【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
146 おしっこ我慢比べ─三人娘の限界勝負
「ああ……」
「う、うう……」
「んっ、んんっ……」
革帯で腰の括れの後ろ側に両腕を揃えて拘束されたエリカ、コゼ、シャングリアの三人が、それぞれのむき出しの股間を震わせながら、何十回目かの呻き声をあげた。
ここは幽霊屋敷と称される、王都ハロルドの一角にある一郎たちの住まい──その一階ホールだ。
ミランダから課せられた強制クエスト、そして、ミラノ城郭での温泉休暇を終え、ようやく屋敷に戻ってきた最初の夜である。
なんだかんだで、帰宅は半月ぶりほどだ。
昼過ぎに戻った際、同行していたスクルズとは屋敷の前で別れ、王都冒険者ギルドへのクエスト完了の報告とミランダへの伝言を託した。
ミランダからは「帰還してもギルドには立ち寄らず、伝言のみを寄越せ」との指示を受けており、そのためスクルズにお願いしたのだ。
スクルズは快く引き受け、さきほど移動術で戻ってきて、ミランダからの感謝の言葉と報酬、そして「しばらくギルドには立ち寄らないでほしい」という伝言を置いていった。
たったいま、そのスクルズも第三神殿へ帰ったところだ。
あれから半月が経つが、ギルドに近づいてほしくない理由はいまだ解けていないようだ。
いまだに、ミランダは理由を明かさない。そろそろ直接訊きに行くべきかもしれない。
それはそれとして……。
スクルズが伝言を持って戻る少し前から、一郎は帰宅記念の気まぐれで、三人娘に「おしっこ我慢比べ」をさせていた。
三人の首には、天井から吊るされた鎖に繋がる首輪をさせていて、立ったままの姿勢を崩せないように固定している。
さらに肩幅の倍ほどの棒を足首の間に挟ませて、その両端を革紐で括っている。
つまり三人は、両腕を背中で拘束され、素裸のまま首輪で立たされ、さらに大股を開かされている状態にされているということだ。
もちろん、それだけでは「競争」にはならないので、三人には、淫魔術を使った「苦悶」を与えて、それを我慢させている。
それが「おしっこ我慢比べ」というわけだ。
「さすがは俺の女たちだな。よく頑張るじゃないか。戦士として鍛えているだけあって、おしっこを我慢する股の力も強いようだ。並の女ならこうはいかないだろう」
一郎は正面の椅子に腰を下ろし、苦悶の汗を流しながら懸命に耐え続ける三人の姿を感心したように眺めた。
彼女たちに課しているのは、限界を超えた尿意を与えたうえで、排尿をどこまで我慢できるかを競う遊びである。
三人の膀胱には、一郎の淫魔師の力で、ぱんぱんに膨れるほどの水分を送り込んでいた。
普通の女なら、数瞬ももたないほどの激しい尿意のはずだ。
ところが、一番早く脱落した者には「浣腸をして、皆の前で排便の罰」を言い渡していたため、三人とも必死に股の筋肉を引き締め、お漏らしを我慢して競い合っていた。
かれこれ、もう一ノス──一郎のかつての世界の感覚でいえば、小一時間は過ぎようとしているだろうか。
脂汗に濡れた肌は、羞恥と昂ぶりに紅潮し、三人の裸身は小刻みに震えていた。
脚は力を失いかけ、それでも膝を折るまいと必死に耐え続けている。
頬を伝う汗が鎖骨を滑り、乳房の谷を落ちて、腹筋の起伏に光の筋を描いていた。呼吸は浅く、胸の上下が熱に震えるように波打っていた。
見ているだけで、限界などとうに超えているのがわかる。
一郎が淫魔術で支配している限り、女たちの負傷も一瞬に癒やせるし、おそらく病気になることもない。
だから、遠慮なく責めたてる。
「そ、それにしても、ず、ずるいわよね……、あ、あの巫女……。こ、こんなときこそ、さ、参加すれば……い、いいのに……。お、おしっこ我慢比べと聞いたら……か、帰るなんて……」
コゼが脂汗に濡れた顔で、何度目かの悪態をつく。
喋っていた方が気が紛れるのだろう。
だが、排尿を我慢し続けているための震えが口にも伝わって、うまく喋れてない。
「ほ、本当よ……。あ、あいつ……今度……来たら、う、うんと……恥ずかしい目に……」
すると、エリカもコゼに応じるように、スクルズへの不満を口にする。
コゼはともかく、真面目なエリカが一緒になって文句をいうのは珍しい。
とにかく、出逢った当初こそ、王都大神殿の筆頭巫女という立場に遠慮していた三人だが、いまではその気配も皆無だ。
すっかりと打ち解け、辛辣な冗談まで言うほどだ。
一郎は思わず笑みを浮かべた。
クエストの前から、毎日のように屋敷へ訪れていたスクルズだったが、さすがに半月以上も神殿を空けていた身では、今日は遊びに来られなかったらしい。
先ほどミランダからの返事を伝えると、すぐに戻っていった。
だが、コゼとエリカは、我慢比べがいやで逃げたのだと断定している。
一郎は苦笑した。
「仕方ないだろう。あれでも忙しい身の上だ。それに、神殿のことだけでなく、俺の名義になる新しい家を探すことも引き受けてくれている。わざわざ返事を運んでくれただけでも律義だと思うがな」
一郎が言うと、コゼは歯をがちがち鳴らしながら反論した。
「う、嘘です……。あ、あれは、例によってす、寸間を惜しんで、ご、ご主人様に抱いてもらいに来たんですよ──。で、でも、こ、こんなことしてたから、慌てて帰ったんです……。あ、あいつは、そんな狡いとこ、あ、あるから……」
あまりの尿意に、コゼの口元は小刻みに震えている。
「そうなのか?」
一郎はエリカとシャングリアに視線を向けた。
ふたりは苦悶の顔のまま、ゆっくりとうなずいた。
「コ、コゼの言う通り……で、です……。い、いつもの微笑みを、う、浮かべてた……。だ、だけど……。か、顔色が、か、変わりましたから……」
「そ、そうだ……な」
エリカだけでなく、シャングリアもかすれ声で頷いた。
「だったら、今度来たときはスクルズにも同じことをしてもらう。──いずれにしても、そろそろ出すころだろう。シルキー、三人の前に皿を置いてやれ」
一郎は、傍らでにこにこしながら、三人の様子を見守っていた屋敷妖精シルキーに声をかけた。
外見は十歳くらいのかわいらしい童女姿のシルキーは、実は人族でなく妖精族である。
屋敷内に限ることなのだが、魔道を自在に操り、さまざまな家事を一手に引き受けている。
一郎が屋敷で行うエリカたちへの「調教」の手伝いも、主人に仕える屋敷妖精としての務めらしく、いつも喜々として手伝ってくれる。
それだけでなく、なぜか一郎の精を与えることで、人族の女と同じように性行為による快楽を受け入れることができる体質に変化していた。
ときどき、ほかの女たち同様に抱いて絶頂による性的満足心を与えてやっており、一郎の性の相手をする女のひとりだ。
今度のクエストでは、新たな屋敷妖精のブラニーと出逢い、紆余曲折を経て、この屋敷の隠れ蓑となる王都内の家をスクルズに買ってもらい、そこにブラニーが移ることになった。
一郎はその話をシルキーに伝えていた。
自分以外の同胞の存在に、シルキーは最初こそ驚いていたが、「その屋敷とは移動ポッドで繋ぎ、出入り自由にする予定だ」と説明すると、顔を輝かせて喜んだ。
固有の屋敷に縛られる屋敷妖精であるが、移動ポッドで繋げば、行き来も可能だと言っていた。
同胞に会えるということはまずないらしく、ブラニーに会えるのが本当に愉しみだと、心の底から嬉しそうに破顔していた。
「はい、旦那様……。では、皆さん、頑張ってくださいね」
シルキーが三人の股下に、一つずつ金容器を置いた。
容器には小さな脚があり、足を固定する棒の邪魔にならずに床へと置けるようになっている。
三人は恥じらいを隠せず、顔を紅潮させて視線を逸らした。
羞恥に歪むその表情が一郎の嗜虐心をさらに焚きつける。
自然と揶揄いの言葉が口をついた。
「どうだ、女戦士らしく、勢いよく前に飛ばせる者はいないか。できたら、浣腸の罰は免除してやるぞ」
一郎は立ち上がり、シルキーが置いた三つの金容器をそれぞれ少し前にずらした。
「わっ、ま、待ってくれ、ロウ。そ、そんなに飛ぶわけないだろう。真下だ──。真下に置いてくれ」
シャングリアが真っ先に声を上げる。
一郎はくっくと笑い、シャングリアの容器だけ元の位置へ戻してやった。
「ほかのふたりはどうする? このままでいいのか、それとも股の下に戻すのか? ただし、ちゃんと容器に入らなかったら、我慢比べで勝っても負けにするぞ」
一郎は椅子に腰を戻しながら問う。
もちろん、女の身体で前におしっこが飛ばないのはわかっている。
ちょっとした戯れであり、すぐに元に戻すつもりだった。
「……も、もう……げ、限界……。ゆ、床を汚してしまいます……」
脂汗に濡れたエリカが、息を詰まらせながら答えた。
「床など気にするな。どうせ汚れる。シルキーがあとで片づけてくれるさ。──もっとも、最初に粗相した者は、浣腸による排便の罰が待っているがな」
一郎は口の端を歪め、横の台から棒付きの羽根を手に取った。
「な、なにを持ってるんですか、ロウ様──」
エリカが一郎が手に持っている鳥の羽根に気がついて、目を丸くしている。
「エリカ、絶対に漏らすなよ。どうしても、漏れそうなら、床を汚す前に、容器の移動を頼め」
そして、ぶるぶると震えているエリカの内腿へ、その羽根をそっと滑らせる。
「ひああっ」
ぴくん、と腿が跳ねた。
すぐに息が漏れる。
羽根がもう一度、内腿を滑る。
次いで、今度は膝の内側からゆっくりと上へ……。
肌をかすめ、汗を追い、淫魔術で感じる赤いもやをなぞる。
「くううう──。ひ、卑怯です──。わたしだけ──」
エリカが悲鳴をあげた。
喉の奥で声が潰れ、息と混ざる。
背筋が反り、鎖が鳴った。
「もちろん、全員にするよ。たまたま、エリカが最初なだけだ」
「そんなああ──。わ、わかりました──。と、とにかく、容器を元に戻して──。ひいいいっ」
エリカが羽根を避けようとして腰を避ける。だが、逃げ切れるわけがない。
縛られた腕が背中で軋んだ。
エリカの無毛の股間は、尿道を隠すこともできない。そこを羽根先でくすぐる。
「いぎいいいいっ」
エリカの汗まみれの裸身が激しく痙攣させた。
だが、一郎は股間への責めを止めない。
「いやあああっ、お許しをおお──。も、もういいです──。コゼと、シャングリアに──。ひいいいっ」
エリカの瞳が潤んで、唇を噛み、喉を鳴らす。
汗と涙が頬を伝い、震えが止まらない。
身体がのけぞり、鎖が鳴り響く。
「ほら、我慢しろよ。全員の前でひとりだけ排便したいなら、おしっこをしていいぞ。心配するな、俺が手で綺麗に洗ってやる」
「んふううっ、ひいいいい」
エリカは緊縛された身体をよじらせ、逃げようとするが、逃げ場などない。
縛られた両腕は背後で固定され、腰をひねるたびに首輪の鎖が鳴った。
泣き出しそうな嬌声が迸る。
たっぷりと、エリカの狂態と苦悶の反応を愉しんでから、一郎はエリカの脚のあいだにある容器を、股間の真下に戻す。
「じゃあ、次はシャングリアだな。エリカだけで終わらせるわけにはいかないからな」
一郎は羽根を持ち替え、シャングリアの股間へ同じように触れていく。
「ふうっ、ふっ、んんんんっ」
白い喉をのけぞらせ、全身を突っ張らせたシャングリアが呻く。
歯をかちかちと鳴らし、耐え続ける姿に淫靡な気配が漂った。
やはり、同じようにしばらく羽根責めをしてから解放する。
さすがのシャングリアも、ぐったりとなった。
「次はコゼだぞ」
一郎は羽根をコゼに向けた。
すると、コゼが荒い息の合間に声を絞り出した。
「……さ、さっきのは……ほ、本当ですか……?」
「さっきの?」
一郎は首を傾げた。
「ま、前に出せたら……罰は……免除……ということです」
「そんなことができるのか?」
「で、できます……」
そう言うや、コゼは腰を突き出すように身を前へ倒した。
次の瞬間、激しい放水が彼女の股間から噴き出す。
「えっ?」
一郎は思わず息を呑んだ。
床に散る飛沫の一部は確かに、放物線を描いて跳び、遠くに置いた金容器へ届いている。
エリカとシャングリアが呆然と見つめるなか、コゼは荒い息をつきながら肩を震わせた。
「お、終わりました……」
放尿が終わると、一郎はシルキーに合図を送り、コゼの拘束を解かせた。
彼女は崩れ落ちるように膝を折りかけたが、濡れた床に気づき、中腰のまま動きを止めた。
「な、なんでそんなことができるんだ──? ロウが教えたのか?」
シャングリアが驚きの声をあげる。
「……ご主人様の調教の思い出なら……こんなに苦しまなくてもいいんだろうけどね……。あたしに、そんなことを仕込んだのは……」
コゼはかすかに笑い、唇の端を上げてシャングリアを見た。
一郎ははっとした。
あの国境の城郭で一郎と出会うまで、コゼはそこに棲む分限者の奴隷であり、彼の手でアサシンとして育てられながら、部下の男たちの慰み者にもされていたのだ。
おそらく、その中で、立小便を強要されるなどの屈辱も受けてきたのだろう。
その過去を思うと、一郎の胸に複雑な感情が去来した。
「コゼ、来い──。ご褒美だ。そのままでいい。犯してやる」
声をかけると、コゼは一瞬きょとんとしたが、次の瞬間、嬉しそうに顔をほころばせた。
それでも、ためらいを見せて動かない。
一郎がもう一度呼ぶと、彼女は素直に這い寄ってくる。
「尻を上げて、後ろを向け」
コゼは四つん這いになり、尻を突き出した。
一郎はズボンを下ろし、両手で彼女の尻を開くようにして、その中心を撫でる。
「あんっ」
コゼが小さな悲鳴をあげた。
「ちゃんと、きれいにしてあるな?」
「は、はい。お、お言いつけのとおり……」
コゼが声を詰まらせながら言った。
ほかのふたりには、あまりやらないが、コゼとは頻繁にアナルセックスを愉しんでいる。
それでコゼには、毎日欠かさず尻の穴をきれいにしておけと、専用の洗い粉を渡しているのだ。
奴隷時代の辛い記憶なんて、一郎との強烈な性愛でその都度強烈に上書きしてやる──。
一郎は、怒張の先端をコゼの尻穴に潜り込ませた。
「あううっ、んふううっ」
コゼのアナルに一物を挿入する直前に、一郎は自分の性器にたっぷりの潤滑油をまとわせた。
それも淫魔師としての特殊能力だ。
しかも、今はただの潤滑油ではなく、コゼが泣き狂うような強烈な媚薬にしてやった。
昔のことを思い出しかけたときは、それを忘れるような強烈な調教と快感を与えてやらなければならない。
さもないと、コゼは惨めだった少女時代のことを思い出して、暗い心の闇に自分を埋没させてしまうのだ。
「あっ、ああ……ご、ご主人様ああ……あっ、あっ、あああ──」
アナルへの怒張の律動を開始すると、途端に喘ぎと悶えがコゼから噴き出す。
一郎の腰が動くたび、コゼの喉が甘い悲鳴をもらした。
「いつ犯しても、コゼのお尻は気持ちいい。俺を愉しませてくれる」
「う、嬉しいです──あ、ああああっ」
ゆっくりと一物を抜き、そして、先端まで出かかるところで、また挿入する。
それをひたすらに繰り返していく。
もちろん、どこをどうすれば最大限に快楽を与えられるかはわかっている。
とことん、そこを突いていく。
「ふわあっ、ああっ、も、もう、だめえっ、ご、ご主人様……い、いきます。いっていいですか──ああっ……」
すぐにコゼは狂乱を示し始めた。
「……ああ、いつでもいけ」
すぐに、コゼは身体を震わせて、オルガスムスの声を張りあげた。
一郎は、コゼの絶頂に合わせて、しっかりと精をコゼの尻に放った。
精を注ぎ終えると、一郎はゆっくりと抜いて、息を整える。
コゼはぐったりと床に倒れ、身体を横にした。
一郎は苦笑を浮かべ、エリカとシャングリアへと視線を戻した。
「さて──負けるのはどっちだ。そろそろ決着をつけようか」
ふたりはすでに意識が朦朧とし、身体を震わせている。
「ああっ」
そのとき、突然にエリカが大きな声をあげた。
次いで、ついに、エリカの股間から放尿が堰を切って噴き出した。
「くううっ」
続けてシャングリアの股からも奔流が迸る。
真下に置かれた金容器は役目を果たさず、ふたりの床に滴る音だけが響く。
三人娘の羞恥と快楽に満ちた我慢比べは、ようやく終わりを迎えた。
「お掃除をいたしますね」
シルキーが静かに告げるや、三人がこぼした液体の痕は、たちまち跡形もなく消え、床は乾いた石の色を取り戻した。
実に便利な術だ。
「ふたりとも、容器に入った量より、まき散らした量が多いくらいだが、シャングリアがわずかに遅かったし、勝ち抜けでいいだろう。──エリカ、約束だ。みんなの前で浣腸と排便の罰だな」
一郎はシャングリアの縛めを自ら解いてやりながら、淡々と告げた。
「う、うう……」
エリカは肩を落とし、うなだれる。
「ふふ、残念ね、エリカ」
コゼがくすくすと笑う。
「さあて──。どうするかな……。そういえば、この屋敷には、前の主人が遺していった責め具がたくさんあったな。どれか試してみるか」
「浣腸プレイ」は一郎の淫魔術を使えば、簡単に排泄感を身体に送り込めるが、たまには、器具を使って本格的に行うのも面白いかもしれない。
この屋敷の前主は嗜虐趣味の持ち主であり、庭の霊廟には、艶本とともに夥しい道具が収められている。
一郎とシルキーがそれを見つけたのは、初めてここを訪れた折のことだが、以来、管理はシルキーに任せていた。
しかし、シルキーは小首を傾げる。
「どの器具をお持ちしましょう、旦那様?」
「迷うほどあるのか?」
「ございます。管に薬液を入れてシリンダーを押す形式のものだけでも、大きさや材質により十種類以上あったと思います……。それから、お尻に管を刺して、上から吊った大きな容器から液剤を入れるものもありました……。魔道の刻まれたものもあります。ほかにも、固形浣腸というのも……」
「そんなにあるのか……。固形浣腸とは、なんだ?」
「肛門栓のようなかたちであり、それをお尻に入れるのです。だんだんとそれが溶けて、浣腸剤として体内に注入されます。……それを奥様に施してから城郭へご一緒されたことも、よくございました」
懐かしげにシルキーが目を細める。
前主と夫人は深く愛し合い、長くそうした遊戯を共有していたらしい。
シルキーにとっても、大切な記憶なのだろう。
「エリカ、希望はあるか?」
一郎は、ひとり大股のまま拘束されている彼女に声をかける。
「も、もう……好きにしてください……」
エリカは、力なく応じた。
「よし。なら、みんなで見に行こう」
一郎が立ち上がると、場の空気がわずかに動いた。
自分が責められる嗜虐の責め具を、本人の前で選ぶ。
それもまた、嗜虐遊びの醍醐味のようなものだ。