※この作品はR-18です。

オタクちゃんとギャル子さん〜ギャル好きの私がギャル三人から迫られても選べるわけがありません!〜   作:ハヤ0313

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優しい人達
全てが詳らかになりました


 

 

 

 最近、本当に、もう、ダメです。

 

「おおみねさんっ! ああっ! すきぃっ!」

 

 大峰さんとえっちして、たいそう乱れて。

 

「んぁああっ! なみもりさっ、すきぃっ!」

 

 並森さんとえっちして、たいそう乱れて。

 

「ぁぁぁぁおさないさんすきすきすきぃっ!」

 

 小山内さんとえっちして、たいそう乱れて。

 

 あの、本当に、あの、ダメだと思うんです。

 分かってるんです。ダメだって分かってるんです。

 でもその、皆さん、私を求めてくれて、とっても、嬉しいんです。気持ちよくしてくれる、というのはありますが、愛してくれる、というのがとっても嬉しいんです。

 

 そうなんですよ。皆さん、なんですよ。

 大峰さんはふざけ合いからでしたが、今では熱烈に求めてくれています。

 並森さんからは告白されて、その上で熱烈に求めてくれています。

 小山内さん。そう、小山内さんなんです。

 特訓、躾、と称したえっちが始まりだったわけですが、今ではこう、二人っきりになった瞬間えっちが始まっちゃって、熱烈ってわけじゃないとは思うんですけど、なん、なんなんでしょう。不思議です。

 

 だからもう、本当に、ダメなんです。

 

「…………」

「…………」

「…………」

 

 今日だって、そろそろ解散の時間なのに、誰も動こうとしません。

 なんというか、そう、お互いを牽制し合ってる、みたいな。

 今日私はもう少し残るわー、的な事を誰が言うか、みたいな雰囲気がバチバチにします。

 

 いやもう、ギスギスしてると言っても過言ではありません。

 私が誰かの側に行くと他の二人からの視線を感じますし、一人でいたらいたで誰かが構ってきて他の二人から視線を感じる、的な。

 

 あの、なんでこうなったんですかね?

 はい、どう考えても私のせいです。

 

「……っ」

「……っ」

「……っ」

 

 あーほら、誰が動こうとしたか分かりませんが皆さんが動こうとして、結局元通り沈黙です。

 き、気まずいにも程がある……!

 

 いや気まずく思ってるのは私だけかもしれないですけどね。

 皆さん普段はとても仲が良いです。今日だって談笑しながらそれぞれいろんな事をしていました。読書とか、お絵描きとか、たまにゲームとか。

 

 だから、本当にダメなのは、私だけ。

 

「ぅ」

 

 だから、

 

「ぅにゃああああああああああ!」

「村野⁉︎」

「村野さん⁉︎」

「村野ちゃん⁉︎」

 

 叫びました。

 

「あ、なんでもないです」

 

 ふぅスッキリ。

 

「い、いや」

「なんでもないって……」

「それは無理があるでしょ」

 

 次々にツッコミが入りますが知りません。もう知りません。

 

「皆さん」

「お、おう」

「う、うん」

「…………」

 

 大峰さんと並森さんは驚いたまま。

 でも小山内さんは、正気?マジで?言うの?みたいな顔。

 

 正気です。私は本気です。言います。

 

「今日は解散にしませんか」

 

 本気でその場しのぎをします。

 

「え゛」

「あー……」

「えぇぇ……」

 

 大峰さんはショックを受けています。

 並森さんは何か納得したような感じ。

 小山内さんはヘタレとでも言いたげな雰囲気です。

 

 良いんです。ヘタレですもん。

 問題を先延ばしにしたい年頃なんですもん。

 

「……村野」

「は、はい?」

 

 ところが、大峰さんが神妙な顔つきに変わりました。

 

「何か、悩み事でもあんのか?」

「ぅ」

 

 おっと、そう来ましたか。

 

「そうだよ。相談、乗るよ?」

「ぅ」

 

 並森さんまで。

 

「……言いたい事、あるんじゃないの?」

「ぅ」

 

 小山内さんまで。

 ……あ、小山内さん本気で呆れてる。

 

「だ、大丈夫です、よ?」

 

 なので、全力で先延ばしにすべく、そう答えました。

 

「…………」

「…………」

「…………」

 

 が、沈黙を返されました。

 あかん。最初に叫んでしまったのが仇となってる感じがします。ふぅスッキリ、とか思ってる場合じゃありませんでした。

 

「……村野、言う?」

 

 そんな中、覚悟を決めたような雰囲気で、大峰さんがそう言いました。

 

「……村野さん、言う?」

「……ん?」

 

 そんな中、覚悟を決めたような雰囲気で、並森さんがそう言いました。

 

「……村野ちゃん、言いなって」

「……ん?」

「……え?」

 

 そんな中、呆れたような雰囲気で、小山内さんがそう言いました。

 そして、後にいくにつれ、疑問の声は増えていきました。

 

 あれ? なんかこれ、流れ的にマズいのでは?

 

「言うって、何?」

「言いなって、何?」

「……なんだろうねぇ」

 

 混乱しつつも、嫌な予感がしてそうな大峰さん。

 何かを確信したような並森さん。

 はぐらかす小山内さん。

 

 マズい。

 

「ほ、ほらほら! 皆さん、解散、しましょっ」

「ヤダ」

「嫌」

「無理でしょ」

 

 マズい。マズいマズいマズい。この流れは、本当にマズい!

 

「む、村野……」

「は、はい」

 

 どうしようどうしようどうしよう!

 

「その話って、最近並森の爪が短いのと、関係、ある?」

 

 はいアウトー!

 

「む、村野さん……」

「は、はぃ」

 

 並森さん! 並森さんならどうにかしてくれる!

 

「その話って、小山内が頭抱えてるのと、関係、ある?」

 

 はいアウトー!

 

「村野ちゃん……」

「は、はぃ」

 

 小山内さん! 小山内さん助けて!

 

「諦めな」

 

 はいアウトー!

 

「村野」

「村野さん」

「村野ちゃん」

 

 おっと皆さん近くありません? ちょっと詰め寄り過ぎじゃありませんかね?

 

 ……なんて、場合じゃありません。

 

 もう、終わりですね。

 

 

 

――――――

 

 

 

 私の悪行を告白するのに、そう時間はかかりませんでした。

 三人とえっちして、三人に好きだと言ってしまった、それだけです。

 

 しん、と部屋が静まり返っています。

 大峰さんは愕然としていて、並森さんは言葉を失っていて、小山内さんは相変わらず頭を抱えたまま。

 

「……ごめんなさい」

 

 だから、そう言って、締めくくりました。

 

「……あー、その、なに? 再確認していい?」

「……はい」

 

 だからまず、大峰さんが、動いてくれました。

 

「あーしと、その、えっちしてさ」

「……はい」

「並森と、小山内ともえっちした、って事で合ってる?」

 

 再確認するまでもない事です。

 

「……はい」

 

 だから、そう断言しました。

 

 怒られる。叩かれる。なじられる。

 いえ、そうして欲しい。

 

「え……あーしの事、その、好きって……」

「……はい」

「そ、その上で、浮気してた、って事?」

「……はい」

 

 だから、肯定しました。

 そう、浮気です。

 誰ともえっちして、誰にも好きだと叫んで、そんなの浮気以外に有り得ません。

 

「……違うよ大峰」

 

 だけど、並森さんが、否定しました。

 

「違うって……んだよ」

「ウチが、浮気させたんだ」

「……させた?」

「ちがっ」

「村野さんは黙ってて」

 

 だから声を上げようとしたのですが、並森さんから制されました。

 

「大峰が村野さんに対して、好き、って言ってないらしいから、私が、好きって伝えたんだ」

「なっ⁉︎」

「あのっ」

「村野さんは黙っててってば」

 

 ……端的に言えば、合っています。合っていますが、それだと私が悪くない事になってしまいます。

 そんなの、そんなの許される筈がありません。

 なのに、なのに、止められて、その言葉通りに止まってしまって、私はどれだけクズなんでしょう。

 

「ウチさ、ずっと村野さんの事が好きだったんだよ」

「な、え、んんっ⁉︎」

「だから、村野さんに言葉で応えていないって聞いて、つけ込んだんだ」

 

 ……合っています。合ってはいます。

 ですが、そんなの。

 

「応えてないって、おま……」

「なに?」

「いや、だって、ほら……」

 

 だから、大峰さんはこちらを見て、

 

「あーしの女、じゃん……」

「っ⁉︎」

 

 そう、初めての事を、言いました。

 心が、震えました。震えちゃいけないのに、震えてしまいました。

 それは、ずっと欲しかった言葉で、だけど、今となっては遅過ぎる言葉で。

 いや違う。

 何を勝手に嬉しく思っているんでしょう私は。

 

「だから……取るのは、ダメだろ……」

 

 鎮痛な面持ちの大峰さん。

 その表情から、本気だった、というのが分かって、ダメだと分かっているのに嬉しくて、本当に私は、クズ。

 

「……そうだね」

「そうだねって、おま……」

「まぁ今は置いといてさ」

「えぇぇ……」

 

 ですが、並森さんは続けました。

 

「小山内」

「……あいあい」

「どういうつもり」

「えとっ」

「村野ちゃん、黙りな」

 

 端的な言葉。

 たぶん、私達の状況を知っていてどうして、という事でしょう。

 だから全部私が悪いんだって今度こそ言おうとしたのに、今度は、小山内さんに、止められました。

 

「あー、そうね……」

 

 そんな彼女は少しだけ思案して、

 

「ごめん。あたしが全面的に悪いわ」

 

 そう、言いました。

 

「二人との関係は聞いた。聞いた上で、あたしが村野ちゃんを襲った」

「……なんで?」

「冗談半分、確認半分かな」

「……確認?」

 

 確認。

 それはきっと、私が誰にでも身体を許して、その結果好きになってしまうという最悪を確認するため。

 

「そ。二人の事を本気で好きなのかなって」

「……え?」

 

 そう思って、いたのに、よく、分からない事を、小山内さんは、言いました。

 初耳の事過ぎて、思わず声が出てしまいました。

 

「まぁ結果、本気っぽいなって感じだったけど」

 

 肩をすくめる小山内さん。

 

「……やり方」

「ごめんて。楽しくなってきちゃってさ」

 

 それに対し、溜息を吐きながら頭を抱える並森さん。

 大峰さんは、納得していなさそうな表情で、でも何も言いません。

 

「まぁこれで分かったでしょ?」

 

 だから、小山内さんは続けました。

 

「大峰はバカ、言葉にしろ」

「んなっ⁉︎」

「並森は取るな」

「……っ」

「で、あたしは調子に乗るな、と」

 

 だから、そう言って、

 

「だから、村野ちゃんはそこまで悪くないんだよ」

 

 だから、今、私が、一番言われたくない事を、言いました。

 

「この中だとあたしが一番重罪かなぁ」

「ちが……」

「村野ちゃんは何も」

「ちがいますっ!」

 

 だから、制されても、言いました。

 

「私が一番悪いに決まっているじゃないですか!」

 

 だから、叫んじゃいけないのに、反論しちゃいけないのに、もう、言葉が抑えきれません。

 

「私が! クズで! どうしようもなくて! 皆さんと勝手に関係をもって! 皆さんの事を勝手に好きになって! クズで! ダメで! 最悪でっ! 大峰さんも! 並森さんも! 小山内さんも! 好きで! 好きになっちゃって! だから!」

 

 だから。

 

「だから……っ! ごめんなさい……っ!」

 

 だから、私は最悪の言葉を言い放ちました。

 もっと言いたい事は、否定したい事はいっぱいあった筈なのに、言葉が溢れ過ぎて、何を言っているのか自分でも分からなくて、だから、最悪を言いました。

 

「……だってよ。大峰、並森」

「……むぐぅ」

「…………」

 

 許しを乞うだなんて、本当にクズ。

 きっと今度こそ、見放された。

 もう、彼女達はここに来る事はありません。

 

 だから、せめて泣かないように、それだけはしないように、上を向きます。

 

 あぁ……。

 今まで、楽しかったなぁ……。

 

「……村野」

「はい」

 

 だから、今度こそ糾弾されます。

 

「じゃあ結局……誰が一番好きなんだよ」

「分かりません。皆さんが、好きです」

 

 だから、何も隠しません。

 

「……村野さん」

「はい」

 

 だから、何を聞かれても、正直に答えます。

 

「誰を恋人にしたいとか、ある?」

「分かりません。誰か一人なんて選べません」

 

 本当に、クズ。

 笑えてしまいます。

 

「……村野ちゃん」

「はい」

 

 だから、これが、たぶん最後。

 

「誰が一番気持ちよかった?」

「……はい?」

 

 はい?

 

「誰とのセックスが最高だった?」

「は、はぃ? え、ん? え?」

 

 い、今それ聞きます?

 思わず視線を元に戻すと、皆さんわりと真剣にこちらを見ていました。

 

「だって全員好きなんでしょ?」

「は、はぃ……」

「全員と恋人になりたいんでしょ?」

「そ、そうは言ってないです……」

「でも一人は選べないんでしょ?」

「ぇ、ぇぇまぁ、はぃ……」

「じゃあせめて誰が一番気持ちよかったか教えて?」

「ぇぇぇ……」

 

 それ、なにか、関係あります……?

 で、でも聞かれたからには答えないと。

 

 大峰さん。

 けっこうガッついてきます。一番激しいかもしれません。

 ですがそれが嫌かというと全然嫌じゃなくて、むしろ強く私を求めてくれるのが分かって、逆に嬉しいというかなんというか。

 

 並森さん。

 一番優しいです。優しく優しく、蕩かしてくれます。

 私の事が好きだ、という想いが一番に伝わってきて、もちろんしっかりと気持ちよくしてくれて、胸がキュンとします。

 

 小山内さん。

 なんでしょう、形容し難いです。あえて言うなら、楽しい?

 えっちになりつつもケラケラ笑っているというか、気軽なえっち……? で、でもちゃんと気持ちよくしてくれます。

 

 うわぁ、ここでもクズ具合を発揮している気がします。

 いやー誰とのえっちもそれぞれで気持ちよかったなー、じゃないですよ。

 ほ、本気でクズ……!

 

「あーしだよな」

「え、と」

「ウチでしょ?」

「えー」

「あたしだよねー?」

「えーと、ですね」

 

 こ、答えられない……!

 

「……答えられないって事なら、さ」

 

 だから、答えに窮していると、大峰さんが側に近寄ってきました。

 さ、流石に今度こそ怒られる……!

 いやそうです。そうなんです怒られるべきなんです。

 なのに皆さん私を責めないで、悪くないんだよ的な事を言って、自分で言うのもなんですが有り得ないです。普通こういうのって修羅場って言うんじゃないんですかね。なのにこんな静かな状況なんて有り得ないと思うんです。

 

「……ちゅ」

「んぅっ⁉︎」

「っ⁉︎」

「っ⁉︎」

 

 なのに、なんか、突然、キス、され、ました?

 

「ちゅむ……ぢゅる、ん……」

「んんっ⁉︎ んむぅっ⁉︎」

 

 それどころか! 舌が! 入って! きました⁉︎

 

「っは……村野」

「ぷぁ! は、はい!」

 

 そして、そう間を置かずに唇が離されました。

 が、何が何やら分かりません。

 だけど大峰さんは一直線に私の目を射抜いてきて、

 

「あーしの女だって事、思い出させてやる」

「ふぇ⁉︎」

 

 そう、言ってきました。

 

「ちょ、大峰」

「そ、そうきたか」

 

 並森さんと小山内さんが驚いています。もちろん私も驚いています。

 

「っ⁉︎」

 

 ですが、驚いている場合じゃありません!

 床に! 押し倒されました⁉︎

 

「見せつけてやんよ……」

「んにゃーっ⁉︎」

 

 そして! 服が! 脱がされようとしています!

 ちょ! 待って待って待ってください!

 

「お、大峰さん⁉︎」

「うるせー黙れ」

 

 という事を主張しようとしましたが据わった目で拒否されました⁉︎

 

「な、並森さん!」

「…………」

 

 なので並森さんに助けを求めましたが何故か動こうとしてません⁉︎

 

「小山内さんん!」

「あー……」

 

 なので小山内さんに助けを求めました!

 彼女なら! 彼女ならなんとかしてくれる!

 

「えっち比べして白黒つけようって事か」

「えええええええええ⁉︎」

 

 どうしてそうなるんですか⁉︎

 というかそうなんですか⁉︎

 

「……まぁ、それでいいよ」

 

 いや良いんですか大峰さん⁉︎

 

「……そうだね」

 

 いや良いんですか並森さん⁉︎

 

「じゃ、そういう事で」

 

 いや小山内さん本気ですか⁉︎

 

「あわ、あわわわわわわわわわ」

 

 嘘ですよね⁉︎

 

 

 

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