※この作品はR-18です。

オタクちゃんとギャル子さん〜ギャル好きの私がギャル三人から迫られても選べるわけがありません!〜   作:ハヤ0313

12 / 12
大好きで、情熱的で、優しい人達

 

 

 

 ポカン、としてしまいました。

 が、

 

「あーしだろ?」

「いやウチでしょ」

「いやいやあたしだって」

 

 お三人が詰め寄ってきて事の重大さに気付きました⁉︎

 

「村野」

「村野さん」

「村野ちゃん」

 

 あわ、あわわわわわわわわわ!

 皆さん本気だ! 本気で聞いてきてる!

 だから私は! 私も!

 

「ちょ、ちょっとタイムです!」

 

 本気で時間稼ぎをします!

 

『えぇぇ……』

 

 呆れた合唱が聞こえた気がしましたが知りません! こっちは必死なんです! 三回もイかされて頭が回る筈がありません! というか私全裸のまま⁉︎

 

「答えるまで服着るの無しね」

 

 なのでとりあえず服を手繰り寄せようとしたのですが小山内さんから取られました⁉︎

 え、本当にこれ答えなきゃいけないやつなんですかってそうですよねみなさん本気ですもんねはい。

 

「……え、と」

 

 大峰さん。

 いつもよりちょっとだけ乱暴でした。

 でも、それだけ私の事を求めてくれたって思うと、すごく嬉しくて、だから気持ちよかったです。

 あと、もともと胸はちょっと乱暴気味の方が好きだったりします。

 

「……ええっ、と」

 

 並森さん。

 いつも通り優しくて、少し激しかったです。

 でも、それだけ私の事を取られたくなかったって思うと、すごく嬉しくて、だから気持ちよかったです。

 あと、あそこを吸われるのはとっても好きだったりします。

 

「……えー」

 

 小山内さん。

 いつもと少し違う感じで、でもいつも通りというか。

 でも、普段よりも求めてくれた感じがして、すごく嬉しくて、だから気持ちよかったです。

 あと、潮吹き、実は、その、好きだったりします。

 

「わ……」

 

 だから、

 

「ゎかりません……」

 

 ぽろっと、そう小声で答えてしまいました。

 

『えぇぇ……』

 

 もちろん不服の合唱が返ってきました。

 

「無理ですよぅ……」

 

 だって、比べられるものじゃないと思うんです。

 だってだって、皆さんとのえっち、気持ちいいんですもん。

 だってだってだって、求められるの、嬉しいんですもん。好きになっちゃうんですもん。

 

 という事をしどろもどろに伝えたのですが、

 

「おま」

「むぅ」

「クズぅ」

 

 すごく、すごーく呆れられました。

 

「大峰、並森、分かったでしょ?」

 

 ですが、小山内さんが溜息を吐きながら、私を指差しながら何かを話し始めました。

 

「村野ちゃんは、クズ」

「お、おう」

「う、うん」

 

 はい、そうです……ぐぅの音も出ないです……。

 

「だから、あたしが責任持って引き取るから」

「はぁ⁉︎」

「はぁ⁉︎」

 

 う、うん?

 

「何言ってんの」

 

 そ、そうですよ並森さん。

 いきなり過ぎて何が何やらですよね。

 

「ウチが最初に告白したんだからウチが引き取る」

「あぁ⁉︎」

「へぇ?」

 

 え、えっと?

 

「お前ら何言ってんだ」

 

 そ、そうですよ大峰さん。

 これどういう流れなんですか。

 

「あーしが最初の女なんだから、あーしが引き取る」

「ふーん」

「ほぉ?」

 

 ちょ、ちょっと?

 

「あーしのだから」

「ウチのだから」

「あたしのだから」

 

 待って、待ってください。

 なんか最初の時より険悪な雰囲気なんですけど!

 というか小山内さん! そこまで私の事好きでした⁉︎

 

「小山内は違うだろ!」

「そう、引っ込んでて」

 

 あの、言い方。代弁してくださったのは嬉しいのですが、言い方。

 

「……いやさ、あたしも最初はそういうの無かったんよ」

 

 ですが小山内さんは、ちょっと顔を赤らめながら、

 

「……好きになっちゃ、悪いかよ」

「っ⁉︎」

「っ⁉︎」

 

 きゅん。きゅんときました。私も好きです!

 

「だからあたしの」

「いやだからあーしのだって」

「ウチのだって言ってるでしょ」

 

 ってあああああきゅんとしてる場合じゃありません! 険悪が! 険悪ムードがまた再来しました!

 やだ! この空気やだ!

 私が! 私がなんとかしないと!

 

「わ……」

 

 だから!

 

「私のために争わないでください……!」

 

 そう、叫びました!

 

 が!

 

『お前が言うな!』

 

 綺麗な合唱が返ってきました⁉︎ なぜ⁉︎ ホワイ⁉︎

 

「村野がパッとしないのが原因だろ!」

「村野さんが選べないからでしょ!」

「村野ちゃんがちょろクズだから!」

 

 一気に矛先がこっちに向いたんですけど⁉︎

 

「分かった、わーかった。あーしはキレた」

「え? んむぅっ⁉︎」

 

 そして次の瞬間! 大峰さんからちゅーされました⁉︎

 

「あ! なにそれズルい!」

「ぷあ! んんぅっ⁉︎」

 

 そして次の瞬間! 並森さんが大峰さんを押しのけてちゅーしてきました⁉︎

 

「くっそぉ先越された!」

「っは! ちゅむぅっ⁉︎」

 

 そして次の瞬間! 小山内さんが並森さんを押しのけてちゅーしてきました⁉︎

 

「んんっ! ぢゅるっ! んちゅぅっ!」

 

 代わる代わるキスが降り注いできます⁉︎

 なにこの状況どうなってるんですか⁉︎

 

「あーしが一番だって分からせてやる……!」

「あっ……!」

 

 それどころか! 胸が! 揉まれ始めました⁉︎

 

「ウチの事だけ見てればいいよ……!」

「あんっ!」

 

 それどころか! あそこが! クリトリスが! 捏ねられ始めました⁉︎

 

「あたしのモノになっちゃえ……!」

「んぁあっ!」

 

 それどころか! あそこに! おまんこに! 指が! 入れられました⁉︎

 

「あぁっ! んっぁっあっ! ああぁあっ!」

 

 何が何やら本当に分かりません!

 大峰さんから胸を強く揉まれて!

 並森さんからクリトリスを強く捏ねられて!

 小山内さんからおまんこを強くほじほじされて!

 

「ふぁあああっ! ああっ! んんぁああっ!」

 

 すごく、気持ちいい事しか、分かりません。

 

「んぅううっ! んあっ! あっああぁぅっ!」

 

 乳首とクリトリスを一緒にされた事はあります。

 クリトリスと両乳首を一緒にされた事はあります。

 おまんことクリトリスを一緒にされた事はあります。

 

「はぁああぅっ! んんっんっあっあっああっ!」

 

 でも、全部一緒だなんて、有り得る筈がなくて、今まで経験した事のない気持ちよさが溢れて、さっきまでの事が全部吹き飛びました。

 分かる事は、大峰さんが右に陣取って胸と乳首を責めてきている事、並森さんが左に陣取ってクリトリスを責めてきている事、小山内さんが脚の間に陣取っておまんこを責めてきている事。

 

「ああぁあっ! あんっ! んんんぁああっ!」

 

 今まで生きてきた中で一番の快感。

 乳房から切なさが溢れて、乳首から快感が迸って、クリトリスから電撃のような快感が昇ってきて、おまんこから全身に快感が広がって、身体中が快感で染まり上がりました。

 

「……脱ご」

「っ! ウチだって……!」

「っ! あーしも……!」

 

 それだけではありません。

 皆さんが下着姿になって、身体を密着させてきました。

 右側からはメリハリのある身体の大峰さんが、左側からは綺麗な身体の並森さんが、正面にはかわいらしい身体付きの小山内さんが。

 今まで見る事のなかった彼女達の特別な姿に、心臓がドクンと震えて、感じた事のない肌と肌の触れ合いに、キュン、と心が打ち震えました。

 

「んんぅぅううううっ⁉︎」

 

 それどころか、新たな快感が発生しました。

 

「ぢゅるっ……はぁ、んちゅぅっ……」

「はむ……ん……んっ、はぁ、ん………」

「ちゅむっ……ちゅ、ちゅ、ちゅ……」

 

 右耳が舐めしゃぶられて、左耳をはむはむされて、内股にキスが降ってきて、性感帯じゃない場所まで気持ちよくなり始めました。

 

「はぁあんんっ! んあっ! あっあぁああっ!」

 

 気持ちよさで頭が破裂しそうになります。

 意味が分からなくて、どうしてこうなっているのか分からなくて、でも今までで一番気持ちよくて、今までで一番求められていて、だから一番幸せで、夢なんじゃないか、そう思ってしまいます。

 

「ちゅっ……好きだぞ……」

「ちゅむ……好きだよ……」

「むー、好きだからねー!」

 

 なのに、それだけでも現実味が無いのに、両サイドから愛を囁かれて、正面から愛が降ってきて、ますます信じられない事が立て続けに起こります。

 

「すきっ! あああぁぁあっ! しゅきぃっ!」

 

 だから、せめて私が私でいられる内に、心からの言葉を叫びます。

 

「ひぁあぁぁああああああっ!」

 

 だから想いが伝わって、だから快感がまた跳ね上がりました。

 

「ああっ! ああっ! んっんっあっあぁあっ!」

 

 乳房を強く揉みしだかれながら乳首が押し潰されて、身を捩る程の快感が生まれます。

 クリトリスを強くこねこねされて、全身が震える程の快感が生まれます。

 おまんこを強くほじほじされて、腰が浮いたまま戻って来ない程の快感が生まれます。

 

「んぁああああっ! あああっ! ああぁあっ!」

 

 それに加えられるのが両耳を、内ももを舐められながらの愛の囁き。

 こんなの幸せ過ぎて、気持ちよ過ぎて、もう普通の生活になんて戻れません。皆さんが居ないと、もう私は生きていけません。

 

「ああんんっ! んぢゅるっ! んちゅぅうっ!」

 

 なのに今度は、乳首が思いっきり抓られながら、大峰さんからキスされました。

 幸せ。大峰さんが好き。大好き。

 

「ぷあっ! あっんんっ! ちゅっちゅっちゅっ!」

 

 なのに今度は、クリトリスが強く押し潰されながら、並森さんからキスされました。

 幸せ。並森さんが好き。大好き。

 

「ふあっ! ちゅぷっ! んぅっ! ぢゅるっ!」

 

 なのに今度は、おまんこスポットが強く押し上げられたまま、小山内さんからキスされました。

 幸せ。小山内さんが好き。大好き。

 

「んんんっ! あぁぁあんんっ! んぅうううっ!」

 

 代わる代わる唇を奪われて、性感帯という性感帯を愛撫されて、性感帯じゃない場所まで愛撫されて、肌と肌が擦れあって、もう気持ちよくない場所なんてどこにもありません。

 唇も、乳房も、乳首も、クリトリスも、おまんこも、耳も、脚も、肌さえも、私のものであって私のものではありません。

 皆さんのもの。

 私は、皆さんのものにしてもらえた。

 嬉しい。

 嬉しい。

 嬉しい。

 

「ああっ!」

 

 だから、

 

「んんっぁああああああああああっ‼︎」

 

 心が弾けて、身体も弾けるなんて当然の事。

 

「ああぁあっ‼︎」

 

 だから、

 

「ひぁああああっ‼︎ あぁっぁあああっ‼︎」

 

 イき続けるなんて、当然の事。

 

「はぁあっあぁああっ‼︎ んぅああぁああっ‼︎」

 

 乳房でイきました。乳首でイきました。

 揉まれて、絞り上げられて、捏ねられて、抓られて、潰されて、一つ何かをされる度にイきました。

 

「あっあっあっああっ‼︎ ああぁあああぅっ‼︎」

 

 クリトリスでイきました。

 捏ねられて、弾かれて、剥かれて、押し潰されて、一つ何かをされる度にイきました。

 

「んっああっあぁあっ‼︎ ひぅんんぅううっ‼︎」

 

 おまんこでイきました。

 抜き差しされて、ほじられて、掻き出されて、突かれて、一つ何かをされる度にイきました。

 

「あああああしゅきしゅきしゅきしゅきぃいっ‼︎」

 

 もう何を口走っているのか分かりません。

 喘ぎ声と一緒に何かが出ていっているのが何かは分かりません。

 だけどきっと、大峰さんへの、並森さんへの、小山内さんへの感情。

 

「んんぅああぁぁあっ‼︎ ああっ‼︎ ああぁあっ‼︎」

 

 身体がガクガクと震えますが、両脇から抱き締められて、正面から組み敷かれて、幸せな拘束で快感を逃す事が全く出来ません。

 でも全然苦しくなくて、優しくて、気持ちよくて、幸せで、もっと皆さんと一緒になりたい。全部溶けて一つになりたい。

 

「村野……!」

「村野さん……!」

「村野ちゃん……!」

 

 皆さんが熱い吐息を私にぶつけてきて、愛をぶつけてきます。

 応える資格がどうのなんて、もうどうでも良いです。

 好き。大好き。皆さんを愛している。

 それだけで、充分。

 

「ひぁあぁああっ‼︎ ああっああっああっああっ‼︎」

 

 部屋中に私の泣き声が響き渡ります。

 幸せで、幸せ過ぎて、もう感情が暴走して、泣き喚く事しか出来ません。

 だから涙がぽろぽろこぼれます。

 けれど誰かが涙を拭ってくれて、幸せでまた泣いてしまいます。

 

「はぁああんぁああっ‼︎ ああぁっぁああっ‼︎」

 

 もう無くなりそう。私という存在が無くなりそう。

 気持ちよくて溶けて、幸せで溶けて、どろどろになっていく。

 だからせめて、まだ皆さんと一緒にいたいから、大声でこの世に縋り付きます。

 

「ああっ‼︎」

 

 でも、そんな時間も終わり。

 

「あっあっあっあっあっああぁぁああああっ‼︎」

 

 この世とのお別れが、近付いてきました。

 

「あぁああぁああっ‼︎ ああっ‼︎ ああっああっ‼︎」

 

 耳が幸せ。

 乳房が幸せ。

 乳首が幸せ。

 クリトリスが幸せ。

 おまんこが幸せ。

 肌という肌が幸せ。

 心が幸せ。

 もう思考は幸せ一色。気持ちいいという感情さえ浮かびません。

 

「好きだ……! 好きだ、大好きだ……!」

「好き……! 好き、好き、大好き……!」

「好きだよっ……! 大好きだよっ……!」

 

 好き。

 好き。

 好き。

 大好き。

 皆さんが大好き。

 好きが溢れて、それ以外の要素がどこにもありません。

 

「ああっ‼︎」

 

 だから、お別れしたくなくて、泣いて、泣いて、泣いて、泣き喚いて、

 

「あああああっあああぁぁっぁああああああっ‼︎ あっああっあああっああぁあっ‼︎ しゅきしゅきしゅきだいしゅきぃいいいっ‼︎ はぁああぁぁああんんぁあああっ‼︎ あっ‼︎ あっ‼︎ ああぁっああぁぁぁああっああああああぁぁぁああああああああああああっ‼︎」

 

 この世と、お別れしました。

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 だから目覚めた時の感想は、生きてる、でした。

 

「あたしの分だろ……!」

「いいやウチの分……!」

「あたしの分だって……!」

 

 胸から、お腹から、脚から、肌のいろんな場所から幸せな感触が返ってきています。

 

「三、二、二だろ……っ!」

「だからその三が問題だって言ってんの……っ!」

「良いじゃんあたしに譲ってよ……っ!」

『譲るかっ……!』

 

 近くから、皆さんの声が聞こえます。

 良かった。また仲良く皆さん一緒に話す事が出来て。

 

「あーしのなんだから……っ」

「ウチのだって……っ」

「あたしのじゃん……っ」

 

 ……いや、なんか険悪? 言い争ってる?

 どうしよ。夢だと思いたいのですが、肌から伝わってくるこの感触は現実だと訴えています。

 え、起きる、の? この状況で?

 

「……分かった」

「なに」

「言うてみ」

 

 あ、でもなんか流れが変わったっぽい?

 

「村野に決めてもらうのは」

「だから無理だって」

「村野ちゃんが決められるわけないじゃん」

 

 おっと、何の事かは分かりませんがすごい信頼です。

 

「……というかそろそろ起きろ村野」

「まぁ……疲れただろうし……」

「……どうしよ、またムラついてきたんだけど」

「い、いや流石に寝てる間はマズいだろ」

「そ、そうだよ」

「でももっと犯したくない?」

『……ごくり』

 

 おっと、なんか悪い流れになってきている気がします。

 というか身の危険を感じます。

 これ以上されたらパーになります。パー。

 

 と、という訳で、

 

「ぉ、ぉはようござぃます……」

 

 ご挨拶を、申し上げました。

 

「っ! おはよう村野」

「っ! おはよう村野さん」

「っ! おはよー村野ちゃん」

 

 目をゆっくり開けると、下着姿の皆さんがこちらを見ていました。

 ……というかさっきは見る余裕がありませんでしたが、下着姿、めっちゃえっちなんですけど。

 

「という訳で村野」

「は、はぃ?」

 

 なんて事を考えてる暇はありませんでした。何が、という訳、なんでしょうか。

 

「一週間のうち、大峰、私、小山内で分担してさ」

「は、はぃ」

 

 はて、何を分担するというのでしょう。

 

「村野ちゃんを犯すって話してたんだけどさ」

「はい⁉︎」

 

 どういう事⁉︎

 と驚愕している暇はありませんでした。話がどんどん先に進んでいきます。

 

「全員で駄弁ったりするのは変わらんけどさ」

「週二日ずつ皆で担当日を分配してさ」

「えっちするのはそれぞれでしたいなって」

 

 えー、と。

 これまで通り、私の部屋に皆さんが集まって遊ぶのは変わらないけれど、残ってえっちするのは当番制、という事なんでしょうか。

 あれでしょうか。皆さん全員がセフレ関係になる、という事なんでしょうか。

 ……おお、なんて平和な解決策。

 

 じゃねーよ。何が平和な解決策ですか。

 いやでも、皆さんが良いと仰っているのであれば、それで、良いの、かな。

 

「で、残りの一日をどうするかって話よ」

 

 なんて事を考えてる場合じゃありません。

 一週間は七日、余る日がある、と。

 で、その日を誰担当にするか、という事で揉めていたという事ですね。

 ……お、おお。これ返答間違えたら大変な事になるやつ。

 

「あーしだよな」

「ウチだよね」

「あたしだよね」

 

 おっと、皆さんのやわやわとした愛撫に少し力がこもりました。やめてください、また発情してしまいます。

 ……というか、ですね。

 

「ぁの……休養日、というのは……」

 

 毎日求められて、すごく、すごーく嬉しいのですが、身体が保ちそうにないのですがそれは……。

 

「やだ」

「ダメ」

「クズ」

 

 一刀両断されました。

 え、というか小山内さんから不当にクズ呼ばわりされたのですがどういう事なの。

 

「だから選べないって言ったろ?」

「まぁね」

「でも休養日なんて論外じゃん」

 

 ろ、論外……。

 選べないのは、その、その通りなんですけど。

 

「ぁ……」

 

 あ、そうだ。

 選ばなければ良いんだ。

 

「皆さんと一緒に、というのは……」

 

 いや待って。待ってください。何言ってんでしょう私は。

 選ばなければ良いんだ、キリッ。じゃないですよ本気でクズぅ。

 

「あ」

「ふむ」

「はーなるほど」

 

 あ、待って、私の身体が死んだ気がします今。

 

「じゃあそれで」

「ある意味、村野さんらしいね」

「超クズではあるけど」

 

 さ、採択されてしまった……。

 どど、どうしよう。今から、やっぱりナシで、とか言えない雰囲気です。

 

「……ちなみに、さ」

「あ、はい」

 

 なんて、どうやって色々回避しようか悩んでいると、大峰さんから問い掛けられました。

 

「誰が一番好き、とか決められないんだよな」

「……はぃ」

 

 だから、クズの回答をしました。

 いや、選べるわけないじゃないですか……どうすればいいのか、なんて私が知りたいですよぅ……皆さんの事が好きなんですもん……。

 

「じゃあさ」

「……はい」

 

 今度は並森さん。

 あーでも問い掛けの内容は予想出来ます。

 

「誰が一番よかった、とか決められないよね」

「……はぃ」

 

 だから、クズの回答をしました。

 いや、選べるわけないじゃないですか……なんというか、日々皆さん進化してきて、気持ちよくない方とかいらっしゃらないんですよぅ……。

 

「あー、さ」

「……はい」

 

 今度は小山内さん。

 はい、どうぞ。

 

「クズぅ」

「……はぃ、その通りです」

 

 だから、クズなので肯定しました。

 

「……ま、だけどさ」

「……はい?」

 

 けれど、それで終わりませんでした。

 

「そんなクズな村野ちゃんを好きになっちゃったんだから、あたしらも困ったもんだよねぇ……」

 

 溜息を吐きながら、苦笑しながら彼女は、そう、言いました。

 

「ホントだよ」

「本当にね」

 

 それに追従する皆さん。

 心が、ときめきます。

 じゃねーよ。いや皆さん本気でそれで良いんですか。

 

 ……とか、言える雰囲気じゃありません。

 

「……ごめんなさい」

 

 だから、そうとしか言えませんでした。

 

「あー、いいって」

「大丈夫だから」

「はいはい、泣くな泣くな」

 

 けれど、皆さん呆れながらも、笑ってくれました。

 

 なんというか、不思議な関係。

 大峰さんと悪ノリで始まったこの関係。

 並森さんと告白されて始まったこの関係。

 小山内さんへ悩みを打ち明けて始まったこの関係。

 

「あ、あはは……」

 

 一切褒められた関係ではないのですが、誰にも言える筈のない関係ではあるのですが、私は、このカタチが、良いです。

 クズって、誰から見てもクズだって分かっています。

 けれど、大峰さんが、並森さんが、小山内さんが、好き。

 

「何笑ってんだよ!」

「村野さんが選べないからだからね」

「これは躾が必要だなぁ」

「え、あ、え?」

 

 皆さんが、好き。

 

「あ、ちょ、まって、くだ、んゃぁあああっ⁉︎」

 

 私には、仲良くしてもらっている人達がいます。

 

 大峰さん。

 金髪で、褐色で、優しい人。

 

 並森さん。

 黒髪で、礼儀正しくて、優しい人。

 

 小山内さん。

 ピンク髪で、かわいらしくて、優しい人。

 

 情熱的で、私なんかを尊重してくれる、優しい人達。

 だから、誰にも言えない秘密の関係は、これからまだまだ続いていきそうです。

 

 ……ううん。続いていって、欲しいです。

 皆さんが大好きだから、私がクズだとしても、いいえ、クズそのものですが、大好きだから、続いていって欲しいんです。

 

「きゅ、休憩させてくださいいいいい!」

 

 で、でもその、身体が休まる日は無いようでして。

 やっぱり休養日は必要だと思うんです……。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。