※この作品はR-18です。

【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】   作:ドン・ドナシアン

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208 十八人の宴

「あああああっ……」

 

 ミレイユの全身が跳ね、膣奥が強く締めつける。

 限界寸前に追い込まれていた身体は、一度の挿入だけですでに絶頂の兆候を示し始めた。

 一郎は数度律動して、さらに絶頂に導く。

 だが、ミレイユが甘い呻き声とともに全身を弓なりにしたところで、動きを止めてしまった。

 快感値は、〈4~5/100〉の辺りで中断される。

 

「な……っ。ねえ……どうして……」

 

 ミレイユが困惑の声をあげるとともに、膣が快感を求めるようにぎゅうぎゅうと一郎の男根を締めつけてくる。

 

「なんだ、最後まで欲しいのか? だめだ、休憩だ」

 

「そ、そんな……」

 

 ミレイユが甘えるように鼻を鳴らし始める。

 

「折角だ。全員がミレイユに挨拶だ。ミレイユと同じように裸になり、ひとりずつ口づけをしながら身体を慰めてやれ。トリアからだ──」

 

 侍女たちは一瞬驚いて、顔を交わし合ったが、今更、一郎の命に逆らう者はいない。

 裸身に大きな白布を巻きつけているだけだった九人が一斉に布を取り去って全裸に戻る。

 

「あ、あのう……ミレイユ様……ロウ様のご命令ですので……」

 

 トリアがミレイユの顔の横にしゃがみ込むと、ミレイユの頬にそっと触れた。

 

「うう……トリア……」

 

 ミレイユは引きつったような声を出したが、もう抵抗はしないみたいだ。

 トリアの口づけを素直に受け入れる。

 

「んっ、んん……」

 

 一郎の目の前で、トリアとミレイユの濃厚な口づけが始まる。

 また、トリアはミレイユとのキスを続けながら、片手でミレイユの胸元への愛撫も始めだした。

 トリアが顔をミレイユから離す。

 しかし、胸への愛撫は終わらない。

 

「あっ、ああ、そんな……トリア……」

 

 ミレイユの反応が激しくなり、椅子を抱くように拘束されている裸身を悶えさせる。

 

「ふふ、ミレイユ様……ずっと頼ってきましたのよ……。これからもよろしくお願いしますね」

 

「んっ……あ……」

 

 ミレイユはその言葉にいっそう震え、一郎はそれに合わせるようにゆっくりと律動する。

 しかし、すぐに静止した。

 ミレイユの快感値が絶頂ぎりぎりに近づいたからだ。

 

「では、交代しますね」

 

 トリアが離れていく。

 次にやって来たのはセクトだ。

 

「ミレイユ様、いつもありがとうございますわ」

 

 ミレイユの肩へ舌を滑らせ、鎖骨を伝うように唇を落とした。一郎は数回だけ律動を与えてやる、

 絶頂はさせず、かといって、解放もせず、絶頂に近い状態をそうやって保たせるのだ。

 ミレイユが焦れるように腰を動かしだす。

 

「んふっ……んあっ……や……っ」

 

 しばらく、ミレイユの身悶えを愉しむかのように、セクトはミレイユの上半身への愛撫を続けてから離れた。

 

 三人目はノルエルだ。

 すでに終わってトリアにけしかけられたのだ。

 ノルエルは恐る恐るミレイユの胸の下を撫でる。

 

「ああっ、やっ、ああ……」

 

「いつも……色々と教えて頂いて……励ましてくださいました……」

 

「だ、め……っ……」

 

 ミレイユの目が揺れる。ノルエルが喘ぎ声の激しくなったミレイユに唇を合わせると、軽い口づけをしてから離れた。

 

 四人目はリノ……。

 横から抱くように密着すると、リノはミレイユと口づけをしながら、太腿の内側に手を伸ばして愛撫をした。

 

「ミレイユ様……大好きです……」

 

 口づけを終えても、しばらく愛撫をやめず、ミレイユはさらに仰け反るように全身を突っ張らせた。

 

「ひあああっ……だめあああ……っ……」

 

 一郎はその反応に合わせて一瞬だけ腰を動かし、また止める。

 リノも手を離して、ミレイユの快感値は絶頂寸前で留まる。

 

 五人目はオタビア──震える指でミレイユの手を取り、甲に口づけしたあと胸もとへ頬を寄せた。

 

「怖い時……いつも守ってくださいました……」

 

 そう声を掛け、口づけをして離れる。

 

 六人目はダリアだ、背後から首筋へ軽く噛みつくように口づけた。

 

 七人目にやって来たのは、デセル──。

 

「厳しいけれど……ずっと優しいのを知っています」

 

 口の横に一度、キスをしてから、しばらく両手で下からミレイユの乳首を弄ぶようにしていた。

 

「やああ……っ……」

 

 ミレイユが裸身を跳ねあがらせ、一郎は深く突き入れて、すぐに止めた。

 

 最後にクアッタが進んだ。勢いよく唇を奪う。

 

「ミレイユ様は……わたしたちの一番の姉様ですわ」

 

 口づけが終わると、元気に声を掛けてきた。

 だが、そのあと、両手を悪戯っぽく、ミレイユの顔の前でくすぐる仕草をした。

 ミレイユが引きつるような声を出す。

 

「ふふ、さっきは愉しかったですわ。またやりましょうね」

 

 両手がミレイユの腋に向かい、くすぐりだす。

 

「いやあ、やめなさい──。い、いま、死ぬほど感じやすいの……ひ、ひっ、ひひひっ、あはははっ、や、やめええ──」

 

 ミレイユが苦悶の笑いを始める。

 もっとも、くすぐりの時間は長くなかった。

 クアッタは、悪戯が成功したかのように愉しそうに離れていく。

 

 一郎は、侍女たちがひとりひとりミレイユに言葉をかけ、愛撫をするあいだ、快感値の数字を確認し続けた。

 果てさせないように、かといって醒めさせないように、その震えに合わせてゆっくり律動し、また止める。それを侍女たちが一巡し終わるまで続け、寸止めで追い詰め続けていた。

 

「や……っ……あ……っ……もう……おかしく……なる……っ……」

 

 涙と涎を垂らし、身体を震わせながら、ミレイユは狂乱寸前になっていった。

 一郎は耳元へ顔を寄せた。

 

「ミレイユ。いい仲間だな……。だが屈服とは……ここからだ」

 

 その声だけで、ミレイユの身体は再び大きく跳ね上がる。

 一郎はミレイユの背へ手を添え、腰を深く押しつけた。

 寸止めで幾度も泣き崩れかけた身体は、わずかな動きにも敏感に跳ね上がる。

 

「ミレイユ……そろそろだ」

 

「や……っ……ま、待って……っ……。あ……ああ……や、やだ……もう……っ……」

 

 声は拒絶を装っているが、膣は正直に、一郎の律動を待ち望むように震えていた。

 

 一郎はゆっくりと腰を引き──一気に奥まで突き込んだ。

 

「──あああああぁぁっっ」

 

 ミレイユの身体が弓のように跳ね上がる。

 一郎はそのまま、ため込んだ力を解放するように、深く、速く、容赦なく律動を重ねた。

 拘束された腕がぎしぎしと音を立て、開かされた脚が逃げ場を求めてもがく。

 

「だ、だめ……っ、きちゃう……っ……あ……ああ……」

 

「来い。ここで折れろ。ミレイユ」

 

「あああああっ……っ、あっ、あああああ──」

 

 ミレイユはついに絶頂した。

 膣が一郎を千切れんばかりに締めあげ、腹筋が震え、涙と涎が一気にこぼれ落ちる。

 その内側の痙攣を受け止めながら、一郎も息を荒くし、さらに数度深く打ちつけた。

 

「ミレイユ……受け取れ」

 

 精を奥へと流し込む──。

 

「──っ……あ……ああああ……っ……」

 

 ミレイユの絶頂がさらに重ねて走り、身体は完全に一郎へ沈み込んでいった。

 淫魔術が強く刻まれた感覚が一郎にも襲う。

 

「これで……お前は一生、俺から離れられない」

 

「……っ……は、ぁ……ロウ……様……。あああ……これは……これが……みんなとの……刻み……」

 

 ミレイユは絶頂の余韻で震え続けながら、その表情にはもう反抗の影はない。

 屈服の甘さと、主を得た安堵だけが残っている。

 

「これが……屈服の刻みだ。ミレイユ」

 

 一郎はミレイユの腰を抱えたまま、囁くように言った。

 

「……はい……ロウ様……」

 

 ミレイユは小さく息を詰め、涙に濡れた睫毛を震わせながら、かすかに微笑んだ。

 

 

 

 ミレイユ(=ヴァレリア)

  人間族、女

   没落した元伯爵家の令嬢

   イザベラ付侍女

  年齢27歳

  ジョブ

   官吏(レベル15→40)↑

   侍女(レベル10→20)↑

  生命力:50

  経験数:男2→男3

  淫乱レベル:A

  快感値:0~2/100(絶頂直後)

  能力

   組織管理力↑(新)

  状態

   一郎の性奴隷↑(新)

   淫魔師の恩恵↑(新)

 

 

 

 ステータスを確認すると、官吏としてのレベルが大幅に向上しているのが見て取れた。

 それだけではない。新たに〈組織管理力〉という能力まで生まれている。

 

 ミレイユを含め、侍女たちは侍女としての技能が底上げされているだけでなく、官吏としての能力までも一律に向上していた。

 本来なら訓練に数年かかる基礎知識や行政実務が、すでに身についている状態だ。

 

 イザベラは、これまで独自の官吏を持たず、政務に関与してこなかった。

 そのため、宮廷内での影響力は形式的なものにとどまり、実務はキシダインや貴族派が握ったままだった。

 

 しかし、状況はここから変わる。

 彼女たちの伸びた能力を生かせば、イザベラのもとに新しい女官団が誕生し、政務を担い、王女としての地位をより確かなものへ押し上げる力となるだろう。

 

 さらに資金面においても問題はない。

 あのマアを後継者とした以上、財政基盤も整うだけでなく、政務への指導に関する教育係の役割もマアに期待できる。

 政治・経済の両面で、イザベラはようやく自らの“手足”を持つことになるのだった。

 

「はあ、はあ……あ……あのう……ロウ様……。そろそろ……」

 

 ミレイユは、快感に焼かれた身体を震わせながら当惑の声を漏らした。

 一郎は奥へ精を注ぎ切ったあとも、なお怒張を抜いていない。

 膣奥を満たした精が、きゅうきゅうと蠢く膣壁の締めつけに押し戻され、

 一郎の根元をどろりと濡らし続けている。

 いまだに怒張は、蜜で滑る肉の襞を押し広げたまま、じくじくと熱を与えていた。

 

「まだだ──。全員と言ったのに……まだ裸になってない者がいるからな──」

 

「へ……? あ、ああっ」

 

 ミレイユの目が瞬いた瞬間、膣が無意識にぎゅっと締まり、一郎の怒張に吸い付く。

 その反応に、一郎の腰がわずかに前へ押し込まれてしまい、ミレイユの喉から甘い悲鳴がもれた。

 

「そこの四人だ──」

 

 一郎の視線が、ゆっくり四人へ向く──イザベラ、シャーラ、スクルズ、サキに……。

 

「……さっさと脱げよ……。お前たちも同じ仲間だろう。全員と言ったら、全員だ」

 

 一郎はミレイユのなかで硬度を保ちながら四人に口角をあげる。

 そのあいだも怒張は、脈打つたびに膣内を押し広げ、ミレイユの腹部の奥まで微かな震えを刻み続けていた。

 

「まあまあ……仕方ありませんわね。ご命令ですものね、脱ぎますわ」

 

 スクルズが巫女服を落とす音に、ミレイユの身体が「ああ」と声をあげて、また震える。

 衣擦れの音にすら反応してしまうほど、膣は敏感になっているようだ。

 

「わしもか……。仕方ないのう……」

 

 サキが脱ぎ始める気配が広がる。

 一郎はわざと小刻みに腰を動かした。

 

「ひっ……あっ、や……っ──」

 

 抜かれないまま与えられる微細な律動に、ミレイユの膣肉はぴくぴくと締まり、一郎の怒張を逃すまいと吸い寄せる。

 

 そのとき、一郎は、イザベラとシャーラがじわじわと後ずさりしていく気配に気がついた。

 とりあえず律動を中断して、意識をそっちに向ける。

 

「あ、ああ……また……」

 

 ミレイユが切なそうに身悶えした。

 

「サキ、魔道であのふたりを動けなくしてくれ」

 

 一郎はすかさず命令した。

 

「んっ? おう、任せよ」

 

 脱衣の途中のサキが顔をあげると、イザベラたちに向かって片手を振る。

 魔道が放たれ、イザベラとシャーラがその場に崩れ落ちる。

 一郎はにんまりと微笑んでしまう。──高貴な王女とその女護衛を仕えている侍女たちに辱めさせる。

 考えてみれば、最高のショーだ。

 

「こ、これは……動け……ない……」

 

「ひ、姫様っ、わ、わたしもです──」

 

 一郎は顎で侍女たちをしゃくった。

 

「お前たちも手伝え。姫様とシャーラの服を脱がせろ──。ついでに、逆らった罰だ。後手に紐で縛ってやれ」

 

 侍女たちは、さすがに戸惑いの様子を示した。

 しかし、それは一瞬だ。

 一郎は淫魔術で心を軽く撫でてやり、侍女たちから躊躇いの感情を一時的に奪った。一郎の命令に従い安い心をつくってやる。

 

「命令だ──いけ──」

 

 一郎の怒声を合図に、歓声とともに一斉に彼女たちがイザベラとシャーラへ殺到した。

 スクルズとサキの魔道がふたりの身体を弛緩させたままなので、王女と侍女長は床に崩れた格好で成すすべもない。

 

「うわっ、やめんか、お前たち──」

 

「ちょっと──」

 

 震える声が漏れるが、身体は力を失っている。

 侍女たちの手によって、簡単に床に仰向けに転がされる。その身体に侍女たちの手が襲いかかる。

 

「姫様、お許しを──でも今回は、ロウ様のご命令ですわ」

 

「こちらの紐をお借りします。最後に手を縛りますので……」

 

「シャーラ様、すみません……でも、どうか大人しく……」

 

 侍女たちの声は、遠慮と高揚が奇妙に混ざっていた。

 普段であれば絶対に許されない王女と侍女長を集団で襲撃することへの昂奮と戸惑い……さらに、主である一郎の命に従う快感が入り混じっている。

 

 服が剥がされている音が部屋に落ちた。

 ミレイユを貫いたまま見守る一郎の視界に、イザベラの白い乳房が零れる姿と、シャーラのズボンが侍女たちの輪の外に放り出される光景が映った。

 

「だ、だめ……っ、それは……。ロ、ロウ……。こいつらを正気に戻してくれ──」

 

 王女の必死の制止の声が響き渡る。

 ミレイユを貫いたまま、一郎はその様子を静かに見下ろしていた。

 

「や……っ……ちょっと……みんな……やめなさいっ」

 

 シャーラを囲む三人ほどが、きゃあきゃあと笑いながら、イザベラからシャーラだけを輪の外に連れ出した。

 シャーラは、侍女たちに仰向けに転がされ、両腕を頭上に伸ばされた状態で紐を巻かれていく。

 だが、悲鳴とは裏腹に、魔道で力を抜かれた四肢は、侍女たちの細い指に簡単に組み敷かれていく。

 

 

「あ、あ……」

 

 すると、ミレイユから辛そうな悶え声が洩れた。

 さすがに、挿入されたまま放って置かれるのは辛いのだろう。

 気がつくと、ミレイユの腰は必死に疼きに耐えるように小刻みに震えていた。

 一郎はミレイユの腰を支えたまま、ゆっくりと律動を再開してやった。

 

「あっ、ああ──」

 

 ミレイユが甘い悲鳴をあげ、膣がきゅうと締めつける。

 

「ミレイユ、折角の夜だ。大いに愉しもうか」

 

「ひあっ……っ……! あっ……ね、ねえ……っ……」

 

 さっきまで射精されていた熱が、動かされるたび膣奥で混ざり、ぬめりを増した蜜が一郎の根本を滴り落ちる。

 

 すると、今度は姿見が震え、白く光った。

 

「……おう、来たのか」

 

 姿見の鏡面から三人の影が雪崩れ込んだのだ。

 息を切らし、涙を浮かべ、必死で一郎を探すその眼差しは真剣だった。

 三人の姿が部屋に現れると同時に、一郎はわざと数回だけ激しさを増して、怒張をミレイユに深く押し込む。

 

「ああっ……っ……あああ……っ……」

 

 ミレイユは声を上げ、膣奥を縮めて身体を痙攣させる。

 しかし、一郎はすぐに、ゆっくりとした律動に戻して、快感を引き延ばす。

 

「ああっ」

 

 ミレイユががくりと身体を崩す。

 だが、続いている律動に、すぐに身悶えを復活させる。

 

「ああ、ロウ様……ご無事ですね……」

 

 一方で、姿見から現れたエリカが一郎を確認して、ほっとしたように呟くのが聞こえた。

 エリカ、コゼ、シャングリアの三人は、かなり息を切らしており、髪も服も乱れている。

 おそらく、かなり急いでやって来たのだろう。

 

 一郎がシャーラの伝言でここに来たときには、三人とも完全に抱き潰れていたが、九人目までは白い空間を使っていたので、現実時間はほとんど過ぎてない。

 多分、十人目のミレイユは、ここで抱き始めたので、やっと時間経過があって、エリカたちが目を覚ましたのだと思う。

 

「ロ、ロウ様……申し訳ありません……。おひとりにさせて……」

 

 エリカが胸を押さえ、強く息を吐いた。

 

「……ですが、これは……一体全体、どういう状況ですか?」

 

 三人は一斉に室内を見回しながら、唖然としている。

 当然と言えば当然か──。一郎の前には、膝立ちで拘束されて、一郎から後背位で貫かれるミレイユがいて……さらに部屋には、全裸の侍女の輪と裸にされかけて悲鳴を上げるイザベラとシャーラと……笑いながら脱衣中のサキとスクルズなのだ。

 

「これは……?」

 

 シャングリアが呟き、コゼは口を開いたまま動けない。

 

「あっ……。とにかく……ロウ様……申し訳ありませんでした……」

 

 エリカは、はっとしたように、表情を変えて、まずは代表して、深く一郎に頭を垂れた。

 

「謝る必要なんて、ないだろう……」

 

 一郎はミレイユへの律動を続けながらエリカに視線を向ける。

 達したくても、達することができない──そんな緩慢な律動だ。

 ミレイユは艶めかしく悶えている。

 一郎は、ひと思いに頂上に昇らせないように気をつけながら、ミレイユの膣の締めつけを愉しく味わった。

 エリカが目の前の光景に困ったように、顔を赤くしながら、一郎に向かって、さらに口を開く。

 

「あ、あのう……。気がついたらロウ様がいなくて……シルキーに居場所を聞いて、急いできたんです……。で……でも……これは?」

 

「見てのとおりだ。姫様の侍女全員を俺の女にすることにした。新しい仲間だ」

 

 一郎は笑いながら、ミレイユの腰を抱え直して、浅いところで遊んでいたのを、今度は深くまで突き上げた。

 

「ああっ……あああ……っ」

 

 ミレイユは激しく震える。

 しかし、すぐに速度を落とす。先端も再び半分よりも手前だ。

 ミレイユが焦れるように涕泣する。

 構わず一郎は、エリカたちに視線を向け直す。

 

「だから、エリカ、シャングリア、コゼ。お前たちも参加しろ」

 

「さ、参加……って……?」

 

 三人は呆然としたままだ。

 

「ほほう……また宴が始まるのう。主殿、脱いだぞ」

 

 すると、全裸になったサキが寄ってきた。

 

「ロウ様、準備完了ですわ」

 

 スクルズもまた、胸を隠しながら全裸でやってくる。

 

「わっ、あんたもここにいたの? 本当にいつもいるわねえ」

 

 コゼが呆れたように言うと、スクルズは微笑んだ。

 

「もちろんですわ。大変なことでしたけれど、いつものようにロウ様のおかげで解決いたしました」

 

「いつものようにねえ……。まあいい。エリカ、あとで聞かせてもらおう。……とりあえず、脱ぐぞ」

 

 シャングリアが諦めたように服を脱ぎ始め、エリカ、コゼも続く。

 

「ね、ねえ、ロウ様……。も、もう……意地悪はなさらないで──」

 

 ミレイユが涙目で真っ赤な顔を一郎に振り向かせていた。

 一郎はミレイユに意識を戻した。

 

「そうか……。じゃあ、俺もそろそろ本気を出すか。これだけいるんだ。久しぶりに全力で遊んでもいいだろう」

 

一郎は乳房をつかみ、激しくミレイユの股間を突きあげる。

 ゆっくりだった律動から、一転して激しい抽送を受け、ミレイユはすぐに絶頂の階段を昇り始めた。

 背中が反れ、全身を強く突っ張らせる。

 

「ああ、ああ……ひいいいっ、ああああっ──」

 

 そして、悲鳴を上げ、うなじを反らせたまま、ミレイユはまたもや、絶頂の高みに昇りつめてしまった。

 一郎は奥へ二度目の射精を叩き込んだ。

 

 今度こそ脱力したミレイユから男根を抜く。

 だが、まだまだ、股間は屹立を保っている。周りを見渡す。

 

 一郎ひとりに対して、全裸の美女十七人か──。

 もしかしたら、以前の一郎ならたじろぐ状況かもしれないが、いまや淫魔師として絶倫になりすぎて、気がつくと、三人や四人じゃあ足りなくなってしまったいまの一郎にとっては、相手にとって不足なしだ──。

 一郎は内心でほくそ笑んだ。

 

 術を使って、全員を「白い空間」へと引き込む。

 ただし、白い空間を小離宮の広間をそのまま写した亜空間にした。──時間の流れも切り離された、淫魔師の宴の舞台だ。

 気づいたのはサキくらいのものだが、サキもちょっと眼を細めただけで、それを口にしなかった。

 

「よし……全員集まれ──。歓迎の儀だ。──俺の仲間たちのね」

 

 裸になったエリカ、シャングリア、コゼが寄ってくる。

 九人の侍女たちは全裸のイザベラとシャーラを後手に縛り、輪になって囲んで連れてくる。

 スクルズとサキは、すでに一郎のそばだ。

 

 汗と熱が渦を巻き、女の強い香りを漂わせている十七人の裸の美女たちがひとつの群体のように集まってくる。

 ──その中心で一郎だけが静かに笑っていた。

 

 

 

 

 

 25話『女官団の萌芽』終わり──

 26話『王妃アネルザ』に続く──

 






【イザベラ女官団】

 ハロンドール王政末期からサタルス帝政初頭にかけて、女王イザベラがハロンドール地区を治めた時代に形成された女官集団である。
 鉄の団結、類いまれな美貌、卓越した実務能力、そして図抜けた献身によって知られ、イザベラ治世を象徴する存在となった。

 彼女たちは、イザベラが王太女となる以前の不遇時代、下級貴族や無階級庶民を出自とする侍女十名ほどを基礎として構成された。
 当初はごく小規模な私的随伴団であったが、イザベラの政治的地位の上昇──王太女、次いで女王、さらに副王へ──に伴い、優秀な若い女官を次々に吸収し、やがて機能的な官吏制度を内包する大規模組織へと成長した。

 特筆すべきは、後に彼女らが「後宮官吏」と総称される専門職制を形成し、ロウ=サタルス帝政初期の行政改革を現場で支えたことである。
 その行政能力と集団統率力は、イザベラ統治が後世しばしば理想的王権モデルとして取り上げられる理由の一つである。

 宮廷文化史においても、侍女団は象徴的役割を担った。
 宮廷画家レイネルが描いた一連の絵画群──通称「青衣の侍女派」──では、女官団は膝上丈の短い作業裙(さぎょうくん)を着用して描かれることが多い。
 これは当時としては大胆かつ革新的な意匠であり、後世の学者たちはしばしば、「敏捷性を象徴する能率的服飾」、「女性官吏の機能性を示す制度的象徴」などと評価してきた。

 しかし一方で、これら絵画における侍女たちの姿態──端正な整列美と、意図的に脚線を際立たせた官能的構図──から、「侍女団図像は、宮廷文化が理想化した女性像の規範を形成した」との解釈も見られる。
 この短い裙の意匠は、後世の宮廷衣装にも影響を与え、のちに「イザベラ朝黎明における衣服革命」とさえ呼ばれるようになった。

 イザベラ侍女団が正式の「女官団」として制度化される過程は、後世の史学では「非制度的部局の制度化」の典型例として扱われる。
 当時のイザベラは独自官僚をほとんど持たず、政務補佐体制は脆弱であったため、侍女団をそのまま執務補佐へ転用し、文書整理・財務補助・謁見管理などの実務を分担させた。
 もっとも、当初の侍女団はあくまで「家内的従属団体」と見なされ、宮廷組織上は公式権限も俸給資格も持たない“私的扶助集団”にすぎなかった。
 しかし、この状況は国王ルードルフが引き起こした 「園遊会事件」 を契機として急変する。この事件において……(以下略)、


 ボルティモア著『万世大辞典』より(ここに再録した引用文はすべてスクルズ記念国際図書館から許可を受けて初版本から抜粋して採録したものである。)
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