【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
王都でも指折りの高級娼館──その最上級の特別室は、夜の香と贅と静寂が混ざり合う空間だった。
藍色の天蓋が垂れた広い寝台、高価な香木を焚いた淡い香り、磨き込まれた木の床。
この部屋は高級娼婦であるセクトが選んだ客だけを迎える場所だ。彼女自身もまた客を選ぶ立場にいる。
だがいまは違う。彼女を数日間まるごと買い切っている男──ロウの所有奴隷に等しい状態で、この部屋から一歩も出ることは許されていないのだ。
そしていま、セクトは寝台の端に座りながら、腰に装着された革製の腰帯に翻弄されていた。
その革具は、外出する前にロウの命令で装着させられたもので、腰に巻かれた幅広の革帯と、臀の中心を縦に走る細い革帯だけで成る、隠す部分のほとんどない構造になっている。
しかも股間とお尻に当たる位置には二本のディルドが据えられており、潤滑油を使って挿入させられてから、セクトは半日以上もそれを打ち込まれたまま過ごしていた。
さらに肉芽に当たる部分には、彼女の股間を苛む小さな突起まで仕込まれている。
外すことはできない。ロウ以外の者が解錠することを拒む魔道紋が刻まれているのだ。
それだけなら、時間をかければいずれ慣れることもできた。
だが前後に挿し込まれた二本のディルドは魔道で制御され、押し込み、引き戻し、震え、沈黙を好き勝手に繰り返す。
粘膜を撫でるような揺れから、奥をえぐるような震えへと移り変わり、また突然静まり返る。その無秩序な責めが延々と続き、セクトは呼吸が整いかけた瞬間に内部を震わせられ、跳ねることを繰り返すしかなかった。
それが無秩序に延々と続くせいで、胸の奥には焦れにも似た熱が積もり、動いても動かなくても気が気でない。
「はあ……。こんなものを付けたまま待てと言われましても落ち着きませんわ……」
薄布が肩から滑り落ち、白い肌が露わになる。
セクトは片手で胸元の布を必死に押さえ、もう片方の手で下腹をぎゅっと押さえ込んだ。
魔道仕掛けは残酷なほど気まぐれで、ゆっくりと奥を押したり、粘膜を撫でるように揺れたり、ときには激しく動いたりして、まるで彼女の反応を観察して楽しんでいるかのように刺激を変えてくる。
それにしても、この淫具ひとつに、どれほど高位の魔道紋が刻まれているのだろう。
ロウの正体はわからない。
だが王都でも五本の指に入る高級娼婦であるセクトを数日間買い占められる財力と、ただの遊興具にこれほど精緻な魔道を施させるだけの権威を考えれば、相当に名のある人物であることだけは想像がついた。
「あんっ、今度はなに?」
そんないま、沈黙していた第三の仕掛けが突然動いた。
股間の革帯の内側、クリトリスに密着する小さな魔道突起が、いきなり強い振動を放ったのだ。
「ああっ……そこは急に……っ……」
セクトは思わず腰を折り、膝を寄せ、中腰の姿勢で震えた。
なにしろ、不規則に動き続けていた二本のディルドとは異なり、陰核に触れている突起は、存在感こそ大きかったが、この半日、一度も動かなかったのだ。
それがいま、突如として激しく振動を開始したのである。
片手は布を押さえたまま、もう片方は反射的に股間へ走る。
突起は容赦なく震え続け、さらに内部の二本もそれに呼応するようにゆるく動き始めた。
快感が波紋のように全身へ広がっていく。
「だ、だめっ……。立ってもいられませんわ……」
肩が震え、吐息が熱を帯びる。
そんないま、部屋の扉が静かに開いた。
重い足音が近づき、男の影が淡い灯りの中に姿を現した。
「高い金を払ってお前を独占している上得意の客に挨拶もしないとはどういう了見だ?」
ロウが扉を閉めて、酷薄に告げた。
胸の奥がひゅっと縮む。
淡い灯りの中へロウの影が伸び、ゆっくりと近づいてくる。
「ああっ、あっ……も、もうしわけ……でも、でも……こんな……」
だが、肉芽を襲う強烈な刺激がセクトに動くことを許さない。セクトの身体の内部で激しい脈動のような揺れが続き、下腹の奥に波紋が広がり続ける。
脚に力が入らないのだ。
「言い訳はいい。せめて、真っ直ぐに立ったらどうだ? それが高級娼婦としてのお前の矜恃か? ……震えようがどうしようが、立てるのが“高級娼婦”だろう」
陰核を責めていた突起の振動が静止した。二本のディルドはまだ緩やかな蠕動を続けているが、これならなんとか立つことはできる。
娼婦の矜恃──。娼婦であるからこそ、客を満足させ、最高の奉仕をしなければならない。
乱れる息を整え、セクトは脚に力を入れて、必死に腰を延ばす。
「……っ、も、申し訳ございません……ロウ様……。ご挨拶を差し上げるつもりは……もちろんございましたのに……」
胸の奥がじんと熱くなった。内部のディルド異物がまるで言い訳を咎めるかのようにかすかに揺れる。
「上客の前で礼を欠くとはな」
「……その……こ、この帯が……淫具が……わたくし……歩こうとしただけで……っ……震えてしまいまして……。ご挨拶どころの余裕が……」
本来なら客の前で口にすべきではない内容だ。
けれど黙っていれば無礼のままになる。頬の熱は羞恥か、それとも別のものか。
「やはり言い訳か……。王都の高級娼婦様は、言い訳がお好きのようだ」
ロウの静かな声……。
怒りも嘲りの口調は混じっていないが、それだけに、ただ真実を積み上げるようで、よほどに恐ろしかった。
「言い訳など……。いえ、一言も……ございません……。間違っておりました。申し訳ありませんでした……」
震えながらも、声の端にかすかな誇りを残そうとした。
高級娼婦としての矜恃を手放すまいとする、その最後の芯だけは折られまいと、必死に言葉を整える。
セクトは静かに頭をさげた。だが、その瞬間に、ディルドの振動が激しさを増したのだ。
しかも、お尻側で──。
「おうっ」
セクトは思わず声をあげてしまい、必死に頭をさげた姿勢を保持した。
そして、頭を下げたまま震えるセクトとロウのあいだに、しばし静寂が落ちる。
ロウがどういう表情をしているのかは見えない。
けれど、その沈黙には、どこか、セクトを値踏みするような気配があった。
呼吸のわずかな間合いだけで、全身を見透かされているような感覚が背筋をゆっくりと這いのぼる。
羞恥と恐怖で胸が詰まるのに、沈黙が続くたび、なぜか胸の奥で熱がひとつ弾けるようなざわめきが混じった。
「くくっ、惨めな姿だな……。だが、悪くない。そうやって震えているほうが、俺の性奴隷としてはよほど相応しい」
「は、はい……性奴隷でございます。不手際には、罰をお与えください。それが性奴隷ですから」
五日間、セクトを貸し切り、そのあいだ、セクトはロウの性奴隷として過ごす。
それが交わされた契約だ。
契約である以上、セクトは性奴隷として、ロウを満足させるために全力を尽くす。
それがプロとしてのセクトの矜恃だ。
「よく言った。それに免じて、俺に調教される日付を延ばしてやる。雇い主との話はついている。十日延長だ。嬉しいだろう?」
──十日。
さらに十日という言葉が胸に落ちた瞬間、奥でざわりと熱が揺れた。
恥辱がまず込み上げ、喉がきゅっと詰まる。“性奴隷”と呼ばれた痛みが走るのに、息だけが浅くなる。
しかし、嬉しいはずがないと強く思うのに、その否定の裏で微かな期待が芽を持った。
怖くて逃げたい気持ちのほうが大きいはずなのに、十日という響きが身体の奥をそっと撫でるように触れてくる。
熱と寒気が同時に走った。恥と恐怖に混じり、抑えきれない悦びのようなものがふっと胸の底へ浮かび上がった。
「は、はい……嬉しゅうございます……。調教をよろしくお願いいたしますわ」
「いい返事だな。やはり、セクトと愉しむのは面白いよ」
ロウの言葉に、セクトは震える呼吸を整えようとした。その直後、淫具の振動がすべてふっと止む。内部の二本も静まり返り、圧迫感だけを残して沈黙する。
止まったと気づいた瞬間、胸の奥にかすかな安堵が広がる。
だが、その安堵を表に出すことはできない。セクトは、静かに頭をあげた。
ロウは外衣を脱ぎ、ソファの背もたれへ無造作に掛けていた。さらに上衣の内側から楕円形の魔道具を取り出し、掌の上に転がしている。
淫具を沈黙させたのはこれだろうと、セクトは察した。
少しでも礼儀を示そうと、セクトはロウが脱いだ外衣へ手を伸ばした。
片づけようと指先が触れかけたその瞬間、ロウの短い制止が落ちた。
「触らなくていい」
「あっ、はい」
セクトはぴたりと動きを止め、そのまま姿勢を正した。
「別のことをしろ。水差しと空の盃を持ってこい」
命令は静かだが逆らえない重さがある。
セクトは一度頭を下げてから、小さな厨房のある一角へ向かう。
内部の異物は動いていない。それでも、埋め込まれているだけで、歩幅のひとつすら慎重にならざるを得なかった。
盆を取り、透明なガラスの盃と水差しを載せる。深く息を吸って手の震えを抑える。
いまは沈黙している──ならば平静を保てるはずだと、胸の奥でそっと言い聞かせた。
ロウの待つソファへ戻る。
ソファ横の台が見える。当然そこへ置くものと思い、セクトは軽く膝を折りかける。
「……では、こちらに置きますわね」
そう言って盆を台へ近づけたそのとき、ロウの声が静かに落ちた。
「置かなくていい。盆を持ったまま立っていろ」
セクトはぴたりと手を止めた。一瞬だけ視線が揺れる。
「……盆を……持ったまま……でございますの……?」
控えめに確認すると、ロウは短く顎を動かした。
「言ったとおりだ」
セクトはゆっくりと姿勢を戻し、盆を胸元で支え直した。
すると、ロウが静かに立ちあがり、セクトの盆の上から水差しを取った。
そのまま水差しを傾け、盆の上のガラスの盃に透明な水を静かに注ぎ込む。
水面は縁ぎりぎりまで満ちた。
セクトは盆を抱えたまま、わずかに息を呑む。
満水にした理由は告げられず、ただ胸の奥に小さな当惑が広がる。
ロウは、なにも言わずにソファへ戻り、水差しだけを横の台に置く。
セクトが両手で持つ盆の上には、縁まで水を満水にした盃がひとつだけ。
盃の水は縁ぎりぎりまで満ちており、少しの震えでも零れそうに揺れる。
「気に入らない客であれば、相手がどんな貴人であろうとも、断ることができるのが高級娼婦。そのお前が、理由も告げられずに、理解できない行動をさせられる……。口惜しいか?」
「……いいえ、ロウ様。それが契約でございますので……。いまは、あなた様のお望みの通り、恋人にでも、妻にでも、母にでも……。性奴隷にもなってみせますわ」
「それがセクトのプロととしての矜恃というわけだ。なら、そのまま立っていろ。水は零すな。命令だ」
「……承知いたしましたわ。では、このまま……立っております」
セクトは足を揃え、盆を抱えた姿勢で静止した。
ロウはゆるやかに視線を持ち上げ、セクトの姿を値踏みするように眺める。
その沈黙だけで心臓の鼓動がひとつ強く脈打った。
動いていないはずのディルドが、ふと存在を主張した気がして下腹がひくりと揺れる。
「これまでの客に調教をされたことは?」
ロウが静かに訊ねた。
「ない……と思います」
考えようとしたが、なぜか昔のことが思い出せない。
まるで、ロウと会うまでの人生など存在せず、突然に世界は始まったかのような感覚だった。
疑念を覚えたが、ロウが口を開いたので、意識をロウに戻す。
「なら、なぜ今回の契約を受けた?」
「なぜ……でございましょう? わかりませんわ。でも、嫌な気持ちはありませんので。喜んでお受けしたのだと思います?」
「思います?」
ロウがくすりと笑った。
「あっ、申し訳ありませんわ。どうしてか、よくわからなくて……。ど忘れ……でしょうか? なんでしょうか」
「ふふ、まあいい……。それよりも、じゃあ、お前は誰にでも支配と調教を許すのか? 金を積まれれば、性奴隷として、喜んで調教を受けるのか?」
ロウの顔が意地悪く微笑む。
さすがに、その物言いにはむっとした。
「ご冗談ではありませんわ。わたし、これでも、そんな安っぽい娼婦ではございませんのよ。気に入らないお方のお相手はいたしませんの。それを許されておるのですわ」
「じゃあ、どうして、俺を受けた。初対面だぞ。お前の気に入る様子がどこにあった?」
ロウが笑う。
セクトはかすかに首を傾げた。
そう言われれば、そうである。現時点でロウへの忌避感はないが、かといって、特別に焦がれているわけではない。
しいて言えば、そうしなければならないという感情があるだけだ。
もちろん、ロウのことは嫌いではない。それは本当だ。
また、これが恩返しという気持ちもある。ただ、誰に対する恩なのか、またしても不思議に頭に込みあがらない。
「……いまの境地を正直に申しあげれば……、そうしなければならないから……としか」
仕方なくそう言った。
「性奴隷ということは、つまりは、支配されるということだ。お前は、俺の支配を受け入れた。そうだな?」
「……そうだと……思います……。いえ、そうです」
「支配というのは、できることだけを命じても成り立たない。できないことを命じ、できなければ罰を与える。まずはそこからだ」
セクトは息を詰めた。その声が静かなほど、胸の奥がざわめいた。
「人間は理不尽に順応する。繰り返して罰を受け続ければ、罰されることは特別ではなくなる。理屈じゃない。そうなっていくんだ」
「少し怖いですね……」
理解したくないのに、言葉だけが胸に落ちていく。
「次にその罰が価値に変わる。罰を受ける間は、相手の関心を独占できる。自分が見られ、扱われているという安心だ。次の段階だ」
「はい……」
胸の奥に、冷たいものがゆっくりと満ちていった。
「第三段階……。お前は、自ら罰を求めるようになる。罰によって、自分の位置が確かめられるからだ」
淡々と語られるその理屈に、背筋がぞくりと粟立つ。
「……そうには……ならないと思います」
「そうかな……。だが、調教とは、この三段階の積み重ねだ。……お前も例外ではないはずだ」
「……そ、そんな……。わたくしが……罰を……望むなど……ありえませんわ……」
否定するのに、声が弱い。“完全な否定”になっていない自分が、いちばん怖かった。
「最初は、皆そう言う。だが、調教を進めていくと、陥っていくんだ。第三段階に……」
「……怖い……ですわ……ロウ様……」
かすかに震える声が、自分のものとは思えなかった。
「ならば、なおさら、お前の調律が必要だろうな」
「調律……ですか?」
なんという理不尽で失礼な物言いだろう。まるで、セクトが粗雑な素材か、出来の悪い人形のように扱われている。
だが、反発は生まれなかった。
「ところで、お前に与えた命令はなんだった?」
不意にロウが訊ねた。
咄嗟には答えられなかったが、すぐに思い出した。
「盃の水を零さないで立っていることです」
「そうだ。いまはどうだ?」
「零しておりませんわ」
セクトはしっかりと答えた。
満水の水は、一滴も盆には落ちてない。
「一滴もか?」
「一滴たりともですわ」
「ならば、まだ罰は必要はないな。だが、一滴でも零せば、お前は理不尽な罰を与えられなければならない」
ロウが手のひらの上で弄んでいた楕円体のものをセクトに向けた。
「んんんっ」
セクトは腰から太腿にかけての肉を震わせて歯を喰いしばる。
肉芽に当たっている突起が小刻みに振動を開始したのである。
半日、前後の二本には翻弄され続けていたが、肉芽の突起だけは一度も動かなかった。最後の一撃を除いては──。だからこそ、その一度きりの快感が強く刻み込まれてしまっていた。
長い会話で緊張が緩んでいたということもある。
そこに、予告なく小刻みな振動が襲ってきたのだ。
さすがに耐えることは不可能だった。
「だ、だめっ──ですわっ」
セクトは腰を落としそうになった。
「耐えろよ。娼婦の前には一流の料理人だったはずだ。だったら、給仕も料理のうちだろう。矜恃にかけて、水を零すな──」
ロウが怒鳴った。
料理人としての矜恃──。
その言葉がセクトのなかで大きなものになる。
そうだ──。
自分は料理人──。ならば、給仕もまた、セクトが守らなければならない矜恃のひとつだ──。
その誇りと、見つけている理性。意思を総動員にして、必死に身体を真っ直ぐに保つ。
ただ、どこで料理人だったかは覚えてない。ただ、いまこの瞬間は、それがおかしなことだとは思い至らなかった。
「ほう、頑張ったな。どうやら、一撃には耐えたようだな」
ソファに座ったまま、セクトを愉しそうに見上げているロウが微笑む。
「……零すなど……あってはなりませんわ……。給仕も……料理人の務めでございますもの……」
胸の奥で自分を保ち、懸命に股間の刺激を押し返す。
懸命に盆を両手で支え、脚に力を入れる。
「水を零すなよ。料理人の矜恃にかけてね」
陰核の突起の振動に合わせて、前側のディルドが振動を始めた。
「くっ、うくっ」
腰から太腿にかけての肉が痙攣し、腰が抜けそうになる。
セクトは必死に気力を振り絞って耐えた。
「う、うくっ、くっ……」
振動が続く。
必死に耐えるセクトの口からは気がつくと甘い吐息が漏れ続けていた。
いくら気力を振り絞ったところで、肉体の変化はどうしようもならなかった。
いや。耐えているからこそ、止まらない淫具の刺激と衝撃が、解放されることのない甘い快感となって、下肢で暴れ回る。
熱い果液が股間から漏れ出て、革帯の端から内腿にかけて滴らせていくのがわかった。
自制がきかない。
盆を支える指先まで震えそうになる。
それでも、セクトは必死に耐え続けた。
料理人の誇りにかけて水を零さない──考えているのはただそれだけ……。
そのとき、一斉にすべての淫具が静止した。
力尽きて脱力しそうになるのを懸命に我慢する。
だが、耐えきった──。
見ると、まだグラスの盃から水は零れてない。
セクトはほっとした。
同時に誇らしかった。
よかった……。
セクトは矜恃を守れたのだ。
「ロウ様、見てください。まだ水は……」
セクトは潤む眼を大きく開いて、ロウに笑顔を向けようとした。
胸の奥に小さな誇りが灯る。
だが、はっとした。
ロウが意地悪そうな笑顔を向けながら、あの楕円体の操作具を、まだセクトに向けていたのである。
そして、そのロウが指で楕円体の上をなぞるのがはっきりと見えるほど鮮烈だった。
「んあっ、ああっ」
次の瞬間、セクトは悲鳴をあげてしまった。