【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
「さあ、食事は終わりだ。寝るにはまだ早い。……いつもの調教……いや、淫魔術の検証の時間だ……」
「……いま、調教っていいましたよね」
エリカが目を細める。
一郎は、惚けるように肩を竦めた。
「まあ、どっちでもいいだろう……。とにかく、この半月で随分と感じる身体になったからな。エリカをどこの誰よりも敏感な身体にするつもりなんだ……。じゃあ、いつもの格好になってくれ」
「で、でも、まだ、お話が……。その里に入るときに、ひとつだけ問題が……。それをロウ様に判断していただきたくて……」
「いいから脱ぐんだ。話は調教のあとに聞いてあげるよ。あっ、いや、検証だ」
「はあ……。わかりました。それと、もう調教で結構です。その代わりに、あとで話を聞いてくださいね」
エリカは面白いくらいに顔を真っ赤にしたまま、大きく息をして、諦めたようにその場で服を脱ぎ始める。
“全裸になって一郎の前で手を背中に組んで跪く”
それが、日頃から命じている「検証の姿勢」だ。
ルルドの森から脱して数日は、夜の襲撃を警戒して、このようなことは慎んでいたが、三日を過ぎたくらいから、遠慮なく夜はエリカを抱くようになった。
それに、エリカは事前に可能な限りの警戒と防護措置はするが、一郎がエリカを検証という名の調教をすること、そのものは駄目だとは言ってない。
むしろ、それができるように、野宿の場所には常に気を配っていた。
エリカは一郎の目の前で、一枚一枚服を脱ぎ、その場にきれいに畳んでいく。
やがて、エリカは下着だけの姿になった。
この世界の下着は、乳房については「胸巻き」とも称する布を巻いて揺れを防ぐ、簡素な造りのものだ。
一方で下腹部を包む下着は薄手で、腰に密着し、股間を覆う造り── 一郎の元いた世界とほとんど変わらなかった。その下着にも手をかけ、エリカは一糸まとわぬ格好になっていく。
一郎は焚火に照らされるエリカの裸身を愉しみながら、自分が背負っている袋から一本の道具を取り出した。
柔らかい小禽の羽根で作った特製の「筆」だ。
エリカに対する調教道具だ。
「今夜は、またこれでなぶってやるな……。そして、ちょっと調教の段階をあげるからね」
一郎は、足首から下着を抜こうとしていたエリカの膝の後ろあたりを、その柔らかい「筆」でほんの少しだけくすぐってやった。
「あっ、ひっ」
エリカが小さな悲鳴をあげて、さっと脚を筆から避けるような仕草をした。
本当に可愛らしい……。
「あ、あのう……。こ、今夜もよろしくお願いします……」
きれいに畳まれた衣類の横に、素裸になったエリカが跪いた。
両手を後ろに回して背中側で組み、脚は肩幅に開いている。
一郎が命じている「調教」の姿勢そのものだ。
拘束具は使っていないが、一郎の「命令」は拘束具と同じ効果がある。始まってしまえば、エリカは一郎の許可なく、この姿勢を崩せない。
もっとも、この半月ですっかりと素直になったエリカなので、一郎の淫魔術によって命令に逆らわないのか、エリカの意思として命令に従っているのかはわからない。
一郎は目の前のエリカをじっと見る。
嫌がってはない……とは思う。
むしろ、これからのことに期待してすっかりと欲情しているようにも感じる……。
魔眼を使うまでもなく、それはすでに息をあげているエリカの様子を見ればわかる。
「じゃあ、始めるよ」
一郎は準備していたものを荷から出して、エリカの顔に近づけた。
「きゃ、な、なんです?」
エリカが思わず、顔を後ろに避けて声をあげた。
「目隠しだよ──。調教の段階をあげると言っただろう」
一郎はそう言うと、当惑した表情のエリカの顔にしっかりと目隠しを施した。
「んんんっ」
特製の「筆」でエリカの無防備な乳房をすっと撫ぜると、エリカの喰い縛った口からは、我慢しようとしているらしい嬌声がこぼれ出た。
すでに陽は落ちている。
焚火の光だけが、この一帯の唯一の明かりだ。
赤い炎に照らされているエリカの真っ白い肌は本当にエロチックだ。
このエルフ族の美女を好きなように弄ぶことができる……。
もしかしたら、元の世界にいたのでは、あり得ない幸せを手に入れたのかもしれない……。
そんなことを思いながら、今度は右の内腿を撫でるように筆でくすぐった。
「あんっ」
エリカは布で目隠しをされた顔を大きくのけ反らせて歯を噛み鳴らした
もちろん、筆など使わなくても、念じるだけで、同じ刺激をエリカの身体に送り込むことができる。
それが淫魔力に支配された性奴隷と淫魔師の関係なのだ。
だが、実際に「筆」でなぶるというのが風情があっていい。
いかにも、「調教」している感じがするので、一郎はこの「筆」責めが大好きだ。
もちろん、表では嫌がる素振りのエリカが、実際では満更でもないのは魔眼の力でわかっている。
エリカ
エルフ族、女
年齢18歳
ジョブ
戦士(レベル20)
魔道遣い(レベル10)
生命力:100
攻撃力(目隠し状態):20↓
魔道力:100
経験人数:男1、女3
淫乱レベル:S
快感値:27/100↓
状態
一郎の性奴隷
淫魔師の恩恵
絶頂への指標を表す「快感値」は、数回筆で擦るだけで、すでに〈27〉だ。
この数字の示す意味は、いまや完全にわかっている。この数字が〈0〉になれば絶頂する。〈30〉を下回れば、すでに挿入可能なくらいに濡れているという状態だ。
初期値は女の身体の敏感さに関係があり、いまは〈100〉くらいがエリカの初期値だ。
おそらく、初期値の数値が低いほど、感じやすい身体ということになると思う。
つまり、初期値の数値が低ければ低いほど、あっという間に絶頂に達してしまう快楽に弱い身体ということだ。
また、淫乱レベルの記号も、その女体がどれだけ性的刺激に弱い身体をしているのかという指標だ。
エリカは最初は〈B〉だったが、一郎が性奴隷にした直後に〈A〉になり、いまは〈S〉だ。
〈S〉になってからのエリカは、目に見えていままでと一変するくらいに敏感でいやらしい。
「ああ、はああっ──」
エリカが大きな声をあげて身体を震わせた。
筆で胸の谷間から局部にかけて、すっと掃くように筆を動かしたのだ。
一郎にはエリカのどこを責めれば欲情を誘うかがひと目でわかる。
性交のとき、一郎には相手の「感じる場所」というのが、桃色や赤色のもやのようなもので示されるからだ。
一郎はただ、そこを責めるだけだ。
とにかく、それを指標にして、エリカの身体のあちこちに筆を動かし続けた。
これがなければ、三十五歳になるまで、性経験のなかった一郎が、女を悦ばせる抱き方をするなど無理だ。
毎夜の営みのたびに、エリカが狂ったように愉しんでくれるので、本当にこの淫魔師の能力には感謝している。
もっともっと、エリカに感じてもらいたい。
一郎は魔眼によるステータスと、淫魔師の能力による数値や色を確認しながら、エリカの身体を筆で愛撫し続けた。
それにしても……と思う。
性交とは関係ないが、エリカのステータスにある「攻撃力」については、通常の武器を持たない状態であれば、いまは〈100〉くらいの数値を示しているが目隠しをしたことで〈20〉になった。
だが、〈20〉というのは、一郎の普通の状態と同じ数字なのだ。
つまり、男の一郎だが、身体の細い女エルフのエリカに目隠しをさせて、初めて対等になるということだ。
「攻撃力」というのは、文字通り、魔道などによらない身体や武器を遣った戦闘能力のことであり、その人物が素手であるのか、武器であるのか、あるいは拘束などをされているかによって数値は変わっている。
極端にいえば、その日の体調によっても数字は変化する。
そういうものなのだ。
例えば、エリカの場合は素手のときの戦闘力は、いまは〈100〉だが、小弓を持たせれば、〈500〉に跳ねあがる。短剣の場合は〈400〉だ。つまり、エリカは、短剣などの武器よりも、弓の方が得意なのだ。
しかしながら、同じように一郎が武器を持っても、直接攻撃力の数字は、それほど影響しない。
素手のときの戦闘力が〈20〉の一郎だが、エリカの扱う小弓を持っても数値は、やはり〈20〉のままだ。
一郎は弓の扱いができないからだ。
また、短剣を持っても、〈20〉が〈21〉に変わるだけだ。
およそ、まともな戦闘には役に立たないということが自分でもわかる。
「はあ、はあ、はあ……、こ、怖いです、ロウ様……。怖いです……」
いくらか筆で刺激を加えてから、今は焦らすようにしばらく間を置いているところだった。
しかし、目隠しをされているエリカは、どこを責められるかわからない不安で、この待っている時間からも、強い欲情を誘ってしまうようだ。
なにもしなくても、快感値が少しずつさがり続けていることでそれがわかる。
今度は乳房の横のあたりをすっと筆で擦った。
その辺りはエリカの性感帯であることを示す桃色のもやのぎりぎり外側くらいだ。
「はあっ」
エリカが驚くくらいの反応を示すとともに、もうこれだけで身体がくたくたと力が抜けたような状態になった。
また、筆の当たった場所に、ぱっと赤いもやが拡がり、その一帯周辺が桃色に包まれる。新たに快感の場所が増えたのだ。
本当に反応が著しくて面白い。
エリカ
快感値:15/100↓
すでに喘ぎの声が熱っぽい。
股間からは滴るくらいに蜜も垂れ始めている。
この瞬間でも挿入が可能なのだが、いまはもう少しエリカを苛めてみたかった。
一郎は、同じように、乳房周辺のもやのぎりぎり外側を筆で刺激することで、さらにエリカの身体の上の赤色と桃色のもやを拡げながら、今度は淫魔の力で、アヌスの表面と茂みの奥にやはり筆の感触を送り込む。
そこはすでにもやが真っ赤になっていた部分だ。
「あはあっ」
エリカがたまらず後ろ手に組んだ身体を跳ねあげた。
そこを刺激されたことで、徐々に下がっているだけだった耐久度数が一気に一桁になった。
だが、これからはそんなに下がらない。
筆程度の弱い刺激ではなかなか零に到達するほどの最終的な快感は集められないようなのだ。
それでいて、一郎が赤い場所を拡げるように全身に刺激を加えているので、どんどんと身体を染めるもやの色と場所が濃く、そして、広くなっていく。
しばらく、それを続けた。
しかも、責めに慣れないように、一箇所の責めを長く続けることなく、巧みに短い時間で場所を変えていく。
視界が隠されているエリカは、翻弄されてあられもない声をあげるようになった。
乳房や局部や股間といった当たり前の場所だけではなく、頭の先からつま先まで考えられる部分のすべてに、「筆」と淫魔力で刺激を加えていく。
「あっ、あっ、あっ、く、苦しいです……。も、もう、狂いそう……ああ──」
エリカがついに動転したような声をあげた。
すでに、快感値は〈2〉と〈3〉の数値をいったりきたりするまでになっている。
ここで強い刺激を与えれば、あっという間に数値は零になり、身体は絶頂に達するだろう。
毎晩のようにエリカを抱かせてもらっている一郎にはそれがわかる。
一郎は始まってからの時間を知るために空を見あげた。
大きさの異なる三個の月が空に浮かんでいる。その位置の変化で時間の経過がわかるのだ。
それにしても、こうやって複数の月が空に浮かんでいるのを眺めていると、やはり、ここは異世界なのだということを改めて自覚する。
この世界に月は全部で五個あるらしい。
五個の全部が夜空に浮かぶのは数年単位で起きるらしいが、逆に全部の月が隠れるというのは、エリカも聞いたことはないようだ。
だから、この世界では、空が雲で覆われて月明かりがないときはあるが、空に月がない「闇夜」という概念はない。
いずれにしても、それらの月の動きで時間を知る方法はエリカに教わっている。
今夜の「調教」を始めてから、約「一ノス」というところだろうか。
こっちの世界では、「ノス」というのが時刻の単位であり、一日は三十ノスだ。つまり、一ノスというのは、一郎の知っている時間の単位では、約四十八分に相当するらしい。
ちなみに、一ノスは、「五十タルノス」であり、一タルノスは、一郎の世界の一分弱になる。
また、一日の長さは、一郎のいた元の世界とほぼ同じのようだ。
一ノスのあいだ、筆責めを受け続けているエリカは、すでに太腿の痙攣がとまらなくなっていて、目隠しをした顔は完全に上気している。
筆を引きあげた一郎は、前々から試してみようと思っていた淫魔力をエリカにやってみることにした。
じっとエリカの下腹部を凝視する……。
膀胱のある辺り……。
そこに水分が溜まっているイメージを膨らませる……。
「はううっ──。な、なにをしたんですか、ロウ様──。あ、ああっ、こんなの──」
エリカの腰が前側にがくりと曲がった。
「おお……。うまくいったな……」
一郎は我ながら感嘆の声をあげた。
多分、できると思った。
一郎がやったのは、奴隷化した相手の身体を操れるという淫魔の力でエリカの膀胱を水分でいっぱいにすることだった。
いま、エリカは急激に襲った尿意に激しく狼狽しているところだろう。
そのエリカをすでに準備されている「寝床」に横たわらせた。
「だ、だめえ──。で、出ちゃう……も、漏れます──。漏れちゃいます──」
悲鳴をあげるエリカを無視して、下だけ裸になると、一郎は尿意に苦しむエリカの脚を開かせ、エリカの股間に怒張を埋めていった。
姿勢が変わったせいか、両腕を背中で組むという暗示は解けて、エリカが下から一郎の背中にしがみついてくる。
「あ、あふうっ、だ、だめえ──」
エリカが悲鳴をあげた。
構わず、一郎は勃起した男根をエリカの中に沈めていく。
エリカは激しすぎる尿意と快感にどうしていいかわからないという感じで、顔を左右に振って狼狽えた声を出し続けている。
エリカ
快感値:2……3……/100↓↑
いつもなら、挿入と同時に絶頂してしまうのに、今夜は尿意のためにそうはならないようだ。
快楽に流れていくエリカを見ていると、強い愛情が生まれてくるのと同時に、もっと苛めてやりたいと思う気持ちも芽生えるのが不思議だ。
いずれにしても、本当に寝床を汚されては困るので、一郎はこっそりとエリカの膀胱を封鎖してしまった。
淫魔力で身体を操るということにも慣れてきた。
エリカを毎晩のように抱くことでわかったのは、手にした性奴隷を操れるようになるには、ただ呪術で縛るだけではなく、相手の奴隷の身体を深く知ることが必要だということだ。
淫魔力で尿意を生んだり、あるいは尿管を封鎖したりということは、最初はできなかった。
しかし、毎晩、エリカの身体を観察し、調べ、犯すことにより、いまはできるようになった。身体の感覚を操るには、頭にはっきりとしたイメージを浮かべることが必要だからだ。
もっとも、こうやって、命令を与えて身体を自在に操ったり、拘束したりするというのは、「性交」に関するときの場合だけなのだ。性交以外のこととなれば、まったく淫魔の力は働かない。
たとえば、「嘘をつくな」という命令は、性行為をしているときや、性交に関する内容のときには有効であるが、そうでないときには、まったく効力を失う。
まあ、そういうものなのだろう。
感覚的には、淫靡なことについては万能に近い影響を及ぼせるが、そうでないことは、まったく操れないという感じである。
「あっ、あっ、あっ、ああ……」
律動を続ける。
エリカは懸命に尿意の苦痛に必死に耐えながら一郎を受け入れている。
一郎を抱くエリカの両手にも力が入る。
そんなエリカを愉しみながら抽送を繰り返していた。
とにかく、毎晩抱いていることでわかったのは、俺とエリカは性の相性が最高だということだ。
エリカの身体は信じられないくらいに気持ちがいい。
滑らかで豊かな粘膜の感触──。
熱くて豊潤な愛蜜の果汁──。
それらが鍛えられた股間の筋肉でぐいぐいと締めつけてくる……。
いまもそうだ……。
たっぷりと味わいたいという気持ちと、すぐに放出したいという気持ちが交差する。
出したいと思えばいつでも出せる。
逆もそうだ。
そんな風に、思うままに射精がコントロールできるのは、淫魔師となった一郎に備わった力のようだ。
「い、いきますううっ──」
エリカが下から一郎の背中に抱きついてきた。
快感値がは、〈0〉──。
エリカは達したようだ。
「ああっ、だ、だめえ……」
絶頂の瞬間、股間が完全に緩んだのか、エリカが慌てたような声を出した。
緊張を解いてしまったので、尿が漏れてしまうと思ったに違いない。
だが、すぐに漏れ出ない尿に困惑の表情を見せ始めた。
昇天しながら、そんな複雑な感情に襲われているエリカを抱きしめながら、一郎は最後の抽送をしていた。
今夜はこのまま精を出す。
そう決めた。
エリカがまだ絶頂状態にあることを確認しながら、一郎は歓喜の白濁の汁をエリカの子宮にぶちまけた。
「ああ、な、なにしたんですか……。こ、こんなの酷いです、ロウ様」
余韻にひたりかけていたエリカが、がばりと身体を起こして両手で股間を覆って立ちあがった。
尿意がすでに限界を越しているはずだ。
それなのに排尿ができない苦痛にエリカは顔を歪めている。
「ちょっと、実験だよ……。悪いな……」
一郎は、エリカの目隠しを外してから、そのエリカの右の手首を引っ張っていくと、寝床から離して、まだ燃えている焚火の明かりのそばに連れていった。
「な、なんですか?」
抵抗はしなかったが、エリカがぎょっとした表情になった。
一郎は食事のときに使った石の椅子に座っている。
エリカはその前に立たされている態勢である。
強い尿意のために、かなり前屈みの姿勢になっていた。
エリカは完全な素裸であり、一郎は下だけなにもはいていないという格好だ。
「一度、女がおしっこするところを目の前で見てみたかったんだ。やってくれよ」
一郎はできるだけ、なんでもない口調で言った。
「な、なに言ってんですか──。そ、そんなことできませんよ──」
しかし、エリカはびっくりして、眼を大きく見開いた。
「できないって言っても、無理矢理やらされるのは知っているだろう? いい加減に慣れろよ。さあ、腕を後ろに回して、脚を開け」
一郎は言った。
命令に逆らえない淫魔の力がエリカの身体に刻まれている。
拒否の言葉を訴えて身悶えするエリカだったが、その手足は一郎の命令のままに動いてしまう。
たちまちに、エリカは一郎の目の前で指示したとおりの格好になった。
「ああ、や、やあっ……。む、無理です……。わ、わたしは、誇り高き……、お、女エルフで……た、た、立ったまま用を足すなんて……」
エリカは恥辱に顔を真っ赤にして声を震わせた。
しかし、恥ずかしいことをさせると、それがエリカの淫らな内心の興奮を誘うのも事実のようだ。
余韻状態だったエリカの「快感値」が再びじわじわと下がりだす。
「じゃあ、我慢してみたら? できるものならね……」
一郎は冷酷に言い放つと、止めていたエリカの尿管を解放した。
次の瞬間、しゅっという大きな音とともに、激しい放水がエリカの股間から飛び出した。
「あっ、あっ」
エリカが羞恥に打ちひしがれたような表情になった。
「へえ、これが誇り高きエルフ女の立小便ということか。いいもの見たな」
わざとエリカを追い詰めるような言葉を使って、まだ放尿を続けるエリカをからかう。
果たして、エリカは恥ずかしさで全身を真っ赤に染めている。
一方で、エリカの快感値が、一気に〈5〉にまでなっていた。
これは、もう一度できそうだな……。
すっかりと、元気を取り戻した一郎自身の股間と、まるで気をやっているように頬を火照らせているエリカの姿を見て、一郎は思った。
三個あった空の月は、いまは一個になっている。
一郎は服を着たが、エリカは疲労のあまり素裸のまま寝入ってしまった。
いまは、仰向けの一郎に裸身を寄せるようにして、静かな寝息を立てている。
一郎は、そんなエリカを片手で抱くような体勢で横になっていた。
無理もない……。
快感の限界まで引き出すような性交を結局三回やった。
最後には、エリカもまともに意識を保っていないような状態だった。
三回とも中出しだ──。
本当に気持ちよかった。
ところで、この世界には、“サビナ草”と呼ばれる完璧な避妊効果と堕胎作用を持つ薬草が知られており、それを月に一度服用としておけば、どんなに精を注がれても受胎はしないらしい。
エリカも戦闘エルフとして、平素から服用していたらしいが、この旅の途中でもそれを見つけては、魔道で丸薬を作っていた。
全世界のどこにでもあるありふれた薬草であり、大抵の女はそれを使って妊娠をコントロールしているとも言っていた。
一郎もサビナ草を見たが、確かにどこにでもありそうな小さな紫色の花の雑草だった。
だが、そんなものがなくても、おそらく一郎には、女体を孕ませたり、あるいは、それを防いだりすることは自在にできる気がする。
女体の身体に精を放つとき、心の一部にその選択を促すなにかが生まれるのだ。
だから、一郎は自分が望まない限り女体を妊娠させることはないし、逆に、望めば確実に受胎させることができるのではないか……。
なんとなく、そんなことを考えていたら眠くなった。
一郎は睡魔に身をゆだねることにした。
明日は、褐色エルフの里というところにいくはずだ。
そういえば、なにか懸念事項があるとエリカが言っていたが、それを訊ねるのを忘れていた。
まあいい……。
明日のことだ……。
一郎は、短くなったエリカの金色の髪に顔をつけながら、そのまま眠りに陥っていった。