 必要か? それ」
「必要ですとも。歓楽街に行くついでにどういう事をしているのかを把握したいのではありませんか?」
「…そうだね」
どうして歓楽街に遊びにいくのに責任者が必要なんだ? そう思ったポリュノクスが質問してみると、まさかの仕事の話が出てきた。そういう話を今はするんじゃないよ全く…とはいえず、俺は責任者と会うことになったのだった。
本音で言えば今すぐ歓楽街のお姉さんに優しく筆おろししてほしいんだけど、歓楽街がどういう事をしているのかを聞くのも大事なのでしばらく我慢だ。
「では、責任者に話を付けてまいります。本日中にはお会いできます」
「そうか。では頼むよ」
「ははっ」
待っている間とにかく暇だから今持っている能力を確認しつつ新しい能力でも取るとするか。えっと、今持っている能力は…。
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名前:ドンキホーテ・ポリュノクス
性別:♂
年齢:9
能力
【《思考操作》《絶倫》《巨根》《魔性の貌》《天性の肉体》《自然に生まれた怪物》《武装色の才能》《見聞色の才能》《覇王色の才能》《美声》《カリスマ》《原作wiki》《国家運営シミュレーション》】
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うんうん、結構いい感じだな。ここから何かを取るとしたら…なんだろうか? そうだな…才能系か? 今までの感じだと才能系はかなり強いのは間違いないから取って損はないだろう。
取るとしたら…戦いの才能とか? …うん、戦いの才能みたいなのがあったら取るとして、他には…なんだろう。まあ、差し迫ってほしいものはないから欲しくなった時に取るとするか。
さて、新しい能力として取ったのはこれだ。
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《闘いの才能》
この能力を持つ者は戦闘に関する才能を得る。武術等の戦闘に関わる事象が習得しやすくなる。
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はっきりとこういう能力! とは言えないけど、恐らくはドラゴンなボールを七つ集めるやつに出てくる伝説の野菜人みたいなことなんだと思う。もしくは地上最強の生物みたいな。
まだ実感をしてないからはっきりとどういう効果か説明できないんだけど、間違いなく効果はあるはずだから将来的に戦いをするときに確認するとしよう。
「ポリュノクス様。連れてまいりました」
「入っていいよ」
そんなことを考えているとエリストが歓楽街の責任者とやらを連れてきて扉の外から声を掛けてきたので入室を許可すると、エリストの後ろの女性の姿があった。
その女性は…金髪のショートヘアを揺らして抜群のスタイルを誇るどこかでみたような気のする美女だった。いや、どこかで見たようなじゃなくてステューシーじゃねぇか。
「ポリュノクス様。こちらが歓楽街の責任者を務めております、名をステューシーと申します」
「初めまして、ポリュノクス様。歓楽街の責任者を務めておりますステューシーと申します」
やっぱりステューシーじゃねぇか! 急いで《原作wiki》でステューシーに関して調べてみたが、恐らくこの時代からCPに所属しているのは間違いない。ただ、cp0ではないはずだ。もし、CP0ならばわざわざ俺の国の歓楽街の責任者になんてならないだろう。
「そうか。一応自己紹介しておこう。僕の名前はポリュノクス、天竜人だ」
「勿論、存じております」
ステューシーか…これってチャンスでは? 最近も大活躍してくれてる《思考操作》の使い時じゃないか?
この能力の欠点としては急激に上昇させたらさすがに違和感を抱かれることなんだけど、数値を付与するくらいなら違和感を持たれることはない。
と、いうことで…ステューシー! 君にこの世界で初めての僕への愛情値を進呈しよう!
「っ!?」
よし、付与できた。今はまだ数値が低いが、それはこれから徐々に上げて行けばいいだけの話。それに、初対面だから一目惚れと誤解してくれたら勝手に愛情値が上がることだってあり得るはずだ。…予測だけど。
「それで、ステューシー。色々と聞かせてもらおうか」
「…え、ええ。お任せください」
ステューシーの思考を操作したことを一切悟らせずにポリュノクスはステューシーへと歓楽街に関する報告を求めると、ステューシーは驚いた表情をなんとか引っ込めて冷静にポリュノクスへの報告を始めた。
そんな中エリストは横に座っているステューシーの肢体を舐めまわすように観察していたのだった。
「ふむ、結構いい影響があるんだな」
「ええ。歓楽街が出来てから治安は向上したと聞いております」
ステューシーへと質問した感じ、歓楽街は俺の国へいい影響を与えているみたいだ。
まずは利益。これは国民だけではなく、この国に訪れる冒険家や海賊によってかなりの利益を出しているらしい。
あと、歓楽街で働く女の子なんだけど、これが意外と人気の職業らしい。なにせ、俺の国民たちは基本的に裕福だからだ。
もし、国民の誰かに身請けをされたら? 孤児だろうがなんだろうが一気に大富豪の妻へと格上げだ。
仮に身請けをされなくても、金払いが良い客ばかりのためトラブルも起きにくいのも良い所らしい。あとは歓楽街で働くことになった者には宿を用意されて衣食住を提供しているらしい。これも、歓楽街で働く女の子が多い理由だろう。
そのほかには…情報とかだ。やっぱり男ってのは女の前じゃ口が軽くなるものなので、そういう情報を得た遊女が上に報告することで、情報の種類や重要度によって別途ボーナスを支給されるらしい。
「報告を聞く感じ、良い事業だね。これからも僕の国で稼ぐといい」
「ありがとうございます」
とりあえず聞いた感じだとまっとうに運営しているようだし、あくどい真似とかもしていないようなので歓楽街の存在を認めることにした。
「それで…ポリュノクス様も歓楽街をご利用なされるとお聞きしました」
「…ん? ああ、そうだね」
「でしたら歓楽街一番の遊女をお付けいたしますので、是非お越しください」
歓楽街を認めた後に、エリストから聞いたのかポリュノクスが歓楽街を利用するかどうかを聞いてきたので、まあ利用する予定はあるなと考えたポリュノクスが肯定の言葉を返すと、歓楽街一番の遊女を付けると言うではないか。
…でも、俺が欲しいのは歓楽街一の遊女じゃないんだよね。
「それもいいが…君は買えないのかい?」
「…私でしょうか?」
「ああ。君が欲しいね」
「…ふふ、私はお高いですよ?」
ポリュノクスがステューシーを買いたいと告げると、ステューシーは悪戯気な笑みを浮かべながら自分は高い事を言ってきた。
天竜人にそれを言うか? もちろん買うとも。
「では買わせてもらおうか。とりあえず一か月の間は俺の傍にいろ」
「ええ、承りました」
とりあえず一か月だ。一か月の間にこのステューシーを俺にメロメロにさせる。そう決意した俺は早速買い上げたステューシーとデートでもしようかと思ったが、そういえばこの部屋にはもう一人の人物がいることを思い出した。
「…ああ、エリスト。君も歓楽街で楽しんでくるといい。金は僕が出そう」
「おお、さすがはポリュノクス様ですな。では、お言葉に甘えさせていただきます」
エリストにも歓楽街に行くように命令すると、エリストは嬉しそうな表情しながら部屋を出て行った。早速、歓楽街に入りびたるつもりだな? あいつ。まあいいんだけどさ。
「さて、これから一か月。よろしく頼むよ、ステューシー」
「ええ、これからよろしくお願いしますわ? ポリュノクス様」
もう少しだ…!もう少しだ…!
ステューシーに関しては20年以上前にCPに所属していたってことしか分からないから今はCP0じゃない下積み期間ってことにしたよ。
間違ってたら教えてくれるとありがたいです