佐城雪美さん、担当プロデューサーにぐいぐい迫る 作:ふりーじ屋/家庭内禁書
ご依頼は http://skeb.jp/@freege_affected か、 http://twpf.jp/freege_affected からどうぞ。
雪美がPに処女を奪わせるのを、橘ありすさんが横からサポートしてくれる話です。雪美担当Pは、ありすP担当と別人です。キス、フェラ、シックスナイン、おしゃべりとかオーラル多め。本番は正常位、後背位、騎乗位です。
橘ありすさんは、 https://syosetu.org/novel/325614/22.html と設定を共有しているため、とても積極的です。
「これ、犯罪でしょう」
「終わったら自首しましょう。付き添いますよ」
「橘さんが付き添うの?」
「さっきあなたもおっしゃいましたが、淫行条例とか児童福祉法とか、すでに違反してますからね?」
「さすがにセックスは」
「ええかっこしいするんじゃありません、秘密にしなきゃいけない時点でやましいんですっ、潔白なふりするなーっ!」
某芸能プロダクションの「休憩室」は、アイドルやプロデューサーが「親睦」を深めるための打ち合わせによく使われている、とのウワサがある。
休憩室にはダブルベッドがある。いつもシーツが清潔でノリもきいている。そのダブルベッドから引き戸2つ向こうに据えられている某社製のユニットバスは、家族風呂にも使えるほど面積が広かったり、浴室床が滑りにくくヒヤリとしない感触だったりで、レッスンルーム併設のシャワー室より評判が良い。
これらは「使用」後、できる限り原状回復するのが暗黙のマナーとされている。
佐城雪美の担当プロデューサーと、彼の同僚が担当するアイドル・橘ありすが、そういった休憩室に不似合いな言い合いを続けていた。
「まぁまぁ……ありす、プロデューサーも、落ち着いて……ね?」
「なんで雪美さんがいちばん落ち着いてるんですか」
「落ち着くような格好じゃないしなぁ」
「うん……どきどき、してるよ……?」
ダブルベッドの縁に座ったアイドル・佐城雪美を見つめなおした。
雪美がターコイズブルーのベースに白いフリルをあしらったワンピースを着ているふうに見えた。ワンピースのスカート部分がたくしあげられすぎて、人形のように白くて細い雪美の太ももや、瀟洒な白いレースの下着や、ややぽってりとふくらんだ下腹まで見えてしまっていて、着ているという表現がそぐわないとも思われた。
雪美ははにかみながら、白い靴下を履いたひざ下をぶらつかせていた。
そのワンピースと靴下に彼は見覚えがあった。雪美の私服だった。そのふくらんだ下腹も、骨盤や腹筋や胸郭より胃腸が先に育つ女児にありがちなシルエットである、と知っていた。
雪美の下着を見るのはこれが初めてだった。
「あの……プロデューサーも、脱いで……一人で裸だと、恥ずかしいから……」
「もう生理がなんだとか関係なくなってるよなぁ」
「それ忘れてください。強引だなぁ、って自分でも思えてきたんで」
「やっぱり橘さんの差し金だったかぁ」
プロデューサーは、ジャケット、ワイシャツ、スラックス、ネクタイなど、事務所の執務室に座っているのと同じ格好だった。ほんの15分前まで自席にてパソコンや資料やメモ書きとにらめっこして企画書を推敲していた。
そんな彼に、雪美が折り入って相談を持ちかけてきた――『学校では……仕事のときのこと、教えないから……』――月経についての相談だった。驚愕した彼が、相談相手を女性トレーナーへ変えるよう説得しているうちに、雪美から脱ぎたての生理用品――血は着いていなかった――を押しつけられ、その瞬間に橘ありすに踏みこまれ、あらかじめ手配されていた休憩室に連れこまれ――『雪美さんの初めての男になってください』――セックスを要求された。
「手口が小学生だよ。『いけないんだー、先生に言ってやろー』みたい」
「むっ、冷静になりやが……なってくれましたね。私たちの出方しだいでは、未成年アイドルにわいせつ行為を働いた悪徳プロデューサーなのに。懲戒免職ものですよ」
「私……プロデューサーをだまして、ありすと一緒におどして……悪い子、だよね……おしおきしないと、また同じことしちゃうよ……?」
「これも橘さんの入れ知恵かな?」
「こら! これは違いますよ!」
「これは?」
「もう誰の入れ知恵でもいいじゃありませんか」
プロデューサーは、セックスを要求する佐城雪美と、それを後押ししたらしき橘ありすのことを思う。中堅に差しかかり、少女を発見し、育て、切り売りすることに慣れはじめていた。彼女らとの関わりが、少女――処女――である時期だけだと思いこんでいた。
その処女性を、堂々と脱ぎ捨てられ戸惑っている。現実逃避して、いまの雪美やありすぐらいの年ごろだった自分を思い出す。まだ性行為を知らなかった。性行為への関心が高まったのは中学時代だった。高校時代を悶々として過ごし、大学時代に女友達を相手に童貞喪失した。その女友達が夢を追って海外に飛び、彼が国内で芸能プロダクションに就職して疎遠となった。
再び雪美とありすのことを思う。
「もう……プロデューサーじゃなく、男として聞くけれど」
「うん」
「こんなシチュエーションで初めてってどうなんだ。もうこだわらなくていいのか」
「……プロデューサーが……誘っても、キスもしてくれないから……」
「そこで私に相談して」
「うん、そのあたりも橘さんのプロデューサーに相談しなきゃならんけど、あとでね……雪美、もうちょっと待ったらどう?」
「イヤ」
「即答かい」
「……ちょっとって、本当にちょっと……? 例えば、5年待つとしたら……」
「5年後でもまだ犯罪なんだが」
「私が5年待つっていうのは……プロデューサーにとってみれば……10年以上になるの、いまの年の比だと……」
「雪美って算数が得意なんだな。学校でもう比例ってもうやってたっけ」
「……えへへ……じゃあ、しよ? セックス」
「あのねぇ」
「だいじょうぶですよ。しっかり準備してきましたから」
「準備……!?」
プロデューサーは、雪美のセックス要求を「子供のおねだり」と拒絶できない。
常識的には、いくら雪美がセックスを望んでも叶わない。セックスのような重大な自己決定権を、未成熟な子供の判断能力に対して社会が認めていない。
しかしプロデューサーは、アイドル活動に関して、雪美に大人と同等のような――少なくとも、雪美が同等と感じられるような――プロとしての義務を要求している。雪美が要求に応えてきた、と認めてもいる。大人を相手するように拒絶しなければならない、と思いこんでしまっている。
「こんどはこちらからあなたに、女として聞いてもよろしいですかねぇ。なんでしちゃいけないんですかねぇ」
単純に「子供のおねだり」と拒絶してしまった瞬間、そばで聞いている橘ありすが怒りだして事務所に言いつけて本当にクビになる、とも恐れている。
「俺が言うのもなんだけどさ、もっといい男を選ぼうよ」
「……いつも、そんな卑屈なこと言わないくせに……」
「仕事中は、さ……雪美だっていつもならセックスとか言わないでしょうが」
「あーいいですねぇ、仕事とプライベートの区別がつけやすくて。私たちは売れっ子にさせてもらったおかげで、学校とか親戚の集まりとか、仕事してないときでもアイドル扱いですよ」
「ありす……嫌味ったらしい。否定はしないけど……」
「じゃあ、逆に……雪美にとって初めての男になってもらいたいと思うほど、いい男に見える?」
「はぁ~あ、わかってませんねぇあなた、雪美さんのプロデューサーなのに」
プロデューサーは、笑おうとしているのか表情筋がひきつっているのか、という顔つきになってしまう。地雷原を歩かされたりロシアンルーレットをさせられたりするとこんな気分なのか、と想像する。
「さっき、仕事と言いましたね」
「そうだね。この事務所のプロデューサー以外の仕事あまり経験ないけど」
「実績も実力も未知数の女の子を素質で買って、育てて、売りこんで、アイドルとして成功してくれるかどうか……ってギャンブルしてるんですよね。そのお金でごはんを食べている」
「うん、ただ……学校や親戚の集まりでは、もうちょっと丸めた説明をしてくれると助かる」
「そういうリスク、私たちはこれまで背負ったことも背負わせたこともないですし、たぶんこれからも……あったとして、結婚とかそういう場面ぐらいですよ」
「……あと、就職活動の会社の採用担当ぐらいかな。あれもオーディションみたいだし」
「実質が違いますよ。例えば……採用した人がうまくいってないとき、人事部は現場が悪いって言って、現場は人事部が悪いって言って、責任を押しつけあうんですよね」
プロデューサーは、ありすの精神年齢が倍以上になったように錯覚する。『もしかして橘さんの親御さんってお仕事でそういう苦労されてて、家で娘さんに愚痴ってる……?』と邪推する。
「でも、あなたと雪美さんはそうじゃありません」
ありすは、雪美がこの事務所に入ることになったオーディションの際、プロデューサーが周りの反対を押しきって雪美を採用したことを――『佐城さんを悪しざまに言うふうに聞こえるだろうけど、あれだけ会話に苦手意識ある子を採るってなかなかできることじゃないよ、プロデューサーとして。ぶっちゃけ縁故採用だと思ってたよ、西園寺さんみたいに』――自分の担当プロデューサーからあらかじめ聞き出している。
「プロデューサーって商売は、さ」
「あのね、プロデューサー、聞いて……」
雪美の声は、ありすやプロデューサーと比べると、ずっと小さく鈍くか細く、それでいて2人の会話をあっさり終わらせる。
「プロデューサーが……そういう覚悟で、私たちとお仕事してるの、わかって……わかってる子、もちろん私だけじゃない……けれど、ね、私は……」
「雪美と話してて俺がこんなに緊張してるのは、初対面以来だと思う」
「……わからせたい」
雪美の沈黙は、彼女とプロデューサーが初めて出会ったオーディション会場で、彼女が名乗りあぐねたときと同じぐらい長く続いた。
「プロデューサーが、私にとってどれだけの人か……わからせたい、いま、すぐにでも」
「……もう、じゅうぶん伝わってる気が」
「じゅうぶんじゃないっ……あ……ごめんね、さえぎる言い方、つい……」
それからプロデューサーが何かを言おうとして、口ごもる。
「……約束、覚えてるよ……でも、わかって……?」
しばらくのあいだ、ありすは2人が目だけで交わしている会話を見守る。「この人私が説得してもぜんぜん素直に聞かないくせに、雪美さんには」とイラ立ち、「まぁそういうところで馬が合ってるのかもしれない……私はサポート、黒子……」と言い聞かせて耐える。
「……体のことなら、だいじょうぶ……ありすと、がんばったから……」
「あ、私の話になってたんですか」
「それ……あの、さっき流しちゃったけど……聞くとただじゃ済まない気がするけど、どういうことだよ」
「ふふ。私……もう、半分は、きれいな女の子じゃないんだ……」
「ちょっと雪美さん、言い方が」
「私……プロデューサーに抱いてもらうために、いけないってわかってて、プロデューサーをだましたの……プロデューサーがクビになっちゃうようなこと、やらせようとしたの……でも、それだけじゃなくて……」
ありすは、雪美の無言の告白によってぺしゃんこにされていくプロデューサーをも見守ることになった。
※
「ね、顔、上げて、プロデューサー……」
プロデューサーがイスに腰掛けたままぺしゃんこになっているあいだに、雪美はワンピースを脱いで畳んで、下着とスリッパの姿で床に降り立つ。そのまま一歩半近づいて、彼に体を見せつけようとする。
雪美の体は、彼女より2歳だけ年上のありすが見て「自分を棚に上げるようだけど、やっぱり幼いなぁ」と思うほど細い。特に細いと感じさせるのが手足である。中肉中背のプロデューサーと並んでしまえば、子供というより小人に見える。肩や腰や胸も薄い。すべすべした色白の肌や、青みがかった黒髪とその髪型――まぶたの上のすぐ上で水平に切りそろえられた前髪、すらりと伸ばして腰で切りそろえられた後ろ髪――も揃って、いよいよ人形じみている。それ以外も、腹部やあごや頬が丸っこくて、作り物のような印象を与える。
「雪美……」
「……見て」
けれどよく見ると、作り物では省略される骨や筋肉や内臓の起伏がしっかりとある。
ありすは、薄桃色の乳首と、陰毛すらない無防備な恥丘と、爪1枚しか入らなさそうな女性器も思い浮かべられる。全体が人形らしいせいで、人形らしくない細部が浮き上がって感じられる。
プロデューサーが顔を上げていた。
「あの、やっぱり、無理じゃないかね……あわわっ」
「プロデューサー……デリカシー、ないよ……」
「これで雪美さんが諦めてくれたら、私もお役御免なんですが」
「橘さんも無理しちゃダメだよ」
「私だって乗りかかった船ですーっ!」
プロデューサーが、雪美の頭からスリッパに包まれた足先までのろのろと視線を上下させ、雪美の口元あたりで止める。さきほどあれだけ目で話し合っていたのに、いまは目を合わせにくいらしい。
「プロデューサーが……大人の女《ひと》みたいに、私のことを見ていないの、知ってる……」
雪美は、目だけは人形とも子供ともかけ離れている。
アイドル・佐城雪美がほかの年少アイドルと一線を画する点として、ファンも業界人もほとんどがまずアイラインを挙げる。ほぼ水平を描く切れ長の上まぶたが、江戸や明治の日本画から出てきたような色気を漂わせている。やや縦長の瞳が、流し目の威力を大いに増す。それらに対して、年なりにふっくらした下まぶたや頬、口角がへこんでいかにも幼気なくちびるが、美しくも強烈なミスマッチを生じている。
プロデューサー自身を除くと、雪美の才能にいち早く注目したのはスチルのカメラマンたちだった。彼ら彼女らは雪美と対面すると最初に戸惑うが、雪美が長時間の撮影も苦にせず指示に素直に従っていると、そのうち「この少女を輝かせるか否かが、完全に自分の腕前にかかっている」と思いはじめ、美しくも強烈なミスマッチをカメラマン根性にかけてとらえようとする。それらがプロデューサーの大きな武器となった。
「それでも、私、したいの……しょうがないよね?」
「しょうがなくは……」
「ないよね」
「……雪美、っ……んっ、んくっ」
大人でも、雪美の視線に押しきられてしまうことがある。歴戦の元ディーラーであるアイドル・兵藤レナが――「私はアイドルになるまで何をしていたでしょう?」「……まほうつかい!」「いやあの魔法使いじゃなくてディーラー……」「……まほうつかい」「はい」――押しきられている光景を、かつてプロデューサーはこっそり見守っていたことがある。
いまのプロデューサーは座ったまま「はい」すら言わせてもらえず、雪美にくちびるをふさがれてしまう。
「ちゅっ、ちゅう……んっ、ちゅぶ……ぷふ、あは……ファーストキス……♥」
「……同じ年ごろだった俺より進んでるな、雪美は……」
「プロデューサーが座ったままだと、キスしやすくて助かる……」
ささやきと伏し目を浴びせて、あらためてプロデューサーを立ち上がれなくしてから、雪美が再びキスを挑む。彼のくちびるを甘噛みしながら、そのあいだにそろそろと舌先を差しのべる。立ったまま前傾しすぎてバランスが危うくなると、彼の手を腋下に入れて支えてもらう。「……赤ちゃんの、高い高ぁい、みたい」と頬をふくらませながら、手をどけず再開する。
「ちゅっ……ぢゅる、んぷっ、ちぅううーっ……う、ぁふ、んんくっ……」
雪美のくちびるも舌も、初めてらしく動きがぎこちない。ときおりぷるぷると震えるだけになる。それでいて、毎回呼吸が苦しくなるまでキスを続ける。
「……雪美……キスが……」
「プロデューサー……?」
「先に、歯でも磨いておくんだった」
「ふふ、コーヒーの味かな……大人の味……? 私のは、どうだった……?」
「とりあえず……もっとしたい」
「しょうがないなぁ……」
言葉を後追いするように、プロデューサーが舌を差しのべてくる。舌がこすれて、交わって、垂れ落ちてくる雪美の唾液をちゅうちゅうとしゃぶる。甘酸っぱい初恋のような味に浸る。
その光景を――兄妹にしては外見年齢が離れすぎた男性と少女の組み合わせで、恋人どうしのようなキス――ありすはちょっと滑稽に感じる。すぐあとに、それを後押ししたのが自分だ、と思いだし決まり悪くなる。
「んくっ、ちゅ、ちゅっ……んぷ、はぁ……っ……ねぇ、プロデューサー……」
「どうした?」
「キス……気持ちよくて、ずっとしてたいけど……顔が見えないのと、おしゃべりできないのは、ね」
「目、開けててもいいんだぞ」
「んっ……ふふ、近すぎて見えない……ん、ありす」
「……わっ、すっかり2人の世界かと思って、そっと出ていこうと思ってたんですけど」
「緊張してるから……励まして……? ありすがいたほうが、落ち着く……」
「もう。あなた、もっと雪美さんを落ち着かせてあげてください」
「きみらが落ち着いてたらこういう展開になってないって……むぐっ」
「そういうこと言うお口は、チャックしちゃう……」
「……はいはい。このプロデューサーさんだとちょっと不安ですね、お付きあいしますよ」
「ありがとう……ちなみに、ありすって……こうやってお姉さん扱いして頼ると、すぐ乗ってくれる……ちょろい……」
「……くっ、反論しづらい」
雪美が床にひざまずいて、プロデューサーの両足のあいだに細い体をぐりぐり押し入らせる。ベルトの金具を緩め、スラックスのファスナーを下げる。下着の合わせ目からペニスを引っぱりだしてしまう。
「まだ、おっきくなってないね……キス、してたのに……」
「正直、俺も緊張してる」
「私……キスだけで、濡れちゃったかも……? あ、ふふっ、すごい顔……ほんとかどうか、あとで確かめてね……♥」
雪美が「おっきくなってない」と評したペニスだが、プロデューサーのペニスは勃起前から成人男性としてそれなりの長さ・太さをうかがわせている。雪美の手に握られるだけで巨根に見えてしまう。
「プロデューサー、おちんちんのどこをされると好きなの……? 先っぽの傘かな、裏筋かな、カリ首とか……」
「ねぇ、もしかして、これ」
「部位の名前を教えないと、どう扱うかも教えにくいじゃないですか」
「プロデューサーは……なんて、呼んでもらいたい……?」
「こんなリクエストを考える日が来るとは……お任せするよ」
「え、ないんですか?」
「……まぁ、俺の経験が少ないんだろうね」
「む……雪美さんっ、この人を早くひぃひぃ言わせちゃってくださいっ」
「ふふ、お任せあれ……!」
プロデューサーのペニスが根本を雪美に支えられ、裏筋に軽くくちづけられる。そのまま例の眼差しを下からぶつけられ、彼の背筋がびりびりと熱く震える。声も出せずもだえる。あってはならない光景が目や耳の後ろをじりじりと焼いて止まらない。
「はふぅー……っ」
「わ、あっ!?」
「くすぐったい……?」
「……び、びっくりした」
「ふふ、これぐらいでびっくりされては、寿命が足りませんよ」
「きみさっき俺を殺そうとしてたよね、社会的に」
ペニスをくちづけと吐息で責められながら、雪美の片方の指先が睾丸の裏にもぐりこんで、ゆさゆさともてあそんでくる。非力な女児とはいえ、握られればひとたまりもない急所を撫でられ、プロデューサーも雪美と同じぐらい弱々しく震える。
「ん……ここは、あんまり好きじゃない……?」
「よくわかるなぁ……いじらせたこと、ないから、慣れない……」
「えっちのことは知らないけど、プロデューサーのことは知ってるつもり……」
ペニスのそばで口元を緩められる。目で大人のように誘惑された直後に、口で子供のように笑われる。プロデューサーの意識が乱高下させられる。
「んふ……しょっぱぁい。ツン、って味と匂い……」
「シャワー浴びてなかったなぁ。いまからでも洗わせて……んぎゃっ」
「いま待たされるのは……プロデューサーでも、イヤ……!」
「わ、わかったから、タマは、そっとしておいて……んっ、ん、ぁ、はぅ……」
「プロデューサー……かわいい、ね……? ん、ちゅっ……」
雪美の手コキやフェラはたどたどしく、ソフトな愛撫が続く。柔らかいままのペニスをしこしこと軽くもみ、指先で亀頭や裏筋をそろそろとなぞる。くちびるをぷにぷにと押しつけ、舌先をほんの少し出して唾液をカリ首に塗りつける。ちゅるちゅるとキスのように吸いつく。
もし成人女性から同じ愛撫をされたとしたら、彼も退屈していたはずだった。
「ふ、ふぁっ、あ……あはっ、はっ……!」
「反応があってはかどるのはいいですけど、あまり滑らかにやると、私が教えたってバレバレに……」
「私がありすから教わった、って思うと……プロデューサーを煽ってあげられる……でしょ?」
雪美からだと退屈するどころではない。自分の3分の1強しか人生を過ごしていない少女相手にペニスを触れさせているという状況が、倫理観をがりがりと掻きむしる。流れでるのは血というより脂汗とよだれである。それらが脱ぎかけの着衣に吸われるうちに、彼の性的指向も捻じまげられていく。
「ぇ、あっ、んくっ……こ、興奮して、ちょっと不安になってきたかな……」
「……なんで、不安……?」
「ちっちゃい子で興奮しちゃうようになったら、俺どうしようかって」
「いけない……?」
「だって、雪美はすぐ大きくなるでしょうが。俺にしてみたら5年なんてすぐだよ」
「……そうなったら、そのとき……っ」
「えひゅっ!? はうあっ、あぅ……!」
プロデューサーの危惧もむなしく、ペニスにだんだん血が流れこんでいく。雪美の優しい愛撫にぷりぷりと弾むような反発を返し、亀頭と雪美の口のあいだからぬちゃぬちゃと鳴ってはならない音が聞こえる。脂汗に先走りが混じる。
「男の人って不便ですよね~。愛していない女の人にいじられても、おちんちん勃っちゃうことがあるんですよね」
「んぉ、いや、ぁ……それ、は……!?」
「ん……? プロデューサー……私のこと、愛してない……? 愛してないなら、止めちゃおうか……」
「ぅ……あ、ぁ、ゆき、ぃ……!」
「こら。ここは愛してるって言っておく場面ですよ」
「……ふふっ、プロデューサー、顔のほうが、わかりやすいね……♥」
さらにありすが羞恥心に油を注ぐ。地雷原を歩かされている緊張感がやってきて、理性をぐいぐいと押しのける。ついに雪美が亀頭を口に収める。しっかりと温められた風呂の湯のように熱く感じる。雪美のくちびると頬が真っ赤になっているのが見える。彼女も興奮しているのか、と想像してしまう。
もはや肉体も精神も互いに火を着けて炎を煽りあってばかりになる。
「っ……っっうぅー……ぅ……!」
「おっきくなってきた……? 味も……えっちに、なってきた気がする……」
「ちょ、ちょっとこれ以上は……本当に、あの……あぅ、あっ……!」
「ああよかった、むりやりおっきくさせるの難しいですからねぇ」
ペニスががちがちと力を増していくと、プロデューサーの目元が泣きそうに歪む。
「もしかして……俺、幼児性愛者だったのかな……雪美たちが黙っててくれても、いずれ小さい子に手を出してしまうかもしれない……」
「だいじょうぶだよ……? 手を出しちゃう前に、私が、こうして……しこ、しこ、ちゅっ♥ ってしちゃうから……」
「あああぅうっ……!」
「まぁ、気にしないで。例えば、ゲイの人でも女性から上手に男性器を刺激されたら反応してしまうらしいですよ」
「橘さんってもしかして俺より性経験豊富だったり……ぎゃうっ」
「れぅ、んぐっ、こく……はふ、む、んくっ……じゅぷ、んぐっ……」
鼓膜よりペニスを刺激したほうが気を引けると察してか、雪美がプロデューサーの亀頭とカリ首をしゃぶる。じゅぽじゅぽ、と吸いつきを誇示するように音を立てる。鼻をふがふがとふくらませて呼吸しながら、ふっくらしたあどけない頬をすぼめて責めてくる。少女にあるまじきフェラチオを続ける。
「わ、ぎゃ、あぅわわっ! 雪美、止めて、出る、ホントに……ぅううぁっ!」
「ぴちゃ、れぢゅ、れぢゅ……ん、く……プロデューサー、出したく、ないの……?」
「えぇと、その……ほら! 出しちゃうと……精液ってまずいんだ、とっても! 吐き気がするほど! 雪美が具合悪くなっちゃうかもっ」
「……別に、いまだっておいしくはないけど……プロデューサーがあわあわしてるの、楽しくて、つい」
「情けない悲鳴でしたねぇ。雪美さん、本当にこの人がいいんですか?」
「うん……もっと好きになった……世界中に見せびらかしたい……! 私におちんちんいじられて、へなちょこになってるところ……世界で私だけがプロデューサーを好きなの……♥」
「えぇ……? 私だったら、どうせならかっこいいところを見せびらかしたいですけどねぇ」
「バレたらプロデューサー稼業もおしまいだよ」
「もう、想像の話ですよ」
「この、橘さんに怒られながら雪美にちんぽしゃぶられてる状況だって、想像もしなかったんだけどな」
プロデューサーがぼやきながら雪美の髪を撫でると、雪美は頬をふくらませながらしぶしぶペニスを解放した。
「……気持ちよさそうにしてたのに」
「ちんぽだけ準備ができてもさぁ……こんどは、俺が雪美をいじってもいいか」
「優しくしてね……♥」
2人の体勢が入れ替わる。雪美がベッドに腰掛け、プロデューサーが彼女の両ひざのあいだにひざまずく。彼がそろそろと雪美の下着を脱がせにかかる。ずり下ろさないうちに頬をつままれる。
「えうぅっ、んんっ……雪美、どうかしたか……?」
「プロデューサー……目が優しくない……!」
「いったいどんな目で見てたんですか」
「目が言ってた……『ちっちゃくて、ちんぽが入らないんじゃないか?』って……!」
「……反論しないぞ」
「ま、まぁ、だいじょうぶですよ、見た目よりは」
プロデューサーの『ちっちゃくて、ちんぽが入らないんじゃないか?』は、見ての率直な感想だった。
「それに……『入れられないから入れない』って『入れられるなら入れたい』の裏返しでは?」
「ねぇ橘さん。確かにそれ論理上の裏だけど、命題の真偽とその裏の真偽は必ずしも一致しないからね」
「……入れて、お願い。あと、おまんこって呼んで」
「おま……って……こっちが恥ずかしくなってきた……とにかく、少しずつ、指から……何かで濡らすか……」
「プロデューサーのよだれで、ちゅくちゅくって、濡らしてほしい……♥」
「……うん、はい、はい」
プロデューサーは、雪美の言う「おまんこ」を「優しい目」になるよう気をつけて眺める。恥丘が妙にきらきらしている。あるかないかの薄く細い産毛が光を反射しているらしい。キスでもするように目を閉じながらくちびるを寄せるが、意識を集中しても産毛をそよそよとも感じられない。ぷりぷりした恥丘の弾力と、しっとりした微熱がある。雪美の太ももがひくり、と緊張して、そろそろと忍び足のように弛緩していく。つけすぎた乳液のような匂いで頭がぬらりと濁っていく。
くちびるを下げる。線のようにぴっちり閉じた筋を下くちびるで察する。おそるおそる舌を伸ばす。彼自身の唾液がきつくて、雪美の匂いをほとんど味わえない。
佐城雪美という少女のもっともプライベートな部分に触れているのに、視線が見えず会話もできずで少し不安になって、彼は顔を上げる。
「やっぱり、口がふさがるって不便だな」
「……うん……」
「ホント、雪美さんの言うことは聞いちゃうんですね。雪美さんが私に頼る前に、よく拒めましたね」
「あぁ、橘さんと相談してこのありさまだっけ……」
「なんですか、不服そうにっ」
「セックスのことじゃなかったら素直に喜べたんだが。前だったら親御さんと、ペロとしか込み入った話をしようとしなかったのが……えううっ……!? 何、また目が優しくなくなってたか?」
「私……プロデューサーとも、大事な話、前からしてた……!」
「まぁまぁ。私、雪美さんとはイチゴ好き仲間でもありますっ」
「ありすは……お姉さんお姉さん、って言うと……なんでも話を聞いてくれる……ちょろい……」
「こら、しつこいですよ」
「プロデューサーは……? ねぇ、入れて……焦らしてるの……? おくすりも、飲んでるよ……」
「ナマはダメだろナマは……ナマじゃなくてもダメだった……とにかく、指から……」
「ストップ。とにかく、じゃありません。勢い任せとかやけっぱちとかじゃダメですよ。雪美さんとえっちするっていう罪悪感を心底まで噛み締めて覚悟して処女を奪ってください」
「あぁ、橘さんががんばって茶々入れてくれるのって、もしかしてそのため……?」
雪美がベッドのへりからぴょこんと下りて、ひざまずいたままだったプロデューサーの顔に胸を押しつける。緩めたブラがずれて彼の頭でわだかまる。雪美の胸は、乳房というにはどうにも薄い。解剖学さっぱりのプロデューサーですら、胸郭と肋骨が想像できる。それでいて雪美の胸に頬ずりさせられていると、つるつる、もちもちした柔肉の感触にどきりとする。鼻息を肌に浴びてか、雪美がくすぐったそうにぷるぷると声を震わせる。
「プロデューサー、おっぱい、好き……?」
「……うん、好きに、なってる、かな」
「ほら、ぎゅーって……♥ プロデューサーの好きにいじっても、いいよ」
プロデューサーの両肩に腕をついて、雪美がめいっぱい体重をかけながら柔肉をこすりつける。
「でも、私のおっぱいがプロデューサーの好きな感じに変えられちゃったら……ブラ選ぶの付きあってね……」
「お店の人にどんな顔をしてればいいんだろ」
「ふふ……おっぱいが、どたぷんって重く育っちゃったら、プロデューサー、窒息しちゃうかも……」
「いまでも重いですよ、ある意味」
「ありすー……」
プロデューサーは、雪美のもちもちした柔肉に包まれながら、雪美がありすに向けているであろうじっとりした横にらみを想像する。思い立って、雪美を抱えあげてベッドに寝かせる。四肢が、雪美の体重の軽さにまだ戸惑っている。
「ん……ちょっと収まっちゃってるね……シックスナインに、しよ……それなら、私の準備もいっしょにできる……」
「うん、はい、じゃあ雪美が上ね……」
「お尻の穴まで見られちゃうの、恥ずかしい……♥」
「はしゃいでるだろ、雪美。いいけどさ、かわいいから」
「もう……!」
ありすから教わったであろう「シックスナイン」という語彙を聞かせたり、「おまんこ」を濡らしてとねだった舌の根も乾かぬうちに肛門を見られて恥ずかしがったり、雪美のようすが照れ隠ししているのか舞い上がっているのか、彼には判断できない。強いて判断する気にもなれない。ベッドに仰向けに寝転がり、雪美を待つ。
「じゃあ、失礼して……ふふ、またおちんちん、いたずらしちゃうよ……」
「雪美、そこから届くか……はぎゅっ! こら、つねるのはやめて……!」
シックスナインの体勢を整えた雪美は、半立ちまで戻ったプロデューサーのペニスをつねりながら、彼の顔の上でお尻をくいくいと小さく振っている。雪美の長い後ろ髪がこぼれて、プロデューサーの脇腹あたりをさらさらくすぐる。
プロデューサーは秘所にくちづける。淡く甘ったるいなかに、かすかに小水のような匂いを感じるも、彼自身の唾液ですぐ紛れてしまう。舌を伸ばしきらなくても、筋に秘められた陰核らしき肉粒を探し当てられる。そこを中心に、味蕾でくすぐるよう舌を動かす。
「ぇん、ぁう……っ! うふ、ふふっ……もっと、ぺろぺろって、くにくにって、して、準備させて……♥」
「私のときはすっごく緊張してたのに、プロデューサー相手だとすっごく楽しそうですね……」
プロデューサーはクンニを続けながら考える。いま自分が触れている雪美の秘所が、ありすによってすでにほぐされているのか……そう思わせて自分をさらに煽ろうとしているのか。ありすとの予行演習のときよりセックスの準備が順調だ、とおせっかいにも教えてくれているのか。単に雪美の現金さにあきれているのか。
「んやっ、ああっ、にゃっ……わ、私も、するの……プロデューサーの、おちんぽ、する、の……♥」
雪美に亀頭をちろちろとくすぐられながら、彼女の腰をつかんで、より執拗に濃密に舌やくちびるや鼻先をこすりつける。雪美がため息や笑い声をもらす。快感に見舞われるとむしろ静かになって、くっ、くっと笑いを堪えるようにしながら、秘所や尻の筋肉をぷるぷると震わせるらしい。
「ん、ダメ、んっ、はぅ、んっ……ちょっと、てかげんして……私も、したい、の……ひふっ、きゅ、ぅ……っ!」
「あんまりされると、顔に出しちゃいそう……」
雪美が快楽を得ていると認識して、「目の前にセックスのできるメスがいる」と鼓舞されてか、勃起がみるみる復活する。対して、雪美の手コキやフェラの中心が、カリ首より下に移っていく。ぐいぐいと圧迫されたり、ぎゅうぎゅうと握られる。つい力んでペニスが跳ねて、何か固く滑らかなものにぺちん、ぺちんと何度か当たる。雪美のこめかみか額にでもぶつかってしまったのだろうか。
「出して萎えちゃったときのために、スタドリ用意しますか」
「なにからなにまで、すみませんねぇって……う、ぉ、ぅう、くっ……!」
「……プロデューサー……一回、私の口に、出しとこうか……」
「あなたは気にしないでください。雪美さんのためですから」
雪美がペニスの根本をぎゅうとつかみなおし、小さな口を開けて亀頭を頬ばる。熱くてどろどろした粘膜でこすり、こぽこぽ、じゅぽじゅぽと吸いつく。亀頭を頬ばったまま、ぉ、あっ、とこもった嬌声を垂らす。
歯を軽く竿に食いこまされ、彼は痛みと気持ちよさを味わう。まだ乳歯だろうか、と考えてしまう。
「じゅる、んく、ぷふぁ、ん、もっ、んむぐ、んんんっ……!」
雪美の押し殺した笑いや、下半身や秘所のぷるぷるした微痙攣がだんだん頻繁に、長く続くようになっていく。雪美のフェラチオも、ぷるぷるが波及してか散漫になりつつ、亀頭をさらに奥までくわえて頬裏でこすり続ける。
「ぁ、ああっ、う、く、ぐぐ、ふぅううっ……!」
びく、びくっと強い痙攣が二度三度と雪美の足腰を打ちのめし、プロデューサーの顔は彼女の女性器と太ももにのしかかられる。彼女の肉体をようやく重いと感じられて安心する。震えながらとろとろと愛液を漏らす秘所を押しつけられ、泣きつかれている気分になる。彼女が泣いているところを見たことがないのに、と自嘲する。
「……セックスできるような気がしてきちゃったよ」
「なに驚いてるんですか。そのために私たち苦労してたんですー!」
「ありす……怒ってもいいけど……でも、プロデューサー、こういう人なの……」
「甘やかさないほうがいいですよ、特に好きな男の人ほど」
「……まずいね、精液……でも、プロデューサーの、飲みながら、イッちゃった……♥」
雪美が精液を飲みながら達した、という。あまりに衝撃的な雪美のセリフも、プロデューサーはただ聞いてうなずく。
「雪美は……もう、イくってわかるのか?」
「ありすと準備したときに……あ。いや、イッて、ないよ、ないの……ねぇ、ありす……?」
「橘さん、スタドリいらないわ」
「幼児性愛と同じぐらい危ない性癖を抱えてませんか?」
プロデューサーのペニスは、口内射精を経てますます勢いを増していた。
※
「私……大人に見える、でしょ?」
正常位で押し倒される前、雪美が長い髪をアップにまとめていた。艶やかな髪をトップ近くでひっつめ、くるくるとまとめて大きくふんわりとしたシニョンにする。ますます日本画で妖しくほほえむ美人を思わせる。
「そうだな、大人っぽい。そういう髪型、あまり見せてもらったことなかったっけ」
「……本当に大人でしょ、とまでは、言わないよ……でも、そう見てもらいたいから」
雪美がベッドに身を横たえて、おいでおいでと手招きする。相対するプロデューサーは全裸になっていた。シャツ、スラックス、下着と脱衣していくごとに、雪美の処女を奪うという罪悪感と興奮が厚くなった。ゴムをつけようとすると、雪美が「おくすり、飲んでるって言ったでしょう……?」と止められた。濡れぬ先こそ露をも厭え、と生セックスを決める。
雪美に覆いかぶさりながら狙いを定める。
「爪、立てろ。痛いだろうから」
「ふふ、ペロじゃないんだから……」
亀頭と陰唇とをこすりつけて何往復かぬちゃぬちゃさせ、小さすぎる女性器になんとか挿入のめどを立てる。雪美の顔を凝視しながら入れると決める。破瓜の苦悶を少しでも分かちあおうというのか、嗜虐・征服をより強く実感しようというのか、彼自身にも定かでない。「優しくない目」だとはわかりきっている。気になって、雪美の目が鏡になって見えやしないかのぞきこむ。
「んぅ、んっん……ぅぷ、あ、ふ……っ!」
雪美が両腕をにゅっともたげ、プロデューサーの首筋をとらえる。あ、と思うまもなくくちびるを奪われる。強引なキスをはがさないまま、両ひざでのしのしとベッドをへこませてペニスの位置を修正し、挿入する。この国においてどうあがいても罪になる秘所を割いていくしめつけに、ペニスだけでなく背筋から脳天まで浸る。
「あぅっ、うぐっ、んぅぅぅっ、うんぅぅぅっ……ね、ねぇ、私……なれてる……? プロデューサーの……」
「……なれてるよ、うん、すごく……はは、うまいこと言えないな、雪美より年食ってるのに……」
「入れる前は……おくすり飲むの、しょうがないかな、って思ってた……本当は、赤ちゃん、ほしいけど……って……」
「……そうだね」
「いまは……まぁ……プロデューサーの赤ちゃん産むの、しばらくあとにさせてもらおう、って……」
「……これ安心しちゃいけない場面だよね」
「さぁ? 自分で考えてください」
雪美がプロデューサーの肩に爪を立てながら、耳元でささやきかける。
「しばらく……プロデューサーを独り占めして、甘えたいの……ごめんね、赤ちゃん、待ってて」
「受精卵にもなってない赤ちゃんに謝る人は初めてですよ」
「あ、プロデューサー……ぴくって……もしかして、興奮した……? うふ、ふふっ、ねぇ、プロデューサー……?」
プロデューサーは破瓜まもない雪美の腟内を気遣って、本来ならセックスで行うべき抜き差しをまったく控えていた。ペニスへの刺激も、痛みさえ覚えるほどの処女膣のきつさだけだった。しかし雪美から「ごめんね、ごめんね……♥」と倒錯的なささやきを聞かされ、それにシックスナインのときに聞いた押し殺した笑いが混じって、動くまでもなく膣内射精してしまった。
「めちゃくちゃに、して、ほしい……これも、ありすにはできないもんね……?」
雪美は精液も破瓜血もぬぐわぬまま、ベッドに四つん這いになってプロデューサーへ尻を向ける。頭よりも尻を高く突き上げた姿勢は、雪美のような幼い肉体だと、まるで飼いネコが伸びをしているようなのどかなシルエットにも見える。挿入を誘っているのかと思いきや、太ももと両ひざを拒絶するようにぴっちりと閉じている。垂れ落ちる濁った赤と白が、汗ばんだ内ももに筋を引いている。
「さっきは、捧げる感じだったから……奪われる感じが、いい……♥」
プロデューサーがなだめるように秘所を指でさすると、雪美はあっ、あぅ、と身をよじりながら閉じていた太ももをゆるめる。指を立てて入り口に指先を差し伸べると、くちゅっ、にちゅ、ぐぢゅっと音が漏れて膣口が締めつけてくる。合わせて肛門もきゅ、きゅっとすぼまる。
「そっちは、見ちゃダメ……恥ずかしい、から……」
「入れるぞ」
「ふふっ……入れられ、ちゃ、あ……っ♥ んんっ……♥」
プロデューサーは雪美の腰をつかみ直し、後背位で挿入する。雪美が枕に突っ伏して息を吐きながら、ペニスを追い出そうとしているのか、というほど締めつける。桃色に染まった肌と、細い腰小さな尻がくにゃりとたわんだり、ピンと張られたりして、そのたびに背筋が愉悦とやましさに打たれる。
「くっ、ふぅぅう……っ! ね、ねぇ……腰、だいじょうぶ……おっぱい、も……♥ どきどきして、しょうがないの……♥」
雪美に導かれるまま腕を伸ばす。彼女の薄い胸をすくいあげるように背後から愛撫する。乳首まで触るのがためらわれて、腋下に手を入れて抱えるような形になる。さっきの「高い高ぁい」を思い出す。薄い胸から拍動が切迫して伝わってきて、まるで指先がじかに心臓へ触れてしまったかのように驚く。雪美の肩甲骨のあいだで背筋がぬらぬらと浮き沈みしている。
「プロデューサーに抱いてもらって、うれしくて、すごく……い、いき……イッて、ないよ……?」
「……さっきも話した気がするが、雪美、イくってわかるのか?」
「別に……ありすと準備したときに、イッて……ない、よ? プロデューサーが、私を初めてイカせて……?」
プロデューサーはその小さな乳房を覆うように両手をかぶせ、こりこりとした乳首を中指で押さえる。雪美の膣肉がぎゅんっとすぼまり、ペニスが早くも絶頂寸前に追い詰められる。
「は、ァ……く、ぐう、う……っ」
「あぅ……プロデューサーが、出しちゃいそう……? わかるよ、声で……いいけどね……ふふ……♥」
「自分がイッた経験ないのに、イカせそうなのもわかるってか」
「……ふふっ、そうだよ……イッてないよ、だから、もっと、もっと……」
雪美の膣から愛液らしいぬるぬるがにじんで、破瓜血を薄れさせ、プロデューサーの抜き差しを促す。雪美の尻をつかんで引き寄せ、より深く突き入れる。ぱんっ、ぱんっと肉同士がぶつけ合う音を聞いて、佐城雪美とセックスしている感覚がいまさらふくらんで、射精感がせりあがってくる。
「ひゃんっ、あ、あっ……はぁっ! あはは……ぉ、おまんこ。うれしい、って……♥」
「……雪美は……?」
「どうかな……ねぇ、もっと、プロデューサー……ふふ、ぁは……♥」
雪美から、例の押し殺した笑いときつい膣肉の包容を与えられる。プロデューサーは雪美の腕をつかみひざの上まで引き寄せ、背面座位まで持っていったところで2度目の膣内射精に及ぶ――びゅるっ、びゅっ、どぷっ、どくっ――射精しながらゆるく抜き差しを続ける。雪美の全体重と、シニョンにこもった汗の匂いに寄りかかられ、奇妙に懐かしく離れ難かった。
「プロデューサー、まだおっきい……私が、最後まで責任とる、面倒見る……」
「雪美、上に乗って動けるか?」
「あの……雪美さん、さっきまで処女だったんですけど」
しばらく見守っていたありすが、さすがに口を挟む。プロデューサーのペニスはきょう3度射精したあとも依然として大きく、もう雪美に無理はさせられないと危惧する。
「……私の、ペースだったら、いいでしょ……痛くないよ……? ダンスレッスンもしてるし……」
「ですけどねぇ……」
「別に上に乗ってもらったからって、騎乗位って決まりは……きついんなら、素股とか」
「あわわ、言い方が、そんな」
「え」
「入れる、ぜったい、騎乗位……プロデューサー……っ♥」
雪美はプロデューサーを押し倒そうとしてか、彼の太ももをまたいで胸板をぐいぐいと押す。腕力で押し倒せずとも、目つきや手つきで断固とした意思を――「騎乗位で、やる」――示して押し倒させる。
「するから、ね……動かないで……♥」
「う、ぁ……雪美、ぃ……」
ペニスをむんずとつかんで、亀頭を膣口にあてがう。
プロデューサーはえも言われぬ不安と期待を覚える。にゅぐぐっ、ずぶずぶっ、ぢゅぷぷっ、とウソのようにスムーズに挿入。
「んっ、うっ、あ、あっ……! あぁっ、はぁぁぁぁ……!」
雪美は肩で息をしながらプロデューサーを見下ろす。まだ入りきっていないペニスをぎちぎちと締めつける。
「ぅ、ふふっ……調子に乗っちゃってるかな……さっきまでは、プロデューサーに初めてを奪ってもらえるなら、死んでもいい……って思ってたのに……やだ、もっと、したい……♥」
そう告げながら、にやにや半分引きつり半分の笑顔をプロデューサーに向ける。彼は自分が小学生だったころよく聞いた「一生のお願い」を思い出す。確かに「死んでもいい」とか「一生のお願い」とかが本当らしかった例はなかった。
雪美から聞くまでは。
「プロデューサー……腰は、動かさないで、でも、手で……おっぱいとか、クリトリスとか、いじって……あ、いや……クリトリスなんて、知らないよ……ありすから教えてもらって……ないから、ね……?」
「……あぁ、どうもありがとう、何から何まで……むぎゅっ」
「こっち見てよ……お礼なら、私が言っておくから……」
プロデューサーは雪美の下腹をなでる。胸よりはふっくらしているが、腟内をえぐるペニスも、ペニスを締めつける膣内のようすも手触りでうかがえる。刺激が2倍になって彼の意識に襲いかかる。やっとの思いで指先をクリトリスあたりまでたどり着かせる。きゅうう、と太ももが閉じようとして、雪美がくっくっと笑う。
「ぁは、んっ、ふぁぁっ……そ、そこっ……んっ、んくっ……♥」
「ここが、いいか……?」
「ぜんぶ、いいの……♥ これから、いっぱいして……プロデューサーに、どうしようもなく、気持ちよくさせられちゃったり……気持ちよくしちゃったり……♥」
「うん、うん」
「ほッお……んっ、きゅっ……ふ、ふかいところは、まだ、これから、だけど……♥ 何回も、何年も、愛して、もらって……プロデューサーのこと考えるだけで、あそこがとろとろになっちゃうぐらい……そうしたら、赤ちゃんも……あっ」
「んぎゅっ!? 雪美、だいじょうぶか、妙なところに……」
雪美の笑顔から引きつりが押しのけられ、ほとんどとろけて零れ落ちそうになる。
「赤ちゃんは、ま、まだ……私、甘えたぃ、の……♥」
「あっ」
ついにもう1回の膣内射精をさせた雪美は、プロデューサーの上から降りることもできないほどぐったりとしていたが、「撫でて……どこでもいい……ぁ、ぜんぶ……♥」とねだる気力を残していた。
プロデューサーはペニスをぐったりさせながら、雪美の肌を撫でたり、シャワーで洗ったり、雪美の髪を洗って乾かすのを手伝ってやった。
「後片付けと使用時間は守ってくださいよ」
熱っぽくぐったりとなった骨身を叱咤しつつ、ありすは部屋をあとにした。
[newpage]
※
後日の事務所で、ありすはプロデューサーと雪美と顔を合わせた。彼が執務しているすぐ横で黒猫・ペロと一緒にくつろいでいる雪美をしばらく観察した。距離感がセックス前と変わらないように見えた。
「変わったように見えちゃったら、ダメだから……でも、らぶらぶ、だと思う……」
「あ、はい、はい、そうですね」
プロデューサーがありすにやってきてささやいた。
「橘さん、あらためてありがとう」
「雪美さんと幸せになってくださいよ。なりそこねたら、ちゃんと警察に突きだしますからね」
「……ショットガンマリッジならぬ逮捕状マリッジって言うのかな、これ」
ありすは2人のいる部屋をあとにして、タブレットでこっそり「ショットガンマリッジ」を検索した。
「幸せになれ、とは言いましたが……別に、結婚しろとは言ってないんですけど……犯罪者のくせにぃ……わざわざ言いませんけどー」
そういうのが幸せなんだろうか……と続きかけたつぶやきが、ありすの舌をもごもごさせた。
(おしまい)