【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
一郎が軽く指先を鳴らした。
その小さな合図に応えるように、部屋の奥に据えられた魔道の水晶器が淡く光り、宮廷舞踏会で奏でられる旋律が静かに流れ出した。
屋敷妖精シルキーは姿を見せない。
今夜は“一郎とイザベラだけの夜”にするためだ。
一郎に命じられたシルキーは、水晶器の気配だけを揺らし、ふたりのためだけに音楽を響かせている。
「姫様、こちらへ。……大丈夫ですよ。手は取っています。かなり練習しましたよ。俺のダンスも、なかなかでしょう」
一郎はイザベラの腰にそっと手を添え、音楽に合わせてゆるやかに身体を揺らした。
イザベラの膝はすでに震えている。
媚薬が全身へ回るだけでなく、股間に装着させた淫具が激しく振動して、敏感な場所ばかりを苛んでいるからだ。
しかも、その貞操帯は一郎が淫魔術と結んだ特製だ。
内側の突起は、イザベラの快感を生む“赤いもや”の位置を正確に覚えている。
そこへ律儀に触れ続けるよう設計されていた。
耐えられるはずがない。
たちまちにイザベラの脚は震え、息が乱れて胸が上下しはじめた。
「……っ、ロ、ロウ……」
「ほら、呼吸を合わせましょう。俺が支えています」
一郎はやさしい声のまま、淫魔術でイザベラの快感値を読む。
膨れ熱を帯びた乳房の感度、下腹部の張り、振動の深部反応──すべてが意識の底に自然に流れ込んでくる。
快感値は〈7/200〉から〈5/200〉、そして〈4/200〉へ乱高下していた。
音楽が跳ねる拍に合わせてイザベラの身体をくるりとターンさせたその瞬間──快感値が〈1/200〉へ急降下した。
「あ……っ、だ、だめっ……これ……っ」
イザベラが一郎の肩へ指先を食い込ませる。
絶頂の波形がすでに立ち上がっている。
一郎はそっと身体を受け止めた。
「まだですよ、姫様。……はい、一度止まります」
音楽から拍を外すように動きを止め、淫具の振動をほんの少し弱める。
登りつめた快感を、寸前で取り上げるやさしい仕打ちだった。
「っ……あ、ああ……っ」
快感値は〈1/200〉から〈5/200〉へと離れ、〈0/200〉の領域から遠ざかる。
イザベラの膝が震え、切なげな息だけが残った。
薄布に隠れてはいるが、一郎には貞操帯の革帯の隙間から愛液が内腿に滴り落ちているのがはっきり分かった。
「大丈夫です。まだ踊れますよ。……俺がいますから」
一郎の声はどこまでも穏やかで、広間に流れる旋律と同じ柔らかさだった。
再び、ステップへ戻す。
「あっ……いや……っ」
しばらく静止していたあいだに快感値は〈10/200〉近くまで余裕を取り戻していたが、貞操帯の突起が再び動き出すと、一気に数字が落ちる。
イザベラの腰が揺れるたび、淫具が跳ねて内部を叩き、快感値が〈4/200〉、〈3/200〉と下がっていく。
一郎は、ここで突然ステップを強めた。
「……っ──っ……ロウ……っ」
腰のひねりも足さばきも、美しく鋭い。
イザベラの乳房が揺れ、布越しに突き出た乳首へ一郎の指先が触れた。
衣越しでも、尖りきった感度が指先に伝わる。
快感値が〈1/200〉へ跳ねたその瞬間──
一郎は、また止めた。
「……はい、落ち着いて。震えていますよ」
イザベラの胸元に手を添え、寸前で手を離す。
快感値は〈1/200〉から〈5/200〉へと戻っていく。
「ひ、ひどい……」
「ひどいことはしていません。姫様が一番きれいに感じる場所を……少しだけ待たせているだけですよ」
一郎は静かに笑い、イザベラの腰を引き寄せた。
再び踊りへ戻す。
乳房が揺れ、淫具が震え、快感値が〈5/200〉、〈4/200〉、〈3/200〉と下がる。
そして寸前で──また止める。
「ああっ……また……っ」
イザベラの身体ががくりと脱力した。
だが震えたまま、快感値がじわじわと上がっていく。
音楽は優雅なままだというのに、身体だけが先走るように熱を孕んでいった。
三度、五度、七度──
反復される寸止めの階段──。
一郎は腕の中で震え続けるイザベラを静かに見つめた。
声をかけるたびに快感値が跳ね、また遠ざかっていく。
その乱高下が、いま彼女がどれほど追い詰められているかを一郎に教えてくれた。
自分の声も、触れ方も、抱き寄せる角度さえも。
その全部が、イザベラの身体を甘く縛りつけ、逃げ場を奪っている──。
「……も、もう……ゆ、許して、ロウ……」
イザベラの声が震えた直後、がくりと膝が折れた。
寸止めの反復で〈1/200〉と〈5/200〉を何度も往復させられた身体は、ついに耐えきれず、一郎の胸元へ崩れ落ちてきた。
「はい……大丈夫です。支えていますよ」
一郎はその身体をそっと受け止めた。
股間の貞操帯はまだ微かに震えていたが、イザベラの快感値が危険域に張りついているのを感じ取り、そこで初めて振動を止める。
抱きかかえた腕の中で、イザベラの身体はまるで糸の切れた人形のように力を失っていた。
媚薬と淫具の刺激に、ダンスのリードが重なり、限界を越えたのだと一郎にははっきり分かった。
「姫様、座りましょう。……ゆっくりでいいです」
一郎はそのまま床へと導き、柔らかな絨毯の上に跪かせた。
あらかじめ敷いておいたマットの上に身体をもたせかけさせると、イザベラは両手を床につき、荒い息を必死に吸い込んだ。
「はっ……はあ、はあ……ロ、ロウ……ロウ……っ」
呼吸は完全に乱れ、頬は紅潮し、汗が首筋から滴り落ちている。
まだ一郎の腕が触れている部分だけを頼りに、イザベラは身を震わせながら身体を預け続けた。
一郎はその細い肩を支えたまま、まず薄衣を外した。
布は汗で重く、指先に湿りがまとわりつく。
続けて、自分の衣服にも手をかける。
「……ロ、ロウ……ロウ……」
イザベラはうわ言のように名を呼び続けた。
裸にされていく羞恥を感じる余裕すら、もう残っていないようだった。
快感値は〈4/200〉付近をふらつき、意識の奥が熱に濁っているのが一郎には分かる。
「やりすぎましたかね……。でも、姫様があまりに可愛いからですよ」
誰に聞かせるでもない静かな声でつぶやきながら、一郎はイザベラの身体をそっと抱き寄せた。
意識が遠のきかけている身体を、倒れさせないように支え続ける。
薄衣を脱がされたことで、イザベラの裸身には、もはや貞操帯だけが残っていた。
汗を含んだ肌は灯りに濡れたような艶を宿し、胸元から下腹部にかけて全体が薄い紅に染まっている。
その胸は小振りだが、形がよく整っていた。
柔らかく丸みを帯びた膨らみの先端には、桃色の可愛らしい突起がきゅっと尖り、イザベラの乱れた呼吸に合わせて上下している。
その上下のわずかな揺れが、過敏になりきった身体の証であるのだと、一郎には手に取るように分かった。
また、革帯の隙間からは、愛液が一筋、太腿へと滴り落ちている。
振動を止めたあとも熱をこもらせた内部が、呼吸とともに微かに脈打ち、甘い湿り気をこぼし続けていた。
膝の内側に伝うその痕跡は、イザベラがどれほど追い詰められているかを雄弁に語っていた。
目の前の王女は、普段の凛とした気品をすべて失い、無防備に、一郎の腕の中で息を乱している。
一郎はその姿を静かに受け止めた。
どれほど追い込んでも、最後に抱き留めるのは自分だ──その確信が胸を満たしていた。
ふたりの肌が触れ合うと、イザベラの震えがさらに細かくなった。
熱が波のように伝わってくる。
一郎はその反応を確かめるように、静かに息をついた。
一郎はイザベラの両手首をそっと重ねて掴んだ。
その瞬間、掌の中心から粘性の物質が静かにあふれ、柔らかい枷となってイザベラの手首を包み込んだ。
「心配はいりませんよ。痛くもしませんし、傷も残りません。……姫様のために作ったものですから」
手枷はゆっくりと形を変え、一郎の意図した通りに固さを調整していく。
この粘性体は、一郎が淫魔師として力を深めて以降、自在に操れるようになったものだ。
魔道に近い技でありながら、どこか自分の手足の延長のように自然に扱える。
もし望めば、この粘性体で貞操帯の隙間へ触手のように侵入させ、内部に張形を作ることさえできる。
だが今夜はそこまではしない。
追い詰めるためではなく、優しく導き、最後には必ず抱き留めるためのものだからだ。
手首を包む粘性枷は一瞬で完成した。
この枷はどれほど吊り上げても肌を傷つけず、どんな刃物でも切断できない。
ただ、一郎が望んだときだけ溶ける。
「……姫様、少し上にあげますよ」
一郎が粘性体を紐状に伸ばすと、天井へ向けて静かに飛び、ぴたりと張り付いた。
反対側は手枷と結合し、ゆっくりとイザベラの両腕を頭上へ引き上げる。
「っ……ロ、ロウ……?」
「大丈夫です。しっかり支えていますから」
両腕を吊られたイザベラは、膝立ちのままふらつきながらも、一郎の支えで倒れずにいる。
裸身は火照りきって桃色に染まり、肩から胸元、腹筋の薄い起伏に至るまで、熱の痕が美しく浮かんでいた。
一郎はその身体を穏やかに眺めた。
相当な感度を持つ女だと分かっていたが、媚薬責めに耐えてここまで熟れきった姿を見ると、さすがに胸の奥が疼いた。
「では……外しますね」
一郎はほとんど意識が朦朧としているイザベラの腰に手を添え、貞操帯の留め具へ軽く触れた。
淫魔力をわずかに流すと、金属が静かにほどけ、革帯が床に落ちる。
ぽた、ぽた、ぽた、ぽた──。
溢れた愛液が滴ってマットに音を立てた。
「あっ……な、なに……?」
イザベラがわずかに意識を取り戻し、顔を上げた。
そして、自分の両腕が天井へ吊られ、膝立ちのまま晒されている格好を理解し、当惑した表情を浮かべた。
「姫様……少し触れますよ」
一郎は小振りで形の整った乳房の先端に指先をそっと当て、軽く押した。
桃色に尖った突起には、はっきりと赤いもや──性感帯の気配がまとわりついている。
「はああっ……」
触れただけで、イザベラは背筋を波打たせた。
「そんなに感じるんですね。……かわいいですよ、姫様」
一郎はイザベラの背後へ回り、両手のひらの中心で乳首をくるくると撫でまわした。
敏感な突起がわずかに振動し、イザベラの身体がびくびくと跳ねる。
「か、感じる……あ、ああっ……」
「軽くくすぐるのがいいですか? 強めがいいですか? それとも、吸われたいですか……?」
「お、お前の……好きなように……」
イザベラは息を詰まらせながら声を震わせた。
「では、しばらくはこれだけです。……物足りなくなったら、言って下さい」
一郎は指の動きを最小限に抑える。
中途半端な刺激だけを乳首へ与えることで、快感を押し上げながらも昇りきらせない。
媚薬で炙られた身体と、ダンスの寸止めを重ねたせいで、イザベラの全身はすでに限界近くの熱を帯びている。
にもかかわらず、一度も絶頂させてもらえていない。
焦燥の塊と化した身体に、これは残酷なほどに甘い責めだった。
「も、もっと……強く……して……頼む……」
乞う声がこぼれるまでに、時間はほとんどいらなかった。
一郎は小さく笑った。
そして、すでに愛液で濡れきったイザベラの股間へ。まだ薄い陰毛に沿うように指をそっと触れさせた。
「あうっ……ふうっ、はああっ……」
一瞬で、身体全体に大きな波が走る。
快感値が〈1/200〉へ。
だが……。
一郎はすぐに指を離し、昇りつめる直前で断ち切った。
「あっ……そ、そんな……」
イザベラは悲鳴をもらした。
「そんな、とは……どうしたかったんです? 言ってみて下さい」
一郎はイザベラの顎を軽くつまみ、わずかに上へ向けた。
その唇が自分の唇の高さへ近づく。
そして、そっと口づけし、舌を差し入れた。
「んっ……んんっ……」
唇を塞がれた瞬間、イザベラの身体がびくりと震えた。
吊られた両手はどうしようもなく天井へと引かれたまま、膝立ちの身体だけが小刻みに悶える。
口の中をゆっくりと舐められ、吸われ、舌の奥まで触れられるたび、イザベラの快感値が〈3/200〉から〈1/200〉へと落ちていくのを、一郎ははっきり感じ取った。
一郎はイザベラの口内に漂う赤いもや──性感帯の気配を舌でなぞり、丹念に舐め尽くした。
最初こそイザベラは苦しそうに身じろぎしたが、次第に力が抜け、肩の力も、背の張りも、すべて脱け落ちていく。
やがて、一郎が唇を離すと、イザベラは両腕を枷にあずけたまま、完全に脱力してしまった。
「大丈夫ですか、姫様?」
「はあ……はあ……す、すごいな……ロウの口づけは……。わたし……ロウとの口づけ、大好き……かもしれない……」
「それは光栄です。でも、まだまだですよ」
一郎はイザベラの細い腰へ腕を回し、そのまま胸元と腹部をゆっくりと抱き寄せた。
肌と肌が密着した瞬間、イザベラの身体がかすかに跳ねる。
背中をなぞる指先が、触れるたびに新しい性感帯の筋を浮き上がらせ、その濃さが増していくのが分かった。
「あっ……ああっ……ああああっ……」
イザベラは弓なりになって息を吐き出し、快感値が〈2/200〉、〈1/200〉と急落していく。
絶頂の直前だ。
一郎はその痙攣の波を愉しみながら、寸前でぴたりと刺激を止めた。
「ああ……また……っ」
切なさに濡れた声が漏れる。
欲求が滲んだ目で、一郎を見つめてくる。
一郎は今度は正面に回り、膝立ちのイザベラの太腿へ指先を滑らせた。
膝から股間へ向かう敏感な内側を、ゆっくり、ゆっくりと──。
「っ……く……ああっ……」
イザベラの快感値は一気に〈3/200〉、〈2/200〉、〈1/200〉へ。
だが、またしても寸止め。
「ひうっ……あ……」
イザベラが涙を浮かべ、声を失った。
絶頂寸前まで押し上げては、寸前で奪う。
再び上げては取り上げる。
その繰り返しは十回、十五回に達した。
「ああっ……ひううっ……や、やめて……ああっ……こ、こんなの……気が狂う……。あ……た、助けて……ロウ……」
泣き声に変わり、膝が震え、頬が濡れていた。
敏感な身体に、意図的に与えられる焦燥。
イザベラは完全に狂乱している。
しかし一郎は、優しい声のまま追い込む。
「まだですよ、姫様。……ほら、呼吸が荒くなっています」
指を再び股間へ向ける。
そして、また寸止め。
「ああっ……ま、また……」
イザベラは全身を震わせた。
しばらくは何もせず、快感値が〈4/200〉、〈5/200〉へ上がるのを待ってから、また指を這わせる。
イザベラの身体が一瞬で跳ね、〈1/200〉に落ちる。
そして、また止める。
「……あ……ロウ……いや……っ」
ついに号泣した。
そして二十回目──。
イザベラはほとんど発狂寸前の状態になった。
「お、お願い……もう……意地悪は……しないで……。頼む……頼むから……」
涙で濡れた瞳が一郎を見上げる。
その縋るような視線すら可愛らしくて、一郎は静かに微笑んだ。
「簡単ではありませんよ。絶頂はご褒美です。……では、姫様。最初に言いましたね。フェラチオをしてくれると」
一郎は立ち上がり、マットの上で膝立ちのまま吊られたイザベラの正面に立った。
勃起した怒張が、イザベラの顔の前に影を落とす。
イザベラは一瞬だけ躊躇した。
だが、すぐに小さく息を飲み、震える口を開いた。
そして、小さな唇で一郎を包み込んだ。
イザベラの舌が震えながら、一郎の亀頭をおそるおそる舐めた。
ぎこちない舌の動きが、余計に初々しさを際立たせる。
一郎はその口内の温かさと、触れた瞬間の快感の跳ね方で、彼女の快感値が〈/2004〉から〈3/200〉へ下がっていくのを読み取った。
王女が初めて口にする行為──その奉仕を受けているという事実が胸の奥に静かに沁みてくる。
舌先がぴくりと震えながら動く。
お世辞にも上手とは言えない。
だが、それがいい。
この国の未来の女王かもしれない少女が、一郎のために必死に舌を動かしている。
そんな姿を見て、胸の奥に熱が灯った。
「上手ですよ……姫様。ゆっくりで大丈夫です」
「んっ……ん……」
鼓動の上がり下がりとともに、イザベラの舌がぺろりと触れる。
その必死さに、一郎は小さく息をついた。
そして、しばらくその奉仕を受けたのち──。
一郎はイザベラの口の奥へ精を放った。
これはただの行為ではない。
破瓜の前に淫魔術を身体へ刻み込み、痛みを快感へ変換するために必要な儀式だ。
彼女を守るためでもある。
「んっ……ん、ん……」
イザベラはこぼれないように喉を動かし、一滴残らず飲み込んだ。
その瞬間、一郎の胸の奥に、イザベラとの強い繋がり──支配と庇護の両方に似た感覚が生まれる。
ゆっくりと怒張を口から抜く。
「も、もっと気味の悪いものだと思っておった……。だが……気味は悪くない……。むしろ……わたし……お前の精を飲むのが好きかもしれん……」
汗に濡れた顔が、ぼんやりと笑みを浮かべた。
一郎は優しく頬へ触れ、穏やかに微笑み返してやる。
「姫様……仰向けになりましょう」
手枷を解き、天井から吊るしていた粘性の紐も溶かして消すと、一郎はイザベラをそっと仰向けに寝かせた。
柔らかなマットが身体を受け止める。
イザベラの脚を、自然と開かせた。
前戯はもう十分すぎるほどだ。
むしろ、ここまでよく耐えたと言ってよい。
「入れますね……姫様」
一郎はびしょ濡れになった股間へ、怒張をゆっくりと沈めていった。
「あうっ……」
イザベラの身体が跳ねる。
処女膜が破れた瞬間だ。
一郎は即座に淫魔力を流し込む。
痛みの信号を奪い、代わりに温かな快感へと変換していく。
「ああっ……い……いっ……」
イザベラの声が一変した。
涙声と甘い喘ぎのまじる、初めての快楽の音だった。
一郎は慎重に律動を開始した。
荒くするつもりはない。
ただ、溶かすように、優しく深く沈める。
そして、数度の抽送ののち──。
ついに最奥へ到達した。
その瞬間、膣の奥に浮かぶ赤い性感帯のもやを一郎は感じ取った。
そこへ怒張の先端をゆるやかに押しあてる。
「っ……あああっ……す、すごい……ロウ……っ……」
イザベラの全身が大きく跳ねあがった。
焦らされて積み上がっていた快感が爆発し、快感値は一気に〈0/200〉へ。
イザベラは激しく絶頂した。
一郎はその絶頂が途切れないよう、最奥の快楽点を静かに刺激し続ける。
イザベラの身体が痙攣し、呼吸の形さえ崩れていく。
「んふううっ……ロウ……──」
その言葉を最後に、イザベラは大きく弓なりになったまま、完全に気を失った。
一郎は、しばらくその余韻を見届けてから、深く精を注いだ。
同時に、淫魔術の刻みを完全にイザベラに結んでしまう。
イザベラ=ハロンドール
ハロンドール第三王女
ハロルド冒険者ギルド長
人間族、女
年齢16歳
ジョブ
魔道遣い(レベル2→7)↑
治世力(レベル5→10)↑
生命力:50
攻撃力:1(昏睡状態)
魔道力:15→100↑
経験人数:男1
淫乱レベル:D→B
快感値:10/200(回復中)
能力
幸運↑(新)
状態
一郎の性奴隷↑
淫魔師の恩恵↑
刻みが終わると同時にステータスが変化した。
魔道遣いや治世者としてレベルなどが一気に向上したようだ。
また、「幸運」とか、よくわからないものもある。
腰を引いた。
抜いた怒張には、破瓜の赤い血が薄くまとわりついていた。
イザベラはもう完全に寝息を立てていた。
疲労困憊のはずだ。
しかしその寝顔は、どこか満ち足りたものに見える。
一郎は室内に存在するすべての粘性体を溶かし、完全に消滅させた。
夜気がわずかに流れ、静かな部屋にふたりの呼吸だけが続いていた。
「入って来い」
一郎が穏やかに声を放つと、隣室に待機させていた女たちが静かに入ってきた。
エリカ、コゼ、シャングリア、そしてシャーラ。全員が裸身のまま、腰の後ろで両手を組ませ、革帯で丁寧に固定されている。
イザベラの準備をシルキーに任せているあいだ、一郎は彼女たちを裸にし、この状態で待機させていたのだ。
「……姫様のお身体、お預かりします。それと、ありがとうございました、ロウ様。そして、姫様をよろしくお願いします」
後手に拘束されたままのシャーラが、イザベラの股間へ跪き、そっと舌を這わせ始めた。
完全に意識を失った王女の身体を清めるように優しく慎ましく……。
「俺にできることはするよ、シャーラ……。約束だ」
一郎は眠るイザベラへ視線を落とした。
処女を自分に捧げ、必死に縋ってきた少女──。政敵に毒を盛られ、孤立無援の立場にありながら、なお一郎を選んだ王女だ。
助ける──。
抱いた女は守る。それは、一郎がこの世界で生きるうえで必要な覚悟でもある。
イザベラを支えることは、一郎自身を守る力を得ることでもある。アスカの脅威に対抗し、エリカや自分の命を守るためにも。
今夜はおそらく──人生の転換点になる。
直感だが、一郎には不思議とそれが確信のように思えた。
「お掃除しますね、ロウ様……」
エリカが素早く寄り、一郎の怒張についた破瓜の血を舌で丁寧にぬぐい始めた。
「あっ、狡い……」
すぐにコゼが割り込む。
「な、なによ、早い者勝ちよ、コゼ」
小さな喧嘩のように口調が尖る。一郎はその様子が可笑しくて、つい笑みがこぼれた。
自分は本当に果報者だと一郎は静かに思う。
強いわけでもなく、若くもなく、取り柄といえば性技だけ。優しく抱くでもない。淫魔師として覚醒してからは、自分の性癖そのままに、女たちを容赦なく抱いている。
それでも、この美女たちは自分を奪い合い、そして王女までもが自分の精を求めて家へ現れる。これ以上の幸せがあるだろうか。
「エリカも、コゼも、シャングリアも……こっちだ。姫様は朝までゆっくり寝かせておこう。俺たちはこれから、とことん愛し合うぞ。全員で俺を満足させてくれ。俺が満足するまで、朝になろうと昼になろうと解放しない」
一郎はエリカの頭を軽く叩き、口を離させてから、マットの横へ移動した。
三人は、後手拘束のまま、少し怯えたような表情でついてくる。
「明日の昼までって、冗談だよな、ロウ? 本当ではないよな?」
シャングリアが唖然とした顔になっている。
「ロウ様が満足するまでって……」
「も、もちろん頑張ります。……その……でも……」
エリカとコゼの声には怯えと興奮が混ざっていた。
無理もないか……。
一郎の淫魔師としての性欲は、近頃あまりに強い。
控えめに抱いているときですら、女たちは何度も昇天してしまう。
もし本当に“満足するまで”抱くのなら、どれほど続くのか──自分でも正確には分からない。
「昼までなんて言ってない。俺が言ったのは“満足するまで”だ。いくら俺でも百発も出せば、さすがに落ち着くだろう? 四人いるんだから、一人二十五発ずつだな。姫様が起きて参加されたら、そのぶんは減るだろう」
三人の顔が同時に蒼くなった。
「まあ、お前たちは俺が一発出すあいだに三回も四回も達してしまうからな。だが、今日それを繰り返したら、さすがに身体がもたんぞ。あまり感じないように頑張れ。できるなら、だけど」
一郎がにやりと笑うと、三人は揃って身を縮こまらせた。その反応がまた可愛らしくて、一郎は小さく息をついた。
イザベラの股間を清めていたシャーラへも声をかける。
「シャーラも来い。これから百発連射の開始だ。ひとりにつき俺の射精を一発ずつ受け持ち、俺が精を放ったら交代する。それを最低百発。終わるまで、お前たちは俺の力で失神もできず、寝ることもできない。ただ俺の性欲の相手をするだけだ」
「は、はい……」
シャーラは慌てて魔道でイザベラへ掛け布をかけ、すぐに一郎のそばへ小走りで駆け寄った。
部屋には、眠り続ける王女の静かな寝息と、淫魔師の夜が再び始まる気配が、ゆっくりと満ちていった。
そして──王女の寝息だけが静かに響く部屋で、一郎と四人の女たちの「終わらない夜」が、ゆっくりと幕を上げた。
23話『第三王女の決断』終わり──
24話『熟女レイプの奇跡』に続く──