【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
「さて、なにをほっとしている。今日の調教はこれからだぞ。エリカには、犬になってもらう。本物の犬にね」
ロウの声が落ちた瞬間、冷たい輪が首に噛みついた。
刹那、ちくりと鋭い針で刺されたような痛みが皮膚を走り、背筋にぞくりと寒気が奔る。
エリカは思わず息を呑み、返事をしようと上体を起こして口を開いた。
「ばう、ばう──」
喉を震わせたはずなのに、響いたのは甲高い犬の鳴き声だった。
自分の声を奪われたことに、エリカは呆然とする。
ロウはその反応を楽しむかのように、わざと距離を取り、愉悦を含んだ笑いを洩らした。
「人間の声を封じる魔道の首環だ。今日は雌犬として躾ける。エリカにとっても救いになるだろう。屈服の言葉を吐かずに済むのだからね。なにしろ、吠えるしかできない」
犬の声しか出せなくなる首環──。
理解した途端、胸の奥が凍りつく。怒りよりも恐怖が勝ち、エリカは思わず両手で首輪に触れた。
「ばがああああっ──ばう、ばぐううっ──」
次の瞬間、首筋から背骨を貫いて臓腑を焼く電撃が迸った。
心臓を握り潰されたかのような激痛に絶叫し、全身を痙攣させて床に崩れ落ちる。四肢の震えは止まらず、喉の奥で犬の呻きが勝手に繰り返された。
喉を引き裂くほど叫んでも、口から洩れるのは犬の声だけ。
ロウは声をあげて笑う。
「……おいおい、説明を聞かないうちに動くからだ。この首環は人間を完全に“犬”に変える。外そうとすれば、いまのように電撃が走る。もっとも、主人として魔道で登録してある俺以外には外せない」
唖然とした。
触っただけで、あの電撃……。
電撃棒の激痛とも、また違う。
まるで、心の中の恐怖心を強引に覚醒されたような感じだった。
痛みよりも、恐怖でいまでも肌が粟立っている。
「……それから、移動は四歩脚だ。両手のひらと足の裏を床につけてしか進めない。二歩脚で立てば、また電撃の洗礼だ」
そんな……。
高貴とされるエルフの血を引く身に、犬の真似を強いられるなど──存在そのものを踏みにじられるに等しい屈辱だった。
だが、さきほど浴びた一撃は、本当に魂を凍らせるほどの苦悶だった。
それを思い出しただけで、エリカの身体からは抗議の気力が完全に奪われていた。
「……それから、躾に従わなかったり、命令を実行できなかった場合、あるいは俺を失望させた場合──そのときには、こんな風に罰が与えられる」
ロウが指を鳴らした。
「ばぐううう──ばぎいいいっ──」
瞬間、電撃が股間を直撃した。
首輪ではない。柔らかな秘部から迸る衝撃が臓腑を貫き、エリカは悲鳴も喉を裂けぬまま、仰向けに弾き飛ばされる。
全身が跳ね、脚が勝手に開き、蛙のように大股を晒す格好となった。
「みっともない恰好で寝るんじゃない、エリカ──。恥ずかしいとは思わないのか?」
ロウの声は冷ややかに愉快そうだ。
羞恥が背骨を駆け上がり、エリカは慌てて両手で股間を隠そうとした。
「ばぐううっ──」
再び閃光のような電撃が襲う。
全身が跳ね上がり、視界が白く弾けた。
「……お前、馬鹿か、エリカ? 犬の姿勢を解けば電撃だと説明しただろう。許可なく二歩脚に戻るな。四つん這いを解けば、苦痛を浴び続けるだけだ」
逃げ道などない。
思考はすぐに焼き切れ、ただ本能のままに両手を床へつける。
肩で荒い息を吐くと、全身が弛緩しきっているのを自覚した。繰り返される電撃で、肉体はもはや命令に従うしかなかった。
「まずは、号令に従った雌犬の姿勢を叩き込む」
ロウの手には、あの電撃棒が握られている。
「……最初は“伏せ”だ」
四つん這いの姿勢から、頭を床に押しつけ、膝を伸ばして平伏する。
その瞬間、尻が突き上がり、恥辱の形に晒される。
ロウがにやりと口元を歪め、小馬鹿にするように見下ろした。胸の奥がむかついたが、抵抗すれば電撃が待つ。
号令のたびに、即座に姿勢を作らねばならない。遅れれば即罰。
十数回、繰り返し。息を整える暇さえ与えられず、思考を捨てて動くしかなかった。
エリカは電撃の恐怖を刻みつけられ、反射で身体が従うように矯正されていった。
「次は“待て”だ。どんな体勢でも動くな。ぴくりとでもすれば、電撃だ」
これば比較的簡単だと思った。
要は動かなければいいのだ。
「やってみるか。“伏せ”──。“待て──”」
続けざまに号令が飛ぶ。
反射で身体が動き、尻を高々と突き上げる“伏せ”の姿勢。次の号令で全身を凍りつかせ、静止した。
「そのままだぞ」
ロウがくすくすと笑い、背後に回る気配がした。
なにをされるのか──見たいのに、顔を床に押しつけたままでは覗けない。
動けば即電撃。息を止め、ただ耳を澄ませるしかなかった。
「ばう、ばうう──?」
不意に、尻の穴へ冷たい異物がねじ込まれた。
驚愕と羞恥で全身が跳ね、反射的に尻をよじる。
「ばぐううううっ」
次の瞬間、電撃が迸り、視界が白く弾けた。
絶叫しながら横倒しに転がる。そのとき、尻の奥で“なにか”がぶるぶると淫らに震え、ふさふさした毛が腿の裏に触れた。
潤滑油のせいか、一瞬で深く呑み込まれている。
奥を絶え間なく揺らされ、羞恥と戸惑いに息が詰まる。
だが、電撃から逃れるには、急いで四つん這いに戻るしかなかった。
「よく似合うな。“よし──”。解除だ。後ろを見てみろ」
ロウの声は愉快そうに弾んでいた。
「ばう……?」
おそるおそる後ろを振り向いたエリカの目に飛び込んできたのは──自分の髪と同じ金色の房毛を揺らす、淫らな尻尾だった。
しかも、ぷるぷると小刻みに震え、まるで本物の犬の尾のように左右に揺れている。
尻穴に差し込まれた棒状の部分は、相変わらず微細な振動を刻みつづけ、そこからじわじわと快感を送り込んでくる。
「それはな、エリカが性的な昂ぶりを覚えると、尾が勝手に揺れるようになっている。尻穴に挿した尻棒が気に入ったらしいな。よかった、実に似合っているぞ」
ロウが嗤った。
羞恥が襲う。
エリカはかっと全身が熱くなるのを感じていた。
尻に挿し込まれた淫具のせいで、淫らな疼きが一瞬にして全身を覆い尽くしている。
だが、それを他人に、しかもロウに見抜かれるなど──恥ずかしすぎた。
しかもこれはただの道具ではない。紛れもなく魔道の力で、挿入部分はまるで自分の身体の一部になったかのように、抜け落ちる気配すらない。
「それから、“ちんちん”の姿勢だ。号令がかかったら、二本脚で起き上がり、膝を横へ大きく開け。両手は顔の横だ。このときだけは、二本脚が許される」
恥辱極まりない姿勢だった。
だが、逆らえば首環が牙を剥く。
選択の余地などなく、エリカは命令に従った。
両脚をがばりと開き、股間をこれ見よがしに晒し、両手を小犬のように頬に添える。
「もう、そんなに感じているのか。股がねちょねちょだぞ。それに尻尾の動きも見事だ。やっぱり、エリカはマゾ女だな」
ロウが股を覗き込み、にやりと笑った。
羞恥が全身を駆け巡る。だが姿勢を崩すことは許されない。崩した瞬間、再び電撃が待つ。
そして、口惜しいことに、ロウの言葉は真実だった。
昔から、こんな辱めを受けると、エリカは全身がかっと熱くなり、勝手に濡れてしまう。
最初はイライジャ……。そして、アスカ……。エリカのそういう性癖を見逃さずに、彼女たちの性欲の相手をさせられたものだった。
そして、いまは、ロウ……。
いや、違う──。ロウは……。
だが、どうしても、感じることに抗えない。
いまもそうだ。尻に仕込まれた淫具の振動だけでなく、ロウのからかう一言一言が、股間をじんじんと疼かせる。
「最後のひとつだ。号令は“小便ポーズ”。四つん這いのまま片脚を高く上げろ。雄犬の真似だ。お前は雌犬だが、特別に許す」
ロウが楽しげに笑った。
命じられるまま、十数回繰り返し。羞恥と屈辱に顔を赤く染め、汗が滴る中で、犬の真似を何度も強いられる。
続いて「総合訓練」。不規則に飛ぶ号令に即応して、姿勢を切り替えねばならない。
“伏せ”は尻を突き上げ、
“待て”は微動だにせず、
“ちんちん”はがに股を開き、
“小便ポーズ”では脚を上げる──。
わずかでも反応が遅れれば電撃。
姿勢が悪ければ電撃。
あるいは、ロウの指が鳴れば電撃棒での追撃。
容赦のない電撃。
逃げ場も終わりも見えぬまま、ただ繰り返し従うしかなかった。
やがてエリカの身体は汗まみれになり、顎の下から雫がぽたぽたと床へ落ちる。
全身は熱に焼かれたように火照りきり、尻の尾は勝手に激しく揺れ続けている。
羞恥と苦痛と昂ぶりが渾然となり、もうなにも考えることすらできなかった。
エリカは汗で髪まで濡らし、全身はもう疲労困憊だった。
号令に応じて動いた回数は百や二百ではきかない。千を超えているのは間違いなかった。
身体はくたくたに崩れ落ちそうなのに、それでもロウは止めない。
無慈悲なほど淡々と、冷たい声で号令を繰り返す。
どれほどの時間が経ったのか、もうわからない。
数も記憶も途切れ、全身の筋肉が針で刺されるように痛みを訴える。
ただ、言葉を聞けば反射で動いてしまうほどに、身体は調教されてしまっていた。
“伏せ”。
“待て”。
“ちんちん”。
“小便ポーズ”。
延々と繰り返し。
頭は朦朧とし、意識は霞む。
昼過ぎに始まったはずの調教は、気づけば夕刻に及んでいるのだろう。空腹がじわじわと腹を締めつけ、喉は砂漠のように焼けていた。
「よし──。いいだろう。頑張ったな。喉が渇いただろう」
ようやくロウの声が下り、緊張の糸が切れる。
エリカはその場に突っ伏し、床へ崩れ落ちた。
ロウは部屋の隅へ歩き、水差しを取り上げると、コップに注ぎ入れてごくごくと三杯続けて飲み干した。
その喉の動きを、エリカは荒い息の中で食い入るように見ていた。
喉が渇いていた。とてつもなく──。
やがてロウは水差しだけを手にして戻ってきた。
「飲め」
次の瞬間、冷たい水が床にじょろじょろとこぼされた。
呆然とする。床に落ちた水を舌で舐めろというのか──。
だが、精も根も尽き果てたエリカには、逆らう力も、抗う心も残っていなかった。
諦めきった顔を床へ伏せ、舌を差し出す。
ぺろぺろと水を舐め取る。
……おいしかった。
渇き切った身体に染み渡り、全身を潤すようにおいしかった。
悲しいくらいにおいしかった。
「来い──。じゃあ、運動だ。廊下に出ろ」
ロウが扉に向かう。
エリカはくたくたの身体に鞭打ち、四つ足で慌てて追いすがろうとした。
「うばあああ──」
しかし数歩も進まぬうち、股間に電撃が閃き、犬の悲鳴をあげて床に崩れ落ちる。
ロウが指を鳴らしたのだ。
「命令を受けたら返事をしろ──。次に黙ったら、気絶するまで電撃でのたうちまわらせるぞ」
怒号が響き渡る。その声音にはどこか芝居じみた響きもあったが、迫力だけで十分にエリカの身を竦ませた。
「ばうっ」
ほとんど無意識に声が出た。犬の鳴き声で返事をしていた。
その瞬間、ロウはにっこりと破顔する。
「いい子だ……。考えるよりも先に反応できたな。そうやって身も心も雌犬に育つんだ。ご褒美だ──小便ポーズ」
エリカの身体はぱっと反射で脚を持ち上げた。
足首を頭よりも高く掲げる、苛酷で滑稽な姿勢。
強い屈辱を覚えたが、その余裕は一瞬で消える。ロウが背後に回ったのだ。
「ばう──?」
次の刹那。房毛の尾の根もとから、怒張がずぶりと突き挿された。
「ば、ばうううっ、くうう──」
疲弊していたはずの身体が、生き返ったように弾ける。
性感が異常な勢いで急上昇し、全身の神経が同時に沸騰した。
「ぎゃうううう──」
電撃が重なる。
どうやら脚の高さが足りなかったらしい。
だが倒れ込むことはできなかった。ロウが腰を支え、背後から貫いていたからだ。
電撃に震える膣を犯される。恐怖すら溶けるほどの倒錯的な快楽だった。
必死に脚を高く上げ直す。
声は犬の鳴き声に変えられ、熱に浮かされた雌犬そのもの。
ロウに抱えられ、肉体の奥を突かれながら、快楽の波に揺さぶられる。
「房毛をそんなに振るな。くすぐったい」
ロウが笑う。羞恥で熱くなる。だが羞恥すら霞む。
気持ちがいい──。
憎むべき相手との交わりなのに、快感が強すぎる。
ロウは憎い──。
いや、憎いのか?
もはやわからない。残るのは雌犬として悦ぶ肉の声。
淫情の奔流が膣から全身へ駆け抜ける。
「きゃううううう──」
いななきにも似た鳴き声が喉からほとばしった。
絶頂が全速力で駆け抜け、エリカは全身をぶるぶると震わせて歓喜の衝撃に浸り続けた。
「……よし。脚を下ろしていい」
しばらくしてから、ロウが言った。
エリカはがっくりと全身を脱力させた。絶頂の余韻に浸っているあいだ、股間に留まり続けていたロウの怒張がすっと抜けていく。
やはり、精は放たれなかった。
呪術の支配のようなものは感じない──。
そう思った瞬間、胸に奇妙な空虚感が広がった。
不可思議な物足りなさ。なぜなのかはわからない。
はっとした。
ロウはすでに扉に向かい、歩き出していたのだ。
「ばうっ」
エリカは反射で吠え、四つ脚で追う。
廊下に出る。
地下室の廊下は思ったより長く、両端には一階に上がる階段と、反対側に浴室があった。二十べス──大人の男の大股で二十歩ほどの距離だ。
浴室に近い調教部屋から出た途端、視界の先に奇妙なものが置かれていた。丸い球体に根元を刺した張形だ。
「エリカ、運動だ。取ってこい。口も手も使うな。股で持ってくるんだ」
ロウがそれを拾い上げ、廊下の反対側へと投げ飛ばす。
一瞬、ためらいが生じた。
はっとしたときには遅く、舌打ちと同時に電撃が迸った。
全身を痙攣させ、床でのたうつ。
やがて電撃が止む。
「ばう」
吠え、四つ脚で駆ける。
命令には返事──。さっき身をもって覚えた教訓だ。
しかし数歩も進まぬうちに、再び電撃が叩き込まれる。
「遅い」
ロウの叱責が響いた。
跳ぶように駆け、張形の元へたどり着く。
根元の球体は重りで安定し、どんなに転がっても先端は天井を向くようになっていた。
エリカは先端を股間に合わせ、ゆっくりと腰を沈める。
「ばぐうううっ」
動きが遅い──とロウから叱咤が飛ぶとともに、即座に電撃が襲い、全身が反り返る。
咄嗟に起きあがり、ためらわずに腰を一気に落とした。
ぬるりと潤滑油が広がり、膣が抵抗なく張形を呑み込む。
「ばうああ──?」
途端に、張形が淫らに蠕動を始めた。
膣壁を這い、奥をくすぐる。
驚愕に腰を跳ね上げ、張形を落としてしまう。
「ばぐうううっ」
雷鳴のような電撃が全身を貫いた。
床に崩れ、またもや、のたうちながら叱責を浴びせられる。
必死に体勢を作り直し、再び腰を屈める。
股間で咥え込み、張形を膣奥へ挿入した瞬間、振動が始まる。
歯を食いしばり、力いっぱい締めつける。
少しでも止まれば電撃──。
股間でそれを保持したまま戻るしかない。
球体はずっしりと重く、落とさぬようにするには張形をさらに強く締めねばならなかった。
しかし、振動する張形を股で咥え続ける行為は、敏感な身体にとって拷問のようだ。
尻に挿入された尾の根元も休みなく震え、両穴を同時に掻き乱される。
泣きそうになる。
それでも四つ脚で駆け、必死に戻ろうとする。
「ばぐううっ」
しかし、遅いと、また電撃。
視界が白く焼きつぶされ、倒れ込みそうになる。
やっとの思いでロウの前に辿り着いた。
だが待っていたのは、電撃棒による苛烈な打撃。
気絶寸前まで痙攣させられる。
「まったくなってない。遅すぎる。俺に恥をかかせる気か──。それでも俺の雌犬か」
ロウは冷たく言い放ち、再び球体付きの張形を投げ飛ばした。
「ばうっ──」
反射で吠える。
精根尽き、汗と涙にまみれながら、思考すら失ったエリカは、ただ四つ脚で駆け出した。
股で張形を咥え、尻尾を震わせ、犬の声と電撃の音を廊下に響かせながら──。
十回──。
二十回──。
果てしなく、同じことが繰り返される。
首輪と電撃棒から浴びせられる電撃は、百を超え、二百を超え──もう数えることなどできない。
遅ければ激痛。
速ければご褒美。
だが、そのご褒美すら拷問に等しかった。
股で咥えてきた張形で絶頂を与えられる。
快楽は確かに甘い。だが、何度も何度も重ねられれば、それは苦痛と変わらなかった。
昇天して息も絶え絶えの身体に、すぐさま新しい張形が投げられる。
ふらつく四肢を叱咤し、再び股で咥えて走る──。
やがてエリカは、どれほど電撃を浴びても、一歩すら進めなくなった。
全身は鉛のように重く、汗と涙に濡れ、意識は霞の彼方へ沈んでいく。
「……まあ、これで許してやるか」
遠くで、ロウの声がした気がした。
だが、朦朧とした頭では確かめられない。
次の瞬間、股間に衝撃が奔る。
ロウの怒張が、知らぬ間に肉孔へ根元まで貫かれていたのだ。
「ばう……?」
掠れた鳴き声。
悲鳴も嬌声も、すべて犬の声でしか出せない。
うつ伏せに押し倒されたまま、ロウの腰がゆっくりと動き始める。
朦朧とした意識を貫き、快感だけが鮮明に広がった。
疲労しきった身体が、なおも歓喜に震え、犬の尾が勝手に左右に揺れる。
「終わったら、動く床で四つん這いの駆け足だ。そのあとは電撃縄跳び。まだまだ続くぞ。お前が心の底から犬に成り切るまでな」
ロウが腰を突き込みながら、愉しそうに笑った。
エリカの視界は滲み、意識は遠のきかけている。
それでも、犬の声だけは喉から洩れ続けていた。