オタクちゃんとギャル子さん〜ギャル好きの私がギャル三人から迫られても選べるわけがありません!〜 作:ハヤ0313
壁ドンされてしまいました
「あわ、あわわわわわわ」
今現在、壁ドンされています。
二次元限定と思われていたあの壁ドンです。
壁際まで追い詰められて、顔の隣に手をドンッてされるあの壁ドンです。
ちなみに壁ドンの本来の意味は知っています。こう、うるさい隣人さんとかの部屋に向かってドンッて壁を叩く事ですよね。幸いにも私の隣の部屋は空いているのでそんな心配はありません。
「変な事考えてるでしょ、こっち見て」
「はわっ⁉︎」
なんて現実逃避しないとついてけません!
ど、どうしてこんな事になっているんでしょう……!
――――――
始まりは、そう、
ギャルズ三人が私の部屋に遊びに来る、というのは変わりありません。
ですが、大峰さんと二人きりになれるチャンスがあると……例えば二人よりも遅くまで私の部屋に残るとか……私達は、その、えっち、しちゃってます。こう、ちゅっちゅくちゅくちゅあんあんあん、的な。
そんなですから、私が大峰さんを好きになるのなんて当然の事で。
でも彼女は……どうなんでしょう。
私はその、えと、えっちで気持ちよくなっちゃう度に好き好きって言っちゃうんですが、大峰さんから好きって言われた事はありません。
キスはしてくれます。してくれますし、すごく興奮している感じで私を求めてくれています。
でも彼女は……本当にどうなんでしょう。
たぶん、なんですけど。セフレ、って扱いなんでしょう、たぶん。
だってよく考えてみても、陽キャの大峰さんと陰キャの私では釣り合いが取れません。
だから彼女は好きって言わないんだと思います。いわゆる線引きですね。
でも……好きって、言ってほしいです。
私なんかが烏滸がましいとは思います。思いますけれど、どうしても、両想いになりたいです。
でもでも、分かっています。分かっていますけれど、どうしても、諦めたくなくて。
……まぁ、だったら直接言えって話なんですけど。
私の事、好きって言えよ、キリッ。
あーあーあー無理無理無理、無理の介です。誰だよお前感がパないです。
そんな勇気があったら今までの人生苦労していません。陰キャなめないでください。
でも……私の事をどう思っているのか、くらいは、教えて、ほしいです。
「ん……」
だから、そんな切なくて寂しくて、自分じゃどうしようも出来ない時に何をやるかなんて、決まっています。
「ふ……」
オナニーです。
そうでもしなきゃやってられません。
「ん、は……」
い、いや一応言い訳を。
違うんです。私は普段からそんなにオナニーしてないんです。大峰さんじゃあるまいし。彼女は毎日してるそうですから、週三回くらいの私じゃ足元にも及びません。
違う、そうじゃなくてですね。
大峰さんとえっちな事をし始めてから、訳も分からず身体が火照っちゃう時があるんです。
で、そんな時って大概、大峰さんの事を想ってしまう訳で。
で、そうなるとえっちの事を思い出しちゃう訳で。
「んっ……」
そりゃ、ねぇ。
という訳で、ギャルズ三人が帰った後のこの寂しい部屋で、私はオナニーする事に決めたのです。
今日は大峰さんが何か用事があるとの事で、他の二人と一緒に帰っていきました。
正直……寂しかったです。寂しかったのですが、帰り際に笑顔で手を振ってくれて、キュンときました。
「ん……ん……」
だから私は、切なくて張り裂けそうなこの想いと、キュンときたのを材料にして、一人浅ましく、えっちな事を、します。
「は……ん……」
オカズにするのはもちろん、大峰さんとのえっち。
初めてのあの時、後ろから抱きしめてくれて、肩に顎を乗せながら私の胸を愛してくれたあの時を思い出しながら、私はこの無駄に大きな胸を、服越しに、自分で、揉みほぐします。
「ん……ふ……」
下から持ち上げて、揺らすようにしながら、ゆっくり、ゆっくり揉んで、これからえっちな事をするんだよ、って自分の身体に教えていきます。
「ん、は……ん……」
そしてだんだん力を込めていって、胸の形が変わる程に手の平全体を使って揉んでいって、
「はぁ、ぅっ……」
強く、揉みます。
大峰さんからされた時のように、初めて彼女からの愛撫で感じた時のように、強く、胸を絞り上げるようにして、揉みました。
途端に、いやらしい息が出てしまいます。
今間違いなく感じました、というのを主張してしまいました。
「んぅっ……ふぁぁ……」
だから、それを繰り返しました。
解放して、強く揉んで、解放して、強く揉んで。緩急をつけて胸を揉み込むのが気持ちよくて、思わず何度もしてしまいたくなります。
……最近、胸の感度が良くなった気がします。
きっとそれは、大峰さんから何度も揉まれているせい。好きな人から、揉まれているせい。
「……っ」
だから、大峰さんの事を想うと、いてもたってもいられなくなって、ブラウスも、ブラも脱いで、ついでにスカートも下着も脱いで、丸裸になりました。
「ぁうっ……!」
だから、浅ましくていやらしい私は、すぐに胸を、乳首ごと揉みました。
「は、ぁっ……んんっ……!」
手の平の中心にコリコリしたものを感じます。
私のそこは、火照っているのと、思い出に欲情して、とっくに勃ってしまっていました。
「んぅぅっ……!」
だから、やっぱり堪え性のない私は、胸を揉みながら乳首をキュッと摘まんで、くにゅくにゅ捏ね始めました。
「ぁんっ…んんっ……ぁっ……!」
胸を強く揉みながらする乳首オナニーは、とても気持ちよくて、声が、出てしまいます。
乳首を捏ねる事で甘い痺れが胸の中に溜まっていって、強く胸を揉むと、それがもっと奥の方にまで浸透していって、気持ちいいけど切ない、そんな感覚が生まれます。
「ふぁぁっ……んっ、ぁっ、ぁっ……!」
だから目を瞑って、この快感に浸ります。
脳裏に思い浮かべるのは、大峰さんの手。
あの優しくて、でもどこか焦っているような手付き。一時だけでも私を愛してくれるあの手付き。
「ぁ……」
だけど、私はえっちな子なんです。
本当の彼女はもっと焦らしてくれて、もっと優しく温めてくれて、もっと丁寧に収穫してくれるのに、私は、耐えられないんです。
「んっ!」
だから、私の右手は、勝手に下半身に向かって、あそこを、クリトリスを触っていました。
「あんっ!」
左手は乳首に添えたまま、右手で優しく……いいえ、無理でした。
「ぁっ……あっ……あっ……!」
最初から、強くクリトリスをかき混ぜます。
気持ちよくなりたくて、早く気持ちよくなりたくて、一番気持ちよくなれる場所をこねこね捏ね回します。
「んんぅっ……んあっ……あぁっ……!」
途端に、欲しかったものが、あそこから全身を駆け巡りました。
胸の気持ちよくも切ないあの感じではなく、純粋に気持ちいい感覚。
「は、ぁあっ……あっ……あぅっ……!」
私のいつものやり方、大峰さんのいつものやり方。それが混ざり合ったようなクリトリス弄り。
だからそれが気持ちよくない筈がなくて、私はいつものように脚を大きく広げながらいやらしい声をあげます。
「大峰さん……大峰さんっ……!」
彼女を呼ぶ度に、気持ちいいのが一段階上がります。
ニマニマした顔も、必死そうな顔も、何かに急かされているような顔も、全部、好き。
「んぁああっ……! あっあぁあっ……!」
だから、より手の動きが激しくなってしまいます。
左手で胸を絞り上げながら乳首をこねこね必死に捏ね回して、右手で愛液を掬い取ってクリトリスをこねこね必死に捏ね回して、一番気持ちよくなれるやり方を一生懸命します。
「ああっ! 大峰さんっ! ふぁああっ!」
気持ちいい。気持ちいいのに、切ない。
彼女の存在が今欲しくて、私に振り返って欲しくて、もっと愛して欲しくて、もっとえっちな事をして欲しくて、どんどん指の動きが激しくなります。
「はぁぅっ!」
でも、気持ちいいのは気持ちよくて、最後が、見えてきてしまいます。
「大峰さんっ! ああっ! 好きぃっ!」
もう周りの音なんて聞こえません。聞こえるのは、記憶の中の大峰さんの熱っぽい吐息。
だから私は、浅ましくてえっちな私は、彼女を思い浮かべながらどんどん気持ちよくなっていって、
「はぁあっんんんんんぅうっ……‼︎」
一気に、気持ちよくなりました。
顎と背中を軽く反らせて、左手で強く胸を揉んだまま乳首をぎゅぅぅって抓って、右手でクリトリスをぎゅぅぅって押さえ込んで、脚を大きく広げて、足先をピンッと伸ばして、一番気持ちいい態勢で、はしたなく、イきました。
涙が勝手に出てきます。
でもそれが切なさから来るものなのか、気持ちよさから来るものなのか、私には分かりません。
……いえ、きっとそれは、どっちも。
大峰さんに振り向いて欲しい気持ちも、ただひたすらに快感を求める私も、どっちも否定する事は出来ません。
「はぁ……」
だから、満足したのに満足していない気持ちを抱えたまま私は、コンコンという控えめな音を耳にしながらあそこを拭いて、
「は?」
今、なんて?
「ぴっ⁉︎」
またコンコンって鳴りました⁉︎
窓の方からじゃありません。
壁の方からじゃありません。
部屋の、入口、から、どう考えても、そこの壁一枚挟んだ向こうから、音が、いやそもそもそうじゃない!
「だ、誰……!」
家の鍵は閉めた筈。
大峰さん達が帰った後に閉めた……筈……。
いや、閉めて、ない、気が、する。
「……っ!」
だから私は、大慌てで、ああでもどうすれば、ああああああ!
「……ごめん、村野さん」
「ォアーッ⁉︎」
「……いやどんな声」
だからテンパってた私は声がしたというだけで奇声をあげてしまって、なんか知らないけどツッコミを入れられて、
「……ウチだって」
「……はぇ?」
「……
「はぁ」
その声が、自称並森さんだって言って、
「……その、ごめん。中入って、良いかな」
「あ、はい」
だから私は、何も考えずに推定並森さんを迎え入れて、
「……じゃあ、入るね」
「あ、はい」
だんだん声が聞き覚えのあるものだと気付いて、
「……っ⁉︎」
「……?」
扉を開けて入ってきたのがやっぱり並森さんで、でも何か驚いてて、
「……あの、さ」
「は、はい」
何かよく分からない表情をして、頭を抱えて、
「……何か、着よ?」
「ちょっっっっっっっと待ってくださいね⁉︎」
頭を抱えるべきはこっちでした!
今遅れて! 何もかも! 理解しました!
「ンアーッ!」
全裸! 私全裸!
あああああああどうしよどうしよどうしよ!
とりあえず取り急ぎ何はさておき超特急ででブラウスとパンツだけは履かなくては!
「ンャーッ⁉︎」
ってアーッ! これオナニーしてたのもバレてないですかねーっ⁉︎
「……村野さん」
「ひゃいっ!」
「……とりあえず、無理だと思うけど、落ち着こ?」
「へいっ!」
すごく落ち着きますっ! 無理矢理にでも落ち着きますっ! いやむーりーっ!
「……落ち着いた?」
「はぃ……」
とりあえずブラウスとパンツを履いて、挙動不審になりながらもなんとか落ち着いて、並森さんと対面しています。
「……そっ、か」
「へぃ……」
が、えーと、うーんと、何を、どうすれば、良いんでしょうかこの空気。
「……とりあえず、さ」
「は、はい」
が、並森さんから話を切り出してくれました。わお助かります。
「……勝手に入って、ごめん」
「あ、はい」
しかしその話は初手謝罪でした。
はて、何を謝る必要がどう考えてもありますよねそうですよね何でっ⁉︎
「どどどどどどどうしてですかっ⁉︎」
どうして入ったのか。どうして戻ってきたのか。どうやって入ってきたのか。等を聞きたかった筈なんですけど、言葉って、難しいですよね。
いや私が色々テンパっているだけなんですけど。
「……えっと、さ」
端的に言うと、忘れ物を取りに来た、という話でした。
私の家は、玄関、キッチン、部屋、という順番になっているのですが、そのキッチンのところにどうやらスマホを忘れてしまったそうなんです。
で、それに気付いた彼女は大峰さんと小山内さんと別れて取りに戻ってきたらしいんですね?
で、最初は家のドアをノックして声もかけたらしいんです。私の家にチャイムは無いので。
で、返事が無い。
こういう事なら二人から私に連絡してもらっておくべきだったか、と思ったらしいんですが、まぁ明日でも良いか、と思ったらしいんです。
らしいんですが、ワンチャンいけないかな、とドアノブを捻ったらしいんですね?
そしたら、何故か、開いた、と。
……えぇまぁ、私の不手際ですね。
ですがまぁ、開いてしまったものは仕方がない、と。
なので玄関から中に向かって呼びかけようとした、らしいんですね。
そしたら何か部屋の中からアレな声が聞こえてくるじゃありませんか。
わーお、ですよ。
「ホアーッ!」
「……まぁ、だから、スマホ回収するだけして、こっそり帰ろうと思ったんだけどさ」
帰ろうとしたものの、その、オナニーしているのに家の鍵を開けっぱなしというのが気になったらしく、終わるまで、その、待っててくれた、らしい、です、はい。
「……だめだよ、気をつけないと」
「はいっ! その通りですっ!」
鍵は! ちゃんと! 閉めます!
が! それよりも!
「ぁの……」
「……うん?」
一応、一応聞かなければならない事が!
「聞こえ、ちゃって、たん、です、よね?」
「……うん」
「あああああああああああああああああ!」
終わった。色々終わりました。
なんてこと。色々なんてこと。
よりにもよって、ギャルズ三人衆の中で一番の常識人……いえ、皆さんわりと常識人ですけど……の並森さんに聞かれただなんて。
大峰さんなら、ニマニマしながら揶揄ってきて、でも、きっと後で抱いてくれます。
小山内さんなら、ニマニマしながら肩を叩いてきて、まーそういうこともあるよ、とか言ってくれそうです。
が! 並森さん! 一番予測出来ない!
「……本当にごめんね」
アーッ! 謝らないでください! すごく居た堪れなくなるのでっ!
そうですよね。彼女は礼儀正しいので、すごく沈痛な面持ちで謝ってくるタイプなんですよね。
そんな方に……アレな声を聞かせてしまって……私は……うぅ……。
「……でも、出ていかなかったのは、もう一つ理由があるんだ」
ですが、並森さんは、伏目がちに、そう言いました。
……そういえば、家に来てから歯切れが悪い感じがします。
最初は私のアレなところを聞いてしまったから、と思いましたが、この調子だと、違いそう……?
「……村野さん、さ」
「は、はい」
「……大峰の事、好きなの?」
「っ⁉︎」
アレなところを聞いてしまったからでしたねぇ⁉︎
めっちゃ大峰さん!大峰さん!って言ってたからだコレェ⁉︎
「……いや、言わなくてもいいや」
そりゃそうですよね! オナニーする時にその人の名前を呼ぶって事は好きって言ってるようなものですからねぇっ!
「……最近、大峰と仲良いし」
それは……そう、なんでしょうか。
う、でも無意識に彼女の事を見ていたり、あちらから見られていたり、というのはあった気がします。
はたから見ても、その、仲良く見えてたんでしょうか。ちょっと嬉しいです。
「……付き合ってる、の?」
「っ!」
ですが、そうだったら、どんなに良い事でしょう。
だから、私は、
「付き合っては、いません……」
そう、答えました。
が、
「……付き合って、
なにやら、反応されました。
「え、待って」
「は、はい」
何か引っかかる所があったのでしょうか。特に何も無かったと思うんですけれども。
「付き合って、
「は、はい」
「じゃあ普通の友達って訳でもないんだ」
「……あ」
おっと。ちょっと、これは、やらかした気がしますよ。
落ち着け、落ち着くんだ私。
言葉を間違えただけ、そう言えば良い。
「と、友達ではあります、よ」
「友達で
「おっふ」
おぉもう……なんか墓穴を掘った気がします。
だってほら、いつの間にか並森さんが私を直視しててというか目が据わってというか近い近い近いいつの間に⁉︎
「村野さん」
「ひぇ」
ちょっと待ってくださいどれだけ近付いてくるんですかちょちょちょのちょー!
「村野さん」
「はいぃっ!」
もう壁! 壁です! 壁まで追い込まれました!
「っ⁉︎」
そして顔の隣に並森さんの手がーっ!
これ壁ドンだーっ!