R18要素ほぼ無し
藤丸リツカはアーキタイプ:アースや岸波白野と言った特定の女性以外とのセックス中にあまり興奮しないことに悩んでいた。それも思春期特有の悩みかと思い、好きな女性のタイプなども改めて考えてみるが、それでも興奮しない。レイシフト中にたまにものすごく興奮することがあったりして女性サーヴァントと満足するまで行ったことはあったが、帰還後カルデアでその同一人物とすることはなかった。
これはカルデアにとって危機である。なぜならカルデアにはリツカが形成したハーレムと言って過言ではない女性サーヴァント陣がいるからである。
医療系サーヴァントたちやダ・ヴィンチちゃんは、リツカからの相談後、すぐさま精密検査を行った。
「これは……恐らくだが、自己認知世界系EDだ。」ダ・ヴィンチちゃんはリツカの身に起きている症状について述べた。
「自己認知世界系ED?」
「ああ、簡単にいうと、自分と同じ世界に住む世界の人物に興奮しづらくなっている。逆に自分の世界で出会うはずのなかった異性に対してものすごく興奮するようになってしまったんだ」
ダ・ヴィンチちゃん曰く、自己認知世界系EDは、レイシフトで様々な世界を旅した影響により、元の世界の人には興奮しづらくなるとのことだった。また、リツカ自身がこの世界を救った反動で元の世界の人たちに性的魅力を感じなくなっているのではないか、と。
「魔術の理論によっては世界規模のがあると同時にその反動もありうるんだ。君はこの世界を救うという偉業を成し遂げた。場合によっては根源へと接続する可能性もあったかもしれない。」
根源への接続―――それは魔術師たちの中で至高の領域であり、いわば究極の目標でもある。だが、それは魔術の中でも最も難しく、そして危険性の高い分野でもある。
立香のような魔術師になって日が浅い人間が直面すれば精神が崩壊するほど危険な状況に陥る可能性もあったのだ。
「自己認知世界系EDか……薬とかで治るものなの?」リツカは不安げに尋ねた。
「根本的な治療は難しいだろうね。だが、対応策はある」
「対応策?」
「ああ、自己認知世界系EDは、自己が認知する世界への認識を修正することで治すことができる。」
「それって―――?」
「君が別世界の女性とセックスをすればいいのさ。」
「ええ!?」
思わず大きな声を上げたリツカに、ダ・ヴィンチちゃんが慌てて注意をする。
「おやおや、少年もお年頃だね~。」
「だってそんな!別の世界の住人とセックスするなんて!」
「まあまあ落ち着きなさい。」
ダ・ヴィンチちゃんに促され、リツカは椅子に座りなおした。
「私だって不誠実なことを勧めているわけではないよ。現にアースちゃん等の君が現在興奮できている女性たちと同じように、別の世界の人々も、君の恋愛対象になりえるんだよ。」
ダ・ヴィンチちゃんの説明にリツカは首を傾げた。
「つまり、俺の恋愛対象になる女性を別世界の人も含めて探せばいいってこと?」
「その通り!でもそれは、どの世界の女性も愛せるってことじゃない。あくまで君という男性に対して魅力を感じるか否かだよ」
「……」
「ここまで言っても納得がいかないようだね。ナイチンゲール、モニターを切り替えてくれ」
モニターがグラフ表に切り替わる。グラフは最後だけ異常に高い数値を示していた。
「これは?」
「先ほど精密検査後から君の性的興奮値を計測した結果さ。最後の急激な高まりは対応策について話し始めたあたりからだ―――。つまり、君は無意識ながら別世界の女性と性交することを頭に浮かべたんだ」
図星だった。確かにリツカはそのような妄想をしてしまっていたのだ。
「……それで、どうすれば良いんですか?」
リツカは観念した。彼の股間のモノで下着が張り裂けそうになったのはいつ以来だろうか。
―――