※この作品はR-18です。

【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】   作:ドン・ドナシアン

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16話 筆頭女の再調教
105 三日間の調教契約


 テーブルの上には卵とじゃが芋の料理が並んでいた。さらに温かい薄肉と熱いスープ、木苺のデザートもある。飲み物は冷やした果実水だ。

 この夕食はシルキーが用意したが、いまは地下でエリカにつきっきりにしてある。

 

 食卓に残っているのは一郎の分だけだ。コゼとシャングリアはすでに済ませ、両側に腰をかけながら、食事を整える給仕のようなこともしてくれた。

 

「いただこう」

 

 一郎は席に着き、まずスープを口に運んだ。熱が喉を落ちていく。地下でのやり取りは、思った以上に身体に堪えた。

 

「……ロウ、エリカはどうだ?」

 

シャングリアが訊ねてきた。

 一郎は首を横に振りながら、静かにスプーンをおろす。

 

「頑なだ。もう一度、精を注いでも駄目だった。ステータスにも“ガリオンの洗脳”が残ったままだ。あいつの射殺のあとも、俺への憎悪は変わらない」

 

 冷たい果実水で喉を潤す。

 

「普通は術者が死ねば解けるはずですけど……。まあ、あのエリカがご主人様を刺したくらいですし、簡単に元に戻るのも虫がよすぎますよね」

 

コゼは眉をひそめ、軽く肩をすくめた。

 

「根に持っているなあ」

 

 一郎は苦笑した。

 

「当たり前です」

 

「まあ、その気持ちはわかるが……。だからこそ、俺がなんとかするよ。お前たちは気に病むな。そして、エリカのことは許してやれ」

 

「それで、実際はどういう状況なんだ?」

 

 シャングリアが口を挟んだ。

 エリカについては、しばらくのあいだ、一郎とのふたりきりにしてくれと頼んでいる。

 再調教の手段として、まずは目にする相手を一郎だけに限定し、他者を遮断するためだ。そうすることで、自然と一郎の言葉と存在に依存せざるを得なくなる。洗脳の残滓を削り落とすには、その環境が必要だと判断した。

 

「常識じゃ考えられん。理屈もまだ曖昧だ……。やっと会話はできるようになったのが進歩くらいかな。エリカも言っていたが、ガリオンは強い念を繰り返し深く刻みつけていた。それで暗示が強固に残ったんだろう」

 

 一郎は言った。

 淫魔師としての自分のレベルは〈レベル65〉だが、ガリオンも洗脳師として同等の〈レベル65〉を持っていた。ジョブの内容に関わらず、支配系の魔道はレベル差が大きく影響する。格下が格上を支配するのは難しい。

 

 それに加えて、一郎は女たちへの支配を意図的に弱めていた。精を媒介にすれば十分だと考えていたからだ。だが、ガリオンは逆に、執念深く繰り返し暗示を刻み込み、残滓が骨のように残った。その差が、エリカの支配をあっさり上書きされた理由でもあった。

 

「だから……再調教で上書きするしかないんだ……」

 

 一郎は小さく吐き出した。

 

「……昨夜のわたしたちの説得も、全く耳を貸さなかったしな」

 

 シャングリアが小さく思い返すように言った。

 コゼも小さく頷いている。

 

「そうだったな」

 

「ご主人様、単純な隷属なら主人が死ねば解けます。でも、奴隷の首輪や隷属紋を使えば残ります。あらかじめ譲渡先を決めておけば、その相手に隷属が移るだけです。ガリオンの術も、同じような理屈でしょうか」

 

 コゼだ。

 

「わからん。ただ、同じ要領でやるだけだ。隷属を刻むときは屈服が前提だろう。エリカにも屈服してもらう。そこへ俺の淫魔術を重ねて、残滓を押し流す」

 

 言葉にしてみれば単純だが、やり方はひとつしかない。選びようがないのだ。

 

「……エリカを屈服させるか……。仕方のないことなのだな」

 

「他に手はない。あるかもしれないけど、俺にはわからない。だが、エリカを戻すには、それしかない」

 

 ふたりが黙って頷くのを見て、一郎は残りの料理を片づけ、椅子を引いた。

 

「地下に戻るよ」

 

 


 

 

 地下に下り、エリカを監禁している調教室に戻ったのは、食事を終えてから自室でひと息ついたあとだった。

 ほんの少し微睡むつもりが、気がつくと陽は落ち、一時間半──この世界で“二ノス”ほどの時が過ぎていた。

 

「むう……ううっ……うぐうう……」

 

 一郎の姿を認めたエリカが、吠えるように声をあげた。

 顔色は汗に濡れ、かなり参っているのは明らかだが、心が折れるにはまだ遠い。

 

 彼女の口には小さな穴の開いたボールギャグが噛まされ、まともな言葉を発することはできない。

 あまりに悪態をつき続けるため、懲罰として咥えさせたのだ。

 唾液は抑えられず、顎から首筋へ、さらに胸の谷間へと伝い落ち、エリカを惨めな姿にしていた。

 

 エリカを乗せているのは、大きな三角木馬だ──。

 全裸のまま跨らされ、両手は背後で革帯に縛り、首輪を通して天井の鎖に吊られている。

 足首には重り──。身じろぎすれば尖った頂点が股間に食い込む仕掛けだ。

 

 逃げ場はない。あっても、姿は現さないがシルキーは見張っている。逃亡は不可能だ。

 しかも、陰核の根元には糸がきつく結びつけられ、木馬の端と繋げている。

 その状態で一時間半の放置だ。

 苦痛はすでに極限に近いはずだった。

 

 可哀想だが必要なことだ。

 まずは、逃亡の意思を失わせるほどの残酷な仕打ち──。それがなければ、人は屈しない。

 

「ふぐううっ──んぐうう──」

 

 なおもエリカは声を張り上げる。

 言葉にならぬ音でも、一郎にはわかる。

 いまだに、一郎を罵り続けているのだ。

 本当に気の強い女だ。

 思わず苦笑したくなった。

 

「シルキー、水を」

 

 空間に声をかけると、見守り役を命じていたシルキーが姿を現し、瓶を差し出した。

 一郎は受け取り、エリカの首の後ろに手を回してギャグを外す。

 

「喉が渇いたろう?」

 

 瓶の口を押しつけると、エリカはむさぼるように水を飲んだ。

 喉を鳴らし、一気に半分以上を空にする。

 

「はあ、はあ……。おろしなさい……こんなことをしても……無駄よ……」

 

 肩で息をしながらも、なお一郎を睨みつける。

 一郎は黙って糸をつかみ、陰核を引き上げた。

 

「ぎゃあああ──」

 

 絶叫が響く。身体が跳ね、鎖が首を引き絞め、咳き込みながらも涙を滲ませる。

 

「……強情を張ると罰がある。いやなら、嘘でもいいから素直になることだ」

 

 一郎は糸を放した。

 深く息を吐くと、言葉を選んで告げる。

 

「こ、この……卑怯者……」

 

「木馬から降ろして欲しいなら、まずは俺に向けた罵りを詫びろ。さもなければ、いつまでもそのままだ」

 

 そう言って再び糸を引き、今度は親指で頂点に押しつけた。

 調教室に、エリカの耐え難い悲鳴がとどろいた。

 

 

 

「ひぐうううう──」

 

 エリカは目を見開き、声をあげた。

 肉芽に喰い込む糸が引かれ、想像を超える衝撃が脳天に突き抜ける。

 耐え難い痛みの波に呑まれ、声以外なにも返せなかった。

 

「さあ、謝罪の言葉を口にする気になったか」

 

 一郎の声が落ちてくる。

 糸はまだ握られたまま……。

 次が来るかもしれないという緊張が、痛み以上に胸を締めつけた。

 

 ──口惜しい。

 

 ただ、その思いだけが胸を満たしていた。

 卑劣なやり口に捕らわれ、好きに弄ばれていることも耐え難い。

 だが、それ以上に許せなかったのは、そんな男に自分は全てを委ねてしまっていた、という記憶だった。

 

 騙されていたのだ……。そうに違いない。

 そうでなければ、なにもかも捧げたあの日々の理由がつけられない。

 

 だが──。

 

 戦いの記憶、笑い合った仲間との時間、胸を満たした充実感。

 あのときの幸福は、本当に偽物だったのか……?

 本当に呪術に塗り固められた幻だったのか……?

 思い出すほど、胸の奥に別の声が生まれる。

 ──あれは確かに本物だった──と。

 

 混乱の中で呼吸が乱れる。吐息が荒く、声にならない。

 そんな自分を見下ろすように、一郎の声が落ちた。

 

「俺は卑怯者だ。精で女を支配する卑怯者だ」

 

「ひんっ」

 

 触れるか触れないかの指先が、肉芽にそっと触れたのだ。

 恐怖で身を固くした次の瞬間、鋭い痛みではなく、柔らかな疼きが全身を駆け抜けた。

 

「ああっ……」

 

 声が漏れた。

 拒みたいのに身体が火を噴く。

 憎い──。

 だが、この疼きは嘘ではない。

 それは、否定できなかった……。

 

「なにも考えるな……。この気持ちよさだけは本物だ……」

 

 一郎の囁きに、理性がぐらつく。

 痛みと快感が交互に押し寄せ、心を揺さぶる。

 混乱する。

 なにが本当で、なにが作られた感情なのか。

 自分が崩れていく──。

 

 怖い……。

 自分が自分でなくなるのが怖い……。

 

「どっちがお好みだ? 苦痛か……それとも、快楽か?」

 

 ロウの指先は執拗にエリカの陰核を刺激する。

 指は問いかけている……。

 苦痛を選ぶのか、快感を選ぶのか……と。

 どちらにしても逃げ場はない。

 

「く、苦痛よ……。もう、許して……」

 

 ほとんど反射のように叫んでいた。

 だが、そう叫んだ自分の声が、ひどく空虚に響いた。

 

「ひぎいいいっ」

 

 その直後に押し寄せた激痛に、エリカは絶叫した。容赦のない力でクリトリスに結ばれている糸が引っ張られたのだ。

 しばらくのあいだ、エリカはただただ絶叫した。

 やがて、やっとロウが糸から手を離す。

 

 安堵もなく、羞恥と屈辱だけが残った。

 ──次はもう選べない。快感に沈むかもしれない。

 その浅ましさを悟ったとき、気が狂いそうになった。

 

「次はどうなるかな……。沈むか、それとも耐えるか……」

 

 含み笑いのあと、ロウが囁いた。

 

「……なあ、エリカ。賭けをしないか」

 

 そのとき、一郎の声が唐突に響く。

 

「か、賭け……?」

 

 エリカは顔をあげた。

 

「ああ、そうだ。賭けだ。これから三日間、俺はみっちりとお前を調教する。つまり、俺はこれ以上調教を受けるくらいなら、俺の精を受けて性奴隷になり、楽になった方がましだと思うような目に遭わせ続けるということだ」

 

「な、なにを言って……」

 

「その代わり、もしも三日間、音をあげずに俺のことを拒否し続けることができれば、お前を解放してやろう。どうだ?」

 

 ロウが言った。

 なにを馬鹿なことを……。

 一瞬そう思ったが、この男から逃れるためには、それにすがるしかないのかもしれないとも思った。

 

 そうでなくても、この男は淫魔師であり、精を与えることで支配できる力を持っている。

 だが、一方で、何度か精を注がれても、いまのエリカには支配が戻っていない──。

 おそらく、自分は精の呪縛から脱しているのだろう。

 

 どういう気紛れで、目の前の男がそんな提案をしたのかはわからない。

 だが、賭けを受けても、損はないのでないか……?

 三日間耐え抜けば──ほんのわずかな希望だとしても、そこにしか救いはないのだ。

 

 そのとき、エリカはふとあることに気がついた。

 この男は魔道や契約の細部には疎い……。

 ならば、それを利用できるのかもしれない。

 

「いいわ……。う、受ける……。そ、その代わりに……契約の魔道を……。約束して……。わ、わたしが三日を……た、耐え抜けば……必ず……か、解放すると……」

 

 股間に喰い込む木馬の突起が鋭い痛みを刻み、陰核を締めつける糸が絶えず脈打つ疼きを伝えていた。

 汗が滴り落ち、呼吸は乱れ切っている。

 それでも、エリカは必死に言葉をつないだ。

 

「いいだろう。その代わりに、三日間については、調教は進んで受けろ。それくらいの妥協はしろ」

 

「いいわ」

 

「成立だな」

 

 ロウがにやりと笑った。

 かかった──。

 エリカは内心でほくそ笑んだ。

 契約の魔道を交わせば、裏切りはできない。

 軽々しく頷いたこの男は、それをわかっていないに違いない。

 三日後、間違いなく、エリカは解放される。

 

「シ、シルキーに……契約を……」

 

「わかってる」

 

 部屋の隅に潜んでいた屋敷妖精がロウにより呼ばれた。

 ロウは淡々と条件を突きつけ、エリカも渋々ながら従った。

 

「じゃあ、条件はこれでいいな……。シルキー、木馬を消せ」

 

 ロウの命で、エリカの下にあった三角木馬が音もなく消滅した。

 

「きゃあ──」

 

 支えを失った瞬間、エリカの身体はぐらりと前後に揺れ、重力に引かれて床へと落ちた。

 背筋も腹筋もとうに限界を越え、膝を踏ん張る力すら残っていない。

 後手に縛られたままの両腕は身体を支えることもできず、無様に尻から床へ叩きつけられる。

 

 首輪につながれた鎖は、木馬の消失に合わせるように緩み、吊り上げの張力は消えていた。

 窒息こそ免れたものの、後ろ手の拘束は残っており、バランスを取ることもできない。

 尻もちを打った衝撃に腰が痺れ、脚を閉じようとしても強張った筋肉が言うことをきかない。

 

「うっ……」

 

 顔を歪め、崩れ落ちるようにしゃがみ込むしかなかった。

 背を丸め、尻を床に押しつけた姿勢は、もはや立ち上がることも許さない。

 後手拘束に引かれた両腕が背後で突っ張り、全身は情けなく震えていた。

 

「さあ、誓いだ、エリカ。三日間、調教を進んで受け、耐え切れば解放する──。シルキー、契約を刻め」

 

「た、ただ、解放……す、するだけじゃなくて……精の呪術を与えることなく……解放すると添えて……」

 

「いいだろう。それも刻め、シルキー」

 

 ロウは淡々と応じる。

 エリカは胸の奥で歓喜を噛み殺した。

 魔道契約の結びが身体を締めあげた瞬間、冷たい安堵が走った。

 ──これで耐えればいい。ただ三日間を──。

 だが、その安堵の裏で、ずっと押し殺してきた苦痛が噴き出していた。

 実は、昨日ここに戻されてから、檻に閉じ込められ、排泄の機会は一度もなかった。

 今日は朝からこの調教室に引きずり出され、責め苦の合間に水ばかりを与えられ、膀胱はとうに限界を越えている。

 羞恥と気力だけで耐えてきた尿意は、もはや覆い隠せぬほどに膨れ上がっていた。

 

 下腹は石のように張り、脚の内側にまで圧迫が伝わる。

 少しでも力を抜けば漏れてしまう──その恐怖に、息まで細くなった。

 

「そ、それよりも……ロウ様……か、一度、厠に……」

 

 震える声で懇願する。

 だが返ってきたのは冷酷な一言だった。

 

「後だ」

 

 直後、尻もちをついた体勢でしゃがんだままだったエリカの尻たぶに、いつの間にかロウが手にしていた白い杖の先端が突きつけられた。

 

「ひぐうううっ」

 

 電撃が全身を駆け抜けた。

 拷問用の電撃棒だと悟った。

 

「あがあああっ──」

 

 しかも、棒の先を尻たぶに突かれたまま──長い──。

 そのあいだ下腹が痙攣し、尿が溢れそうになる。必死に堪える。

 やがて、やっと電撃がとまる。

 だが容赦なく二撃目が落ちた。

 

「うぐううっ」

 

 尿意と痛みが重なり、意識が白く弾けた。

 

「立て、エリカ」

 

 鎖が軋み、身体が強引に引き起こされる。

 膝は震え、脚は鉛のように重い。下腹の張りは今にも決壊しそうだった。

 完全に緩んではいるが、首輪に繋がる天井からの鎖は残っているので、これを外してもらわなければ、どこにも行けない。

 

「あのう……ロウ様……厠に……」

 

「後だと言ったぞ。それより──蝋燭が何本ある?」

 

 視線を誘われた先には、燭台があった。二本の火が揺らいでいる。

 

「……二本よ」

 

 答えた瞬間、電撃棒の先端が下腹を突いた。

 

「あぐううっ」

 

 衝撃で尿が洩れそうになる。必死に股を締め、声を噛み殺す。

 

「そこにあるのは三本だ」

 

 乳首に棒が触れ、緩やかに乳首を転がされる。

 

「ひゃん」

 

 今度は甘い疼きが全身を駆け抜けた。

 痛みと快感、そして尿意。三重の責めが意識を揺さぶる。

 

「もう一度訊ねる。蝋燭は何本だ?」

 

 かっとなった。

 二本しかないものを三本と言わせようとしているのだ。

 屈するものか──。

 

「に、二本よ──」

 

 即座に乳房へ電撃。

 

「ぎゃああっ」

 

「蝋燭は何本だ?」

 

「二本──」

 

 腹に、腕に、腿に、次々と衝撃。

 そのたびに下腹が跳ね、尿が零れそうになる。股間からは熱い圧が込みあげ、剥き出しの股間から、いまにもおしっこが溢れそうだ。

 声を絞り、必死に堪える。

 だが、同時にエリカは絶望に陥っていた。

 

 ──まだ始まったばかりだ。

 それなのに。これで三日間など、本当に耐えられるのか?

 

 電撃は十を超え、脚が力を失った。いつの間にか、首輪の鎖は張られて、腰を落とすことが不可能にされていた。

 電撃で腰が砕けかけて、宙吊りになりかけた身体を、一郎が支え直す。

 今度は股間に指が差し込まれた。

 

「ひっ、いやっ……ああっ……」

 

 屈辱と同時に、抗えない快感が膀胱の圧迫と絡みついて襲いかかる。

 尿意はさらに募り、理性は悲鳴を上げる。

 

「蝋燭は何本だ? 三本だな?」

 

 耳元で囁かれ、股間と乳房を同時に弄られる。

 さきほどの電撃の残滓が神経にまだ疼きを残し、痛みと快感が絡み合って境を失わせる。熱い羞恥と疼きで、もう声も抑えきれない。

 

「う、うう……いやっ……ああっ……」

 

 甘い声が勝手に漏れ、涙が滲む。

 理性は必死に「二本」と叫ぼうとするが、喉から洩れそうになるのは「三本」の言葉だった。

 

 ──駄目だ、

 言ったら終わりだ。けれど……。

 

 快感と尿意と痛みに締めつけられ、エリカは崩れ落ちる寸前だった。

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