※この作品はR-18です。

こちらがいろいろ考えたけど他のSSには用いなさそうなネタを用いた大人向けお話集   作:oosima

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今回、アリスソフト作品で数少ないコンシューマー移植作品で、良いお姉さんキャラを演じたあの子が中心になります。


もしも奴隷一号がピンクもこもこ魔法少女ではなくて一見クールビューティー系うっかり侍ガールだったら~魔法大国での反政府組織との接触編~◎

 ○GI(ガイ)1019年1月1日夕刻 大陸南部 ゼス王国東部 某リゾート地 某和風旅館○

 

「…うーん、安心する草の香りのする畳、白い障子とその向こうにある冷蔵庫や椅子に机がある謎のスペース…居間にある机の上にはなんか塩味が濃い煎餅というクッキーに苦い緑色のお茶…」

「何をそんなうきうきしてるんですかシトモネちゃん。要するに和風の一般旅館じゃないですか」

 

 昼間での不良騒ぎやカスタムの元(・)魔女との久々の再会より数時間後、今宵の宿でシトモネが年相応にうきうきしているのに対して、微妙に落胆している日光の姿があった。

 

「…リア様が情報保護などの理由で隠しているから知らない人が多いのは仕方ないとしてー…大国リーザスをヘルマンの侵略から救ったり、勇者さんと友達なって地下都市で悪の組織から自由都市地帯を守ったりしたパーティーなんだからー…もう少しリッチなホテルでもー…」

「あーらら、あのピンクのくそチビ下衆魔王が支配していた人類ほとんど生き地獄の中でも村の子供達に雑穀おにぎりを分けてた、剣道場の観音系お嬢様がこんなところで涙目なんてー…本当に平和で豊かな時代になったわねー」

「JAPANの片田舎から修学旅行に来たそこそこお嬢様みたいなノリで騒ぐな日光」

 

 原作と呼ばれる別時間軸の同位体に比べて若くて現状の余裕があるのか、今の貧乏臭が感じ取れる宿泊に涙目になる日光を注意したのはセレーナとランスだが、二人とも衣装は浴衣で桶に風呂道具を入れた姿で楽しみにしているのが容易に見て取れた。

 

「…ほんげ~~♪ どんなに見た目がナイスバディクールビューティーになっても中身がガキンチョな助手がいると疲れるなー…」

「あら? 口ではどうこう言いつつも毎日楽しそうにしているじゃない。私のいた時代ならそんなことを言う男はたいてい別の買い手が見つかったら売り飛ばしてたし…」

 

 数分後、ランスとセレーナは一足早く、この旅館で名物である岩場と竹林を生かした露天風呂に浸かり、小山の中腹にあるのを生かしてそこから夕日とそれに染まっている海水浴場や街並みを眺めていた。

 

「…無理を言うな。俺以外の男にはあいつのドジで生み出すトラブルの収容なんぞ出来なくて周りの可愛い子にまで被害が出るだろうから俺の手元に置いているだけだー…っと、その馬鹿と幼馴染をやっていて今でもフォローし続けているなんて本当にセレーナさんはすげーなマジで…心身どっちも包容力が半端ないなー…」

 

 当然そうなれば二人ともタオルをたたんで頭に載せた状態であるが、そうなるとセレーナのスポーティー且つ妖艶な小麦色のナイスバディ、特に湯面にプカプカと浮かぶ二つの大きな肉の果実が、共に浮かぶ大蜜柑に混じっていても目立っていた。

 そうなればこの世界のランスの足の付け根からも肉の潜望鏡がビチャっと勢いよく突き出てきた。

 

「ふふ♪ 口ではどうこう言いつつも器が大きい男の子は好きよ♪ 特にこっちも含めて努力を怠らない天才君だとね❤️」

 

 そのランスの肉の潜望鏡をセレーナは艶やかな微笑みを添えてシュっと慣れた手つきで掴んだ。

 

「おお♪ 昼間のみたいなチャラ男には意外とガード堅いのに本当の漢の前では素直だな♪」

「自分が良い男だって自覚はあるのね♪ 自慢したがりなのはもう私から見れば可愛く見える歳だからもういいし…今日は他にお客さんがいなくて実質貸し切りの状態だからー…ここでエネルギー補充しましょうか❤️」

 

 そうして二人は互いに深く信頼を向けあうのがわかる様子で身を寄せ合い、唇を重ね合わせた。

 

「…ああ❤️ ふうぅぅぅ❤️ ガイの…あの子のもぉすごかったけどぉ…ちゅぷ❤️ やっぱり魔術での一時の品じゃなくってぇ❤️ 天然のごりっぱ様のものが良いわぁ…ああ❣❓」

 

 十数分後、二人は温泉の傍でシックスナインにて重なり合い、セレーナはランスより突き出ている別時間軸の同じ頃よりも更に猛々しさを増している一物を小麦色の双丘で挟み込み、それでも合間からグイっと突き出ている赤黒い肉のキノコに大きく開いた唇を被せてジュボジュボと美味そう且つ淫靡な動きでしゃぶっていた。

 

「おおおお♪ セレーナさんのはぁいつもハイパー兵器が実際にソフトクリームにされてぇ溶かされそうな心地になるぞぉぉ…カリ♪」

「ひぁ❣❓ もう…こっちからすればまだまだ坊やなのに意地悪な技を身に着けちゃってぇ…じゃあ、そろそろこっちも本気を…ジュるううぅううぅ❣❣」

 

 それに対してランスは眼前で大きく開くセレーナの淫靡なクレバスに、パチパチとした小さな火花のような電流を纏わせた指を這わせ、性感を深く刺激してビクンビクンと置くまでしびれるような快楽を浸透させて彼女をのけ反らせ、その口淫の本気を引き出していく。

 

「…とおおお!!」

「むじゅるううぅぅううううううううううううううぅ❣❣」

 

 その激しい愛撫の果てに二人の身は同時に達し、ランスは目の前のクレバスより潮の大洪水を浴びせられ、セレーナは口内に含ませた亀頭のブルリとした震えで強く吸い付いて次の瞬間より爆ぜるように生じた白濁の噴水をすさまじい吸引力で飲み干していくが、すると彼女の身は淡い青白い光に包まれていく。

 

「…ほげーー♪ セレーナさんっていつもいくときは作り物じゃなくて本気で悦んでくれるから男としてサービスしがいがあるなぁ…」

「…ちゅぱ❤️ あなたのも…お口からなのにエネルギーが普通の一戦は出来るくらいにたまるんだからすごいわよ。今となってはまだまだだけど…❤️」

 

 数十秒後、互いの極みの噴水が落ち着いて余韻を楽しむようになった頃、セレーナは口元より淫靡な白い糸を垂らしつつ、湯船に再び入ると竹林の隙間を通して町と浜辺が見える岩場に上体を預けてランスに流し眼を送る。

 

「…さあ❤️ 本当に今の世の中は何が起きるかわからないから…君との暮らしで押し上げられたゲージの分もきちんと愛と共に注いで…えぁアアアァア❣❓」

 

 そうして立ちバックの姿勢で誘惑をし始めたセレーナだが、その言葉が言い終わる前にランスは雷魔術による高速化によって一瞬で彼女との距離を詰め、そのパチパチと火花のような弱い電流を纏う巨根を一気に突き込んで彼女を大きく仰け反らせた。

 

「…あ❣ あ❣ アアぁアアアァアアアアアァ❣❣ 元から立派でぇええ努力も欠かさないいいィ電動電流付き高性能天然おチンポがまたああぁアアアァア❣❣」

 

 そうして両者は互いに尻と腰を激しくぶつけ合い、淫肉は自然と互いの急所を抉ったり締め付けたりし、ランスはその豊かでブルンブルンと揺れる胸を揉んで女体を上半身からも火照らせていき、セレーナはその身の柔らかさを生かしてランス頬を舌で舐め上げたりもする。

 

「…!? ちょっと待ってランス君! 誰か盗み見しているわ!」

 

 だが、そんな状況でもランス一行の中では人生経験と戦闘経験がどちらも一番豊富なセレーナの直感は確かで、竹林の下にある物陰より誰かからの視線が向けられていることに気付いてハッとした。

 

「もうこうなったら止められん! いっそサービスとして見せてやるのだー!」

「ああん❣❓ だ、駄目ーーーーーーーーーー❣❣」

 

 それに対しランスは原作時間軸と同じく我関せずという様子でセレーナの襞肉の蹂躙を更に強め、むしろ興奮が強まって彼女の身を逆駅弁スタイルで抱き上げて下腹部が内部より突き上げられて膨らまされている光景をあからさまにするが、セレーナは妖艶な美貌に似合わぬ強靭な心身で脳髄まで穿たれていそうな快楽に変えつつも潤んだ瞳をそのまぬかれざる客へ向け続ける。

 

「見学料取らなきゃもったいないーーーーーー❣❣」

「ズコーーーーーーーー!?」

 

 だが、セレーナの口から出た予想の斜め上を行く理由に、ランスは彼女と繋がったまま思わず後ろに向けてズッコケた。

 

「ああアアァアアアアァアアアァアアアアアァ❣❣ 子宮からぁああ脳天までぇええええええええええ❣❣❓❓」

 

 その勢いでセレーナはランスの腰の上に勢いよく落ちてしまい、子宮口を貫かれた極みでセレーナは狂ったような嬌声を上げてしまい、それで怒り狂う大蛇の体内のようにうねる肉壺に締め上げられてコーヒー豆のようにビター混じりの甘さをもって細かい肉襞にギュルギュルと愛撫された果てに、ランスは再び噴火の如き白濁を噴出し、それで瞬く間に子宮を満たされたセレーナの身は再び青白い光に包まれた。

 

「…ふああああぁぁぁ❤️ アア…もう駆け足で逃げ出しちゃってるわぁぁぁ…❤️」

「…おいセレーナさん…やってる最中であんなこと言うのはなぁ…」

「…だってぇ…村を滅ぼされて旅に出た頃はぁブリティシュたちに会うまでぇ…路銀に困ったときはぁ…適当な人里の酒場でぇ踊り子のバイトをしたりぃ…それに乗じて襲おうとしてきた連中はぁ返り討ちにして身包みをはいだりしたんだものぉ❤️ 売春はしてないけど―――❤️」

「いたぞー! あそこに警察署を脱走した犯罪者がいるぞー!」

「―――お…え?」

 

 十数秒後、極みが過ぎて余韻も収まるとランスが微妙そうな顔を浮かべて、セレーナが少し苦笑いを浮かべてその頬をポリポリ掻きだした頃、旅館の外より慌ただしい足音と怒号が響いてきた。

 

「…む? 何だぁ?」

 

 その声を気にかけてランスが竹林の隙間をのぞき込むと、夕日も沈んで大分暗くなったので顔などはわからないが、確かにゼスの治安隊が誰か一人を追っている姿があった。

 

「…誰? これからもっといい所を進むのにぃ邪魔して…ちょっとランス君。久々の試運転もかねて私を使って」

 

 それに少し不機嫌な顔になったセレーナの身は青白い光の粒子に変わり、それは形を変えて女体は柄辺りに剣を構える裸体の美女の装飾を金で施されて刀身の中心には美麗な金色の文字による装飾が走る大剣となった。

 

「そうだな。鼠はさっさと退治して続きを楽しむぞー」

 

 その大剣をランスが掴んで剣先を逃走中の犯罪者に向けると、握り手の部分は銃のグリップのように変形し、さらに刀身は縦状の真っ二つに割れてその間をバチバチとした魔法の稲妻が生じて強まりだした。

 

「…ランスショット!!」

「!!!???」

 

 そして、ランスがその変形した大剣を銃のように構えて引き金を引いた瞬間、その刀身に生じていた稲妻は弾丸のように撃ちだされ、逃走犯はそれに直撃されると落雷を受けたような強烈な閃光に包まれて悲鳴すら上げられないままぶっ倒れた。

 

「な、何だ今さっきの光は!?」

「とりあえず今はあの詐欺女を捕まえるぞ! 煙を上げながら気絶しているしな!」

 

 そして、ゼスの治安隊はその減少に驚きつつも逃走犯をお縄に掛けるのであった。

 

 

 

 

 

 ○GI(ガイ)1019年1月2日正午 大陸南部 ゼス王国東部 某リゾート地 市民広場○

 

「…それでは非魔法使いでありながら魔法使い権利を不正使用したこの女の処刑を行う!」

「え、冤罪よーーーーー!!」

「…何であいつがあんな場所にいるんだ?」

 

 露天風呂でのひと騒動から翌日、市内の広場に設置されたその高台には治安隊及びそれに縄で引きずられている囚人服を着せられてやけに煤臭いアフロヘアーとなった魔想志津香の姿があり、それを見上げる群衆の中には非常に微妙そうな顔を浮かべているランスの姿があった。

 

「…な、何で志津香さんがあんなところにー…?? すみませーん! その人が何をしたんですか…もがぁ!?」

「余計なことをすんじゃねえこの馬鹿! またあのカスの面倒ごとに巻き込まれるだろうが!!」

 

 それに疑問を浮かべた日光が治安隊に問いかけ、それに嫌な既視感を覚えたランスに口を塞がれるも、時遅く聞こえていた治安隊員の一人が答え始めた。

 

「ああ、あの女は魔法技能も魔力も持たない二級市民相当亡命者のくせに、魔法アイテムを使って魔法使いを装って長期間一級市民権を不正使用していたのよ」

「(ここの魔法使いは世襲貴族でほとんどは魔法も魔力もそんな大したことないからあのマジックアイテムでどうにかごまかして、あとは魔池(マッチ)と魔法道具と知識で働いていたのにまさか偽装用魔法道具の方が無くなったなんて)だから誤解だといってるでしょー! 何かの間違いよーーー…ってアアアアあんたはあの糞ランスの奴隷の!? どうしてまたこんな所にー…!?」

 

 そこで志津香が日光の姿に気付くが、彼女の身についているあるものに気付くとわなわなと震えだした

 

「…ちょ…あ、あああああ…あ、あんたのその…痴女丸出しな格好についてるそれ…!?」

「ち、痴女って…これはランス様が購入された…ゼスの魔法防具老舗メーカーのドレスローザ社が作成したレベッカ・リクという最新のものでー…確かに露出度はあれですけど実際に性能は私なんかにはもったいない高性能なものをランス様がわざわざ―…ん?」

 

 ちなみに今現在の日光はその日本人女性にしてもとりわけ綺麗な黒のストレートロングヘアーを長い三つ編みにしており、その女性らしい豊満さと武家の出自故に引き締まりを併せ持った女侍の肉体は、黒地に黄色い蛇殻のビキニアーマーを着ており、それを指摘された日光はあか抜けない真っ赤な顔を見せるが、何かに気付いた表情になる。

 

【挿絵表示】

 

「あれ? 何かマントにゴミがー…って…、これってー…確か昨日に志津香さんについてた取り外し忘れの値札? 捨てたと思ってたけどこっちの服にくっついてたのかしらー…!?」

 

 その衣装についている値札らしき何かに気付いたところで、日光は志津香につかみかかられて首を絞められ始めてしまう。

 

「あんたが外したそれはぁ私がぁここの馬鹿な世襲共を騙すのに使った魔法使い反応発生マジックアイテムよーーー! そこの馬鹿と言い何であんた達はいつも私を苦しめええば…あああぁアアアァアアアアアァ!?」

 

 そこで自分の身分偽装発覚の理由を悟った志津香の殺意と怨嗟を込めた握力が日光を締め上げようとするも、そこで彼女達の身を雷光が包み込んだ。

 

「人の助手に馬鹿な手で触るんじゃねえ! この馬鹿元魔女がぁ!!」

「ぶべぇ!?」

 

 どうやら雷光の正体はランスが魔法で出したもので、光が収まって体が黒く煤だらけになってアフロヘアーになってぴくぴくしてた志津香を、割と怒ってる感じのするヤクザキックで横っ面から蹴り飛ばすという、原作と呼ばれる時間軸とは逆になってるだけなのにそれを知るものが見れば信じられない光景へ至った。

 

「おい! 大丈夫か日光!? あの馬鹿に触られて馬鹿が移って余計に悪化とかしていないか!?」

「…い、いや…そんな漫画みたいな現象はーーー…あの志津香さんだからないとは言い切れないのが怖いですけどー…それよりもー…鎧のおかげで大事は無いですけど普通はさっきの巻き添えの方のご心配ではー?」

 

 但し、志津香ほどではないが巻き添えで髪の毛が何本か渦を巻いて少し煤が付いた日光の方は心配していた。

 

「こらーこの犯罪者がー! 一級市民詐欺に加えて傷害まで起こすなんて! 国外での余罪もあるから絞首刑に決まったけど貴様はうし裂きの刑に格上げだー!」

「…ち、ちがあああぅううぅ…で、電気はこいつが…アアぁ…」

 

 一方の志津香はぞんざいな扱いでゼスの治安隊に再度連行されることになった。

 

「…それではこれより大罪人魔想志津香のうし裂きの刑を執り行う」

「「「「「みゃーみゃーみゃー」」」」」

「いやぁ! こんなところで…こんな死に方なんてぇ!」

 

 数分後、見た目は丸い瞳に額から角を生やして太い四肢が生えている大きなぬいぐるみのようなこの世界の家畜である“うし”が、裸にされた志津香の首や四肢と縄で繋がれてその身をバラバラにするというグロテスクな刑に用いられようとしていた。

 

「あいつが例の魔法詐欺師かー」

「名前からしてJAPAN系ね。浅知恵で美味しい汁を吸おうとしていたんでしょ」

「あちこち煤だらけだし貧相な体だよなおいー」

「それよりもさー、俺はあっちのあのすごい体をきわどい衣装で固めている姉ちゃん二人が気になるんだけどー…」

「な、何よあの女共! ちょっとスタイルが良くて顔も良いからってあんなはしたない格好で周囲の男を…!」

 

 その志津香の周囲は彼女を嘲る野次馬で囲まれていたが、その彼らの視線はどちらかというと自分達に混じるその二人に傾けられつつあった。

 

「…あ、あのー…志津香さんどうにかなりませんか?」

「そんなの私に聞かれてもねぇ。私はあの子とはそんな深い付き合いじゃないし…」

 

 この中でほぼ唯一志津香の心配をしている日光は、白銀色の肩当と装甲ブラ及び紫がかった黒色のビキニショーツに同色のロングソックスを中心としたビキニアーマーでその見事なラテン系ボディを惜しみなく見せるセレーナに相談しており、自分達に向けられるそうした劣情や嫉妬の声や視線に気を払う余裕がなかった。

 

「…ラ、ランス様ー…ラギシスさんやマリアさん達のお願いもありますしー…何とかー…」

「日光…お前…あんなのの心配をまだしているとは…本当に人が良すぎるというかあほというか…だがなー、もうこれまであいつがやってきた所業を考えて…ここで助けてもなー…!?」

 

 今度は自分に話を振られたランスが微妙そうな顔を浮かべていたその時、彼の頭上を何やら空き缶のようなものが飛び越し、それは志津香の傍にカランと落ちると強烈な煙を噴出させた。

 

「うわぁ!? な、何だこれはぁ!?」

「ゲホゲホ!?」

「うわぁ!? 今度は爆発したぁ!」

「お、お母さーーーん!?」

「悪しき魔法使いを倒せー!」

「無実の同胞を救出しろー!」

「のわー!? な、何だーーー!?」

 

 そして、周囲には続々と爆発や閃光などが生じ、人々がパニックに陥る中、ランスはそれに混じって頭の中をノイズのような感覚が生じて猛烈な頭痛を覚えてしまう。

 

「…こ!? この痛みは…!? い、意識が薄れー…いかん! 日光にセレーナさん! 掴まれー!!」

「!? わ、私はー…ああ!?」

「ぼ、僕はーーー!?」

 

 そして、この場にこれ以上留まるのは危険と判断したランスは、煙の中で連れている女性二人のものと思わしい手を掴むと人混みを押しのけて逃げ出した。

 

「…は、はーーー…何とかあの嫌なノイズみたいな妨害魔法がしてきた広場から離れられたー…おい、二人とも大丈夫かーーー…え?」

 

 数十秒後、混乱の広場から離れた路地裏について頭痛も止んだランスは連れ出した二人を見やるが、そこで彼は目を丸くした。

 

「…な、何だったんでしょうかウルザ様? 今の煙に爆発はー?」

「ペンタゴンも来ていたとういう情報はあったけど…中道派のネルソンがあのような作戦を指示するとは思えないし…末端の暴走かしらー…?」

 

 ランスがあの場から連れ出したその二人は、マント付きでメタリックブルーのレオタードアーマーをスポーティーで健康的な女体に着せた赤いショートシャギーヘアーのボーイッシュな女戦士と、カーキ色のベレー帽及びカーキ色と白で上下が分かれたレオタード工作員スーツを着てボウガンを携えた、短い金髪と青紫色の瞳で知的且つ真面目さを感じさせる美貌をした美女であった。

 

「…え? アリオスにーーー…誰??」

 

 その内の一人はこの世界では色々と誼を結んだ仲であったのでランスはすぐ正体がわかったが、もう一人の方はこの世界でもまだ初対面であった。

 

「…あ、あのーーー…な、何でこんなことにー?」

「そりゃまー、あなたがあの煙に紛れてあの子の縄を外そうとしたのがきっかけだと思うけどー?」

 

 一方、別の路地裏にある廃墟の中では、ロープに縛られた日光の問いに同じ状態にされたセレーナがジト目を添えて答えていた。

 

「…やれやれ、盗み出された工作活動用のマジックアイテムの奪還に来たってのに…。まさか“導くもの”にけしかけられた過激派の騒ぎに巻き込まれて…しかもあの緑の坊主の所の嬢ちゃんを巻き込んじまうたー…これもまたあの坊主絡みの何かの縁かねー?」

「フット隊長どうしますーこの三人?」

「…きゅううぅ…」

 

 その二人に苦笑いを向けているのは、目模様の右目アイパッチにコーンパイプをくわえているいかつい男であった。

 ちなみに、彼の足元には後頭部には大きなたん瘤を生やして顔面には思いっきり誰かに踏みつけられた跡がある状態で目を回している志津香の姿があった。




名前からしてわかると思いますが、今回の日光が着ていたビキニアーマーは、ONEPIECEのドレスローザ編のヒロインがコロシアムで着ていたものです。ゼスは南国で蛇は南辺りに住むイメージなので、同じ蛇柄なのと、ゼスとドレスローザのどちらも影や格差がものすごいので採用となりました。
ちなみに、セレーナの人型ではない方の姿のイメージは、異世界おじさんでツンデレエルフさんが用いていた剣に華やかな装飾を足した感じです。
次回、ランスが今回にて接触した二人の美女の紹介に触れられる予定です。
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